十石山(十石峠避難小屋・小屋閉め)



- GPS
- 32:00
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 1,065m
- 下り
- 1,071m
コースタイム
天候 | 10/18〜19 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
2000m以上は滑りやすい土です。 メンバーの一人が笹の刈り払いをしました。 山頂避難小屋に入る場合、10/19以降冬支度の為 南面の冬期入り口を使う様になります。 |
写真
感想
去年から行き始めた十石山、今年は山頂の避難小屋の小屋閉めに参加してきた。
私はいつもの様にゴミ拾いだったがこの山に来られる方々はマナーがいいのか
とても少なく気持ちよかった。
この山は地元有志により避難小屋と登山道の管理がされている。山スキー関係の
知り合いがここのメンバーで私も呼ばれたと言うことである^^
去年は冬に3回、夏に泊まりで避難小屋にお世話になって外壁の塗装などなどを
やってきたのだった。今年も回数は減ったが冬にも山スキーで行っている。
今の山小屋は二代目で長い間荒れて放置されていたのを1989年に地元有志の
方々によって登山道の整備とともに再建されたとの事である。その頃の方々から
今回、声をかけてくれたFさんやYさんは管理を引き継いでいる第二世代である。
いつもの様に波田支所に集合してここからYさんの車に乗せていただく。
白骨温泉の登山口は車を置くスペースに限りがあるので大人数の場合は出来るだけ
まとまって行く方が良い。
登山口に着くと地元安曇野から参加のTさんが草刈機を背負って先に出発していく。
この活動のお陰で登山地図で点線だったのが実線に変わったのだろう。
お疲れ様です。頭が下がりますm(_ _)m
準備していると石川県から団体さんが到着^^;; 20人弱。
この山でこんなに人が多いのは初めて見た(笑)夏でもせいぜい二組くらいである。
安房トンネルが出来てから北陸方面からの登山者も増えたと聞く。
そこへ富山からリーダーのFさん到着。車の置き場などてきぱきと指示している。
私ら3人は先に歩き始める。一壁は紅葉が綺麗。上に抜けると植生変わってパっと
明るくなる。岳樺も黄葉見頃。ここからまた植生変わって針葉樹林。
東尾根ニ壁で南方向を見ると白くなった乗鞍が時々見える。休憩していると後から
続々と本日のメンバーが上がって来られる。総勢23人。
中にはガイドや山岳ライター、山スキーの案内を執筆されている人もいる。
さて、森林限界近くになると日陰には先日降った雪が残っている。ナナカマドの葉は
なく霜柱もたくさんで晩秋の景色。雲一つ無い快晴で遠くの山々も見え始めて気分も
良い。
しかし山頂直下のお花畑がある場所を見て一同愕然となる。何者かに草原が掘り返
されて酷い状態。まさか盗掘か?と思い、怒りもこみ上げてくるが後で調べたら
イノシシの仕業らしい事が分かった。こんな高山帯まで?と疑問もあったが10年
くらい前から乗鞍に出没し始めてこの山系の南半分は相当な被害を受けている様子。
3年前の調査報告では被害区域が大丹生岳までだったらしい?のが3年で十石山
まで北上してきた事が分かる。イノシシの北上と高地への進出はニホンジカのそれと
重なり、今後北アルプス方面へ行くものと思われる。後日中部森林管理局と長野県
自然保護課へ報告する事にする。
Yさんが掘り返されて剥がされた高山植物の根を戻せると言うのでよく観察すると
パズルの様に元に戻せそうなので皆で手分けして復元作業。来年上手く根付くと
いいが・・・
イノシシの掘り返し以外に人の踏み付けによると思われる被害も見受けられ、
道以外への進入もあったりで来年雪解け後にリーダーのFさんには何か対策する事で
相談されたのであった。私も出来る限り協力したい。
F氏とH氏は所用があるとの事で日帰りで下山であった。
さて、トイレ掃除でもするかと見に行くと紙は皆無。先週やその前の事を思うと
信じられなかったが、やはりここはマナーが良く山が愛されていると感じる。
登山道の途中にもなかったので皆さんお持ち帰りなのであろうか^^
話を聞くとここはむしろ冬に来る人の方が多く小屋周りに汚物が散乱している
事もあるらしいので山スキーヤーのマナー改善をお願いしたいところである^^;;
天気いいので山小屋の外壁に防腐剤塗布、窓には板張りをして冬の準備を手分け
して行う。人が多いので早い早い^^ 新潟糸魚川から来たN氏は大工さんとの事で
窓に板張りした所に手際よく釘を打ち込んでいく。最後に南面にある冬期入り口
にハシゴをセットして完了。女子チームは小屋の中で宴会の準備であった。
N氏持参のつみれ汁をいただきお腹いっぱいであった。ごちそうさまでした^^
途中で夕焼けタイムがあり皆で裏の丘へ・・・
白山方面に沈んでいく。焼岳は南面の中腹から噴煙が出ている。あんな所から
出てたっけ?と言う話になり心配になったが岩坪谷の噴気口と名前までありちゃんと
監視対象であった^^;;
夜は星の写真を撮る。おや?今回は他にもいるではないか^^ 私以外に4人も!
槍穂高の上に見えている北極星の日周運動を撮ったら山小屋の明かりが4つ。
西穂山荘、槍ヶ岳、岳沢、蝶ヶ岳。あれ?こんな時間に焼岳から降りている
明かりも。
夏の天の川もまだ見えていて山小屋と一緒に撮ったらいいじゃないですか!
この構図は考えてなかったが今回来てない人の真似だったり・・・(爆)
明け方もちょっと早めに起きてみれば十石山の向こうにカノープスが見えた
上にオリオン座流星群まで! 満足であった。
日の出は八ヶ岳の真ん中あたりから・・・ 夏に比べてずいぶん南に行ったもんだ。
後ろを見ると白くなり始めた白山が浮かんでいる。
今日も良い天気だ。
紅葉撮り撮り下山して、銀山荘へ・・・
ここの管理人さんは十石峠避難小屋創設当時のメンバーらしくみんなを暖かく
迎えてくれた。温泉からは紅葉と乗鞍岳がばっちり見えて極楽であった^^
ここでお昼(豪華!)を食べて解散。来年の小屋開けにも参加したいのと
私も微力ながら何か役に立ちたいと思ったのであった。
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