富士山ルート3776(2泊3日)


- GPS
- 23:05
- 距離
- 54.2km
- 登り
- 3,812m
- 下り
- 2,395m
コースタイム
- 山行
- 7:41
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 8:02
- 山行
- 4:45
- 休憩
- 11:20
- 合計
- 16:05
- 山行
- 6:08
- 休憩
- 1:56
- 合計
- 8:04
天候 | 1日目:曇り時々雨 2日目:曇りのち晴れ 3日目:晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
三島から東海道本線で吉原駅へ。 帰りは御殿場口からバスで御殿場駅へ移動し、そこから高速バスで新宿へ戻りました。 御殿場駅でバス停の近くにチケットを買えるところがあるので、乗る前に座先指定してチケットを買っておいた方が良いです(近くにいた方がそうしていたのを真似ました)。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
1日目:天照教社付近の道は道路が池になっていたり陥没があったりで注意。道路左側は歩かない方が良さそう。 2日目:雨の後でしたが特に泥濘もなく問題なし。 3日目:特に注意点なし。大砂走り後半になると大砂走りできない地面がたまにあったりするので注意。 |
その他周辺情報 | 御殿場口の9時15分のバスに乗ると御殿場駅から日帰り温泉へのシャトルバスへの接続が悪いです。(待ち時間が長い) 徒歩15分で日帰り温泉もありますがちょっと遠い…。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
登山14回目です。
ついに富士山!
この山を目標に今年の3月から登山を始めました。
ここまでに準備してきたことも多く、登頂時は感慨深くて少し泣いてしまいました。
一つの目標を達成したけどこれで終わりじゃなく、これからも色んな山を登っていきたいです。
今回、めちゃくちゃ長くなります…。
■0日目
当初は7月の開山日に登頂で予定を組んでおりましたが、諸事情により取り止めとなり、今回の日程で予約を取り直しました。
で、8月の終わり、出発の1週間前からてんきとくらすを毎日チェック。なんかこりゃ天気ダメそう…今年は諦めるか…と一度バラしたところ、翌日になって土日が晴れマーク、てんくらAの表示(金曜は雨でしたが)。あれ?なんか行けそうじゃね?最悪、初日だけ雨に降られるのを覚悟すればなんとかなるんじゃね?と。
ですが、予約を取り直そうとしたところ、当初予約してキャンセルした赤岩八号館はすでに完売御礼。pica表富士の3776キャビンは取りなおせたものの、色々と考えた結果、六合目の雲海荘を予約とあいなりました。
■1日目
初日はひたすらロード区間。
街中を歩いて行くため補給は後半以外は全く心配ないものの、アスファルトを長距離歩けるかどうかに全てがかかっておりました。
事前に靴を変えて2回くらい30kmロードを歩くのを試してみて、いつもの登山靴ともう一つ別に持っていた靴だと足がボロボロに靴擦れ起こしたので、クッションのよいシューズを登山靴とは別に用意する必要があると判断しました。
結局、ロード区間は持っている靴で一番クッションが効くジョギング用のシューズ(NIKEのペガサス38)を選定。山道はいつもの登山靴をザックに詰めて持っていくことに(重い…)。あと、靴擦れ防止のために、事前に30kmロードを歩いて把握しておいた靴擦れを起こす箇所に、あらかじめキズパワーパッドを貼っておくことでカバー。結果的に靴擦れは下山まで全く無しでバッチリでした。
吉原駅到着時点から雨は霧雨程度。それもすぐ止んで後はほぼずっと曇り。そのためそこまで暑くもなく、カンカンの日照りの中を歩いたらヤバかったなー、自分ラッキーだねー持ってるねーと思いながらスタートしていきました。
富士塚でお祈りを済ませてスタンプ押してから海岸へ移動です。テトラポッドってこんなに大きかったっけ?と。なんか自分の背丈よりも高いんですよ。それはさておき、テトラポッドの隙間から海水にタッチ。ここからが本当のスタート!と気を引き締めなおしたのです。
ここからは道中のコンビニで休憩しつつ飲み食いしつつ進んでいくわけです。で、一気に飛んでラストコンビニで6〜7人くらいの3776チャレンジャーグループと一緒になりました(特に会話はしませんでした)。私はいつも一人で山行しているので、複数も楽しそうだなーと羨ましく見ておりました。
ここで、水について。
1日目のラストコンビニまではとりあえず0.5〜1L程度をキープするように途中途中で買い足していくのが賢そうです。私は1Lナルゲンと2Lプラティパスの合計3Lを家から持っていきましたが、結局は道中のコンビニで毎回飲み物を買って飲んでいたので、2Lプラティパスはただの重りでした。阿呆です。
