蝶ヶ岳〜まさかの地吹雪ホワイトアウト


- GPS
- 28:27
- 距離
- 17.2km
- 登り
- 1,656m
- 下り
- 1,643m
コースタイム
三股駐車場 7:45
登山口 7:55
力水 8:20
まめうち平 10:00
(森林限界以降、暴風雪・ホワイトアウトでルートロス)
蝶ヶ岳ヒュッテ 14:40
17日
蝶ヶ岳ヒュッテ 6:50
蝶槍 7:20-7:50
(槍穂のガスが切れるのを待って稜線散歩1時間)
蝶ヶ岳ヒュッテ 8:50
まめうち平 10:30-10:40
三股駐車場 11:55
天候 | 16日:晴れ〜暴風雪 17日:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
入山時(金曜)は10台程度、下山時(土曜)も30台程度、余裕で止められました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【駐車場〜登山口】林道歩き。登山口に登山ポスト、トイレ有り。 【登山口〜まめうち平】積雪無し。快適な樹林帯の登りです。 【まめうち平〜稜線】まめうち平を過ぎると積雪が出て来ます。一部踏み抜きも有りますので注意が必要です。積雪は高度を上げると徐々に増え、蝶沢をトラバースする辺りからは念のためアイゼン着用がお勧めです。 この日は森林限界以降、季節外れの暴風雪による地吹雪とガスでホワイトアウトしてしまい、トレースや標識の赤布を見失いルートロス。広い斜面を登りますが目印が何も無い為悪天候時は注意が必要です。(私はGPS頼りで何とか乗り切りました) 【稜線・山頂】ほとんど積雪は消えています。夏道です。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
この後、森林限界を超えると暴風雪・ホワイトアウト、ルートロスしてしまいひどい目に遭いました。この後、写真を撮る余裕は有りませんでした。
感想
■ヤマテンの猪熊さんは本当に神ですね。まさに予報通り、疑似好天その後の暴風雪、時間まで完璧にそのままズバリ的中でした。
残雪の槍穂の大展望を楽しみに蝶ヶ岳に行ってきました。初日は三股から蝶に登り、あわよくば翌日は常念を回って三股に帰る欲張った計画で出発しました。
しかし、最近の好天で少し油断していました。ヤマテンで午後から悪天候が予報されていたのですが、ここまで荒れるとは考えておらず、稜線直下で猛烈な風雪でホワイトアウト、ルートロス、一時は完全に進退窮まってしまいました。
ビバーク?の考えも頭をよぎり、それまでの浮ついた春山気分を一喝されてしまいました。
使うことは無いだろと持ってきたダウンを着込み、行動食を食べて頭を冷やし冷静になって判断、GPSを見ながらコースを修正しながら何とか小屋に辿り着きました。ガスの中に小屋が見えたときは本当に助かった!と思いました。
やはり油断は禁物、午後の悪天が予報されていたのですからもっと早く行動すべきでした。反省です。
初日の悪天は夜半まで続いたようですが、ヘロヘロになって小屋に辿り着いたため夕飯を食べたら7時過ぎには寝てしまい、気がついたら午前4時。窓の外はガスも無く月が煌々と照っていました、まだ強風は残っていましたが視界は良好なので、暖かく着込んで瞑想の丘に向かいご来光を待ちました。
安曇野の雲海から朝日が上がり、穂高の峰々を照らす姿は期待通りのものでした。
残念ながら槍や奥穂の山頂はガスの中で見えませんでしたが、この時期ならではの美しい残雪の峰々を堪能できました。
昨日の教訓から常念岳を欲張ることはやめ、朝食後、槍穂のガスが晴れるのを期待して蝶の稜線を行ったり来たり、蝶槍に行ったり三角点を探したりで2時間ほど稜線を散歩しました。
結局槍や奥穂の山頂を拝むことは出来ませんでしたが、ゆっくりのんびり稜線漫歩したのは、蝶ヶ岳の正しい楽しみ方だったと自己満足しています。
下山は快適、昨日苦労してビバークまで考えた稜線直下はほんの数分で通過、つくづく山は天候次第だなと改めて痛感しました。
まめうち平から下はきれいな落葉松の芽吹きと道端の可憐な花を眺めながら、色々あった充実した楽しい山行を思い返しながら下山しました。
さあ次は何処に行きましょうか?
余談ですが、ちょうど1年前西穂でお会いしたopiro772さんたちと行きも帰りも駐車場でバッタリ遭遇、私と逆コースで回る予定でしたが、タフなopiro772さんたちも蝶への縦走を中止したと聞いて、私も常念に向かわなくて正解だったと改めて納得しました。その後opiro772さんたちとは温泉でゆっくり談笑させて頂き、楽しかった山行がいっそう楽しい思い出になりました。これもヤマレコのおかげですね。的場さんありがとうございます(^o^)
早速レポを拝見させていただきました。
やっぱり蝶ヶ岳からの穂高連峰は良いですね、私もここから山並みが好きな場所の一つです。ちょっと雲に隠れていたのが残念でしたね。
行程も別々なのに行きも帰りも遭遇するのはホント珍しいですよね、1年前にお目にかかっただけなのに温泉・食事と変わらず楽しい時間を過ごせました。帰りの車中では同行した友人と住んでる所も隣接しているし、今度は一緒に山登りをしたいねと話していました。
今後のレポを楽しみにしていますね、ホント機会があれば行きましょう!
早速のコメントありがとうございます。
opiroさんのレコの負けないよう急いでアップしましたが、全然遅かったですね。
山も温泉(笑)もレコも早い、さすがです。
今回の悪天は予想以上で大変でしたね、でもお互い無事に登れて何よりでした。
私は常念、opiroさんは蝶を逃してしまいましたが、またひとつ楽しみが増えたと考えて、次に期待しましょう。
opiroチームとのコラボ是非実現したいのですが、何しろ私はヘロヘロ山ヤですからとてもついて行けそうに有りません。
同じ山に別々に登って山小屋かテント場で落ち合うのが良いかもしれませんね。
私は17日に三脚を担いで登ったものです。
まめうち平で「昨日はまさかのホワイトアウトでまいりました」というカメラバックをタスキにかけた下りの方とお話ししたので、もしやと思って読ませていただきました。
私もヤマテンの猪熊さんの解説を読んでいて、最大風速20m/sとかじゃ行動的ないよな〜とか思っていましたが、危ないところでしたね。
GPSはガーミンみな異なものをおもちなんですか?私は安いやつでも買わないといけないと思いつつまだ買っていない初心者です。
18日の夜と朝は猪熊の予報が当たって風もそれほど強くなく、快晴で景色を楽しむことができました。モルゲンロートは少しだけでしたので、また行かないといけません。
またよろしくお願いします。
syoinappaさん初めまして。コメントありがとうございます。
あの時、まめうち平でお話しさせて頂いた者です。
早速syoinappaの記録と写真を見させて頂きました。
月明かりの穂高や翌朝のモルゲンロート、槍穂の写真・・・・、まさに私が撮りたかった素晴らしい写真ばかりでため息が出ました。
これだけの写真が撮れれば苦労して登った甲斐が有りますね。
私は残念ながらちょっと天候には恵まれませんでしたが、それはそれで楽しい山旅でした。
初日のルートロスは自分の油断に因るところが大きかったと反省しております。
GPSはガーミンでは安いetrex 20を使っていますが、今回のような時にはやはり頼りになりますね。重さやサイズ的にもほとんどじゃまになりませんのでお勧めです。
いつも気ままにひとりで登っていますので、また何処かでお目にかかったら声をかけて下さい。
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