「初めての涸沢ビール」に連れていく[上高地-横尾-涸沢]


- GPS
- 12:36
- 距離
- 33.9km
- 登り
- 928m
- 下り
- 930m
コースタイム
- 山行
- 5:14
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 5:59
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 6:30
天候 | Day1 晴れ Day2 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■コース状況 ・梓川左岸ルート 土砂災害による通行禁止はいずれの区間も解除され通行可でした |
その他周辺情報 | ■日帰り入浴 ファインビュー室山 https://fineview.co.jp/onsen ・日帰り入浴¥650と良心価格(土日祝日は¥700) ・松本平を一望できる展望風呂 ・国道158号~松本ICの渋滞を回避しつつ梓川スマートICから乗れるのも◎ ・宿泊も可 |
予約できる山小屋 |
横尾山荘
|
写真
えーと、「やきだけ」じゃなくてなんだっけ…なんかちょっと一文字違うんだよね…「やけだけ!」(m)
正解!
徳本=×とくもと 〇とくごう、徳澤=×とくざわ 〇とくさわ、穂高=×ほだか 〇ほたか。読み方学習開始(z)
右側だけ日焼けしそう。明日左側も焼けるからまぁいっか^ ^ (m)
いや、明日は雨予報なのでその心配はないかと(z)
だから大丈夫ですって!(m)
「山では正直に」が鉄則なので具合が悪いことをzawaさんに伝える。(m)
顔をみて「あ、これ具合悪そう…」と…。とりあえず手持ちの葛根湯と龍角散ダイレクトを強制投薬。(z)
葛根湯ありがとうございました。素直に倍量飲んだ^ ^ (m)
市販の葛根湯は病院処方の半量しか成分入っていないので…(z)
葛根湯パワーで元気になった!なんぼでも歩ける〜^ ^ (m)
一時はどうなることかと…。荷物預かって空身で歩いてもらおうかと思ってました(z)
偽Dr.zね。以前から立ち寄りたかった「山のひだや」でコーヒーをいただくことに(z)
この鳥居が目に入らないとは…。たしか行きでは明神橋に橋渡る直前まで気づかなかったし…。(z)
感想
◾︎日本の近代登山黎明の地へ
533mさんとは僕が2013年に書いた信越トレイルのレコがキッカケで一度お会いしたことがあったのですが、今回、北の大地から遥々こちらに来られるということでご一緒することに。
ご一緒するにあたりどこを案内するか考えましたが、やはり北ア偏愛主義者としては一択...。
まあ一口に北アといっても広いので、山小屋がまだ開いていて北アルプスを体現してる場所ということで「上高地~涸沢」を提案したところ、「上高地は観光スポットなのでいまいち惹かれないんですが...」との返事。
「なんですと?!上高地を単なる観光スポット扱いにするとはどういう了見ですか!」とこそ言いませんでしたが、北アへの偏愛がメラメラと燃え上がり、「上高地をスルーするなんて人生損してる」ばりにゴリ押しさせて頂き、無事?上高地~涸沢に行くことになりました。
そんな上高地~涸沢への山旅。今回の旅で北海道からこられた533mさんに一番知って欲しかったのが、今から130年近く前、日本の近代登山の父と呼ばれるウエストンが北アルプスを世界に発信して以降、先人たちによって脈々と紡ぎ続けられてきた北アルプスの登山文化です。
人が関わることで守られていく自然。
半歩ではなく一歩で登れる登山者目線に立った道。
北アルプスを歩いていて感じるそれらは、山小屋の方やボランティアの方など多くの方が長年の努力の上に築きあげてきたものであり、一朝一夕では決して成し遂げられないものです。
北海道の山とは全く異なるアプローチではありますが、日本の登山文化を体現する北アルプスの姿をなんとか知っていただけたらという思いで今回ご案内させていただきました。
今回は涸沢にお連れしましたが、北アルプスは登山道が縦横無尽に走り、岩峰から湿原、氷河から草原まで、日本の山に見られる全ての景観があるといっても過言ではない様々な顔を持つ山域ですので、次回もし機会が合うようでしたら僕が心から好きと思える場所をご案内できたらいいなと思います。
いつか、と言いつつなかなか遠い北アルプス。
ちょうどzawaさんが行かれるとの事で、
恐れ多くもご一緒させていただきました。
予想に反してぽかぽかビール日和だったこと、
雨も回避できたこと(これは行く前から大丈夫と思ってた!)
