山行記録: 火打山（2462m） 吹雪の夜明けで登頂断念

記録ID: 62326

全員に公開

積雪期ピークハント／縦走

妙高・戸隠・雨飾

火打山（2462m）　吹雪の夜明けで登頂断念

2010年04月30日(金) ～ 2010年05月01日(土)

新潟県

yamano-kami その他1人

GPS: 25:30
距離: 12.4km
登り: 980m
下り: 966m

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コースタイム

4/30：9:30火打登山口-10:20黒沢-11:10十二曲上-12:00富士見平手前（昼食）12:30
　　　-13:43高谷池ヒュッテ---テント設営後、周辺で雪遊び
5/1 : 7:30高谷池ヒュッテ-8:25富士見平-9:05十二曲上-9:40黒沢-10:20火打登山口

天候	4/30　曇り後晴れ、夕方強風 5/1　早朝吹雪、後晴れ、強風
過去天気図（気象庁）	2010年04月の天気図
アクセス	アクセスを調べる my出発地登録
コース状況／危険箇所等	今年は残雪豊富で、例年の残雪期ルートとは若干異なるところもある。特に富士見平までは十分慎重に歩きたい。 ①黒沢を詰めるルートは、崩壊が始まっているとの情報あり。今回は　避けて十二曲ルートを選択。 ②十二曲を登るルートは、斜面が広く、どこを詰めても良いが、夏道に　近いほうが危険が少ない。 ③十二曲の先に、短いが非常に危険なトラバースが二つある。　落ちたら黒沢まで行ってしまうでしょう。 ④富士見平周辺はガスられたらアウト。他人のトレース頼みではなく　、自分で自分の位置を確認できるようにしておくこと。 ⑤黒沢岳トラバースは一歩一歩確実に歩けば心配ない。雪は多いが雪質はあまりよくない。階段状のトレースも崩れやすくなっている。見極めて慎重に歩かないと滑り落ちますよ。

写真

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富士見平手前の雪原。
左側は大きな雪庇の
連続です。

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富士見平手前の雪原。
左側は大きな雪庇の
連続です。

富士見平の雪原から火打山。
ここでガスられたら非常に
危険。

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富士見平の雪原から火打山。
ここでガスられたら非常に
危険。

黒沢岳のトラバースから
火打、焼の眺め。
素晴らしいの一言。

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黒沢岳のトラバースから
火打、焼の眺め。
素晴らしいの一言。

高谷池ヒュッテ到着。
ヒュッテ前のテーブルや
ベンチが雪の下です。

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高谷池ヒュッテ到着。
ヒュッテ前のテーブルや
ベンチが雪の下です。

高谷池正面の丘に登って、
妙高山を撮る。丘に登った
のにはもう一つ理由があり
ます。

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高谷池正面の丘に登って、
妙高山を撮る。丘に登った
のにはもう一つ理由があり
ます。

その丘に登ったのは尻セードに
よる滑走が目的。
写真中央部の上下にある直線の
シュプールが尻セードの跡。
写真の4人も我々の真似をして
この後滑ってました。

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翌日、朝から目を疑う吹雪。
これが積もった新雪です。
5cm程度はありました。

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翌日、朝から目を疑う吹雪。
これが積もった新雪です。
5cm程度はありました。

吹雪が止んだと思ったら、
強風です。よくわからない
かも知れませんが、地吹雪
を撮りました。

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吹雪が止んだと思ったら、
強風です。よくわからない
かも知れませんが、地吹雪
を撮りました。

時間的に火打登頂を断念し、
下山開始。

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時間的に火打登頂を断念し、
下山開始。

黒沢岳山頂付近まで登り、
火打、焼を眺める。通常
ルートとは違う風景に見
えます。

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黒沢岳山頂付近まで登り、
火打、焼を眺める。通常
ルートとは違う風景に見
えます。

十二曲上に到着。

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十二曲上に到着。

十二曲下山中に後立山
連峰をパチリ。

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十二曲下山中に後立山
連峰をパチリ。

感想

yamano-kami

毎年、ＧＷには単独で残雪の山に出かけている。昨年は甲武信岳で
あった。今年は、もっと雪に接していたいので、豪雪地帯の火打山
に出かけた。過去、3年連続でＧＷの火打を登っている友人Ｈと一
緒に行くことになったのは良いのだが、そこは酒飲みの男二人、高
谷池でテント泊+海鮮鍋をしようと言うことになり、溢れんばかりの
食材と酒を担ぐことになった。70ℓザックがパンパンとなり、測って
はいないが、恐らく20kg以上にはなったであろう。
　ゆっくりと歩き、テント場に着いた後は、酒と食べ物には全く不自
由なく、雪遊びに興じてはビールを飲むと言う、この上ない時間をす
ごすことができた。
　しかし、その反動か、翌日は夢を見ているかのような吹雪の夜明け。
少しでもテントの出入り口を開ければ雪が吹き込み、フライの下に置
いた靴の中には雪が溜まっている。今日は何日だ？5月じゃないのか？
火打への出発予定時刻になっても吹雪は止まず、待機状態。無事下山
することを優先に考える必要がありそうだ。それでも、ようやく雪が
止んだかと思えば、今度は強風の登場。もうタイムオーバー、火打登
頂は断念しよう。思えば、何度も登っているし、こんな日に無理する
こともないだろう。悔しいが、天気はどんどん回復するはず。しかし、
下山と決まれば、ゆっくり確実に歩き、もう一度眺めを堪能しよう。
でも少しは悔しいから、黒沢岳を経由していこう。