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Yamareco

記録ID: 562047
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

【槍ヶ岳】テント泊

2010年08月13日(金) 〜 2010年08月14日(土)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
GPS
32:00
距離
35.4km
登り
1,811m
下り
1,805m

コースタイム

(※平成26年12月 ヤマレコに追加、当時の記録を引用しています。)

 ルート : (上高地)〜[槍ヶ岳(テント泊)]〜(上高地)
過去天気図(気象庁) 2010年08月の天気図
アクセス
予約できる山小屋
横尾山荘
行程です。
都庁前のバス停から出発
都庁前のバス停から出発
低公害バスで上高地へ(左は大正池)
低公害バスで上高地へ(左は大正池)
2011年08月13日 06:21撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
8/13 6:21
2011年08月13日 06:21撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
8/13 6:21
晴れていれば、穂高が見えるんですが。
晴れていれば、穂高が見えるんですが。
2011年08月13日 06:27撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
8/13 6:27
横 尾 (穂高方面と、槍ヶ岳方面分岐点)
横 尾 (穂高方面と、槍ヶ岳方面分岐点)
槍沢ロッジ
2011年08月13日 14:14撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
8/13 14:14
2011年08月13日 14:16撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
8/13 14:16
キャンプ場にテントを設営(割れた岩の間)
1
キャンプ場にテントを設営(割れた岩の間)
山頂 槍の先から、穂高方面
山頂 槍の先から、穂高方面
2011年08月13日 15:48撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
1
8/13 15:48
2011年08月13日 15:50撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
1
8/13 15:50
山頂梯子 最後はコレで山頂へ
山頂梯子 最後はコレで山頂へ
槍の穂先への途中・・・ するとヘリが、飲み物を持って飛んで来ました。
槍の穂先への途中・・・ するとヘリが、飲み物を持って飛んで来ました。
2011年08月13日 15:25撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
8/13 15:25
2011年08月13日 15:26撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
8/13 15:26
2011年08月13日 14:35撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
8/13 14:35
2011年08月13日 14:33撮影 by  DMC-FX35, Panasonic
8/13 14:33
テント場から
翌日の下山です。
2010年08月14日 09:56撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
8/14 9:56
翌日の下山です。
2010年08月14日 12:52撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
8/14 12:52
2010年08月14日 13:29撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
8/14 13:29
2010年08月14日 14:26撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
8/14 14:26
2010年08月14日 15:56撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
8/14 15:56
2010年08月14日 16:05撮影 by  PENTAX Optio W60, PENTAX
8/14 16:05

感想

■槍ヶ岳8月13日〜14日   結果として、槍ヶ岳往復のみとなった、2010年の夏
 槍ヶ岳〜大キレットを経由し、穂高へ縦走の準備は整えていた。
 しかし、悪天候と経験不足の為、縦走は断念し、下山とした。

◆行動の概要◆
13日23:00 新宿(さわやか信州号) (時々立ち寄る高速パーキングに起こされる・・・これは宿命)
14日06:00 上高地着(朝食など)
14日06:35 河童橋(スタート)
14日14:16 槍ヶ岳山荘着  テント設営後、山頂へ
15日1003 下山開始
15日1534 小梨平キャンプ場(上高地)着

○ 上高地や穂高、そして槍ヶ岳等は、よく山関係の雑誌にシーズン毎に紹介されているせいもあって、いつしか気になる存在となっていた。
とりあえず、「山と高原地図」を買った。見ると、登山道がくもの巣状だ。どこをどう登ればいいのか、迷うくらいバリエーションに富んでいる。

アルプスは全く知らない。幸い、上高地付近に「百名山」が2山ある。
「槍ヶ岳」と「穂高岳」 しかし、穂高岳と言う名の山はない。一帯を「穂高」と言うのか。
西穂はやや危険っぽい。 大キレットも気になる存在だ・・・ と、言う事で、ルートは・・・
槍ヶ岳〜大キレット〜北穂高岳・奥穂高岳・前穂高岳とした。
キャンプは、槍ヶ岳頂上直下と穂高岳山荘のキャンプ場にしよう。
そう考えていた・・・

○ 13日23:00新宿発のバスに乗車
  バス停は新宿西口、都庁前10号線高架下バス停 (大変広く、高速バスがひっきり無しに発着している。)
 「さわやか信州号」の”のぼり”を目印に、30分前に出発手続き。

