ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 430216
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

阿弥陀岳への道・リベンジ編

2014年04月15日(火) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
GPS
--:--
距離
6.9km
登り
1,248m
下り
521m

コースタイム

7:00美濃戸-9:00行者小屋着-9:40行者小屋発-11:00文三郎分岐-11:30中岳-12:30阿弥陀岳着-13:00阿弥陀岳発-13:50行者小屋-15:20美濃戸
天候 快晴
過去天気図(気象庁) 2014年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
樹林帯を抜けると…
2014年04月15日 08:40撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
1
4/15 8:40
樹林帯を抜けると…
阿弥陀岳を右手に行者小屋へ
2014年04月15日 08:44撮影 by  SO-04E, Sony
1
4/15 8:44
阿弥陀岳を右手に行者小屋へ
正面に赤岳
2014年04月15日 08:44撮影 by  SO-04E, Sony
2
4/15 8:44
正面に赤岳
行者小屋からの赤岳と中岳
2014年04月15日 08:57撮影 by  SO-04E, Sony
3
4/15 8:57
行者小屋からの赤岳と中岳
同じく中岳と阿弥陀岳
2014年04月15日 09:19撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
4/15 9:19
同じく中岳と阿弥陀岳
文三郎尾根へ向けて出発!
2014年04月15日 10:04撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
1
4/15 10:04
文三郎尾根へ向けて出発!
阿弥陀が近づきます。それにしてもエグい斜面だなぁ。
2014年04月15日 10:14撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
4
4/15 10:14
阿弥陀が近づきます。それにしてもエグい斜面だなぁ。
文三郎尾根の取り付き
2014年04月15日 10:14撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
1
4/15 10:14
文三郎尾根の取り付き
左右の斜面は緩やかだけど滑ったらそのまま谷底へ。気を抜かずにアイゼンとピッケルで確保しながら進みます。
2014年04月15日 10:15撮影 by  SO-04E, Sony
3
4/15 10:15
左右の斜面は緩やかだけど滑ったらそのまま谷底へ。気を抜かずにアイゼンとピッケルで確保しながら進みます。
振り返るとこんな感じ
2014年04月15日 10:21撮影 by  SO-04E, Sony
4/15 10:21
振り返るとこんな感じ
狭いコーナーになっていて嫌なところ。転けたら谷底へ…。
2014年04月15日 10:21撮影 by  SO-04E, Sony
2
4/15 10:21
狭いコーナーになっていて嫌なところ。転けたら谷底へ…。
笑ってるけど必死っす
2014年04月15日 10:22撮影 by  SO-04E, Sony
4
4/15 10:22
笑ってるけど必死っす
北ア方面
2014年04月15日 10:32撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
4/15 10:32
北ア方面
近くなって来た中岳と阿弥陀岳
2014年04月15日 10:32撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
2
4/15 10:32
近くなって来た中岳と阿弥陀岳
雪は締まっているのでしっかり歩けば問題なし
2014年04月15日 10:32撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
1
4/15 10:32
雪は締まっているのでしっかり歩けば問題なし
中岳から阿弥陀への稜線
2014年04月15日 10:45撮影 by  SO-04E, Sony
4
4/15 10:45
中岳から阿弥陀への稜線
分岐の道標までもう少し
2014年04月15日 10:55撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
2
4/15 10:55
分岐の道標までもう少し
赤岳の岩稜をせめている方々。
2014年04月15日 10:55撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
3
4/15 10:55
赤岳の岩稜をせめている方々。
文三郎尾根分岐
2014年04月15日 11:03撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
2
4/15 11:03
文三郎尾根分岐
権現岳越しの南アルプス
2014年04月15日 11:11撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
2
4/15 11:11
権現岳越しの南アルプス
いよいよ核心へ
2014年04月15日 11:18撮影 by  SO-04E, Sony
2
4/15 11:18
いよいよ核心へ
おおっワクワクします。
2014年04月15日 11:18撮影 by  SO-04E, Sony
1
4/15 11:18
おおっワクワクします。
ひと休み。
2014年04月15日 11:25撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
1
4/15 11:25
ひと休み。
富士山も見守ってくれています
2014年04月15日 11:38撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
2
4/15 11:38
富士山も見守ってくれています
振り返って赤岳
2014年04月15日 11:39撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
2
4/15 11:39
振り返って赤岳
いいっすね
2014年04月15日 11:39撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
3
4/15 11:39
いいっすね
雪庇
2014年04月15日 11:45撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
2
4/15 11:45
雪庇
この辺りの雪はまだ締まってます
2014年04月15日 11:52撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
3
4/15 11:52
この辺りの雪はまだ締まってます
最難関のエグいポイント。中央に見える梯子から上のルートは柔らか過ぎ。左手のトレースのステップを利用。
2014年04月15日 11:52撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
4
4/15 11:52
最難関のエグいポイント。中央に見える梯子から上のルートは柔らか過ぎ。左手のトレースのステップを利用。
辿ってきた稜線を振り返る
2014年04月15日 12:08撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
2
4/15 12:08
辿ってきた稜線を振り返る
視線を上げて赤岳
2014年04月15日 12:08撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
2
4/15 12:08
視線を上げて赤岳
左へ横岳
2014年04月15日 12:08撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
1
4/15 12:08
左へ横岳
ようやく核心部をクリア。山頂までもう少し。
2014年04月15日 12:09撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
4/15 12:09
ようやく核心部をクリア。山頂までもう少し。
山頂直下。空が広くなってきた。
2014年04月15日 12:57撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
2
4/15 12:57
山頂直下。空が広くなってきた。
登頂!(山頂から赤岳)
2014年04月15日 12:16撮影 by  SO-04E, Sony
4
4/15 12:16
登頂!(山頂から赤岳)
埋もれた木標
2014年04月15日 12:56撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
4
4/15 12:56
埋もれた木標
横岳
2014年04月15日 12:16撮影 by  SO-04E, Sony
4/15 12:16
横岳
富士と権現岳
2014年04月15日 12:16撮影 by  SO-04E, Sony
1
4/15 12:16
富士と権現岳
北ア方面
2014年04月15日 12:16撮影 by  SO-04E, Sony
4/15 12:16
北ア方面
蓼科山
2014年04月15日 12:16撮影 by  SO-04E, Sony
4/15 12:16
蓼科山
権現、編笠、北岳、甲斐駒、仙丈
2014年04月15日 12:16撮影 by  SO-04E, Sony
1
4/15 12:16
権現、編笠、北岳、甲斐駒、仙丈
山頂の雪庇
2014年04月15日 12:17撮影 by  SO-04E, Sony
1
4/15 12:17
山頂の雪庇
2014年04月15日 12:56撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
4/15 12:56
下山します
2014年04月15日 12:16撮影 by  SO-04E, Sony
3
4/15 12:16
下山します
また来るよ
2014年04月15日 12:58撮影 by  FinePix F600EXR, FUJIFILM
2
4/15 12:58
また来るよ
下山後のコーラ。プハー!美味いっす!
4
下山後のコーラ。プハー!美味いっす!

