岡山県津山市 滝尾コース〜山形仙〜山形八幡神社 道の数珠繋ぎ



- GPS
- 06:24
- 距離
- 13.7km
- 登り
- 775m
- 下り
- 771m
コースタイム
- 山行
- 5:24
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 6:34
歩行距離14km、歩行時間5時間30分、歩行数23,800歩、消費カロリー2,760Kcal
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
美作滝尾駅<写真01〜03>から山形仙頂上<写真37>までは正規の登山道で、一部、逸れてしまいましたが問題ありませんでした。下山ルートは、何度か途中で道がなくなり植林帯を下るなどしましたが、ヤブコギはせずにすみました。最後は立ち入り禁止の田んぼや線路に出てしまったので、おすすめはしません。山形八幡神社<写真49〜55>から表参道を南下して広い舗装道路から戻ったほうがいいです。 なお、シカが多い山域なので、マダニも多いです。美作滝尾駅でお一人、駅の北で草刈り作業中の方々十数人とすれ違いましたが、それ以外は無人でした。 美作滝尾駅<写真01〜03>から山形仙頂上<写真37>までは正規の登山道です。登山口はJR因美線の線路を越えてすぐ、ちゃんと「山形仙滝尾登山口」、「明神様へ」の道標がありました。最初は線路沿いの細道、尾根に出ると国道53号線の西辺りから低いササの間の細道が続きます。分岐には気を付けて歩いたつもりでしたが、南の堀坂神社からの道との分岐は見落としたようです。 途中、標高444.1mの城ヶ仙頂上三角点「堀坂」<写真14>に立ち寄りました。標高410m辺りの分岐を見落としたようで、標高420m近くで崩れやすい斜面に取り付きすぐにササが茂った尾根に出ると、なんとなく踏み跡があり、たまに膝までササが当たりましたが、すんなり三角点に辿り着きました。ただし、ズボンにマダニが大量につきました。ここからは明瞭でより歩きやすい細道を北に下り、地形図の破線の道に合流すると、ピンクテープがありました。北側からのほうがササが当たることもなく、緩やかです。 標高635m辺りで相変わらず展望は効かないものの、急に開けて植林帯になりました。どこでも歩けそうでしたが、北北西に細道があり、少し辿ってみました。地形図の破線の道に入ったようで、まだ北上できましたが、引き返し、植林帯の斜面を見上げてみると、なんとなく道があるように見えました。標高640m辺りから植林帯を東へ登り、尾根に合流するのが正しいルートだったようです。しかし、標高650mから細い踏み跡を辿ってトラバース、南方向に延びている尾根に合流すると杉の間の歩きやすい細道を北上、そのまま正規ルートに入りました。そこから782m峰<写真25>を経て山形仙頂上<写真37>まではヤブはなく、問題ありません。ただし、ヤブはなくてもマダニはいるので、帽子を地面に置いて休憩していたらマダニだらけになりました。 山形仙頂上<写真37>と782m峰<写真25>の間の鞍部から美作滝尾駅<写真01〜03>までの下山ルートは、正規ルートではなく、何度か途中で道がなくなりました。 最初は密集キノコ<写真21>撮影地点辺りから作業道に下りて山形八幡神社<写真49〜55>へ向かうつもりでした。しかし、山形仙頂上<写真37>と782m峰<写真25>の間の鞍部まで戻ると、少し下に作業道が見えました。地形図上には記載されていませんが、合流しやすい位置にいたので、高低差数十mの植林帯の斜面を下りました。少し崩れやすいものの、なんとなく踏み跡があり、標高730mで無事に作業道に下りられました。 しばらく進むと、なぜか突然行き止まりになり、下にはまた別の作業道が見えたので、再び、作業道まで高低差数十メートルほどの斜面を東へと下りました。ここも植林帯でしたが、特に上のほうは崩れやすく、標高690mで作業道に出ました。 この作業道を進んでいくと、上りで利用した密集キノコ<写真21>撮影地点辺りの尾根に上がる踏み跡が2か所ありましたが、そのまま進みました。標高450m辺りからススキが茂った箇所が増えてきますが避けて通れます。 標高380mで地形図の実線の道に出合いました。ここからは舗装道路です。山形八幡神社<写真49〜55>から鎮守池<写真56>へは、直接つながる道はなく、いったん地形図の実線の道に戻らなければなりません。神社の裏からササの茂った斜面を無理やり北に登ると、ズボンはマダニだらけでした。