大型リュックは、バスの荷台へ。
手元には、貴重品とレインジャケット(ブランケット代わり)を用意。

バスは23:15に消灯  高速を辿り、談合坂SAで1回目の休憩。
この談合坂SAは今年で5回目。東京から西へ向かう場合、必ずと言って良いほど立ち寄る。

2時間毎にある休憩のおかげで乗車中を通した睡眠はできない。 これはしょうがない・・・

そうこうして、沢渡(さわんど)で、低公害バス(ハイブリッドバス)に乗り換えて、0530再出発
上高地帝国ホテル、大正池を過ぎ、いよいよ上高地  6時前到着。とてもヒンヤリ涼しい20度

バスターミナル付近を散策し、そしてリュックから朝食を取り出す。 ”今日は、槍ヶ岳まで。急がない山歩き”
更には翌日の大キレットに備えて、体力を温存したいところ。・・・そう考えていた (結果的に槍ヶ岳往復なのだが←未練)


<河童橋は観光名所>
多くの観光客で賑わっている。 残念な事に、歴史的背景などを調べていない・・・  かなり、歴史がありそうな場所ではある。

空はなんとなくどんよりしていて、奥穂高山頂は見えない。 でも天気予報では回復傾向。信じましょう!(信じるしかない)

準備を整え、ゆっくりと歩き出す。(リュックは18kg)
周囲はハイペース。まるで通勤ラッシュの様相(どんどん抜かれる。)

河童橋に隣接する小梨平キャンプ場の横を通って進む。
帰りに利用したが、食堂・風呂等完備されていて、登山後はさっぱりと汗を流し、帰路に就く事ができた。

梓川に沿って歩くが、その梓川の綺麗なこと!
透明!雨で増水しても、水量が増えるだけ、濁らない!(帰りに目撃)
深いところは、蒼さが増し、ほんとに「美しい川」のひと言。

さぁ、川に沿った林道を歩きます。

<朝焼けの宿 明神館>
食事可、自販機もあり。写真のみで、素通りします。

<徳沢ロッジ・徳沢> 
徳沢ロッジは、林道からやや奥まったところにあります。素通り。

そして少し行くと、徳沢園  食堂と喫茶室。キャンプ場もあります。(テント多数)

< 横 尾 > 穂高と槍ヶ岳方面分岐点でもあります。凄い人の数
横尾山荘では、食事も、自販機もあり。 宿泊も出来るようです。キャンプ場もあり。

水分補給した後、槍ヶ岳方面へ。

<横尾〜槍沢ロッジ>
林道は終わりとなり、ここからは登山道になる。(今までは「林道」)
周囲に人は居なくなった。  ・・・”穂高方面に多く流れたな”と思った。
静かな山旅になると思った。 時間はあるので、暫くゆっくり歩く。  やや(少し)傾斜も付いて、本格的ではないが、山らしくなってくる。

しばらく行くと、槍沢ロッジに到着  静かな登山道とは一変。人が大勢いらっしゃった。

<槍沢ロッジ〜槍ヶ岳>
ロッジ付近から上、登山色濃い風景から、登山意欲は急上昇
もう、ゆっくり歩いてはいられない気分。 ストックを伸ばしペースアップの準備
ここからは、普段の登山ペースへ。 心拍数160前後がスポーツ的で心地良い。

槍の先が見えた!本物だ!なんだかうれしい!(芦別岳は見たけれど!)
見えると言う事=展望が得られる、と言う事!急げ〜!
ロッジからは、整地された登山道や荒れたガレ場等を通り、槍へ接近する。

ババ平のキャンプ場を過ぎ、槍沢に沿って歩く。  槍沢の美しい事!

