記録ID: 3628154
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積雪期ピークハント／縦走
剱・立山
剱岳・早月尾根ルート(日帰り) 敗退
2021年10月18日(月) [日帰り]
富山県
greenpower
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,627m
- 下り
- 1,627m
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標高グラフを拡大コースタイム
日帰り
- 山行
- 9:05
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 9:05
3:41
37分
剣岳登山道入口
8:14
17分
丸山
9:03
17分
標高2,300m地点
9:24
39分
丸山
10:03
11分
避難小屋跡
12:14
16分
剣岳登山道入口
12:30
馬場島荘
| 天候 | 天気(積雪あり) |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
■アクセス→北陸自動車道立山IC〜車で約40分。 ■駐車台数→普通車32台。 ■トイレ→なし。 ■水場→なし。 ■登山ポスト→馬場島荘の玄関にあり。 ■24時間利用→可能。 ※トイレ→キャンプサイトに2つあり、1つは工事中で使用不可。 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
■馬場島荘駐車場(750m・無料) 上記のアクセス欄を参照して下さい。 駐車台数→32台と少ないので早い者勝ちです。 ■剣岳登山道入口 馬場島荘駐車場から約15分で剣岳登山道入口に到着です。 登山ポストは馬場島荘の玄関にあるので間違わないようにしましょう。 ここから松尾平まで急登が続きます。 ■松尾平(1,035m) 馬場島荘駐車場から約35分で松尾平に到着です。 木製ベンチが3つあります。 早月尾根では松尾平〜標高1,200m標識まで唯一の平坦地になり、登山道にぬかるみ地帯がいくつかありますが輪切りの丸太の上を通過できます(写真添付) ここから、200mおきに道標が現れます。 ■標高1,200m標識 松尾平から約40分で標高1,200m標識に到着です。 いくつも立山杉の巨木が現れて、登山道に張り出した根を手足を使って登りますが滑らないように注意が必要です。 ■標高1,400m標識 標高1,200m標識から約35分で標高1,400m標識に到着です。 北側には東芦見尾根と大猫山の稜線が見えます。 ■標高1,600m標識(1,551m) 標高1,400m標識から約20分で標高1,600m標識に到着です。 立山杉の根元が標高1,600mになり、立山川の下流に馬場島荘が確認できます。 ■標高1,800m標識 標高1,600m標識から約40分で標高1,800m標識に到着です。 南側には大日岳と奥大日岳の稜線が見えます。 ■1,921m三角点(1,921m) 標高1,800m標識から約25分で1,921m三角点に到着です。 少し開けた場所から北側には、ギザギザした八方稜線が見えます。 ■避難小屋跡 1,921m三角点から約15分で避難小屋跡に到着です。 開けた平坦地になり幕営適地になりますが、何もありません。 ■標高2,000m標識 避難小屋跡から約10分で標高2,000m標識に到着です。 早月小屋まであと1.0kmの樹林帯になり、池塘を越えて丸山に向かいます。ここから、はしごや鎖場が現れます。 ※ちとう→湿原にある池沼。 ■丸山 標高2,000m標識から50分で丸山に到着です。 開けた平坦地から大猫山〜剱岳〜大日岳〜富山平野〜富山湾まで見えます。 眼下には、営業終了した早月小屋があります。 ■早月小屋(2,200m) 丸山から約15分で早月小屋に到着です。 早月小屋は営業終了していますが、トイレは開放されていて使用可能です。 風が強い場所ですが、幕営適地になります。 ■標高2,300m地点(2,300m) 早月小屋から約35分で標高2,300m地点です。 寒さ・気力・装備を踏まえて敗退です。