増位山・弥高山


- GPS
- 04:28
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 535m
- 下り
- 546m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ一時霰 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:JR山陽本線姫路駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道は整備され問題なし |
写真
感想
JR播但線の野里駅で降りると増位山の稜線先端部が目の前にあった。白国3丁目の随巌寺の墓地の中を通り、尾根に取付いた。道がないのかと思ったが徐々に道らしい跡が出て来た。稜線に達すると送電鉄塔があり展望が開けた。市川の流れが蛇行し播磨アルプスの山々や仁寿山(175m)など播州平野の低山が横たわっていた。稜線を歩き出すと大岩があり、此処も播磨アルプスと同じように岩石質の山のようだ。少し進むと左手から正規の登山道らしきものが合流し指導標には、「←登山口」の表示があった。近畿自然歩道の道となり、小ピークに乗り上がると反射板があり、進行方向が変わった。
増位山直下まで来ると、巻き道が左に分岐し山頂への道には単に「山頂展望台」と案内されていた。増位山(259m)山頂に到ると3等三角点「増位山」があり、市川を挟んで大展望が広がった。ベンチが設置され休憩するには丁度良い。北に進むと素麺滝への道が分岐し、有明の峰の案内板があり、この場所が景勝地であると案内されていたが樹林帯で見通しは効かず、何を意味しているのか意味不明だった。西に進むと随巌寺への道が左側に分かれて行ったが随巌寺には立ち寄らず裏手の稜線をそのまま縦走した。
随願寺の北にあるP272へは縦走路から飛び出し道があり立ち寄ると「増位山系最高峰」の表示板があった。縦走路に戻り一本松峠に達すると素麺滝方向と廣峯神社への道が分岐した。直進方向には「弥高山30分」の表示があり、行って見ることにした。持ってきた地形図の範囲外で詳細が分からないまま明瞭な登山道を辿った。分岐してすぐ2級基準点がありその傍らの大石に「八十山」と刻まれ赤く塗られていたが何のことだろう?尾根の折曲がりに展望地があり、弥高山東の小ピークが目の前に開けた。谷間の向こうは笠形山(939m)の方角だが雲の中だった。弥高山(やたかやま340m)山頂に乗り上がると、古びたパイプ椅子が3脚並び、山頂標識かと思ったら「弥高山あと20歩」と書かれていた。20歩進んで山頂に到ると樹林帯の中に4等三角点「弥高山」があった。
分岐点に引き返し廣峯神社への道に入った。谷に下って行き、別の谷を横断しさらに別の谷に入り登って行くと前方に古びた石垣が現れ隠れた城跡かと見間違ったが既に廣峯神社の境内で打ち捨てられたエリアがあるようだった。神社の境内に入ると立派な神社で山頂まで車道があり観光客が訪れていた。牛頭天王を祀る総本社を称しているが八坂神社も牛頭天王の総本社となっているのでややこしい。本殿の左側に官兵衛神社があった。戦国の武将黒田官兵衛を祀る神社で令和元年11月に出来たばかりでまだ木の香りがしそうな新しさがあった。少し離れた薬師堂にも参拝し、旧来の参道を下山した。登山口には風格のある天満神社があった。
北平野には平野大池があり上池と下池に分かれ振返ると広嶺山が姿を見せていた。北平野の街中を歩き平野部の小高い山、柴崎山(88m)に登った。二つのピークがあり北側は送電鉄塔だけで南側の山頂部には八代山行者堂があり周りには石仏群があったが少々荒れていた。この山は柴崎城の跡で山頂には井戸の跡があり水を湛えていた。山頂標識や展望はなく送電線に沿って南東側に下山した。八代(やしろ)の街を歩き次ぎは男山(59m)に登った。一直線の階段があり結構段差があるので“難路”だ。山頂部は姫路市配水池公園となっていて水道施設がある。展望が良く、今日登った増位山が見え、目の前には姫路城が優美な姿を見せていた。
山麓には男山八幡宮や千姫天満宮、水尾神社が鎮座していた。千姫は徳川秀忠の娘で豊臣秀頼に嫁ぎ、大阪城落城後、元和2年(1616)桑名城主の嫡男本多忠刻に再嫁し、翌年姫路に転封となった。本多家に不幸が続いたことから寛永3年本多家を去り江戸に暮らし、寛文6年(1666)死去したと云う。南側に下山し姫路城中堀と船場川にはさまれた“千姫の小径”を歩いて姫路駅を目指した。姫路駅の近くに来ると姫路モノレールの橋脚が3本、嘗て高架下にあった商店の上に突き出ていた。姫路モノレールは、昭和41年5月17日姫路市交通局によって開業し手柄山まで結んでいたが経営不振のため昭和49年4月10日限りで休止、昭和54年に正式に廃止されたが長らく遺構が残っていた。近年支障する処から撤去されたが民家との関係で撤去の困難な所は残っている。
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