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Yamareco

記録ID: 385527
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

北八ヶ岳・シャクナゲ尾根、白駒池、中山、みどり池

2013年12月22日(日) 〜 2013年12月23日(月)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
13.2km
登り
1,042m
下り
1,051m

コースタイム

12/22 唐沢橋10:50-白樺尾根分岐15:13−湿原16:21-白駒池周回路16:43−剣ヶ峰分岐あずま屋17:37
12/23 あずま屋7:25-青苔荘7:50〜8:07-高見石8:57〜9:05-中山10:03-中山展望台10:10〜18-にゅう分岐10:40-中山峠10:52-本沢分岐11:43-みどり池11:50〜12:15‐唐沢橋13:11
天候 晴れ、快晴
過去天気図(気象庁) 2013年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
唐沢橋の駐車場からシャクナゲ尾根の入れ口指導標に従ってはいるが、所々、指導標や赤テープ、赤布があり、コースは明瞭。
ただし、夏でも辿る人は少ないとのこと、積雪期はさらに少ない模様。
今回も、先行者が引き返した先は、一人分の時間のたったトレースのみ。積雪で枝が下がり、何度も雪をかぶり、カメラやザック、衣類、手袋などあちこち凍っていく。

白駒池の周回道路は、木道であり、積雪が高いために木道はポールで探らないと、腰以上潜る。時間かかる。本来、池の凍結した水面を渡るのが正解とのこと。

青苔荘から高見石、中山峠方面は、よく踏まれたトレースがあり、別世界。迅速に行動可能。
駐車場はほぼ満車。とにかく12月にしては雪が多い。
駐車場はほぼ満車。とにかく12月にしては雪が多い。
シャクナゲ尾根へ。
シャクナゲ尾根へ。
こんなトレースが続いている。
こんなトレースが続いている。
途中、林道に出て、再び、山へ。
途中、林道に出て、再び、山へ。
ここで引き返したようだ。
ここで引き返したようだ。
こんなトレースを追う。
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こんなトレースを追う。
やっと、十字路に到着。
やっと、十字路に到着。
雪は深い。
五時近く、池の周回路に。ここを左に行けばよかったのだ。
五時近く、池の周回路に。ここを左に行けばよかったのだ。
暗くなって行動中止。あずまやに建てたテントで。
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暗くなって行動中止。あずまやに建てたテントで。
朝食の雑炊。
テントかたずけた跡。
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テントかたずけた跡。
まっさらな雪。
青苔荘に到着。
おしるこ、450円。安くてうまい。
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おしるこ、450円。安くてうまい。
おおーっ、こんなに踏まれている雪道は、まるで高速道路だっ!!
おおーっ、こんなに踏まれている雪道は、まるで高速道路だっ!!
快適に前進。
高見石で、おろしたてのカジタックスを履く。
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高見石で、おろしたてのカジタックスを履く。
高見石小屋の空。
高見石小屋の空。
振り返ると、青空が。
振り返ると、青空が。
登り、終了。
中山展望台。
真正面は金峰山。
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真正面は金峰山。
にゅうの分岐。トレースがついていた。
にゅうの分岐。トレースがついていた。
中山峠。
金峰山を正面に見て、急降下。
金峰山を正面に見て、急降下。
中山峠から、東へ急斜面を急降下。
中山峠から、東へ急斜面を急降下。
ダケカンバが現れれば、もう小屋までそんなにかからない。
ダケカンバが現れれば、もう小屋までそんなにかからない。
稲子岳の岩壁。
みどり池到着。
みどり池と天狗岳。
この後どんどん青空に。
みどり池と天狗岳。
この後どんどん青空に。
しらびそ小屋の氷柱。
しらびそ小屋の氷柱。
テント場からは硫黄岳が真正面。
テント場からは硫黄岳が真正面。
自分撮り。
すっかり車の減った駐車場に帰着。
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すっかり車の減った駐車場に帰着。

感想

本来の計画は、シャクナゲ尾根をトレースすることと、うまく行ったら、白駒池のテントから茶臼山と縞枯れ山を足慣らしすること。
ただし、前夜が飲み会で遅く帰宅。準備できず、出発が遅くなり、とりあえず、テント場まで、を考えた。
トレースが全くなかったら、シャクナゲ尾根は中止し、みどり池にテントを張る予定だった。

出遅れて唐沢橋に着くと、駐車場は満車状態で、積雪も多く、端っこにようやく停められた。
駐車場の一段上に、シャクナゲ尾根への指導標があるが、一応トレースはあり、真新しい靴の跡もあった。
そこで決行することとした。
一歩一歩、雪の上に刻まれたトレースを追う。外れると膝まで潜る。2時間以上登ったところで、ピッケルを持った軽装の登山者が下りてくる。
あとで考えると、これが引き返した登山者だったようだ。