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 ★登山ポスト 登山ポストは馬場島荘の玄関にあり、登山計画書の用紙と筆記用具が設置されています。 登山者とキャンプ利用者のポストは別々に分かれています(写真添付) ★水場について 早月小屋が10/10(日)に営業が終了したので、馬場島荘〜剱岳ルートでは水場がありません。 日帰りの場合は2〜3Lあれば十分です(個人差あり) ★早月尾根について 早月尾根は北アルプス3大急登の1つになり、距離14.31km・標高差2,249m・コースタイム15時間30分になり日帰りが可能です(好天時の場合・山滑走を除く) 標高1,000m標識から200mおきに道標が現れて、標高2,800mから鎖場になりカニのハサミを超えると山頂になります。 核心部はカニのハサミの岩場の登下降になり、日帰りで登頂するには天候・体調・急登を登る体力が必要です。 早月尾根は急登・岩場・鎖場・ぬかるみ・樹木の根を掴み手足を使って登る場所が多く平坦地が少ないです。 更に降雪があり登山道・岩場・鎖場・はしごも凍結しているので下山時には特に注意が必要です。 ★積雪量について 10/16(土)夜〜10/17(日)朝にかけて剱岳では、今季初の降雪がありました。 標高1,600mから熊笹に積もった雪が現れて、標高1,800mから登山道にも雪が積もり始めました。 早月小屋より下部の樹林帯は深い谷の日陰になり、9時過ぎにならないと登山道に陽が当たらず寒いので防寒・防風対策が必要です。 今後、剱岳では10月20日、22日、23日、25日、26日と降雪予報が出ています。 ★山小屋について 早月小屋→07/17(土)〜10/10(日) 電話→090-7740-9233(営業日のみ) 電話→076-482-1700(小屋の閉鎖期間) 事前に山小屋の営業期間・予約・登山ルートの安全・水の販売(宿泊者以外に販売しない小屋あり)を確認しましょう。 ★天候や服装について 全国では、8月に長雨と台風で国道・林道・登山道の崩落が発生しました。 10月まで台風が発生するので天候・登山口までのルート・登山ルートに注意が必要です。 同時に大雨注意報・雷注意報・土砂災害警報にも注意が必要です。 剣岳登山道入口から早月小屋まで続く樹林帯では、早朝や雨上がりには合羽・ザックカバー・ゲイターがあると快適です。 日の出による気温上昇に伴い落雪・落氷・落水があるので防寒・防水対策が必要です。 当日は気温-7℃〜6℃あり、樹林帯では平均して気温-5℃でした。 山では秋山〜冬山に移行しているので装備や服装に注意しましょう。 ★マーキングについて 早月尾根では標高1,000mから200mおきに道標があり、岩場では鎖とはしごとペンキマークが明確にあり安心です。 ★馬場島荘駐車場まで国道333号線の自動車の運転は、動物の飛び出しや落石が多いので注意が必要です。 また大雨による林道の崩落・通行止め・雨量規制・台風に特に注意しましょう。 伊折ゲートの通行は2021年04/23(金)〜12/01(水)になり、冬季は全面通行止めになります(写真添付) ★馬場島荘駐車場〜標高2,300m地点(敗退地点)では、スマートフォンの電波が入りました。(時期・天候・機種による) 寒さや高所の影響でバッテリーの消耗がとても早いので、予備のモバイルバッテリーが必要です。 ★馬場島荘駐車場〜剱岳では登山者が少なく、下山時に4人の登山者とすれ違いました。 総距離が14.31kmと短いですが、日照時間が短くなり日帰りでは装備と服装が重要です。 特に単独登山者の場合はセルフレスキューとルートファインディング能力が必要になり、ヘルメット・ツェルト・地図・ヘッドランプの携帯が必須です。 ★ヘルメットは全区間で使用しました。 ヘッドランプは登り→馬場島荘駐車場〜標高1,400m標識まで使用しました。 いつもストックを利用しますが、急登と岩場を考えて携帯しませんでした。 平坦地は松尾平〜1,200m地点と短く、樹木の根を掴み手足を使って登る早月小屋では邪魔になります。 ★登山ではスマートフォンなど電子機器に頼りすぎてはいけません。バッテリーのリチウムイオン電池は暑さや寒さに弱く、すぐに使えなくなります。 電池切れ・故障・紛失を想定してアナログ機器も併用して使えるようにしましょう。 