ココンバの滝より百里ヶ岳☆秋風吹く稜線にて夏の名残りに出遭う

- GPS
- 03:37
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 678m
- 下り
- 674m
コースタイム
- 山行
- 3:22
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 3:37
| 天候 | 晴れのち曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
7月の下旬に上高地から焼岳に登って以来、山に登っていなかった家内と久しぶりに一緒に山に行くことになった。例によって家内が家事をしてからの出発になるので、遅い時間の出発となる。京都市内は青空が広がっているが、午後は天気が不安定となり雨が降る予報なので、短時間の山行を考え、大倉谷から百里ヶ岳を周回するルートを計画する。この谷の奥にあるココンバの滝を観瀑するというのが山行の大きな目的の一つでもある。
大倉谷の入口には車数台分の道路余地がある。一台のSUVが停められていたが、釣り人のものであたt。出発の準備をしているうちにも河原から釣り竿を抱えた釣り人が上がって来られ、すぐに出発していかれた。
大倉谷林道のには針畑川の小さな堰堤を渡渉して入ることになるが、コンクリート・ブロックがいくつか置かれており、難なく渡渉することが出来る。しかし、大雨が降ると簡単に流されてしまうのではないかと心配になる。
大倉谷の流れに沿って広い河岸段丘が続き、平坦な道が続く。林道の状態は良く、車で十分に通行することが出来そうだ。河岸には植林が続くが、谷の両側の斜面には自然林が広がっている。歩き始めて20分ほどで、上流の二俣に至る。その出合には小さな小屋があった。
林道に沿って左俣を進むとまもなく林道は終わるが、谷には丸太橋が架けられている。苔むして滑りやすい木の橋を慎重に渡り、谷奥に進むと、唐突に黒い岩壁を流れ落ちる一条の滝が視界に飛び込んできた。渇水期のせいか滝自体の水量は少ないのが残念ではあるが、滝の周囲を囲む樹々の緑と黒い岩盤とのコントラストが綺麗だ。滝の高さは14mほどらしい。ココンバの滝とは変わった名称ではあるが、コモンバの滝とも呼ばれるらしく、「子母婆(コモンバ)」が訛ったと考えるのと尤もらしい。
ここからはシチグレ峠に向かって北東に伸びる尾根を登る。先ほどの小屋のある出合が尾根の末端になるのだが、植林の広がる斜面はどこからでも登れそうに見えるので、適当に斜面に取り付く。わずかに登ったところで古道と思われる明瞭な道に出会う。少し道を辿ってみるが、尾根から離れる一方なので、再び斜面に取りついて尾根に上がる。
尾根筋には薄いながらも微かな踏み跡が続いている。しばらくは急登が続き、風もないので汗が噴き出すが、標高600mを過ぎると風が出てきた。尾根にはユズリハが多いが、通行の支障となる様な藪もなく、順調に高度を稼ぐことが出来る。斜度が緩くなったところで、シチグレ峠の手前で百里新道に合流する。
シチグレ峠は峠とはいえ、いわゆる鞍部ではなく、尾根上の広々とした木場のようなところだ。ブナの大樹が立ち並び快適なところではあるが、広場の中心部に横たわるブナの倒木がなんとも痛々しい。稜線上には涼風が間断なく吹いており、秋の雰囲気だ。
わずかにひと登りで小谷(おにゅう)峠からの稜線に合流する。足元を見ると深山鶉が数多く咲いている。さすがに花期は終盤のようだが、それでもまだ可愛らしい花をつけている株をいくつか見かけることが出来たのは望外であった。
百里ヶ岳の山頂に向かうと尾根から眺める山頂部が褐色に変色している。ブナの樹林帯に入ると、ブナの葉が変色しているものが多く、落葉している樹もある。今年の猛暑はブナの樹にも応えたのだろうか。山頂直下では上から10名ほどのパーティーが降りて来られる。この日、出遭った唯一の登山者であった。
