記録ID: 4004382
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雪山ハイキング
氷ノ山
びっくりの連続だった氷ノ山
2022年02月15日(火) [日帰り]


体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 11:36
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 1,012m
- 下り
- 1,018m
コースタイム
天候 | 曇りのち雪時々風強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ただし、トイレや登山ポストは無い。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
県境尾根も坂ノ谷コースも標識やテープの類はほとんど無い。 コースを大きく外さなければ危険箇所は無いが、どちらも結構広いところもある尾根なので暗くなったりホワイトアウト状態では慎重を要する。 |
写真
しっかり踏まれたトレースはおそらく戸倉峠まで行って県境尾根に入る通常コースだろうが、この日は出来るだけスノーシュー使ってやりたくて来たのでここで履き、右の尾根に登って1073で県境尾根に合流するルートを選択。
飯の後いきなり天候悪化。
この後だんだん樹木も減り、最後三ノ丸までしばらく何も無い雪面を進むはずで、天気予報では午後から良くなるということだったのにと、初めてのコースなので少し不安になる。
この後だんだん樹木も減り、最後三ノ丸までしばらく何も無い雪面を進むはずで、天気予報では午後から良くなるということだったのにと、初めてのコースなので少し不安になる。
ついにその踏み跡も風に吹き消されたのか見失ってしまう。
昔だったらもう一歩も動けず、この時も正直撤退も考えたが、今はGPSがあるから試しにと三ノ丸に方向を決めて何十歩か歩いてから見てみると、驚いたことに何度やっても左に急激に曲がっていく。
さっきまで踏み跡が見えていたときはそれがなんか左に左に行ってしまってる気がして不安だったが、自分の感だけだと本当に左に、それも相当曲がっていくのを知って驚くと同時にやはりGPSが無いときは絶対動いてはいけないと再認識する。
昔だったらもう一歩も動けず、この時も正直撤退も考えたが、今はGPSがあるから試しにと三ノ丸に方向を決めて何十歩か歩いてから見てみると、驚いたことに何度やっても左に急激に曲がっていく。
さっきまで踏み跡が見えていたときはそれがなんか左に左に行ってしまってる気がして不安だったが、自分の感だけだと本当に左に、それも相当曲がっていくのを知って驚くと同時にやはりGPSが無いときは絶対動いてはいけないと再認識する。
GPSを何度か確認してその度に軌道修正しながらふと前を見ると屋根らしき三角形が。
この写真ではiPhoneが勝手にコントラスト高く修正するのか結構はっきり見えるが、実際はもっと薄ボンヤリした物が見えてきたときはちょっと感動的だった。
この写真ではiPhoneが勝手にコントラスト高く修正するのか結構はっきり見えるが、実際はもっと薄ボンヤリした物が見えてきたときはちょっと感動的だった。
たどり着いたのは三ノ丸西側にある休憩所兼トイレ。
まあトイレは冬は使えないが、これだけ色が黒っぽいとこの季節、こういう状況の中では逆に目立つのかとびっくり。
ここまで来ればあとは踏み跡たくさん。
まあトイレは冬は使えないが、これだけ色が黒っぽいとこの季節、こういう状況の中では逆に目立つのかとびっくり。
ここまで来ればあとは踏み跡たくさん。
向こうが三ノ丸方向でこちらが山頂方向。
北西から風雪が吹き付けるのでここしばらく雪はあまり降らなかったであろう証拠にこの北側から見たときのみ雪がたっぷり付いているが、向こう側はそうでもない。
スノーモンスターというには物足りない状態か。
この後ここで写真撮影しておられたアイゼンの3人パーティーをスノーシュー活かしたトラバースで追い抜いてしまった。
北西から風雪が吹き付けるのでここしばらく雪はあまり降らなかったであろう証拠にこの北側から見たときのみ雪がたっぷり付いているが、向こう側はそうでもない。
スノーモンスターというには物足りない状態か。
この後ここで写真撮影しておられたアイゼンの3人パーティーをスノーシュー活かしたトラバースで追い抜いてしまった。
記念撮影してからここでも少し食べようと思って小屋に入ってびっくり。