スーパームーンまで見られたこと。
紅葉も十分楽しめて、
聳え立つ山々を眺められて、
ちょっとだけ身近に感じられました。
自分の目で見た山々は、次はやっぱり歩いてみたい。
隊長でありDr.(偽)であり北ア偏愛ガイドのzawaさん、
本当にありがとうございました!
おかげでとてもとても楽しかったです!
また来シーズン、その頃自分がどこで何してるかわからないけど、
シーズン早めから体力つけて、ショックコードを直して、
テント担いで来られたらいいな。
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2024.10.28 追記
当初、↓↓の長〜い感想を書きましたが、長すぎるし重いかなと思い、
敢えてさらっとお花畑みたいな感想を書きました。
が、やっぱりモヤモヤ…
駄文ですが、いつか自分が読み返した時のために残しておきたい。。
下書きを残してあったので、追記しました。
↓↓↓↓
zawadaさんを初めて知ったのは2013年の大雪十勝縦走レコでした。
あのレコにずっきゅーんと射抜かれた道民ユーザーは多かったと思う。
私もその一人。
当時まだ山を歩き始めて間もなかったけれど、
北海道の山をこんな風に素敵に歩く人がいるんだと感動したことをよく覚えています。
レコの内容と同じように、私も「ティッシュー」言いながら何度も読みました。笑
すごい人は山ほどいる。でも「すごいなー」で終わる。
zawadaさんのレコは、歩かれた行程はもちろんすごいんだけど、ただの行程の記録ではなく、
感動や感謝、弱い部分も包み隠さず見せる正直さ、謙虚な反省、そんな人としての強さに心を打たれました。
かっこいいな、と思った。
北海道以外の山はほとんど知らず(当時は上高地さえも知らなかった)興味もなかったけれど、
それでもこの人のレコは読みたいと思いフォローさせていただきました。
その後、自分自身はロングトレイルに興味を持つようになり、zawadaさんが歩かれた信越トレイルを訪れる際に初めて連絡をさせてもらい、たくさんのアドバイスをいただきました。
自分にとって初めての道外の山旅だったので本当に緊張したし、自分は起きたことに対処する能力には長けていても「計画する」能力が極めて低いので、zawadaさん無しではあの旅は成しえなかっただろうと今でも思う。
その時の記録はいま読み返しても当時の心境が蘇ってくる、宝物のようなレコになっています^^
いつか北アルプスに来るときはご案内しますよ、と有難いお言葉をいただき、
何度か計画しかけましたが、仕事やその他の事情が合わず、気づけばもう信越トレイルから8年!
いま、会社を辞めて車中泊の旅をしています。
計画性のない性格なので、毎日行き当たりばったり、行ったり来たりの無駄だらけ旅です。
人生で初めての(そしておそらく一度きりの)壮大な、時間とお金の無駄遣い。
自分だけのために。
旅の目的なんてないけれど、山だけになってしまうのは違うので(それもやりたいけど)
ほどほどに山、ほどほどに観光、ほどほどに何もしない、そんな旅です。
それでもせっかくの機会なので、憧れの北アルプスに行かない理由はない。
当然、一番にzawadaさんのことが頭に浮かびましたが、
迷惑かもしれない、断わられるのはつらい、何より断らせるのがつらい…なかなか連絡できませんでした。
出発の時点ではまだ体力的な自信がなく「行けます!」と言えなかった、というのもあります。
旅の途中でほどよく山を歩きながら体力もつき、ひとつの目標だったゼロ富士も無事に歩ききれて。
でも頭の片隅にはいつも北アルプスの存在がどどーんとありました。
zawadaさんに連絡はできないけど、かといってzawadaさんにことわり無しに北アルプスには行けない。
どうしよう〜と思いつつどんどん季節が進み、その間も長野や富山をうろちょろうろちょろ。笑
考え過ぎて麻痺してきた時に、雨の中の長距離運転に疲れ松本(zawadaさんの出身地)で一泊。
なぜかその時あまり深く考えず「zawadaさんグルメだからご飯屋さん聞こ〜」とさっくり連絡。
流れで山の話になり、恐る恐るお聞きすると、ちょうど近々行く予定がありますよ、との事で…
畏れ多くも、ご一緒させていただけることになりました。
…前置きが長い(-_-)
今回の旅では車に小屋泊の装備しか積んでいなかったので、私はヒュッテに泊まることに。
営業小屋が無い道民としては「ヒュッテに泊まる」もまた楽しいイベントです^^
そもそも、あちこちに小屋が点在、随所にトイレ、水買える!(あるいは無料!)
