堂満岳 (山頂〜南比良峠〜大橋〜金糞峠)

- GPS
- --:--
- 距離
- 9.3km
- 登り
- 966m
- 下り
- 959m
コースタイム
| 天候 | 曇り時々晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
◆ 堂満岳へはイン谷口の出合橋を渡り、昔からの比良駅からイン谷口に入ってくる山道を200mばかり南に戻り、桜のコバと地図にある三叉路を右(西)に入る。 小さな沢の木橋を渡ると、バブルの頃の別荘ブームの頃に出来た、今は全く人が住んでいない、朽ちかけた別荘地区にでる。アスファルトの道を登って行くと別荘の裏手からすぐに登山道になる。 ◆ 花崗岩のごつごつした道をジグザグに登って行くと、小さな沢の湿地帯に出る。ここは堂満レスキュウポイント1になっている。道は此処から右(西)の尾根に取り付き、坂を登りきるとノタノホリだ。 かなり大きな池だが、ノタ(湿地)と言ふように浅く木の葉や枝で埋まった様な池で、決して美しい池ではない。 6月にはモリアオガエルの白い卵を沢山見ることができる。 ◆ 道はここから堂満山頂から伸びる東稜に取り付くべく、東稜から東南に伸びる支尾根沿いに進み、東稜が二つに分かれたうちの南側の尾根との間の沢にでる。この沢を100m位沢の中を進むと、沢は終わり、右手(北側)の東稜の末端に向って大きな斜面をジグザグ登ってゆく。 ◆ 登り上がった所が堂満東稜の末端で、此処からどちらも東向きだが、尾根は2つに別れる。そのため、今迄それを迂回した道を登って来たのである。 これからは一本の尾根を山頂まで登って行く。尾根の幅は結構あり広い。落ち葉が多く、踏み跡がはっきりしない所があるが、尾根の中心を意識して登って行けば大丈夫だ。 ◆ その途中、南比良峠から流れてくる深谷の対岸が大きく、何箇所も崖崩れしているのが見える所がある。以前はもっと生生しかったが、最近は木や草が生えだいぶ分からなくなってきた。 堂満の尾根も深谷に向ってほぼ垂直に崩落していて、上から覗いて見るとオーバーハングして、今にも崩れ落ちそうだ。 このために、南比良峠から南比良に下っていた道が無くなってしまった。今は登山地図にも載っていない。 ◆ ここを過ぎると間もなく壁の様な急坂が始まる。最後の登りだ。45度はあろうかと思われる急坂で、木の根や岩を掴んで、3点確保が必要なほどの険しい登りが続く。 この道も以前はも少し登り易かったが、毎年の侵食により、段差が大きくなり毎年難しくなっているようだ。それとも私の歳のせいか? 先週は雪があったはずだが、その後天気が続き雪は全く無い。そして石楠花が出てきたら山頂だ。 ◆ 山頂は狭い。石を積んでケルンみたいにした上に堂満岳と書いた私製の標識が立っている。北側と西側は石楠花で覆われ、展望は東と南に開けている。釈迦岳と共に琵琶湖に一番近いので、琵琶湖の展望は良い。 気温は5度で北風が吹き寒かった。 ◆ 普通、下山は金糞峠に向うものだが、今日は南比良峠に行き大橋経由で金糞峠に行く予定だ。山頂より西に向って下り、西に向っている尾根が2つに分かれる地点で、北に向う金糞峠への道に分かれて、そのまま真っ直ぐ西にかすかな踏み跡を伝って木の間を下りて行くとすぐ縦走路にでる。右へ行けば堂満岳からの、さっき通り過ごした道と合流し、金糞峠に出る。 しかし、南比良峠には左(南)に進む。12分で着いた。 ◆ 南比良峠は三叉路になっている。真っ直ぐ南に行く道は昔の南比良に行く下山道で、今は崩落してなくなった。 縦走路は此処で右折して、一旦西に進んで南向きになる。大橋へ下る道はその手前、峠から100m位の所で縦走路から分かれて、北西に小さな溝沿いに下って行く。其処には道標もあった。 ◆ 大橋への道は堂満岳と摺鉢山の間の谷間を、沢沿いに下って行く道だ。最初は小さな普段は水の無い沢が、途中から次第に大きな沢になり、谷川になる。そして右や左から支流が合流して、水量も増え、水害で道が全く分からない所が多くなる。