今シーズン初の北アルプスは焼岳へ♪(中尾温泉から焼岳〜焼岳小屋)

- GPS
- 09:50
- 距離
- 10.0km
- 登り
- 1,334m
- 下り
- 1,316m
コースタイム
| 天候 | 晴れ時々くもり |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2015年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
《中尾ルート》 鍋助横手から先に、倒木で登山道が寸断されて通行困難な箇所がいくつかあるので、木の枝や葉で怪我をしないように注意しました。 雨量観測所を過ぎてからの残雪の道は夏道を隠してしまい、トレースが残らないのでルートロストし易いようです。目印もないので方向を間違わず夏道を探すと見つかりました。 稜線に出て、落石注意の看板以降は急傾斜のザレ場になるので、自分が落とす落石に特に注意が必要だと思います。 |
| その他周辺情報 | ジョイフル朴の木『宿儺(すくな)の湯』 大人600円 http://www.norikoku.com/joyful/ |
写真
感想
6月の2週目。梅雨ですが天気予報が良かったので、今シーズン初めての北アルプスになる、焼岳に行って来ました。
標高の高い山はまだまだ残雪が残る中でも、焼岳は12日の金曜日から焼岳小屋もオープンして花々も沢山見れるようです。
前日の夜に自宅から名神と東海北陸道を経由して、一般道で高山市内を抜けて、ほうのき平の駐車場で車中泊しました。
まだ薄暗い早朝に平湯温泉から中尾高原口に移動して、中尾高原にある登山者駐車場に5時に到着しました。
先着車は2台。私達が準備をしている間に続けて出発されたので、私達は中尾温泉ルートで3番目の出発者です。
登山ポストに登山届を提出して、舗装された林道を歩き始めると、歩く視線の先に焼岳の山頂部が見えてテンションが上がります。
温泉が湧き出ているのか、湯気が立ち上る施設を横目に林道を15分ほど歩いて、焼岳登山口と書かれた標板から沢を渡って登山道に入ります。
緑豊かな樹林帯の道を30分ほど歩くと、再び焼岳登山口と書かれた看板があり、何故か近道と書かれてもいたので、他の登山道と合流したのかと思ったのですが、周囲に道があるのか分かりませんでした。
木々にはブナやトウヒといった説明文が付けられていたり、白水の滝や、鍋助横手などの景勝地や展望のある場所には綺麗な看板があり、利用者の少ないルートと聞いていたのですが、流石は百名山で整備はしっかりとされていて親切なルートだと思います。
花も多く、静かな山歩きをしたい時にはお勧めじゃないでしょうか。
ただ途中で倒木で荒れている場所があって、剥き出しになった木の枝や視界を遮る葉を乗り越えていくのが大変でした。
雨量観測所を過ぎた辺りから残雪があり、所々で夏道が隠れてルートが不明瞭になっていて、少なくとも2人分の踏み跡がある筈ですが、雪質のせいかトレースが確認できませんでした。
キョロキョロと道を探しながら秀綱神社に着き、小休憩のあと残雪の道を歩きますが、間違った方向に進んでしまい、地図とGPSで確認して方向を修正しながら焼岳小屋との分岐路に出ました。
焼岳小屋には帰りに寄る予定なので、焼岳・旧中尾峠の方へ向かいます。
この辺りから展望が一気に開けて、上高地からのルートと合流する中尾峠に出合いますが、ここまで約4時間ずっと樹林帯の中を歩いてきたので、稜線から見る景色に胸が熱くなりました。
森林限界を超えているので背の高い木々がなくなり、クマザサやハイマツの緑色に、火山地帯特有の無機質な茶色とのコントラストが絶妙で、目の前の景色なのに何か現実感がない感覚です。
ただひとしきり今シーズン初の北アルプスに感動した後は、すぐに足元のザレた急登の前に現実に引き戻されます。
この先は危険地帯と書かれた看板から先は更に厳しい登り道となり、焼岳山頂付近の鋭い岩峰はいくら歩いても近付きません。
岩肌に咲く花々に癒されながら、また下山されてくる方々に励まされながら、中尾峠から約1時間で焼岳(2,393m)の北峰山頂に到着しました。
私達が登ってきた中尾温泉ルート以外の、上高地や中の湯からのルートが合流する北峰山頂には沢山の人で賑わっていました。
焼岳の最高地点は南峰(2,455m)ですが、立ち入り禁止の為に現在は北峰が山頂とされているそうです。
その南峰との間のコルには、美しい火山湖があってとても綺麗でした。