本州の山環境は素晴らしい…
何より歩いてみて一番感じているのは、道の歩きやすさ。
登山者のためであり、山のためでもある整備。
大切にされているんだな、山を愛しているんだな。
zawadaさんがいつも言ってたの、このことか。。
…もちろん北海道だって、山を大切に思っていないわけではありません。
ただその環境が整っていない、追いついていないのが現状です。
知床周辺などのウィルダネスをそのままに楽しむべきエリアは別として、
百名山を抱えるような山域においては、対策が必要だと歩いていて感じます。
自然環境、シーズンの短さ、収益、などなど簡単ではないことは想像に難くありません。
私はまだ楽しむ側でしかありませんが、今後は積極的に参加していこうとあらためて感じています。
zawadaさんとは信越トレイルを歩いた後に一度お会いしたことがありましたが、
山を一緒に歩かせてもらうのは初めてです。
普段のレコを拝見しても、とても気づかいの人で言葉遣いも丁寧で、高貴な人かと思いきや、
レコ友さん達とコメント欄で愛のある毒を吐き合っている(褒めています^^)のを楽しく拝見しておりました。
今回も、おそらく私がリラックスできるよう、程よく(たぶん愛のある)ツッコミをされつつ、
休憩のタイミングを気にかけてもらい、次々に現れる山々の名前はもちろん、
上高地の中でも「そこでしか見られない」光景など、たくさん見せていただきました。
まったく緊張しなかったなー。(いい意味です!)
私は楽天的で「どうにかなる」タイプなので、
(それでも山に入る時は必要な情報収集や準備は怠りませんが)
山行前にzawadaさんがずっと天候を気にされているのを「大丈夫ですって!晴れは残しておきます」と能天気なことを言っていましたが、一期一会のこの山行で、モルゲンロートを見せたい、あれやこれや見せたい、と考えていただいていたこと、本当に感謝しています。
(私のためというよりは、愛する北アルプスのため、というのもちゃんとわかってます^^)
ナナカマドの紅葉や木漏れ日の木道、角度が変わるごとに表情を変える山の稜線、
スーパームーンに照らされた山肌、優しく揺れる吹き流し、神泡のビール。
デッキでのぽかぽか時間、気持ちよさそうに寝てる人々。
甘い香りのカツラの葉、デッキから見るテン場の優しい光、神秘の池。ブナの落ち葉。
尻尾まで美味しい岩魚、沁みる珈琲、微笑ましいご夫婦、健脚なおばさま。
岩!ダケカンバを従えたキング of 岩!
控えめにいって、極上トレイルでした^^
何度も訪れているzawadaさんはもっと素晴らしい景色をご存知なのかと思いますが、
初めて行った私にとっては十分すぎる散歩道でした。
また来たいな、でも次来た時はこれを超えないかも、って心配になっちゃうやつです。
途中、足首を捻ったり(よくやります…)、体調を崩したり、
山行そのもののコーディネートだけではなく余計な心配もおかけしてしまい、
zawadaさんにとってはガイド業のようなお仕事山行だったのでは、と振り返った今思い、少し申し訳なくも思います。。
山行中にはそれを感じさせないのがまたスゴイよね、なんて思いますが、
無事、zawaメソッドにより北アルプスの素晴らしさに魅了されました^^
とは言えまだまだ本当にほんの一片しか知りませんが。
何度聞いても真っ白に見えていた地図に、ようやく少しだけ色がつきました。
来シーズン以降、また機会があったら、じゃなく機会をつくって、
もっと先のもっと奥の道を、歩きに行きたいです。
自分で歩いた山を眺めて、あっちもこっちも繋げたい。
その時はまたどうか、(畏れ多くも)よろしくお願いします!
ありがとうございました^^
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