(あとでヤマレコを見て、上へ続くトレースの正体が判明。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-382652.html
このレコは降雪の前で雰囲気がだいぶ違いますが、踏まれていたおかげで、助かりました。)
赤布も指導標も所々あり、ルートは明瞭だが、先週の大雪で、この時期には珍しく積雪が多く、雪をたくさん載せた枝が垂れ下がっていて、何度も雪をかぶる。気温が低いため、被った雪はどんどん凍り付いていく。雪をかぶらないように、そしてついた雪は叩くようにしていたが、追いつかない。
どんどん雪は深くなり、ついに引き返したらしい跡に。それ以降はたった一人の古いトレースを追うことになる。踏み外さなければそんなに潜らない。ただ、雪は深い。
時間はどんどん過ぎていく。
湿原に達すると、厄介な木道が雪の下にあり、踏み外すと、腰どころではない潜り方だ。
白駒池周回路に到達したのは五時少し前。青苔荘のテント場へ向かいたいが、そちら方面へは全くのトレースなし。池を渡る事が怖かったので、仕方なく、ラッセル開始。木道をストックで探り、踏み外さないように、一歩一歩進む。
一時間ほどで剣ヶ峰分岐のあずまやに到着したが、すでに真っ暗。あずまやには一人分のテントを張るスペースがあり、ここで行動中止とした。

テーブルもベンチもあり、ザックをばらしてテントを張る。気温が下がっており、雪をかぶったものは凍りついている。
テントに入ると落ち着く。到達できなかったが、快適なテント泊となった。
池は渡れなかったが、白駒荘へのトレースを追って青苔荘へアプローチした方が良かったと、あとで気づいた。
装備のおかげで、温かい夜が過ごせた。

煌煌とした月夜。


とにかく、シャクナゲ尾根を戻るのは勘弁。であるなら、みどり池経由で降りるしかない。青苔荘まで頑張って、高見石、中山。中山峠、みどり池、と戻る事とした。

翌朝は天気よし。
明るくなってから出発。かなり深い雪だったが、木道を探って歩けばペースは遅くなく、20分ほどで青苔荘に到着。ぴっちり踏まれた道と出会う。
青苔荘のおやじさんに、無茶だな、と言われる。池を渡るのが常識とのこと。トレースがあったはずとのこと。はなから氷が割れるのが怖く、池を見なかった失敗。

お汁粉を注文し、温まって、いよいよぴっちりしたトレースを高見石へ。
高見石でアイゼンをつけ、中山へ。中山展望台は風が強かった。
北アルプス、中央アルプスが、きれいに見えていた。

中山峠に降り、みどり池経由で唐沢橋へ帰着。

しっかり踏まれたトレース、そして雪がごろごろの石や岩を隠している道の歩きやすいこと。冬の雪道の両極端を体感した山旅だった。


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コメント

この時期の、
石楠花尾根はあまり人が入らないので、
トレースは期待できないことが多いですが、
無雪期でも石ゴロ道の歩きにくいとこですよね。
お疲れ様でした!

北八ツ東面は本当に人が少ないですし、時に冬は少ないので、静かな山を歩きたい時は本当にいいですよね。
2013/12/25 23:25
コメントありがとうございます。
白駒荘のおやじさんには、夏でもめったに人は来ない、と言われたシャクナゲ尾根ですが、ヤマレコ見ると、そうでもないですよね。

なんとなく、ここと白樺尾根は拘りたい気がします。
また、リベンジに行こうかと、近々。
来月にスノーシューが来るので、それまでにワカンでもう一度、そして次にスノーシューで行きたいです。

しばらくは、八ヶ岳は東面にこだわるつもりで、一昨年から西からのルートは断っています。混んでいて嫌なので。

またよろしくお願いします。
2013/12/26 1:18
あら、ホントだ
一日違いですねwink
まあ、私たちは、遊び半分に歩き回ってきただけですが、ツボ足ラッセルとはスゴイですscissors

雪の付いた北八ヶ岳の森は大好きです。
たくさんたくさん歩きたいですね

スノーシューで歩くと、快適ですよ
2013/12/26 16:16
コメントありがとうございます。
tekuさんたちは、とても楽しそうな山旅でしたね。
麦草へ、雨池から上がるルートは、昨年秋に辿りましたが、雪の時はきついよな。。と思ったのですが、さすがのtekuさんチームは強い。

遅いのですが、ラッセルは好きなので、やってみたいですね。(スノーシューが来てからにしよ)

二年くらいかけて、八ヶ岳の東側をつぶしていこうかと思っています。
2013/12/26 16:23
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