立山 雷鳥沢・剱沢・御山谷を滑走!



- GPS
- 11:24
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,396m
- 下り
- 1,403m
コースタイム
- 山行
- 5:26
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 6:43
- 山行
- 3:32
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 4:06
5:40 安曇野穂高発
6:30 扇沢着
7:30 扇沢発
9:00 室堂着
<復路>
13:00 室堂発
14:30 扇沢着
15:10 自宅着
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
問題ない ザラメの滑る雪質 |
その他周辺情報 | ミクリガ池温泉など |
予約できる山小屋 |
立山室堂山荘
|
写真
感想
2022年(令和4年)5月18日(水)19日(木)
立山 雷鳥沢・剱沢・御山谷を滑走!
一日目 「雷鳥沢・剱沢滑走」
予定していた先週の立山滑走、天候が悪く急遽変更した。
夏秋には立山方面へは何度か来ているが、4月・5月の雪積もる立山は初めてだ。
一度は立山を滑りたいとの思いがあり、愛知の山仲間が計画してくれた。
晴れの日を最優先したため、今日に決定。
扇沢始発7:30分バスに乗り、青空広がるまぶしい雪の室堂へ。
周りには立山の雪山、どこでもゲレンデになりそうな斜面が広がる。
観光客で賑わうターミナル前からスキーを付け少し滑る。
前日から入山している二人とミクリガ池温泉で合流した。
飛騨福地山以来久しぶりに会い、早速雷鳥沢へ向かう。
ミクリガ池温泉付近の雪は、地獄谷からの硫黄の影響で薄い黄色に染まっている。灰色の雪面も見られた。
そんな雪面を雷鳥沢のテント場まで滑り降りる。
ここからが雷鳥沢、剱御前小屋への登りになる。
シールを付けるかつぼ足かで登るか迷うがつぼ足で登ることに。
目の前にもスキーで登る人、つぼ足で登っている人と様々だ。
雪の登りを知る仲間からは、2時間の苦行の道のりと言われた。
正に登り始めるとかなりの急斜面が続く。
一歩一歩踏みしめ高度を上げると室堂を中心に雄山・大汝山それに奥大日岳など素晴らしい光景が見られる。
それにしても休む場所もないほど急斜面がこれでもかと続く。
正に苦行か!周りの景色、滑走のことを考え一歩を踏み出す。
スキー登高している方をいつの間にか追い越していた。
登り続け、景色も変わってきた。
真砂岳、大汝山・雄山の山稜と浄土山の間、一ノ越の先に槍ヶ岳。
浄土山の肩には薬師岳・黒部五郎岳が眺められるようになった。
奥大日岳・大日岳そして弥陀ヶ原の先に鎌崎山、富山方面もうっすらと望める。
剱御前小屋手前の登りが一番緊張した。
ナイフリッジとまでは言わないが、両脇が雪に覆われ切れ落ちている。
今回良く踏まれ歩きやすい雪道だったが一歩間違えばまっしぐらの崖だ。
時にはアイスバーンもあると言うから恐ろしい。
2時間以上かかり剱御前小屋に着く。
まずは剱岳に目を奪われる。
三角錐の点を突き刺す山容が青空にくっきりと浮かび上がる。
後立山の五竜岳から唐松・白馬の山並みが続く。
一休みし剱御前2792m最高地点へさらに登る。
ここから剱沢へ滑り込む。
急斜面!緊張!
大きなターンでスピードを抑え落ちるように緩斜面まで滑りきる。
あっという間の時間だが剱沢のメイン斜面を楽しんだ。
剱御前小屋へ登り返し、次は雷鳥沢への滑走。
室堂が眼下に、かなりの高度感がある。
沢と尾根コースがあり、安全を期して尾根コースへと舵を切った。
ザラメの滑りやすい斜面で、ブレーキがかからない滑りだ。
何度か途中で止まりながら雷鳥沢の滑りを楽しむ。
滑り始め奥大日岳を眼下に見ていたが一気に見上げる位置へ。
苦行の長時間に比べ、あっという間の滑走だが最高の気分。
再びミクリガ池温泉まで1時間ほど登り返し終了。
反省会はミクリガ池温泉のベランダで一時を過ごした。
日没が始まり、雄山・浄土山方面には夕日が差す。
そしてオレンジ色の太陽が大日岳の山頂にゆっくりと沈んでいった。
素晴らし立山での一日が暮れた。
二日目 「一ノ越から御山谷へ滑走」
今日も青空が広がる風もない穏やかな日になった。
室堂からシールを付け一ノ越へ登る。
昨日の雷鳥沢に比べ問題なく登れるとのこと。
その通り、傾斜も緩やかで登る人も多いために安定した雪道。
歩きやすくぐんぐん前に進み高度を上げることができた。
出発から40分、雄山が目の前に迫ってくる。
昨日滑った雷鳥沢の急な斜面も青空の下に真っ白な雪面を輝かせていた。
一ノ越への最後は雪がなくガレ場を登る。
登り切った一ノ越からは、餓鬼岳・燕・大天井その手前に船窪・南沢・烏帽子岳そして裏銀座の野口五郎岳などが展望できた。
遠く槍ヶ岳も昨日に引き続き顔を出していた。
黒部湖側の御山谷へ滑走する。
タンボ平へ夏道も使い下るという方がきれいなシュプールを描き滑り降りていった。
我々は大石のある地点、御山谷の途中までのショートコースを滑る。
ショートコースと言ってもかなり距離のある広大な斜面だ。
一人一人距離を置いて滑るが広い雪面に人が点にしか見えない。
滑りやすい斜面でスピードにも乗ることができた。
滑るザラメ、快適そのもので思いのままにシュプールを描く。
今回の滑走の中では最高!満足感に浸ることができた。
下降地点からは龍王岳の岩稜が美しく、雄山・大汝山も見上げる高さに圧倒された。
その竜王岳からのシュプールも見られ、岩に挟まれた狭い急斜面を滑りる姿を想像もしてみた。
雪があるからこそ眺められる光景でもある。
そんなヨーロッパアルプスを思わせる絶景を眺め一ノ越へと登り戻った。
最後は一ノ越から室堂へと滑り降る。
もう少し雪があれば龍王岳あるいは雄山へと登り上げて滑るのだろう。
今回は御山谷の一本で大満足。
室堂へ滑り下り過ぎないようコースを慎重に取り無事下山。
二日間の立山滑走を終了した。
70、80歳代の方が笑顔で剱御前までスキーを担ぎ上げ滑る。
その姿、笑顔に勇気を得た。
いつかはタンボ平へ、そして雄山山頂付近からの滑走をと次の宿題ができた。
地元だけで山スキーを満足していたのだが、初の立山滑走!もっと早くから来ていればとの後悔が大きい。
それだけ立山はどこでも滑ることのできる大ゲレンデが魅力だ。
山仲間にも恵まれ、二日間とも晴れる最高の立山滑走日になった。
ふるちゃん
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