地図・コンパス・ルート・分岐点など登山計画書の作成時点から覚えて緊急事態に備え、登山記録を残して次の登山に活かしましょう。 登山では技術・知識・経験が全く通用しない場面に直面します。 ★雪雪期でも先行者の踏み跡があるからといって100%安心しないで下さい。その踏み跡が正解とは限りません。 また、秋になり紅葉が始まり落ち葉で登山道や踏み跡が隠れて道迷いしやすい状況です。 ショートカットや直登直下などで踏み跡がいくつもあり迷う事もあります。 ピンクテープや赤旗を目印にして、道に迷ったら分かる所まで戻るのが鉄則です。 ★標高・気温・天候・風速・積雪量・写真撮影・ルート工作・危険箇所の確認をしながら登るので、コースタイムより遅くなります。 登山ルートや歩行時間は参考程度にして下さい。 ★コロナ禍なので、登山の前後には店舗に原則立ち寄らず、食事もテイクアウトや車内で済ませ、限りなく人との接触を避けましょう。 マスク・除菌シート・除菌スプレーを携帯して健康第一に努めましょう。 ★登山の出発前に、車のルームライトや灯火類の消し忘れによるバッテリー上がりに注意が必要です。 また、登山で車の鍵の紛失や落し物は致命傷になり、探し出すのは極めて困難です。 こまめに落し物やジッパーの開閉を確認しましょう。 ★登山では、食事(行動食)・トイレ・着替え・装備の着脱など面倒で後回しになりがちです。 これらは早めに済ませて落石・滑落・雪崩など危険回避に神経を使いましょう。 ★コロナ禍で多くの山小屋が閉鎖しています。 登頂できても山バッジの購入ができず困りますが、馬場島荘では山バッジの販売はありません。 立山室堂から入山して各山小屋で購入が可能です。 ★馬場島荘駐車場〜剱岳ルートでは、馬場島荘(キャンプサイト)と早月小屋の2つのトイレしかありません。 早月小屋(営業終了)のトイレは開放されていますが、必ず紙おむつ・携帯トイレを持参しましょう。 ★緊急時の連絡先 �〜�難の場合→上市警察署→電話076-472-0110(代表) �∩畄郛�屋(営業07/17〜10/10)→090-7740-9233 �Ｇ肋貪臍顴�076-472-3080 ★積雪期になり強い紫外線で重度の日焼けや紫外線の照り返しで視力低下による怪我や事故に注意が必要です。 日焼け止めクリーム・リップクリーム・サングラスがあると便利です。 ★馬場島荘駐車場→03時25分に気温0℃、早月小屋→08時31分に気温-1℃、標高1,800m標識→06時36分に最低気温-7℃、馬場島荘駐車場で12時30分に気温6℃です。 気温の温度差が大きく紫外線が強く、体調管理や服装選びが難しくなります。 当日の日の出→05時50分、ご来光→08時05分、日の入り→17時20分と活動時間は短くなり、日の出と日の入り1時間前にはヘッドライトが必要です。 ★標高2,600m〜剱岳山頂の区間では落石に注意が必要です。 単独行なので、鳥の鳴き声・荒い呼吸・落石の音しか聞こえません。 落石を発見した場合は、後続の登山者に恥ずかしがらず大声で「ラーク」と知らせてあげましょう。 ★早月尾根では左側(大猫山側)が緩斜面、右側(奥大日岳側)が急斜面になります。 季節を問わず滑落する場合は、左側(大猫山側)だと助かる確率が高いです。 また、1年を通して日の出〜正午前には富山平野からガスが湧き上がり山頂の展望がなくなります。 標高2,000m以下は雲海に包まれる事が多く登山口で天候が悪くても、標高2,000m以上では好天の場合が多くあります。 ★馬場島荘駐車場の20km圏内はガソリンスタンドやコンビニがなく、とても不便なエリアです。 しかも、場所によって車中泊の禁止や火気厳禁など禁止事項がありますので注意が必要です。 長く細かい説明になりましたが『安全第一』で剱岳を楽しんでください。 |
| その他周辺情報 | ■大岩不動の湯 ■営業時間→12:00〜21:00 ■休館日→火曜日(祝日の場合は営業) ■料金→中学生以上→400円、 小学生→120円、幼児→60円。 ■マスクの着用義務→あり。 |
写真
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装備
| 個人装備 |
軽アイゼン
テムレス
ハードシェル(上)
ゼリー飲料2ケ
ようかん(小)1ケ
粉末アミノ酸2本
干し芋80g