感想

3日前に敗退した阿弥陀岳のリベンジ。
当初はこの日バースデイ登山で西穂高を予定していたがここをパスするのは何とも心苦しい。
「そんなに西穂は甘くないだろー」
という山の神の声?も降りてきてリベンジ登山となった。

前回の仮眠失敗を反省して目覚ましアラームはMAX音量。
「♦♫♦・*:..。♦♫♦*゜¨゜゜・*:..。♦」
その甲斐もあって予定通り美濃戸に7時前到着。
平日なので駐車場はガラガラ。出会った登山者も数名。

パンとバナナで朝食を済ませ出発!
快晴、無風の絶好の登山日和。これから登る阿弥陀もよく見える。
そうそう、忘れずに雪焼け止めも塗らないと…。

コースはいつものように南沢。
数日前に歩いばかりなので写真も撮らず淡々と歩いて行者小屋に到着。
テン場はひと張りだけ。平日だからね。
登山者が少ないから何かあった時のリスクは高くなる。
自己責任の世界だけど人様に迷惑を掛けてしまうのは免れない。
ちなみに行者小屋を出てから戻ってくるまで誰とも会わず。

カレーパン(アタック直前の定番メシ)とバナナ(本日2本目)で充電完了!
ストックをピッケルに持ち替え文三郎尾根へ向かう。
ここ最近の登りは地蔵尾根を使っていたので久しぶりである。
取り付きから急登が続く。雪は締まっているので歩きやすい。

