竜王山(讃岐竜王・阿波竜王)



- GPS
- 02:24
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 745m
- 下り
- 733m
コースタイム
- 山行
- 2:05
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 2:21
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
良好に整備された一般登山道 |
その他周辺情報 | さぬき温泉 http://sanukionsen.com |
写真
感想
岡山には竜王山と名のつく山が多いが、竜王山というのは雨の少ない瀬戸内にあって古くから雨乞いのための山であることを意味する。瀬戸内の香川においてもご多聞に漏れない。香川県の最高峰も竜王山という名称を有するが、双耳峰となっており、標高△1059.9mの三角点のある山頂は阿波竜王と呼ばれ、その手前のca1050mのピークは讃岐竜王と呼ばれるようだ。
この週末は高松への出張であり、前日の夜のうちに借りておいたレンタカーで早朝に高松の街を出発し、まずは相栗峠を目指す。空には雲が多い。昨日の午後も短時間のうちにかなりの雨が降っていたが、前夜の間も雨が降ったようだ。峠の手前で空がようやく明るくなる。峠に向かう県道の路面の上には多くの枝葉が散乱しているのは昨夜の雨によるのだろう。
相栗峠の手前には広々とした駐車場が設けられている。峠まで歩いたところで、コンクリートで固められた法面の間に急峻な階段が設けられており、その脇には小さな「登山道」というプレートが架けられている。しかし、階段を登ったところから細い踏み跡が続いてはいるものの、どうも道は荒廃気味のようだ。すぐに左手から登ってくる明瞭な道と合流する。駐車場のすぐ上の林道から道があったようだ。
すぐに登山道は九十九折りに尾根を登ってゆく。東の空から朝日が昇ったのだろう。樹林の中に黄金色の木洩れ陽が差し込む。展望が開ける場所がないのでご来光を拝むことが出来ないのが残念だ。
最初の標高766.3m三角点のあるピークは美女山という山らしい。樹林に囲まれた小さなピークには四等三角点の柱石があり、その上に小さなプレートが架けられてはいるものの、プレートの文字は既に判読不能である。
美女山のピークからは鞍部に向かって急下降となる。鞍部にたどり着くと山腹をトラバースする明瞭な道があることに気が付く。復路における登り返しを免れることが出来るのは有難い。
次の鷹山にかけても、急登が続くが、木製の階段が延々と整備されている。鷹山は植林の広がる地味なピークであり、山名標の類は何もないので、鷹山の山頂であることに気がつかずに通りすげてしまいそうなところであった。山を過ぎるとすぐに舗装道路と合流し、東屋のある広々とした公園に出る。
尾根をひと登りすると香川県側には一面に伐採斜面となり、展望が広がる。右手に見える山塊は大滝山のあたりだろうか。東の方角に広がる雲の合間から朝陽が薄明光線を落としている。北側には高松方面と思しき市街が雲の下から見える。
鞍部からピークに登り返したところが讃岐竜王の山頂だ。山頂の周辺には色づいた樹々が目立ち始める。讃岐竜王から阿波竜王にかけて、木製階段の急下降となる。既に木が壊れているところが目立つ。
鞍部に下降すると尾根の香川県側は急峻な斜面となっており、谷からは冷たい風が吹き上がってくる。樹々の紅葉が綺麗であるが、ここだけ紅葉が進んでいるのは谷を吹き上がる冷たい風のせいなのだろう。
阿波竜王に登り返すと、ピークには展望台が設けられており、香川県側に展望が広がるはずあるが、見えるのは雲ばかりだ。時折、雲が薄くなり、朧げに山裾や讃岐平野に広がる街が見えるので、雲が晴れることを期待して山頂で待つが、展望は一向に晴れないので諦めて下山の途につくことにする。
山頂にはマーキングのための黄色いテープのがはためいている。この土日の二日間、トレランのレースが開催されるようだ。レースのタイミングと重ならなかったのは有難かった。
木製階段が延々と続くせいもあって下山は快速に下ることが出来る。樹林の中に朝陽による木洩れ陽が差し込み始めると登りとは違った雰囲気となる。美女山は登り返しを避けて、北側斜面のトラバース道に入ると、快適な水平歩道が続いていた。再び九十九折りの道に入るとヒメシャラの樹林を抜けて、ほどなく相栗峠に帰還する。
相栗峠から車で下降すると、早朝は薄暗くて気が付かなかったが、山の斜面のかなり高いところまで家があることに気が付く。祖谷や高知の山奥の秘境に特有の景色かと思っていたが、この讃岐山脈でも同様の景色が広がっていることに驚く。道が谷に下降すると奥の湯という温泉があるが、既に廃業して建物は不気味な廃墟と化しているようだった。
近くのさぬき温泉が有難いことに朝の9時から日帰り入浴可能なので、立ち寄ることにする。温泉には多くの車が停められており、前日から宿泊してる客が多いようだ。二つの露天風呂を兼ね備えた温泉は日帰り入浴¥700と安めであり、かなりヌルッとした感触の快適な湯であった。
高松への帰路の途中で讃岐うどんの店「」に訪れる。我々が訪れた時にはまほぼ開店時間であり、ひと組の先客がいるのみであったが、開店後は次々と客が訪れる。さすがは食べログでは3.77と高評価の人気店だ。久しぶりにシルキーな食感の本格的な讃岐うどんを堪能することができた。
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