池の南西端からは舗装道路で元来た道に合流、地形図の実線の道はすぐに草の生えた砂利道になりました。 この砂利道は地形図上は標高320mでなくなりますが、実際には標高330mで細道となり北上開始、少し経つとまたしても道がなくなりました。仕方なく、少し西にあるはずの地形図の実線の道に合流すべく適当なところで下りることにしました。ここも植林帯ですが、この日最悪の崩れやすさでした。標高315m辺りで幅30cmのちょろちょろ流れをまたぐとすぐに砂利道が復活、標高230mの砂防ダム脇のフェンスをかわすと舗装道路になりました。 このまま舗装道路をキープすればよかったものを、標高215mで低い草の生えた土道に入ると、地形図の道をキープしているように見えますがなかなかの細道で、立ち入り禁止の立て札のある田んぼに出てしまいました。仕方なくあぜ道を辿って標高200mを切り民家の前に出ると、そこからは舗装道路でした。 田んぼ越しに美作滝尾駅<写真68>を撮影し、ゴール目前で「線路内立ち入り禁止」の立て札がありました。駅は目の前なので線路を横切り、ホーム端の立ち入り禁止の立て札の脇を通ってゴールしました。 |
その他周辺情報 | 美作滝尾駅から自動車で15分程でイオンモール津山に着きます。しゃぶしゃぶ専門店の「美山津山店」<写真69>など多数の店があり、近くに登山用品などスポーツとアウトドアグッズの「ヒマラヤスポーツ&ゴルフ 津山インター店」もあります。 |
写真
戦前(昭和17年)に建築された古い木造平屋作りの駅舎は2008年11月に登録有形文化財となりました。この駅の駐車場に自動車を停めて行動を開始しました。背後に山形仙の西南西尾根が見えています。ここから改札口を通ってホームに出るまでを動画に撮りました。
建築当時からほとんど改装されていない室内は、昔の駅の趣を留め、きれいでした。「男はつらいよ」の監督・山田洋次氏の手紙が展示されており、「寅さんと共に日本中の駅を見てきましたが、美作滝尾駅ほど美しい駅はもう日本のどこにもありません。…」で始まっていました。
山形仙西782m峰
映画『男はつらいよ 寅次郎紅の花』(1995年公開) 冒頭のシーンで寅さんが降り立つ駅の撮影に用いられました。山形仙の西にある782m峰<写真25>が奥に見えています。手前に見えている低い尾根を登りました。
山形仙西782m峰
美作滝尾駅北北西にある標高158.6mの三角点です。田園の奥にある低い尾根(堀坂城跡)を登り、奥に見えている782m峰(仲山城跡西の曲輪群)<写真25>を目指しました。
尾根上の細道にはたくさんのクモが巣を張っていました。ジョロウグモのオスは成体になると、幼いメスの巣の中に入り込み、彼女が成熟するのを待ちます。連れは彼らを“源氏の君と紫の上”と呼びます。『源氏物語』ファンの皆様、ごめんなさい。
標高444.1mの小ピークに設置された三角点です。展望は効きません。ここに辿り着くために、少しだけルートを逸れて登りましたが、どうやら分岐を見落としていたようです。ここから先は踏み跡が明瞭で歩きやすく、すぐに正規のルートに合流しました。
登る直前に地元の方からその存在だけはおききしていました。昭和30年に奉納されたようです。詳細は不明ですが、名前から推測すると、右は麓の桜地区の水神様、左は地区の荘園の五穀豊穣の神様や白蛇様(水神様)などかもしれません。周辺も動画に撮りました。
恋の季節のせいでしょうか?この日はシカのオスの鳴き声があちこちで聞こえました。また、ものすごいスピードで駆け抜ける姿も何度か見ました。ここには特に多数の糞が散乱しており、吉永小百合さんの「奈良の春日野」の♪腰をおろせば鹿のフン フンフンフーン黒豆や(^^♪のフレーズが頭の中でオートリバースしていました。
ルートから逸れて植林帯の細い踏み跡を辿っていると、落ちていた桜の枯れ枝にびっしりついていました。生きていない有機物素材を栄養源として生活する腐生菌です。直径2〜5mmと少し大きいのが気になりました。
去年の11月15日にここから下ろうとしたときには、周辺の道が不明瞭だったのですが、今回は大丈夫でした。最初に山形仙に来たときは、この木の反対側に「三浦」と書かれた矢印の道標があり、三浦駅東の地形図の破線の道を辿ろうとして崩れやすい斜面や倒木地帯を経てやっとの思いで三浦に抜けました。正規の三浦コースはまだ歩いたことがありません。
以前は食用キノコとして紹介されていましたが、平成16年以降は農林水産省より「食べてはいけないキノコ」として注意喚起されています。杉の切り株にカサの直径2〜6cmの真っ白で裏にひだがあるキノコがびっしり生えていたら、たいていこのキノコです。
