丹波天平にて大多摩30座コンプリート


- GPS
- 04:06
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,039m
- 下り
- 1,012m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
青梅街道の古道は通行不可 |
その他周辺情報 | 丹波山温泉 のめこい湯 |
写真
感想
大多摩観光連盟が大多摩地域にある山々の中から代表的な30座を選定したものが、「大多摩30座(山)」です。30座なのに33座ありますが、これは岩茸石山、高水山、惣岳山を「高水三山」として1座に、御岳山と奥の院を「御岳山・奥の院」として1座に数えているためです。
もちろん奥多摩の著名な山々が選ばれていますが、なぜか鶴寝山と丹波天平というマイナーな山が2座選ばれています。鶴寝山は多摩川源流トレイルランのコースになっていますので、多くの方が登頂していますが、「奈良倉山とセットで登るような山をなぜ選んだ?酉谷山とか他にも選びそうな山はあるのに。」と思ってしまいます。丹波天平にいたっては、本当になぜ?と思いつつも登りにいってみました。
丹波天平の周辺の地形図を眺めていると、車を駐車し、下山後にひとっ風呂浴びる予定の道の駅たばやまから、丹波天平の登山口の親川バス停付近のサヲウラ登山口の上部に続く山道が記載されているのに気が付きました。青梅街道の古道であると想像できましたが、ヤマレコの地図の軌跡によると、ハイカーは誰ひとりとして歩いていません。冒険心がくすぐられました。やばい道だろうなと思いつつも、ずーっと車道歩きをしてもつまらないのでこの道を歩いて、丹波天平に登頂し、道の駅たばやまに下山する計画としました。
上記の古道の入り口は国道411号の丹波山温泉大橋の東側、押垣外バス停の隣にあります。標識なんてありませんし、ものすごくわかりにくいです。通行禁止の標示もありません。
しばらくは等高線に沿った林業の作業道のような道を進みます。ところどころ踏み跡が分かりにくくなっています。その後石垣で道幅を広く取った立派な山道にができてきます。この石垣が古道であることを物語っている気がします。半分ほど進んだところで、大きな沢が出てきて、完全に道が崩落しています。かなり急で落差があるため、歩きやすい箇所を選びつつ慎重に進みました。
入り口から2kmほど歩いた場所に、人工物が見えてきました。林業の作業小屋かと思いきや、なんと古い民家でした。完全に崩壊していましたが、鬼瓦や電気をひいた痕跡があり、墓地もあったので、長らく人が住んでいたことがわかります。いつまで住んでいたのだろうと考えさせられました。車道から山道を歩いて1時間近くかかります。
ここでミスコースをしたようです。GPSの軌跡を見ると高さで40mほど上へズレています。ズレていることは気がついていましたが、踏み跡があったのでそのまま進みました。400mほど進んだとき大きな沢にぶち当たり、岩場の上の完全に渡れない降りることができない場所に出てしまいました。幸い、下の方に沢の取り付き部の道が見えていました。そこで少し来た道を戻り、下りやすそうな場所を選びつつ、等高線に直角に40mほど下りました。かなりピンチの場所もありましたが、なんとか下の正しい道に出て、沢を渡ることもできました。
そこからは少し歩きやすい道になりました。700mほど歩くとまた別の廃屋が見えてきました。なんとそこには半分壊れた通行不可の標識があるではありませんか。「反対側にも出してよ〜。」って感じでしたが、まあ楽しかったので良しとしましょう。その少し先にも壊れた通行不可看板がありました。
サヲウラ登山口からの道とあわさる場所が高畑集落跡で、2軒の廃屋が残っています。ここには地形図に建造物の記載があります。3軒の民家があったようです。ここにも壊れた通行不可看板が山道に落ちていました。なにもない支柱だけが残っていました。
高畑集落跡には丹波天平への指導標が立っていました。それに従って民家の脇を登っていきます。保之瀬天平への本格的な登りは後山集落跡から始まります。ここは石垣だけが残っていました。後山集落跡から40m弱登ると、保之瀬天平の山の上の広場のような場所に達します。登山道を少し外れて、保之瀬天平の山頂へ向かいました。この山頂の位置はヤマレコの地図では間違った位置になっています。
保之瀬天平からはなだらかな道になり、2kmほど歩くと丹波天平の山頂に着きます。公園の広場のような山頂です。それぞれ違った場所に、山頂標、電波塔、三角点があります。ゆっくりバーベキューをしたくなるような奥多摩にはめずらしい感じの山頂です。
下山道は危惧していたほど急坂ということはなく、走りやすいトレイルでした。ほぼトレランスピードであっという間に下りきりました。下山道で2人のパーティーが休憩しているのに遭遇しました。まさか人に会うとは思っていなかったので少し驚きました。
今回の登頂で、大多摩30座の33座の完登を果たしました。下山後は丹波山温泉 のめこい湯でさっぱりしてから帰路につきました。
青梅街道の古道と考えられる道は、東側に標識がある通り、一般的には通行不可であり、廃道です。ストックがないと通過できない場所や、這って横移動するような場所が何箇所もありました。入る場合は完全に自己責任です。地形図からは削除したほうがいいと思います。
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