百里ヶ岳の山頂に立つのは昨年にうりさん、はなさん、ナオジローさん、まさきさん達と共に南谷から登った時以来だ。うりさんが六人分のノンアル・ビールを担ぎ上げて下さったことを思い出す。その時は小浜山の会の方達が60周年記念で新たな山名標と共に記念の石碑を担ぎ上げて来られ、山頂が賑やかであった。その新たな山名標も一年が経ってすっかり色合いが落ち着いてきたようだ。コーヒーとレモンケーキで一服すると、下山の途につく。
再びブナ林に陽が差し込むと妙な明るさが感じられる。果たして午後から本当に雨が降るのだろうかと思っていると、尾根を南下するうちに急速に雲が広がり始める。
百里新道に入り、地蔵谷峰へと続く尾根のジャンクション・ピークとなるp805のあたりもブナが広がるところだが、この一帯のブナの葉は変色していないようだった。アップダウンの少ない自然林の尾根を快適に下降してゆく。
Ca730mの小ピークにかけて緩やかに登り返す。このピークの手前ではいつも、一際端正な佇まいのブナの大樹に立ち止まることになる。尾根も終盤に差し掛かったところで、私は気が付かずに通り過ぎてしまったが、道端に咲いている小さな紫色の花に目を留める。夏海老根の花だ。花期も過ぎてしまったものと思っていたが、まさかこの百里新道でこの花に出会えるとは思ってもいなかったので、望外のプレゼントであった。
Ca650mのピークからは南西に下降する尾根を下る。尾根上には踏み跡は明らかではなかったが、下生えのない自然林が末端まで続いており、快適に下降することが出来る。大倉谷の河岸の植林が見えてくると、林道も目に入る。林道に着地すると出発した林道の入口はすぐであった。
車に乗り込み、生杉の山帰来に寄り道する。軽食を期待していたのだが、食事の提供はカップ麺だけになっていた。再び車に乗り込み、針畑川に沿って帰路につくと、すぐにも大粒の雨が降り始める。とはいえR367に合流する頃には雨も上がる。京都市内に戻ると青空が広がり、再び夏の暑さが感じられるのだった。
山猫
yamaizu







先日はありがとうございました。
ココンバ(コモンバ)の滝に行ってこられたんですね。
この季節にしては水量少なめのようですね。
私も昨年秋に同じように滝から百里新道に登っていたので懐かしく拝見しました。
山頂直下のブナは落葉していましたか。2週ほど前に登ったのですが、
まだ葉は落ちていなかったものの色悪くくたびれているふうに思えました。
そういえば、三国岳から三国峠に行かれた際のレコに
遠くに見える百里のブナの色が悪くて暑さの影響だと書かれていましたね。
夏エビネまだ残っていましたか。笹間ヶ岳のサギソウがまだ咲いていることなど
やはりいつまでも高い気温の影響でしょうかね。
この異常な高温は秋の紅葉にはどういう影響を与えるのでしょうか。
ココンバ(コモンバ)の滝はHBさんの滋賀の滝の紹介で教えて頂き、気になっていたのでした。
なんと、昨年の秋にHBさんがその上段の滝まで訪れておられますね。確かにその時の方が水量が多いようですね。
それから、同じルートで百里ヶ岳に登っておられましたね。滝を訪れると必然的にこの尾根から百里ヶ岳に登りたくなりますね。急登ではありますが、歩きにくいところはないし、意外といいルートではないかと思います。
先々週のHBさんが百里ヶ岳を訪れたレコを拝見してはおりましたが、さすがに夏海老根はないだろうな・・・と思っておりました。百里新道でこの花に出会えると思ってはいませんでしたが、果たして今年の夏の暑さのせいなのか。しかし、今の時期でもサギソウを見ることが出来るというのは確かに異常なのでしょうね。
百里ヶ岳から眺める若狭駒ヶ岳の山頂部のあたりも少し変色している様に思われました。数年前、やはり夏が暑い年は桜谷山の山頂のブナも落葉していました。今後のブナの樹々と夏の暑さが気になるところですね。
またご一緒させて頂ける機会があるのを楽しみにしております。
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