初冠雪の鳥海山!



- GPS
- 09:55
- 距離
- 15.3km
- 登り
- 1,209m
- 下り
- 1,192m
コースタイム
12:05鉾立−13:25(〜14:20)御浜−15:45鉾立
10/14
5:20鉾立−御浜7:00(〜7:20)−8:15七五三掛−10:08七高山(〜10:45)−13:20鳥海湖−13:45長坂出合−15:15鉾立
天候 | 10/13 霧 10/14 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
七五三掛から上の外輪山から雪がありました。 アイゼンは使わずでしたが反対側の祓川ルートはアイゼンなしで 引き返した人が多かった様です。 |
写真
感想
秋の鳥海山、久しぶりである^^
いつもの事で今回も独りかな〜と思ってたらこの夏13年ぶり位で再会した
よーこさんとそのお友達のあかねさんも参加することに・・・^^
お二人とも八ヶ岳東麓の富士見町や原村在住である。私と同じくIターン組。
私の山友は医療関係者が多いがお二人もそうである。
10/12
安曇野、田淵行男記念館は登山者用の駐車スペースがあるのでそこで待ち合わせ。
東北の山に行くのにここに置かせてもらうのも変な話だがm(_ _)m
今期初の冬型気圧配置で安曇野は晴れでも新潟以北はずっと雨と風であった^^;;
新潟から山形に入る県境付近は国道7号の海沿いであるが日本海の大波が打ち寄せて
道路にまで達している所多数。怖っ^^;; 時々車にも波しぶきがかかる(笑)
海側に座っている二人は「ポニョみたいだねー」なんて話している^^;;
今回の山旅では今後もジブリみたいな景色があちこちで見られたのであった。
いつも道の駅「しゃりん」で仮眠するが今日は先へ行く。
一瞬晴れて星が凄いので写真を撮る。海の星空って初めて見たかも!素晴らしい・・・
カメラはしぶきでベトベトであったが(笑)
道の駅「鳥海」には夜半過ぎに着。朝まで仮眠。強い風が車を揺らす。雷鳴も何度も
聞こえて時々目が覚めたりであった^^;
10/13
明るくなると青空が少し出ているが今日いっぱいは寒気の影響が残って山はダメそう
だ。なので、山麓観光に二人を引っ張り回す(笑)
箕輪の鮭ふ化場の裏にある丸池様。鳥海山からの伏流水が泉となってわき出している。
日が当たっていないのでエメラルドグリーンの色が出ていないのが残念。
ふ化場近くの川には鮭が大分上がってきているのが見える。海が大荒れになると鮭の
遡上が増えるとの事。この時期は早稲でまだ小さく11月になると大型の個体になる
のだそう。水揚げ作業は8時からとの事なので周辺観光へ・・・
映画「おくりびと」のロケ地、月光川。もっくんがチェロを演奏した堤防の椅子は
何代か変わった様で、今は普通の台所にあるような椅子だ(笑)
ロケ地の看板も無くなっていてもう人々から忘れ去られようとしていた。
残念ながら鳥海山は雲の中である。
8時から鮭の水揚げの見学をさせてもらう。川の下流から網を広げつつふ化場まで追
い込んで行ってあとは一網打尽である。川の方には何段階かで下流からは行けるが元
に戻れない様なしかけがあって面白い。こうした施設は集落毎にあってそれぞれ違う
様である。
鮭はここでふ化して数年後に戻ってくるが中には間違えて向こうの中山堤(桜並木)
の方に行っちゃうのもいるとの事だ。あっちにはこうした施設もなく誰も採らなくて
ほったらかしだって(笑)先ほど見に行ったが水量が少なく草刈りの真っ最中だった
ので見かけなかった。
事前にBUNさんから作業開始時間を聞いていたので貴重な社会見学が出来たのであ
った。二人も大喜び^^
この後、海に出て十六羅漢を見学。鳥海山の溶岩流が海にまで達した先端に十六人の
羅漢像が彫られている。海は波高し。冬の日本海特有の波の花が出ていた。風に乗っ
てふわふわ飛んでくるのである。
ここから北上。秋田県側の象潟に入って、今日明日の食料買い出し。
元滝伏流水にも立ち寄る。私は2ヶ月ぶり(笑)まだ紅葉には早い様である^^;;
さて鳥海ブルーラインで鉾立へ・・・ 上はガスガスである。
もしかして晴れるかもしれないと思って(夏の経験の二番煎じ狙い)御浜まで行って
みる事に・・・時々明るくなって青空も垣間見えていたので期待したが何も見えなか
った(笑)御浜小屋は9月で営業終了していたが開放していて、お金を箱に入れれば
まだ泊まれる様だ。寒いので中に入って休憩させてもらう。今日は晴れそうもないの
で下山^^;;
この往復でゴミを拾っておきました。
降りてくると海が綺麗に光っていた!雲の影が海の上に模様を描いていて面白い!