こげ茶色のカサの直径は3cm程、ひび割れの下の肉は薄い黄色と、ちょうどティラミスのような色合いでした。カサの裏はイグチの仲間らしいスポンジ状です。カサの表側の色がもっと赤みを帯びていればヒビワレキクバナイグチなのですが・・・
山形仙頂上三角点峰西直下の堀切がはっきりと遺っていました。切岸らしき斜面を登ると三角点<写真33>があります。ちなみに、地元では黒姫山城と呼ばれるようです。この地の出身で仁徳天皇の寵愛を受けた黒媛の伝説にちなみ、後世、名付けられたのかもしれません。
&クチナガガガンボの仲間
岡山県高梁市出身の吉野氏に発見されたヨシノアザミは、葉が細く羽状に裂け、この時季によく見られます。クチナガガガンボの仲間は体長は1cm程ですが、腕立て伏せのような動作で口吻を出し入れしながら蜜を吸っていました。動画に撮っていると、この口吻が体よりも長いことが判明(*_*;
花の直径は2cm前後、短い葉柄があり、茎には毛がありません。また、茎がかなり枝分かれするので、花が密につきます。反射板のフェンスの中なので葉は触れませんでしたが、ほぼ無毛のはずです。ヨメナ<写真09>、ノコンギク、イナカギクなどよく似た花が多いのですが、花色や大きさよりも葉柄や毛の有無、花の付き方のほうが確実に見分けられそうです。
地形図上では三角点<写真33>を山形仙頂上としていますが、看板ではその少し東にあるこのピークが頂上になっています。背後に広戸仙が見えますが、うっかり見過ごしました。この少し西から歩きながら動画を撮りました。
ススキの中でも花穂が赤紫色を帯びるものを特にムラサキススキと呼びます。よく似たオギとは違い、小穂(花穂の最小単位の粒々)から1本だけ長く伸びたノギという部分がありますが、取れやすいので、複数確認しないとオギと間違えそうです。動画も撮りました。
舗装道路に出てすぐのところです。よく似たアキアカネとは違い、胸部の3本の黒い筋模様のうち、真ん中の1本の先端が先細りではなく、スパッと断ち切られたようになっています。オスは成熟すると全身真っ赤になります。
鳥居の向こうに小さな境内社が上下2棟見えています。この右に自動車数台分の草地があり、南側に延びる舗装道路が表参道でしょう。この舗装道路を南下すれば楽だったのですが"(-""-)"
鳥居の奥に見えていた下側の祠の前に石で囲まれた小さな水たまりがあり、ちょろちょろと水が流れていました。クロヒカゲは吸水中でした。ヒカゲチョウ<写真24>によく似ていますが、後翅の裏側の一番上の蛇の目模様の横を通る筋模様のカーブがきついです。
花の直径は1cm程です。沢や溝の側など、湿った場所に生育します。クロヒカゲ<写真50>のいた水たまりの前にたくさん咲いていました。ここは水神、竜神、弁天など、水に関係する神様の祠なのかもしれません。
社叢はモミが主で、ヒノキやサクラ、ウラジロガシ、ヤブツバキ、ヤブコウジなどが生育しています。郷土記念物、津山市の天然記念物に指定されていますが、この石段を上った先は小さな祠で行き止まりです。
ご祭神は、応神天皇・仁徳天皇・天御中主命の三神です。拝殿の鰐口(わにぐち)には、宝永元年(1704年)の年号や作者の銘が入っているそうですが、見てもよくわかりませんでした。
ススキ越しに山形仙
舗装道路に戻らず、神社の裏からササの茂った斜面を登ると、ズボンはマダニだらけでした(+_+)池の畔は去年以上にススキロードと化しており、ススキまみれになりながら歩いて動画を撮り、手前の尾根の右奥にある山形仙を望みました。マダニはススキに払われていなくなりました(^^♪
体長は3cm程と、日本のコオロギの仲間では最大です。産卵管がないのでオスです。正面顔が閻魔様のように怖いというのが名前の由来といわれていますが、まだ顔をはっきり見たことはありません。
色とりどりのコスモスが倒れないように紐で縛ってありました。写真には撮れませんでしたが、クマバチが花にしがみついては己の重みでドテッと落っこちそうになっていたのが可愛かったです(*^^*)
&ツユムシ
ツユムシはセスジツユムシなどに似ていますが、脚はほとんど黄緑色、背中の筋模様は薄く目立たず、後翅の前翅よりも後ろに突き出た部分の長さは、前翅の長さの3分の1以上あります。
梶間山&吉見仙
手前に稲穂が出ている田んぼと赤いヒガンバナ<写真60>、木造の趣のある美作滝尾駅<写真01〜03>の背後には、右端に梶間山、中央に吉見仙と、山城跡のある山々が見えています。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