ドライフルーツ50g
ソーセージ(小)2本
チョコバー2ケ
コンパス
腕時計
LEDライト
ザック18L
ザックカバー
ちり紙
ゴミ袋
携帯トイレ
塩あめ5ケ
常備薬
手袋
乾電池
ワイヤー
防犯ブザー
ヘッドランプ2ケ
リップクリーム
日焼け止めクリーム
熊鈴
三脚
温度計
風速計
腰コルセット
帽子
ハイドレーション(水1L)
アクエリアス0.5L
ホットコーヒー0.5L
ソフトシェル(上)
地図
登山計画書(控)
靴下
インナーシャツ
長袖シャツ
モバイルバッテリー10
000mAh
ヘルメット
マスク
スマートフォン2台
おにぎり⚫︎ケ
|
|---|
感想
【2021年/剱岳・早月尾根ルート(日帰り)】
■2021年10月17日(日) はれ
実家 21:50 ℃ 1,000m 3℃
馬場島荘駐車場 03:10 0℃ 750m
荷造り・着替え 03:10〜03:25
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■2021年10月18日(月) はれ(積雪あり)
※剱岳・早月尾根ルート 登り
馬場島荘駐車場 03:25 0℃ 750m
剣岳登山道入口 -1℃
松尾平 04:18 -2℃ 1,035m
1,200m標識 05:01 -2℃
1,400m標識 05:37 -4℃
1,600m標識 05:55 -5℃
1,800m標識 06:36 -7℃
1,921m三角点 06:59 -7℃ 1,921m
避難小屋跡 07:15 -7℃
2,000m標識 07:26 -7℃
丸山 08:14 -1℃ 2,224m
早月小屋 08:31 -1℃ 2,200m
標高2,300m 09:03 -5℃ 2,300m
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■2021年10月18日(月) はれ(積雪あり)
※剱岳・早月尾根ルート 下り
標高2,300m 09:03 -5℃ 2,300m
早月小屋 09:20 -2℃ 2,200m
丸山 09:24 1℃ 2,224m
2,000m標識 09:56 -5℃
避難小屋跡 10:03 -5℃
1,921m三角点 10:14 -5℃ 1,921m
1,800m標識 10:44 -3℃
1,600m標識 11:03 -2℃
1,400m標識 11:13 0℃
1,200m標識 11:32 0℃
松尾平 11:55 4℃ 1,035m
剣岳登山道入口 12:14 4℃
馬場島荘駐車場 12:30 6℃ 750m
着替え 12:30〜12:40 6℃
実家 12:40〜17:25 6℃ 1,000m
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■長年、最後の課題として残していた剱岳。
登ると燃え尽き症候群になる不安があった。
今年は、登る予定が全くなかったけれど
出発時間を気にしない番場島から登る。
試練は寝不足・雪・標高差2,200mの急登。
剱岳は16日夜〜17日朝にかけて降雪予報。
夜間歩行の暗闇では、雪は確認できない。
東の空が白み始めて想像以上の積雪に驚く。
同時に八方稜線や剱岳を見て気分が高まる。
しかし、辞める理由ばかり考えてしまう。
本来は違う山に登る予定であり準備不足。
偵察登山の位置付けで登れたらラッキー。
4.4kgの軽量荷物で、両太腿がけいれん。
やはり、早月尾根の急登は甘くはない。
登山口の石碑の言葉が、強く心に刻まれる。
「試練と憧れ」の早月尾根は初挑戦で敗退。
剱岳は、来週まで4日も降雪予報が続く。
冬山装備を準備して、年内に再挑戦したい。
自分の能力を、全力で剱岳にぶつけたい。
そして、今年の自分の成長を感じたい。
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■体重→64.0kg 荷物→4.40kg
日の出→05:50 日の入り→17:20
移動距離→10.80(片道→5.40km)
移動時間→09時間05分(合計)
(登り→05時間38分、下り→03時間27分)
休憩時間→00時間00分
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