通れる所を探して、渡渉を繰り返して下りて行く。途中昔からの水晶小屋が半分傾いて壊れかかってまだ建っているが、此処だけは少しだけ道らしき所があったが、その後大橋までは道らしき道はなかった。 ◆ もうそろそろ大橋も近いだろうと思われる頃、前方に大橋小屋がみえて、大橋に着いたと分かった。橋は流され、ロープが張ってある。 そして金糞峠方面の道は左岸にあると思って探していたら道標が見つかった。落ち葉が多くて分かり難い。 ◆ 金糞峠へは、奥の深谷に沿って上流へ左岸を進んで行く。従って道が分からないと言ふ事はない。川原の中を歩く事も無い。狭い川岸の急斜面に道は付いている。途中一箇所だけ右からの支流が大きく土砂崩れしていて、そこだけは完全に道が流されて分からない所があったが、それを乗り越えて、通れる所を進めば道は見つかる。 間もなく、初めて渡渉する所に来る。橋があったが流されている。しかし渡るのは簡単だった。ヨキトゲ谷への分岐の少し手前だ。ここからは金糞峠はすぐだ。 ◆ 以下省略。 |
感想
◆ 今日は久し振りに堂満岳にする。堂満岳だけだと時間的に早すぎるので、最近全く通っていない南比良峠から大橋に下る道を通って金糞峠に出る事にした。
◆ 今日の天気予報は、5〜14度と言ふ事だ。
登り出して暫くすると、レスキューP1の地点まで来ると小雨が落ちて来た。上を見ると黒い雲があるが、今日の天気図と予報を思い出し、本降りにはならないと思う。
◆ 10年位前に此処を登った時、ノタノホリの手前で、登山道の土手の向こうに大きな鹿の角を見つけたことがある。手に持ってみるとかなり重かった。下りだったら持って帰ろうかと思ったが、登りだったので、これを一日中担いで歩くわけには行かないと思って拾わなかった。
◆ 東稜に上がると風は冷たかったが、大した事はなかった。
ただ、乾いた道に落ち葉が積もって、踏み跡が分かりづらいのと、坂が急になると滑るので歩き難かった。
山頂直下の急坂では、これを下るのは大変だと思う。
◆ 南比良峠には10年振り位に行った。ここは昔から気持ちの良い峠だ。今もベンチ代わりに大きな木が横たわっていて、日当たりの良い、一休みするのにいい場所だ。ここも昔の笹は枯れてしまった。
ここから南比良までは一時間と少々で、比良の峠の中で昔の江若鉄道の駅に下る時、最も近い峠の一つであったが、残念ながら崩落で道がなくなってしまった。
◆ 大橋〜南比良峠の道は、45年前に奥の深谷を登って大橋から南比良峠を下って帰った時に初めて通った。その頃から人があまり通らないワイルドな道であった。
途中道を間違って左よりの尾根に入ってしまい、南比良峠より少し堂満岳よりの縦走路に出たことがある。その後何回かは通ったが、今日はほんとに久し振りだ。あの頃より木が大きくなっている。沢もうんと荒れている。ワイルドな感じは変わっていない。
比良山の中でもこんな道は珍しい。今迄は上りにしか通った事がなかった。下ったのは今日が始めてだ。変わった雰囲気の道で大変懐かしく、面白かった。
コメント
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mesner













mesnerさん、こんばんは。
さすがですね!45年前に歩かれているんですね!おっしゃるように、本当に雰囲気のある道ですよね!比良の中でも際立って特徴のある道ですね。mesnerさんと同じように私も大好きです。また、ご一緒させて下さい。
今週はご一緒できず残念でした。
南比良峠〜大橋は、最初に登った時道を間違え、癪なのでその後確かめに行ったりして、昔から思い出のあるコースです。
それに、雰囲気がいいですよね。もっとちょくちょく行きたいと思うのですが、車で行くようになってなかなか行く機会がありません。
南比良峠も明るくていい峠ですね。金糞峠にはあんな情緒はありませんね。
来週はご一緒しましょう。
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