手袋(防水加工)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子(フード付き)
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
アタックザック
ザックカバー(防水用)
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
タオルハンカチ
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(地図アプリ使用)
eTrex22x(GPSナビゲーター)
虫よけスプレー
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感想
【山形仙に急遽計画変更(+_+)】
当初の予定では津川ダム上流部の津川川沿いの森林基幹道因美線を上り、鳥取県と岡山県の境界尾根を歩くつもりでした。しかし、ダムの東の林道入口に「伐採作業中につき立ち入り禁止」という看板が設置されていました。12月10日まで作業予定で、日曜日のこの日も重機が動いていたようです。
さすがに当初の計画は断念、目の前に聳える那岐連峰を見ながら思案の末、登山者が多いであろう広戸仙(ひろどせん)から那岐山(なぎさん)までのコースを避け、那岐連峰の南西に位置する山形仙を訪問することにしました。出発点は登山者が多い声ヶ乢(こえがたわ)からではなく、反対方面にある美作(みまさか)滝尾駅<写真01〜03>にしました。歩いたことはなく、下調べもしていませんが、地形図の道を辿れば大丈夫だろうと思い、とりあえず駅を目指しました。
【山形仙の西側は迷路】
山形仙までのルートは一般的には広戸仙と同じ声ヶ乢(こえがたわ)からアプローチし、ピストンします。
2021年04月18日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3090029.html
2015年5月に訪問した際は山形仙の頂上を越えさらに西の782m峰まで来ると、三浦方面への道標があったので(現在はありません)、地形図上には途中から道があるように見える三浦方面に向かいました。ルートの大半が崩れやすい土や倒木地帯で、三浦麓まで下りてきて、ようやく普通に歩ける道になりました。
2015年05月10日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-636410.html
トレランコースの一部として三浦コースが整備されたのは後のことでした(-_-;)
2020年11月に訪問した際は同じ分岐で前述の三浦方面ではなく、いったん滝尾方面(南)に向かいました。滝尾方面への道は不明瞭でやっとササの間の細道を見つけて尾根を南下、植林帯を抜け標高650mで作業道に合流、そのまま下りて山形八幡神社<写真49〜55>経由で声ヶ乢に戻りました。
2020年11月15日https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2734794.html
滝尾コースのササ刈りが行われたのは後のことでした(-_-;)
そこで、今回はまだ辿ったことのないコースを確かめるべく、JR美作滝尾駅を起点にしました。登山口がよくわからないまま、とりあえず北上していると、標高158.6m三角点「梶屋ヶ一」<写真05>を過ぎた辺りだったかと思いますが、草刈り作業中の地元の方々が大勢おられました。三密を避けたつもりが、まさかの密集状態(*_*;しかし、声をかけてくださった方が
「線路を越えて明神様を通って、ああ、大岩があってなあ」
と教えてくださったので、安心して登ることができました(*^^*)
登山口はJR因美線の線路を越えてすぐ、ちゃんと「山形仙滝尾登山口」、「明神様へ」の道標がありました。最初は線路沿い、尾根に出ると国道53号線の西辺りから低いササの間の細道が続きます。ちなみに、国道53号線より西は堀坂(ほっさか)城跡となっており、堀切などが見られるそうですが、気づきませんでした。2003年に発見されましたが、後世に地形が改変されているようで、近世の文献には記載がない謎の城跡です。
途中、城ヶ仙頂上三角点「堀坂」<写真14>に立ち寄りました。標高410m辺りの分岐を見落としたようで、標高420m近くで崩れやすい斜面に取り付きすぐにササが茂った尾根に出ると、なんとなく踏み跡があり、たまに膝までササが当たりましたが、すんなり三角点に辿り着きました。ただし、連れはズボンにマダニが大量についていると騒ぎました。これが今回のマダニスポットその1でした(+_+)