鉾立に戻るとBUNさんが出迎えてくださる。ほぼ1年ぶりの再会である。
鉾立山荘の管理人さんやちょうど居合わせた写真家氏とも知り合いらしい。
山荘の管理人さんは私が夏にここに来たときにお世話になっていたので覚えていて、
今日も回収してきたゴミを引き取ってくださった。
写真家氏は隣の稲倉山荘に全倍に伸ばした写真が多数展示されている。
実は前にも私はここで会っている。山岳写真家の青野恭介氏のお仲間で私もその時の
青野氏の宴席?にお呼ばれして山岳写真界の裏話を沢山聞いたのだった(爆)
BUNさんは私ら3人の為に栗おこわなどを差し入れしてくださった。感謝感謝であ
る。いつもありがとうございます。一緒に泊まっていく事を提案したが明日は月山と
かで残念だがお別れ。
また来ますね! そうそう、よーこさんの友達のあかねずみさんがBUNさんとも知
り合いで私も数年前に自分のHPの掲示板でやりとりしていた事が判明! ここでまた線が繋がったのであった!
夜、軽く宴会して3人とも寝不足なので早めに就寝。
私はいつもの様に夜中にごそごそ起きて外を見る。いつの間にか空には満天の星空。
月がちょうど日本海に沈みかけているところだった。月光が海面と雲を照らして何と
幻想的!遊佐や象潟の夜景も色を添える。
振り返れば鳥海山の上にはオリオンが昇ってきていた。
10/14
朝3:30起床。天気快晴!
この時間でもう鉾立の駐車場に上がって来ている人がいて鳥海へ出発していく。
この日は当初CTが短い祓川に回って往復するつもりだったのだが前日鳥海湖が
見られなかったことと、車のバッテリーが上がってしまい(*_*)移動出来なく
なってしまったので鉾立からの往復に変更したのだった。帰りにはJAF呼ばな
きゃならんなー^^;;
御浜までは昨日歩いたのだが晴れていると全く気分が違う。
夜の冷え込みで薄氷が張っている。
ナンブトウチソウの葉っぱには霜がビッシリ。綺麗・・・
振り向けば「影鳥海」^^
今日はよーこさん先頭、真ん中にあかねさん、最後に私が歩く。
写真撮ったりで少し遅れて行くと御浜小屋の向こうの景色を見た二人の歓声が聞こえ
た。これこれ、この景色を見てもらいたかったのだ!
帰りにはあの鳥海湖の畔を歩いて来ましょうね・・・
扇子森周辺まで来ると鳥海山が迫ってくる。北アルプスの双六岳に似た感じである。
七五三掛まで来ると様相は一変し、なだらかな草原の西鳥海エリアから岩っぽい
東鳥海になる。前日に降った雪も増えてきて外輪山の稜線はプチ縦走気分である。
一カ所アイゼンがほしいなと思う場所もあったが帰りには融けて大丈夫であった。
予備含めてちょうど人数分あったので一応持参したけどね^^
こちらに対して祓川からのルートはかなり厳しかったらしく、アイゼンなしで
引き返した人がいた様だ。
ちなみに積雪期はここは通らず尾根の右側をトラバース気味に登って行けた
(春の山スキー)
稜線は「えびのしっぽ」が見事に発達^^ 気温が低いので透明感があって美しい。
えびのしっぽの岩やハイマツへの張り付き具合を見ても昨日はかなり厳しかったので
あろう。上から降りてきた人たちと何人すれ違ったが皆さん疲れ切っている様子だっ
た。
今日は長野まで帰らないとならないので新山はパスして七高山までとするがこの展望
で二人とも満足度120%だそうだ。私とて同じである。しかも雪!!
