初滑り・八方尾根〜唐松岳


- GPS
- 25:46
- 距離
- 17.8km
- 登り
- 2,142m
- 下り
- 2,140m
コースタイム
11月24日 八方池山荘6:30-9:30丸山ケルン9:40-11:05稜線直下スキーデポ11:45-12:30唐松岳12:40-13:15スキーデポ地点13:30-14:35八方池14:50-15:15八方池山荘
天候 | 11月23日 快晴 11月24日 上部はガス、下部は晴れ。午前強風。 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
初日、八方池山荘泊。 ゲレンデ最上部はまだ閉鎖中で、30分のハイクアップが必要。 稜線直下はトレースで雪が崩れており、スキーを脱ぎアイゼンに切り替え。 視界がよければ、ここを担いで行っても良かったかもしれません。 雪はウインドパックかサンクラストで滑りは結構つらかった。 |
写真
感想
貴重な連休も土曜朝8時半まで当直で、土曜日はほぼ移動だけとなってしまった。残念なことに、天気は日曜日のほうが悪そう。現地での最新情報をもとに行き先を決めることにして、一応白馬岳、唐松岳、針ノ木、立山の地図とGPSデータを準備しておいた。
土曜日、新幹線で長野へ、長野からレンタカーで白馬に向かう。正面にドーンと真っ白な後立山連峰がみえる。これまで夜間、通過していたから気付かなかったが、オリンピック道路は素晴らしいロケーションだ。
13時に白馬村着。ドカ雪で雪崩の危険度が高いと予報で言っているけど、実際はどうなのだろうか。白馬村で昼飯をたべながら、キーワード「雪崩」でネット検索すると立山の雪崩のニュースが17分前にアップされている。速報では2名心肺停止とあった。やはり雪が安定するまでは、尾根の方が安全ということで、行き先は八方尾根から唐松岳に決定。さっそく、八方池山荘に宿泊予約の電話を入れた。
ゴンドラ、リフトと乗り継いで、最上部は30分ほどスキーでハイクアップして八方池山荘には、3時半着。途中、何人か唐松岳からの下山者に遭う。話しを伺うと頂上までスキーで行けたとのこと。時間があるので、少し登ってスキーで滑ってみる。
八方池山荘で宿泊手続き、客は計2名。一人一部屋、暖房は付けっ放しで快適。
日曜日、予報は霧のち晴れ、午前強風。今日の気象条件は遅ければ遅いほど良くなるが、厳冬期の訓練として日の出とともに出発。同泊の若者はスノーシューで先行。明け方小雪が舞い、トレースがなんとかわかるくらい、スノーシューではきつそうで、すぐに追いつく。風が強く、頬が凍傷になりそうで、目出帽とファン付ゴーグル装着。突風に何度か足止めされるが、ここで風が強くても主稜線に近づけば風が弱いことが多いので、突っ込んでゆく。さすが連休、八方尾根上部には、二箇所テントが張られていた。丸山手前の急斜面にはテン泊者のトレースが出てきたが、急過ぎて使えず。一箇所、もうクラックが走っている。このあたりから、風は弱まったがガスの中に突入。テン泊者は引き返したため途中から前日のかすかなトレースがたよりにすすむ。ガスのなか、左手のストックが急に雪面を捉えず抜けてしまった。やばい、雪庇から落ちるところだった。
岩場を左から巻く急な雪面上でホワイトアウト。トレースがみえず、立ち止まる、ガスが薄くなるのを待ち、トレースが確認できて、再び進む。ガスで視界の効かない中、またしても岩稜の雪面トラバース。ガスが薄くなるのを待つ。ここで後続パーティーに追いつかれる。彼らはここでアイゼンに履きかえたようで、尾根に乗り上げる所で抜かれる。主稜線手前で、雪面が崩れていてスキーで登れなくなり、アイゼンに履き替え昼食を食べながら天候の回復を待つが時間切れ、再出発。12時40分、唐松岳山頂、陽がさしたが一瞬だった。スキーデポ地点に戻り、多少ガスが薄くなる機会を狙って滑降開始。滑るにしたがって視界が効いて、下界は快晴だった。だが雪面はクラストしていて快適とはいえない。唐松岳は相変わらずガスの中。何度も写真を撮りながら下ってゆくと14時半頃になってやっとガスが取れて唐松岳山頂が現れた。予報が数時間ずれたようだ、残念。最後ゲレンデを間違え200円でリフトに一回乗車し、ゴンドラに乗り込み山行終了。久しぶりのスキー、滑ってるときは右膝痛が再発したけど、3日経ってみると以前より調子いい、なぜだろう。
余談だが、雪崩エアバッグ付きザックのBCA FLOAT32を火曜日に購入、直前に充填できたシリンダーを当直明けに自宅でピックアップして山荘で接続してみた(泥縄です・・・。雪崩が怖くて今回尾根ルートにしたから、そもそも必要はなかったわけですが・・)。
参考までに:FLOATの説明書は内ポケットに入っていました。接続時にトリガーが引かれた状態ではトリガーケーブル内軸がでてこないので注意です。付属品のシュリンゲは雪崩に巻き込まれたときにザックと身体が離れないための固定用。FLOATは32と22の2種類あるが、僕には32でもあまり余裕は感じられなかった。FLOATの昨シーズンモデルはリコールが出ているよう(キャラバンのweb site参照)。ガス充填は東十条のオーバーホールセンターにシリンダーを郵送しました、うけとりは直接電話で相談する必要があります。
ガス充填の規制をクリアできるので、本当に発売されるならブラックダイヤモンドのファン式の方が普及するかもしれない(ただしリチウム電池の低温での動作や雪崩に巻き込まれたときの吸気効率はどうなのだろうか)。
こんばんわNeuronさん
アバランチエアバッグ付きザックなのですが
YOUTUBEでプロモーション動画をみたことがあります。
雪崩れの上を浮かんでいる映像に爆笑してしまいました。
ザック自体は重たいものではないのでしょうか。
コードか何かを引っ張るとエアバックが作動するんでしょうか。一回使用するとおしまいですよね。
といろんなことをきいてしまいすみません
もしよかったら教えてください。META
metaさん、お久しぶりです。
シリンダーとザックで約3kgです。
普通のザックは1.5kgくらいだから倍ですね。
ショルダーストラップ部分についているケーブルを引くとエアバッグがひらきます。本当に作動するか、シーズンの終わりに一度試したいですが、一回エアバッグを開いちゃうと、また約4000円かけてシリンダーを充填しなくてはいけません。
ブラックダイヤモンドのファン式なら何回も使えますね。さらに重くなりますが。
エアバッグのエア抜きは、自分でできます。
実験がんばってくださ〜い。
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