山形仙頂上まではヤブはなく、難なく歩けますが、なぜかマダニがいました(+_+)この山域はシカが多いので、ヤブではなくても要注意です。
さて、帰路も同じ道を辿ればよかったのですが、山形仙頂上と782m峰の中間点まで来ると、少し下に作業道が見えました。地形図上には記載されていませんが、合流しやすい位置にいたので、作業道まで高低差数十mの植林帯の斜面を下りました。
これで山形八幡神社まで楽勝のはずが、なぜか突然行き止まり(*_*;下にはまた別の作業道が見えましたので、再び、作業道まで高低差数十メートルほどの斜面を下りました。ここも植林帯でしたが、特に上のほうは崩れやすく、作業道に出たときには、下りが苦手な連れはほっとしていました。
この作業道を進んでいくと、上りで利用した南尾根に上がる踏み跡が2か所ありました。このまま作業道を辿るか、いったん、南尾根に合流して、元来た道を進むか悩んだ結果、去年の11月15日同様、作業道をそのまま進み、山形八幡神社<写真49〜55>に向かうことにしました。
山形八幡神社<写真49〜55>から鎮守池<写真56>へは、直接つながる道はなく、いったん地形図の実線の道に戻らなければなりません。神社の裏からササの茂った斜面を無理やり北に登ると、ズボンはマダニだらけでした(+_+)
池の南西端からは舗装道路で元来た道に合流、美作滝尾駅まで最短コースを歩むべく、地形図の実線の道を進んでいきました。草の生えた砂利道は地形図上は標高320mでなくなりますが、実際には標高330mで細道となり北上開始、少し経つとまたしても道がなくなりました(*_*;仕方なく、少し西にあるはずの地形図の実線の道に合流すべく適当なところで下りることにしました。ここも植林帯なのですが、踏み跡らしきものは入口だけ、この日最悪の崩れやすさ、下にはどうやら沢が流れている様子。連れはかなりもたつき、渡渉できるかと不安だったそうです。標高315m辺りで幅30cmのちょろちょろ流れをまたぐとすぐに砂利道が復活、標高230mの砂防ダム脇のフェンスをかわすと舗装道路になりました。
このまま舗装道路をキープすればよかったものを、標高215mで低い草の生えた土道に入ったのが運の尽き?地形図の道をキープしているように見えますがなかなかの細道で、立ち入り禁止の立て札のある田んぼに出てしまいました。仕方なくあぜ道を辿って標高200mを切り民家の前に出たときには、精神的にかなりへろへろでした(+_+)
田んぼ越しに美作滝尾駅<写真68>を撮影し、やれやれ、やっとゴールかと思いきや、「線路内立ち入り禁止」の立て札が(+_+)駅は目の前なので線路を横切り、ホーム端の立ち入り禁止の立て札の脇を通ってゴール(-_-;)
このように、下山ルートは何度も道がなくなり、まるで迷路をさまよっているような感じでした。これなら、山形八幡神社の南に延びている舗装道路を南下し、広い道路に合流してそのまま駅に向かうほうが、遠回りですが、時間的には早かったような気がします。今更ですが、マイナールートにおける地形図上の道はあてになりません。今回辿ったルートを手掛かりに、今度行く際には、道と道を数珠つなぎすることなく、もっともスムーズに歩ける山形仙西ルートを特定したいものです。
【秋らしくなってきた9月下旬の風物詩】
今回のコースは想定以上に花をたくさん見ることができました。ニラやツユクサ、ヨメナのように夏から秋にかけて咲く花、タンナトリカブトやムラサキススキのように今が旬の花、クリ(イガ栗)やドングリもたくさんありました。ナツアカネ(赤トンボ)やエンマコオロギなどの虫も秋を感じさせてくれました。
また、恋の季節なのか、牡鹿が遠くまで響き渡る声で鳴いているのがあちこちで聞こえてきました。さらに、すごい勢いで我々の前を横切った鹿も何頭かいました。彼らが多いということは、もちろんマダニも多く、連れは帰宅後に5匹見つけて退治、結局、連れだけが左右の足をやられていました(+_+)
それはさておき、山形仙の麓に下りてくると、ススキの群生、コスモス、ヒガンバナなど、秋一色でした(*^^*)稲刈りがまだのところもあり、牧歌的な風景に心が安らぎました。最後は田んぼ越しに美作滝尾駅と背後の梶間山&吉見仙・・・目と心の保養になりました(^^)/
いろいろありましたが、様々な動植物に癒され、最後にはいい気分でゴール、やはり今回も楽しい山行でした(*^^*)
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