周囲も北アルプスの山々が一望できますが、この時間はかなり雲が増えてきていて、乗鞍岳や笠ヶ岳、槍や穂高の山々の展望は今ひとつでした。
頂上で30分ほどゆっくりして、焼岳小屋へと向かいます。
下山時も急傾斜のザレ場を沢山の方が登ってこられるので、落石を落とさない様に慎重に下って、中尾峠を登りと同じ時間をかけて通過しました。
焼岳小屋には中尾峠から展望台と呼ばれるピークを越えて行きます。
展望台からは東方向の霞沢岳がよく見えて、その麓には大正時代に焼岳の噴火によって梓川がせき止められて形成された大正池も見えました。
展望台から新中尾峠に下りて、すぐに緑の屋根の焼岳小屋に到着です。
今日は土曜日なので既に今日のお泊りの方もいらっしゃるのか、20人近くの人で賑わっていました。
焼岳小屋はあまり大きくなく、こじんまりとしたアットホームな雰囲気の小屋で、個人的には御在所の藤内小屋に似た感じで落ち着けそうです。
主目的だった登山バッジを購入して、軽く休憩してから下山開始です。
焼岳小屋から中尾温泉へは上高地と反対側になりますが、結局この日に人を見たのはこの時が最後でした。
焼岳小屋から今日始めて歩くルートで往路で通った焼岳への分岐路に向かいますが、ここでも残雪の道に苦労をさせられました。
残雪で踏み跡が消えて道を探し、夏道を見つけて歩き出しますが、また残雪の道で迷っては右往左往をしながら、やっと分岐路の看板を見つけてホッと一安心です。
秀綱神社のベンチで最後の休憩をした後は、途中の倒木で荒れた道に苦労しながらも、休みなしに一気に樹林帯の道を下りて、15時ちょうどに沢の橋を渡って登山口に到着です。
登山口から舗装林道を少し歩いて駐車場に帰ってくると、朝に停まっていた車は居なくなっていまししたが、別の車が2台増えていました。
下山後は少し迷ったのですが、車中泊をしたほうのき平の駐車場の前のジョイフル朴の木に移動してさっぱりしました。
思いがけない梅雨の中休みに、予定していたよりも早い北アルプスでしたが、中尾高原からの焼岳は思っていたよりずっと大変で、もっとお手軽に登れると勝手に甘く見ていた自分に反省です。
だけど長い樹林帯から稜線に出て、一気に展望が広がった時の感動は忘れられませんし、山頂から見た笠ヶ岳や穂高には、今年中に絶対に行きたいと思いました。
私達の百名山19座目は新緑眩しい焼岳でした♪
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焼岳の、中尾からのルートは、雪山で
挑戦して、撤退して以来、
焼岳は、中の湯〜上高地の
定番ルートばかり
歩くようになっちゃいましたが
中尾ルート、いいですね。
白水の滝のスケールの大きさと
笠ヶ岳の、秀麗な姿など
見所多いですね。
標高は、さほど高くなくとも、
地質ゆえの、森林限界超えた
眺めも素晴らしいですし。
お天気に恵まれて、さすが北アな
景色、僕も堪能させて
頂きました。
最初は中の湯ルートのつもりだったんですけど
岐阜県側からのアクセスが不安で、安房トンネル
を通らずに済む中尾温泉からのルートにしました
静かで見所も多い素敵なルートでしたが、稜線
までの長い距離でかなり疲れました
komakiさんはあのルートを雪山の時期に挑戦
されたんですね〜
私達はほんの少しの残雪でアタフタでした
梅雨が明けるとアルプスもシーズン本番ですね
あっちの山か、こっちの山かと計画している時が
一番楽しかったりする毎日です
camiiさん、hide0303さん、こんばんは!
梅雨の季節の晴れ間をぬって名神高速道路の集中工事期間中に北アルプスへ
遠征されるとは凄いです。
中尾ルートは新中の湯ルートと比べると急登で標高差で300mほど
長く登ら中ればならないのでキツイルートですね
梅雨が明けると夏山の季節が到来しますね。山の地図と天気予報を
見比べながら安全運転で楽しんで下さい。
密かに私も来週末の天気次第で遠征の計画を地図と睨めっこ
しながら楽しんでます
コメントありがとうございます
北アルプスは梅雨明けしてからのつもりだったんですが
待ちきれずフライングスタートしちゃいました
初めての焼岳は大変でしたが、苦しかった分頂上に立てた
喜びは一入でした
sumimaruさんの山行記録は、北アルプス率が高いので
次はどんな計画をされるのか興味津々です
レコを楽しみにしていますね〜
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