7〜8人分のスノーシューとストックが置いてあると思ったらなんと2階で宴会しておられるグループが。
さすが関西では豪雪で知られ、東西南北にスキー場などあって親しみやすいのか冬でも多くの人が入る山。
ホワイトアウト直前状態の中ではこんな日に登ってるなんて自分くらいかなどと悲観的になっていた気分が吹っ飛ばされるが、アイゼンの3人パーティーの方はこの後計画通り氷ノ山越方向に下りようかそれとも三ノ丸方向に引き返そうか迷っておられた。
7〜8人分のスノーシューとストックが置いてあると思ったらなんと2階で宴会しておられるグループが。
さすが関西では豪雪で知られ、東西南北にスキー場などあって親しみやすいのか冬でも多くの人が入る山。
ホワイトアウト直前状態の中ではこんな日に登ってるなんて自分くらいかなどと悲観的になっていた気分が吹っ飛ばされるが、アイゼンの3人パーティーの方はこの後計画通り氷ノ山越方向に下りようかそれとも三ノ丸方向に引き返そうか迷っておられた。
自分は戸倉トンネルそばに車置いてきたし、下ればガスも減るだろうと小屋を出てみればガスは少し薄くなったものの風が強く、フード被らないと雪で眼鏡がふさがれそう。
まあそれも坂ノ谷コースっていうくらいだから谷に下りていけば弱まるだろうなどと初めてのコースのことを気楽に考えていた。
この時点ではやはり三ノ丸はガスの中で見えず。
まあそれも坂ノ谷コースっていうくらいだから谷に下りていけば弱まるだろうなどと初めてのコースのことを気楽に考えていた。
この時点ではやはり三ノ丸はガスの中で見えず。
ミニモンスター達が現れた。
ところがこの後人影が現れこんな日にまだ登ってくる人がいるのかと驚いてたらスノーボード背負った3人のお兄さん達。
話したらしばらく待てば何十メートルか先が見えるからまだマシな日。
自分達は谷筋に滑り込んでしまえば両側尾根に挟まれて迷うことなくスキー場に下りていくことが出来るので大丈夫。
今はこの日2回目の登り返し。
とのこと。
地元の人達とは思うけど、参ったって感じ。
ところがこの後人影が現れこんな日にまだ登ってくる人がいるのかと驚いてたらスノーボード背負った3人のお兄さん達。
話したらしばらく待てば何十メートルか先が見えるからまだマシな日。
自分達は谷筋に滑り込んでしまえば両側尾根に挟まれて迷うことなくスキー場に下りていくことが出来るので大丈夫。
今はこの日2回目の登り返し。
とのこと。
地元の人達とは思うけど、参ったって感じ。
しかし想像したとおり少し下っただけで周りが見えてきた。
雲がだいぶ薄く、上に上ってきたのか。
それにしても来るとき三ノ丸手前でホワイトアウト寸前になったのはだいたいこのくらいの標高。
登りなら頂点は一つだが、下りでこの雪原でホワイトアウトに見舞われたら相当危なそう。
雲がだいぶ薄く、上に上ってきたのか。
それにしても来るとき三ノ丸手前でホワイトアウト寸前になったのはだいたいこのくらいの標高。
登りなら頂点は一つだが、下りでこの雪原でホワイトアウトに見舞われたら相当危なそう。
このスノーシューの一番の売りである特許も取ってあるという下り用のワカンモード。
まあワカンモードというのは自分が勝手にそう名付けて言ってるだけですが、この三ノ丸から坂ノ谷コース登山口までの下りはほんとにこのスノーシューで良かったと思えるような歩き心地。
ワカンと同じく踵が下に抜け、前のめりになることなく踵からガツンガツン踏み込んでいけるので体勢が自然で楽。
それはゆるやかな下りより踵の下にスパイクが付いてるのである程度傾斜がきつくなってくるとより効果を表し、慣れてくると他の踏み跡が迷ってるようなところでも真っ直ぐ下りたくなってしまう。
まあワカンモードというのは自分が勝手にそう名付けて言ってるだけですが、この三ノ丸から坂ノ谷コース登山口までの下りはほんとにこのスノーシューで良かったと思えるような歩き心地。
ワカンと同じく踵が下に抜け、前のめりになることなく踵からガツンガツン踏み込んでいけるので体勢が自然で楽。
それはゆるやかな下りより踵の下にスパイクが付いてるのである程度傾斜がきつくなってくるとより効果を表し、慣れてくると他の踏み跡が迷ってるようなところでも真っ直ぐ下りたくなってしまう。
ずっと尾根の上でこれでいったいなんで坂ノ谷コースなんだろうと不審に思ってたら標識発見。
最初上の方から赤い色が見えたときはてっきり人がいるのかと思ったが、
間違ってなかったかと一安心。
しかし積雪期だとこれだけ広い尾根ではこの看板通りに通るのは不可能なような。