暫く槍先は見えない。が、カール地形が美しい。 特に、北海道の”カムエク登山”を思い出す。
気持ちの違いは、熊の心配がない事(人が大勢)

カールの中はガレ場。石も大きくなる。  ヒュッテ大槍にはテント場あり。  でも、せっかく”テント張るなら稜線”と、最後の登りへ。

槍が迫り立つ。90度とも思える槍(実際にはありえない) その存在感の大きい事! 思わず、「すごい〜、すご〜い!」を連発
振り返ればカール地形の向こうに常念岳が顕著だ。


<肩には「槍ヶ岳山荘」> 天気は上々。テント場を確保し、身を軽くして槍の穂先に行こう。
山荘でテントの受付をし、木製のプレートをもらう。「E」である。
まずは、テント設営。久しぶり。(昨年は、キャンプで試し張り1回のみ。)
(この後、稜線キャンプの恐ろしさを知る。テントはゴア。過信していた。)

<槍の穂先>
設営も終わり、荷物を降ろし、軽くなった身ひとつで山頂へ。
いよいよである。
梯子が見えている。カラフルな人の線。

岩場を登る。先行者がいるのでゆっくりと。 岩登り気分も味わえる。見たとおりかなり急である。
道とは言えないな・・・岩登りだ。

穂先からは、文字通り、360度のパノラマ! 残雪の残る夏の風景、北アルプス!
明日の穂高への稜線(予定)へ視線は行く・・・ いい! ・・・いい眺めだ!

穂先を降りればする事は何もない。 休むだけ。 風景写真を撮り、山荘周辺を散策。そしてテントに戻った。

間もなく、風がでて、あれよあれよと言う間にガスがかかった。視界は100m程度。そして雨が降り出す。

予報では回復するはずと、携帯電話の気象サイトで雨雲を確認する。(携帯電話は使える)
すると、どんどん雨雲が流れてくるではありませんか! 回復は見込めなさそう。 どうするのか。

大キレットで天気が荒れた場合、危険と判断。 雨が弱まったら、下山する事に仮決定。

<テント泊> 槍ヶ岳山荘 テント場
・・・・・雨
携帯は電波3本なので、通話・i-modo共に使用可能(ラジオより良い)テントはと云うと、大きめの石にテントの四隅のロープをペグ代わりに固定

しかし風雨が強い。テントが飛ばされるかと思える一歩手前くらいの風
結露したテント内の水分が、テントが風に煽られるたび、また雨が強くテントを叩くたびに細かい水分がテント内に落ちる。
風がなければ、結露した水分が落ちる事はないだろうが・・・これではテント内が水浸し。
寝袋が濡れれば、明日のテント泊は辛いものになる・・・

なかなか寝付けなかったが眠った。
起きてびっくりしたのは、寝袋が思いの他濡れている。
原因は、通気口が強風で煽られ、外に出るべき部分が、テント内に入ってしまい、そこから、雨水が浸入した。

まずい・・・ダウンのパンツもやや濡れた。
○今後の稜線でのテント泊続行は無理と判断
○風雨の「大キレット通過」は危険大と判断

山を降りる事にしよう 。山は逃げない・・・

午前10時過ぎ、槍ヶ岳山荘を後にする。周囲はガスガス 道は鮮明。解り難いところには、白ペンキマークが解り易い。
大型リュックの割には、速度を上げて弱トレラン  ダブルストックで、膝への負担を軽減する。

来た道を戻る。雨の中登って来る登山者多数。
しょうがない。この上高地では多数の登山者達は既に日程が決まっているのだ。
なかなか、予定に融通が利かないのが事実。
自分も、13日2300、15日1400のバスは変更できない。
基準がバス時間になるのだ。
融通性を持たせるなら、バス時間に余裕を持たせる方法しかない。
しかし、滞在日数が増えれば、荷物も増える・・・ このバランスが難しい。

槍沢ロッジ、そして横尾  横尾では、奥穂高ピストンも頭をよぎった。
しかし、濡れたトレランシューズでは、もしも靴刷れでも起きたならば対処困難。
結果あきらめて、上高地へ戻り、キャンプする事にする。

夏道最大の難所と言われる「大キレット」の夢は今回達成ならず。
次回、上高地に来る予定は今のところ立っていません。

もし、「百名山」をやるなら、槍ヶ岳から大キレットを歩いての穂高・・・
これをゴールにしたいと思う程に、大きな山々でした。

<上高地 小梨平キャンプ場>

食堂・風呂あり・・・こういう、便利なものは、ないのを前提としていたけれど、お風呂はうれしい。
やはり、べたべたしているより、さっぱりしたい。
受付・設営、そして食堂へ。 カツカレーを頂きました。 その後は入浴してさっぱり。

翌日はゆっくりキャンプ場で過ごし、15日1400、予約していたバス(上高地発、新宿行き)に乗車
高速2度の休憩、1930西新宿着、

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