ラストコンビニでは当日の夕飯、翌朝食、昼食を購入。このあとは六合目の山小屋まではまともな食料を買えるところがないので、ちゃんと食料を買っていく必要があります。水はまだ自販機もありますがpica表富士までもつくらいの分は買っておいた方がよいでしょう。
第二スタンプ地点のよもぎ湯を超えて、NINOMALビレッジがラスト自販機(たぶん)。トイレもあるので利用して小休止です。
NINOMALビレッジからpica表富士までに2,3箇所ショートカットできそうなところがあります。実際にルート上にもGPSのログがあるので行こうと思えば行けるんでしょうが、直前で誰かが通ったログをチェックしていなかったため、やめておきました。
天照教社付近の一本道が初日で一番キツかったです。アップダウンはあまりないものの、霧が濃く、しかもひたすら真っ直ぐで変わり映えしない道。なんか歩いてるのに前に進んでる感じが全くしない、時間の経過もやたら遅く感じて、身体的な疲労もピークなとこに精神的にも攻められてるように感じました。
一本道が終わった後はスカイライン沿いを進みます。なんか事前情報で車が飛ばしまくってて、しかも路側帯が狭いので怖いと聞いておりましたが、天気が悪いからか車もそんなに通らず、特に問題にはなりませんでした。で、無事に1日目の宿泊場所、pica表富士に到着です。
3776キャビンには今日の同室者の方3名が既に先着しておりました。シャワーを浴びる際に一緒になり挨拶。今日はあの辺りがキツかったですねーとちょっと話をして、そのあとも夕食を食べながら明日の予定とか話したりしました。3名のうち2名の方は二人で登っているみたいで、実は道中で追い抜かれた方でした。めちゃ歩くの早くて体つきを見てもガッシリしていて、絶対なんかスポーツやってるなーって感じでした。私のガリヒョロなボディとは全く違う。
pica表富士の3776キャビンについて。
3776キャビンに泊まる場合はキャビン内にガスコンロもあるので受付で鍋(たぶん有料)を借りてレトルトを温めたりできます。一緒になったお二人はそうしていたので自分もそうしたらよかったと。しかもキャビンはゴミも回収してもらえる!テント泊だとおそらくゴミは持ち帰りなので注意。サイトには書いておりませんが、着払いで宅急便の発送もしてもらえるらしいので(ネットで調べた情報)、テント泊の方は朝7時以降に受付が開いてから、ゴミとテントを自宅に発送してから出発するのもアリかもしれません。
あとpica表富士の良いところはシャワーが浴びられるところ。しかもチェックインからチェックアウトの時間帯であればいつでも!ロード歩きで汗まみれになっていたので本当に非常にめちゃくちゃ助かりました。受付ではアルコールも含めた飲み物とか買えます。食べ物はほとんどないのでご注意を。
聞くと、明日は同室の皆さまだいたい8時頃出発ということで早めに就寝しました。
■2日目
6時半くらいに起床して朝食をとって出発の準備。
出発前にpica表富士のキャビンで水を補給。
三合目から湧水を汲み上げていて飲用に適したお水とのこと。助かります〜。で準備ができた人から出発していきます。わたしもお互いの健闘を祈って出発しました。
pica表富士から5kmくらいはロード区間が続きます。特に問題もなく旧料金所に到着。マイカー規制を知らない車がチョコチョコ来ては追い返されておりました。ここで登山靴に履き替えていると歩くのが早いお二人に追いつかれて抜かれました。
登山道は普通の道です。特に危ない場所もなく、鎖場や岩場、梯子とかもないので普通に歩けます。
途中で小休止を挟みながら高度を上げていくと森林限界に到達。ここから宝永第二火口縁までの砂利道が歩きづらくて結構しんどいのです。
火口縁に出ると風があり、汗をかいた体が冷えるため、上着を着用。
ここでこの旅で初めて富士山がちゃんと見えました。1日目はずっと曇りで全然見えなかったので…。ここまで来る途中の足元の土がそれ富士山ですよと言われたらその通りなんですが、本当は歩いていて徐々に近づいてくるところを見たかったなーと。
宝永火口から富士山頂上までの景観、スケール感がすごい。やっぱり富士山ってすげーなーと感じましたー。(語彙力…)
火口縁からは六合目雲海荘は目と鼻の先でした。
六合目雲海荘。
到着後、きつねうどん(700円)とコーヒー(400円)を発注。多少高いとはいえ、山の上で食べ物を提供してもらえるのはありがたい限りです。
寝床ですが、コロナ禍で宿泊人数を減らしているため、もともと3人で使うスペースを2人で使うようになっておりました。コロナ禍じゃなかったらこのスペースに3人も寝るのかと思うとゾッとします…。寝返りもできず、横向きじゃないと寝られない自分は真ん中になったら死亡ですね…。