最初上の方から赤い色が見えたときはてっきり人がいるのかと思ったが、
間違ってなかったかと一安心。
しかし積雪期だとこれだけ広い尾根ではこの看板通りに通るのは不可能なような。
だいぶ気を付けながら歩いたが、これを最後に以後登山口まで一つも見つけられなかった。
元々は全ての番号付いてたとすれば相当頻繁に、下手するとテープではないけど一つ見つけたら次のもそこから見える範囲くらいにあったのかも。
元々は全ての番号付いてたとすれば相当頻繁に、下手するとテープではないけど一つ見つけたら次のもそこから見える範囲くらいにあったのかも。
この日久しぶりに発見したテープ。
ここから林間の斜面を下りていきますよっていう場所だった。
他にもう相当古いらしい色褪せた細いビニール紐が結んであるのはいくつか見たが、こういうはっきりしたテープは3本くらいしか見なかったかも。
ここから林間の斜面を下りていきますよっていう場所だった。
他にもう相当古いらしい色褪せた細いビニール紐が結んであるのはいくつか見たが、こういうはっきりしたテープは3本くらいしか見なかったかも。
その後尾根末端に向けて傾斜を増した斜面を最初はトレース痕を探し、辿っていたのを、スノーシューのワカンモードの方が早いとばかり真っ直ぐどんどん下りてあっという間に坂ノ谷コース登山口に。
ここにも細く色褪せたビニールひもが一本巻かれているだけ。
ここにも細く色褪せたビニールひもが一本巻かれているだけ。
林道に出たからもう大丈夫かとスノーシュー脱いでチェーンアイゼンに替えたのが大失敗。
足取られまくってヨロヨロ少し歩いたところにあったカーブミラー見て納得。
いったい何メートル積もってるんや。
慌ててスノーシューに戻す。
このあたりから雪も結構降ってくる。
天候悪化は次の日からのはずだったが早まったのか。
この日に来てよかったということか。
足取られまくってヨロヨロ少し歩いたところにあったカーブミラー見て納得。
いったい何メートル積もってるんや。
慌ててスノーシューに戻す。
このあたりから雪も結構降ってくる。
天候悪化は次の日からのはずだったが早まったのか。
この日に来てよかったということか。
無雪期には車が通れるはずの林道。
今はどこに道路があるんやろう状態。
斜面はずっと傾斜結構きつく、デブリが溜まってる場所もたくさんあり、
反対側がすぐ谷で水が流れている場所などトレース幅が狭くなって緊張する場所も。
今はどこに道路があるんやろう状態。
斜面はずっと傾斜結構きつく、デブリが溜まってる場所もたくさんあり、
反対側がすぐ谷で水が流れている場所などトレース幅が狭くなって緊張する場所も。
途中にあったカーブミラーで一枚。
山行中自分の全身を撮れる機会なんて滅多に無い。
湾曲ミラーなので全身の比率はなんかおかしいが、まあ山ならそんな変な人には見られず済みそうで一安心。
山行中自分の全身を撮れる機会なんて滅多に無い。
湾曲ミラーなので全身の比率はなんかおかしいが、まあ山ならそんな変な人には見られず済みそうで一安心。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
アイゼン
スノーシュー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
レジャーシート
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
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---|
感想
スノーシューが喜ぶであろう、雪が多い、そんな険しくない上り下りが長く続く、人がたくさん入っておらずガチガチのトレースが無い、といった条件を考えて選んだこのコース。
天気予報も次の日からはまた寒波が来るもこの日までは大丈夫っぽかったし、それまで数日そんな降ってなさそうだったのでとんでもないラッセルにもならないかと、初めてだったが距離と時間以外そんなに気にせず出かけてみれば、なんとびっくりの何も無い雪原でホワイトアウト寸前。
撤退も考えたところから頑張って登ってみれば何のことはない次から次へ現れる人々。
今年は寒波による豪雪ですでに数回の遭難と死者まで出しているこの山だからあまり楽観視は良くないと思うが、久しぶりの雪山らしい雰囲気と、それに相反するような幾つもの出合いと驚きで、まあ最後の長い林道歩きを除けば満足感たっぷりの山行でした。
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