森林限界を過ぎると視界が一気に開けて緊張感が増す。
尾根は狭くはないが何かの拍子に滑ったらそのまま谷底まで一直線。
息を整えるための立ち止まっての休憩も気を抜けない。
風が強かったら途中撤退していたかもしれない。
無風男(自称)の面目躍如といったところか。

文三郎尾根を登り詰め分岐の道標に到着。
振り返ると行者小屋が小さく見える。
左手に目を向けると中岳の背後に阿弥陀岳が大きく待ち構えている。
中岳に向け一旦下降してから登り返す。
このあたりは雪が少なく岩稜が剥き出し。
風が強くて飛ばされてしまうのか、それとも気温が高く解けてしまうためか。
文三郎尾根で体力を消耗したためペースが上がらずシンドい。
なかなかギアが上がってくれないな。
中岳から阿弥陀間のナイフリッジがなかなかスリリングで面白い。
発達した雪庇に緊張が続く。踏み抜かないようにトレースにそって慎重に歩く。

ようやく核心部の阿弥陀岳へ取り付く。
遠くから見ても分かるようにエグい斜面が3,40m続いている。
「壁だなこりゃ」
昼が近づきあたためられた雪面はシャーベットというよりかき氷に近い粗さ。
一歩登ってはズルズル、登ってはズルズル…。
ピッケルを刺してアイゼンを蹴り込む、これを何度も繰り返す。
(同じ場所を戻って下山している時に足下が崩れて5,6m滑落。幸い雪が柔らかく
止まったがヒヤリとした一瞬だった)

単調作業を繰り返すこと30分あまり、ようやくズルズル斜面を突破。
体力はすでに使い果たした。ヘロヘロだ。あとは気力だけで山頂へ向かう。
青空が広がって来た。山頂は近い。
より大きなステップを越えると平坦なエリアにひょこっと出た。
誰もいない静かなエリア、雪に埋れ頭を少し覗かせた木標、そして360度全開の素晴らしい景色。
阿弥陀岳(2805m)、われ登頂せり。

色んな感情が一気に押し寄せてグッとこみ上げてくるものがある。
節目のこの日に阿弥陀岳に登ることになったのは何かの縁だろう。
この体験をさせるために導かれたのかもしれない。
Thanks、阿弥陀岳。
またこの場所に帰ってくることを誓って山頂をあとにする。

いつも快く山に送り出してくれる家族に、
健康なカラダに育ててくれた今は亡き両親に、
いつも温かく接してくれる友人達に
そしていつでも大きく迎えてくれる山々に
感謝します。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:861人

コメント

お疲れ様でした。
素敵な阿弥陀岳登頂でしたね。
おめでとうございます!happy02
夏に登った阿弥陀岳思い出されます。
夏とは違う阿弥陀岳も一度挑戦したいです。
厳冬期は、無理ですが…。

下山時の滑落…。
本当に無事で何よりです。
この時期の雪は滑りやすいですから
下山時要注意ですよね。
私落ち着きがないから気をつけないとっ!

また、ゆっくり写真拝見させていただきます。♪( ´▽`)
2014/4/19 14:35
Re: お疲れ様でした。
chibikoさん
コメントありがとうございます。
夏の阿弥陀岳もいいでしょうね。

登山中のケガには人一倍気をつけているつもりですが
今回ばかりはヒヤリとしました。

お互い気をつけて楽しみましょう。
2014/4/19 23:02
リベンジ達成おめでとうございます
ところどころ非常に緊張感を持って読ませていただきました。
多くの山の経験、知識を持つ方にしか許されない山行だと思いました。
さすがhiratsukaさん、リベンジ達成は有言実行ですね
また素敵な誕生日を迎えられたこと、おめでとうございます
2014/4/19 21:16
Re: リベンジ達成おめでとうございます
cocoronさん
コメントありがとうございます。

雪山におけるリスクマネジメントは考え過ぎるということはないですよね。
装備、トレーニング、状況把握等々。なかなか難しいですが。。。

おかげさまで記憶に残る1日になりました。
2014/4/19 23:28
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら