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ハイキング
白馬・鹿島槍・五竜
後立山連峰の針ノ木岳に行ってきました(扇沢駅→針ノ木雪渓→針ノ木峠→針ノ木岳)
2022年08月21日(日) [日帰り]

- GPS
- --:--
- 距離
- 11.7km
- 登り
- 1,500m
- 下り
- 1,483m
コースタイム
扇沢駅4:30→大沢小屋5:40→雪渓尻(渡渉地点)6:15→針ノ木雪渓のクビ6:50→最終水場7:35→8:15針ノ木小屋8:30→9:20針ノ木岳山頂9:35→10:15針ノ木小屋10:20→最終水場10:50→針ノ木雪渓のクビ11:20→雪渓尻(渡渉地点)11:45→大沢小屋12:10→扇沢駅13:10 【歩行時間:8時間05分】
| 天候 | 曇り一時晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
●扇沢市営駐車場 立山黒部アルペンルートの長野県側の起点になっているのが扇沢駅。かつては鉄道だったものの現在は電気式のトロリーバスが運行しているので、駅というより停留所といったところですね。 https://www.alpen-route.com/facilities/station/station09.html 柏原新道の「扇沢出合登山口」は、駅の手前にありますが、針ノ木岳の登山口は、駅に向かって左脇にあります。駅前の広大な舗装駐車場は有料。一方、無料の市営駐車場(未舗装)は、駅手前のスノーシェッド付近にあります。詳しくは以下を参照してください。 扇沢駅・信濃大町駅周辺の駐車場情報 https://kasimayari.jp/new_page_14.htm 俵町一丁目交差点から先の県道では、西原交差点のファミリーマート大町大原店(長野県大町市大町5926-1)が最後に見かけたコンビニでした。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
針ノ木岳(はりのきだけ)は、後立山連峰の最南端にある標高2821 mの山で、富山県と長野県の県境に位置しており、日本二百名山にして、花の百名山にも選ばれています。 大町市方面からは、手前の蓮華岳に遮られて、その姿を見ることができません。扇沢からは、日本三大雪渓のひとつ「針ノ木雪渓」を越え、針ノ木峠を経由して行きます。 針ノ木峠といえば、「さらさら越え」として、越中城主の佐々成政が小牧・長久手の戦いの後、この峠を越えて徳川家康に会いに行ったというお話が有名ですが、こんな場所を本当に越えたのでしょうか。にわかに信じられません。 ●扇沢駅→大沢小屋→針ノ木雪渓 扇沢駅(標高1433m)に向かって左側に登山口があります。道は「針ノ木自然遊歩道」と名付けられており、歩き始めは、登山道は関西電力の管理用舗装道路との交差を繰り返していきます。「針ノ木岳登山道」の黄色い標識から先では、勾配の緩い幅狭の石ゴロ道を多少の登降をしながら歩きますが、草や枝が迫っているので、雨後は露に濡れることになります。 次第に道はトラバース気味になり、石で埋まった沢2つ、水流のある沢1つを渡っていくと、やがて大沢小屋が現れます。その先では、針ノ木雪渓の本流を左下に見下ろすようになり、露岩帯のロープ場を通過していくと、道はいよいよ沢へと下っていきます。この辺りから花が多くみられるようになります。 雪渓尻で本流を渡らなくてはならないのですが、以前に架けられていたという丸太橋は流失しています。今日は水量が多く、先行が渡ったポイントを使うことにしましたが、思い切りジャンプをして、何とか渡ることができました。後続の女性は諦めて引き返していたほどです。帰りには更に水量が増えているように感じ、往路とは違う地点を探しましたが、ジャンプが躊躇われるほど。ギリギリセーフでした。 還暦直前での会心のジャンプ。 「いや〜、それほどでも〜」(*^-^*)>テレ… この時季、雪渓は溶解が進んで危険です。雪渓のクビの先に両岸に渡されたロープがありますので、そこを渡りました。 ●針ノ木雪渓→針ノ木小屋(針ノ木峠)→針ノ木岳 左岸に渡ると、道は高巻きをしていきます。斜面に付けられた鎖に助けられながら、急激に高度を上げていきますが、足の置場は豊富です。その後は、トラバースしながら渡渉を繰り返し、雪渓上部へと向かいます。レンゲ沢を渡ると、間もなくで「最終水場」があります。冷たくて美味しい水が豊富に流れていました。ありがたや。 更に上へと詰めていくと、針ノ木峠(標高2536 m)の標識が見えてくるようになりますが、その手前はザレ場の九十九折りになっており、見えているのになかなか峠に着かない感覚がありました。峠には小屋がありますが、眺望は雄大です。 針ノ木岳までは、峠から更に300m登ります。手前の小ピークをトラバースして向かいますが、この辺りからは本峰の姿が見えてきて、周囲の眺望も広がり、足元には沢山の花が咲いています。今日は草地で雷鳥を2組見ることができました。 辛抱の登りを経て、山頂はちょっとした広場になっています。この山は、北アルプスの中央部にあるため、晴れていれば眺望は申し分ありません。 ●全体的に 扇沢を起点に、針ノ木小屋と種池山荘を結んで周回する「針ノ木サーキット」と呼ばれるルートがあります。私も種池まで足を延ばそうかとも思いましたが、明日の仕事に差し支えそうですし、16時頃からは降雨がある予報で、恐らく種池手前で降られるだろうと、諦めてピストンすることにしました。それにしても、体力を要するルートになります。 雪渓尻の本流渡渉については、水量がある場合、ロープを渡すなどした方が良いように感じました。 トイレは、駅と小屋にあります。水場の表示は「最終水場」のみでしたが、この辺りの沢水は煮沸なしで飲めると思います。指導標識は要所にありますが、道中、ピンクテープは豊富でした。 針ノ木小屋、大沢小屋 http://www.harinoki.com/index.html |
| その他周辺情報 | ●葛温泉かじか 高瀬渓谷の渓流沿いにある宿。源泉掛け流しの露天風呂があり、日帰り入浴は、利用時間が、10時〜15時で大人850円。扇沢駅からは約15.6km、車で20分程です。 https://onjuku-kajika.com/ ●つばくろ 松川村の蕎麦屋さん。サントリー天然水北アルプス信濃の森工場からほど近い場所にあります。「つばくろそば」は、季節の野菜天ぷらとおぼろ豆腐が付いていてボリューミーです。営業時間は11時〜夕方頃、定休日は月火曜。 https://tabelog.com/nagano/A2005/A200501/20000806/ ●あづみ堂 長野県の郷土食「おやき」の店です。安曇野ICに近いスワンガーデン内(長野県安曇野市豊科南穂高1115)にあるので買い物には便利。営業時間は10時〜18時30分で不定休だそうです。 http://azumido.jp/ |
写真
装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
保険証
携帯
時計
タオル
カメラ
|
|---|
感想
週末前は天気予報と睨めっこ。
19日(金)は全国的に晴天に恵まれましたが、翌日は一転して大雨予報です。では、日曜日はというと、関東甲信越の太平洋側では雨ですが、長野県北部は晴れ間のワンチャンがありそうではないですか。
そこで向かうことにしたのが針ノ木岳。雪渓の様子がよく分かりませんが、行ってみて駄目なら温泉旅行にしても良いと思い、夜半に自宅を出発しました。
扇沢に到着した午前2時は、まだ雨が降っていましたが、仮眠後の4時にはあがっています。支度をして歩き始め、草木の雨露に濡れながら雪渓尻まで来ると、晴れ間が見えてきて、雪渓も美しく見えています。花は終わりの時期を迎えていましたが、とても気持ちが上がりました。
この前、同じ山域の烏帽子岳に登ったばかりですので、それなら「縦走しろよ」というご意見もありそうですが、リタイヤしたら晴れた日を狙って、北アルプスをのんびり縦走したいなぁと思いつつ、今回も日帰り登山しました。今は「またいつか」の思いを充電しておき、必ず実現したいものです。
それにしても、雨予報が続きますね。9月上旬に黒部川源流の山々を小屋泊りしながら歩く予定があるのですが、どうなることやら、です。
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さとたけ










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