岩手山や秋田駒、その向こうに見えているのは八幡平か?
海岸線の先には男鹿半島や秋田市街も見えている。
北東には早池峰山と薬師岳。ここから見ると双耳峰に見える。
南は庄内平野の向こうに大きな月山、朝日連峰、その奥に飯豊連峰まで!
後でカシミールにて山座同定してみたが北は岩木山や八甲田、南は吾妻連峰まで
実に直径360kmの範囲が見えていた事が判明(@_@)
今まで13年間何度も鳥海山に来ているがここまで遠くまで見えたのは初めてで
あった。
新山の基部には雪がまだ残っていた。例年消える方が多いと思うが今年はこのまま
越年しそうだ。
ずっとここにいたいが帰らねばならない(T_T)
何度も何度も振り返りつつ下山する。3人とも思いは同じ様で誰かが立ち止まって振
り返ると暫く動けなくなる(笑)
帰りのお楽しみは鳥海湖の畔。外輪山の岩岩した稜線から草原主体の道になり、これ
はこれで癒される。月山森から千畳ヶ原の草原が正面に見えていて3年前に歩いた道
が素晴らしかった事を思い出す。
鍋森の丸い山も面白い形で印象に残る。ご飯を盛ったみたいな形だねーなどとあかね
さんが話していた。お腹減ってたのかな?(笑)
鳥海山の姿は長坂出合を最後に鉾立まで見えなくなる。少しずつ太陽が海に沈む様に
草原のスカイラインに新山が隠れていく。
鉾立からはまた見えてきて昇ってきた月が鳥海山の肩に見えている。紅葉もこの辺り
の標高でちょうどいい感じ^^
で!!やっぱり車のエンジンかからないのでJAFを呼ぶ。40分で来てくれた。
ラッキー。
JAFを待っている間、見覚えがある名前(HN)を車の側面に貼っているのを
目撃。地元の流木SURFさんだった。彼の作品(絵画、詩、写真)は鳥海山山頂の
御室に併設されている美術館に展示されていて、去年の夏に拝見したのであったが本
人に会うのは初めてだった。
声をかけたら写真を撮る人ですよね?とすぐに向こうも分かった様で、mixiは退
会してしまった様だがFBにて改めて友達申請をしたのであった。今回の山旅も出会
いがたくさん。色んな人々との邂逅、そして繋がりを感じたのであった。
何だかんだで日没近くなってしまったがそこは海無し県民の3人。海に沈む夕日は
是非とも見たいので再び十六羅漢岩へ・・・ そこに着くと同時に海に沈むのが見ら
れたのであった。
雲に邪魔されず海に沈む太陽を見たのは何年ぶりだろうか?もしかしたら初めてかも
しれない・・・
さて、いつもの温泉「あぽん西浜」(¥350)に寄って二日間の疲れを癒すか。
そしてお隣の「鳥海亭」にていつもの焼き肉定食をいただいて帰路につく。
長野安曇野までここから5.5hである。明日早番のよーこさんには後部座席でぐっ
すり眠っていただく^^; 私は眠くなりそうだったがあかねさんの気遣いで殆どノン
ストップで戻れたのであった。眠くならない飲み物「目がシャキっ」とか色々買って
くださったのだが私には効き目が無かった様で・・・(笑)
新潟の上越まで戻ってくると妙高山の上にもう西に傾きかけた月が出ていたのであった。
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