景色を見たり、寝床で横になったりしてゆったりと過ごしました。
翌日は0時出発予定なので早めにご飯(カレー)を食べて就寝。のはずが目を瞑っても全然寝られなく、実質1時間も寝られなかったです…。
■3日目
0時ちょっと前に出発。
ヘッドライトは電池だと最初は明るいのにすぐ薄暗くなるんですよね…。バッテリー式だとそうはならないのかなー。
高山病が怖いのでいつもはセカセカ歩くところをペースを落として息が切れないくらいの速さに調整。いつもより登りもキツく感じず、終始楽でした。いつもこれくらいの速さにした方がよいのかな。
あと、高度順応の時間が長かったからか、下山まで全く息苦しさや高度障害的な症状は感じませんでした。
登山道は死屍累々。
登山者が登山道脇でゴロゴロ横になっているのは富士山くらいですよね…。高山病ですかね、やはり。
八合目で御殿場ルートへトラバース。
富士宮ルートの山頂付近は御来光登山時間帯に渋滞するらしいので、自分のペースで歩きたい場合は御殿場ルートへ移った方がよいかなと思いそうしました。実際、八合目までの岩岩した区間でちょっとだけ渋滞してる時もあったので。
この時間、六合目の小屋では自販機は電源が落ちている(私は未確認ですがそうらしいです)、七合目も何も買えないので、補給は日中にやっておいたほうがよかったみたいです。唯一、八合目だけ店先で飲食物を売っていたのでスポーツドリンク(500円)を買うことができました。補給が不足していたのでホント助かりました。
トラバース道への入り口は通行止めの看板とロープが張ってあるので、知らないと「ああ、ここは行けないんだな」と思ってしまいそうです。なお自分以外にも通っている人はおりました。トラバース後、間違ってブルドーザー道を上りかけてしまいました。暗い時は注意しましょう。
赤岩八号館。
ここに泊まれれば頂上まですぐなので楽ですね。2日目が長くなるのでそこはキツイかもしれませんが。カレーが具沢山でおかわり自由ということらしいのでよきです。
赤岩八号館から御殿場口の頂上までは体感すぐ。頂上は人でいっぱい。御殿場口、富士宮口から上がった場合、御来光を見る場所をどうするかが問題で、御来光見てから剣ヶ峰へ行くと写真待ちが長くなりそうなので、剣ヶ峰で御来光を見ることにしました。
剣ヶ峰。
御来光タイミングはやはり混雑します。
しかも御来光後は写真撮影でさらに混雑しそうなので、早めに到着して写真撮影&御来光観覧場所を確保するか、赤岩八号館で御来光見てから朝ごはん食べてゆっくり登って剣ヶ峰で写真撮影するのが良いかもしれません(当初の予定はそうでした)。
無事に写真撮影を済ませ、御来光観覧場所を確保。
朝焼けが収まって御来光が出る瞬間、ここに来るためにこれまで準備してきた色々や、その他の感情も相まってちょっと泣けました。
団体の引率の方?が大声でそこにいた方々に万歳三唱を呼びかけてみんなでやりました。こういうのも一体感があっていいなーと。
御来光観覧後は下山していきます。
お鉢周りは体力的に厳しかったので割愛。
下りはやはり楽でサクサク降りられます。
あっという間に大砂走り。
大砂走りでは皆さまご存知でしょうが、ゲイター(スパッツ)は必須です。pica表富士の3776キャビンで一緒になった方はローカットのトレランシューズ?だったので靴に砂が入って大変だったみたいです。
ザクザクと砂がクッションになるため結構なスピードで降りられます。気をつけないと大きめの石とか踏んじゃうと転けたりする可能性もあるので足の置き場所に注意。あと、大砂走れない地面も稀にあるのでそこも。
茶屋でかき氷を食べて御殿場口の登山口へ移動。
その後は疲れで日帰り温泉へ行く気力もなくまっすぐ帰りました。
普通に五合目から登るのであれば、登山始めて5回目?くらいに塔ノ岳を登ったあたりで、体力的にはなんとかなったのではと思います。(高山病にさえならなければ)
でもどうせならもう富士山を二度と登らなくて済む?ようにルート3776やっちゃおう!となり、今回のこととなりました。
複数日に跨って長距離を歩き、登るので、準備としてテント泊で複数日に登れる体力があるか確かめたり、ロードを30km歩けるか試したり(めちゃくちゃ靴擦れ起こしましたが)…。
でも、富士山を登って降りて、もういいかなとなるかと思いましたが、今度は吉田口から登ってみようかな、いつか、という気持ちも出てきたのです。
富士山は登っててあんまり楽しくない山だと聞いてましたが、そんなことなく、また登ってみたいと感じました。ただ、山小屋の寝床がキツいので日帰りかな…、もう一回登るとしたら。
長い文章を読んでいただきありがとうございました!
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