槍ヶ岳・北鎌尾根 1979 秋(Old Records)



- GPS
- 80:00
- 距離
- 37.8km
- 登り
- 2,310m
- 下り
- 2,186m
アクセス |
9月23日 信濃大町〜扇沢:バス 扇沢〜高瀬ダム:タクシー 高瀬ダム−湯俣−千天出合(幕営) 9月24日 千天出合−北鎌沢−独標下(幕営) 9月25日 独標下−槍ヶ岳山頂−槍岳山荘(宿泊) 9月26日 槍岳山荘−槍沢−横尾山荘−上高地バスターミナル |
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予約できる山小屋 |
横尾山荘
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写真
感想
この所、いろいろあって、山に登っていないので、古い記録を引っ張り出して、レコにあげています。今回の北鎌尾根は、ルートを書き込んだ地図や数枚の写真がありました。しかし、コースタイムの記録がなかってので、コースタイム抜きのレコになります。
北鎌尾根に最初に挑戦したのは、1979年の8月上旬、単独行でした。北鎌沢出合まで来ると、尾根の上部が黒い雲に覆われてきました。北鎌沢を登りながら雨に降られるのもやなので、ここでビバークすることにしました。ツエルトを張って、飯の用意をしていると、天上沢上流から二人組の登山者がやってきました。丸一日、登り口を探していると言ってました。インスタントスープをつくって差し上げました。今、思い起こしても、一日中、登り口を探し回っていたのかと思うと不思議な二人組です。翌日も、上空の黒い雲が取れなかたので、下山することにしました。
北鎌を断念したことを聞いた先輩が、9月の秋休みに登らないかと声を掛けてくれました。高校では山岳部に入っていましたが、大学では山部には入らず、同じ学部の山好きの先輩に、よく山に連れて行ってもらいました。今回、先輩の計画は北鎌尾根を登り槍穂を縦走するものでした。
一日目は、高瀬ダムからの長いアプローチです。タクシーで高瀬ダムへ、長い林道を歩いて湯俣へ入り、千天出合で幕営しました。タクシーの運転手さんに頼んで、ダムの上まで行ってもらいました。今は水俣乗越から鎌北沢出合まで下るのが一般的かもしれませんが、長いクラシックルート?を行きました。当時も水俣乗越からのルートがあったかもしれませんが。
二日目は、千天出合から鎌北沢を登り、独標手前でビバークしました。きつい北鎌沢を登りながら、一息ついていると正面の尾根(喜作新道)をのんびり歩く人が見えました。苦労して登っている自分と対照的だなと感じました。北鎌のコルから先、尾根の上部はガスに包まれてしまいました。この日は、独標手前の平らな場所を探し、テントを張りました。尾根上には水場がないので、節約のためと思い、フライに溜まった雨水を飲んでしまいました。これが悪かったのか、お腹を壊してしまいました。
三日目は、このルートのクライマックス、独標から槍への登りです。先輩はザイルを用意してくれましたが、ルート選択がうまくいき、ザイルの出番はなく槍ヶ岳の山頂に立つことができました。一日中ガスに包まれ、展望のない登りとなりましたが、かえって高度感を感じず、気楽に登ることができたのかもしれません。
四日目は、穂高岳へ向けて縦走する予定でしたが、お腹の調子が戻らず、下山することになりました。先輩には、たいへん申し訳ないことになってしまいました。
先輩には翌年、穂高縦走に、連れて行ってもらいました。そして、穂高、槍の間は1984年8月に単独でつなぎました。北鎌尾根を登り、槍穂の縦走は若いから計画できたのでしょう。槍ヶ岳から途中下山となり、本当に残念でした。
2024.09.07記載
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