羊蹄山《日本百名山》


- GPS
- 07:23
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,715m
- 下り
- 1,778m
コースタイム
天候 | 曇りのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
下山口:真狩村羊蹄山自然公園BS |
写真
感想
今日の天気予報は午後から雨、羊蹄山は雲に覆われ姿が見えない。ここは比羅夫コ−ス登山口の少し下、登山口横にも駐車場はあるが、真狩コース下山後のバス停から少しでも近い方がいいのでここから歩くことにした。どんよりした曇り空の下、4:05に歩き始めるが、登山届けのノートの上の行には今日の1:00に登山開始した人の記入がある。コースタイムは4時間20分、下山してくるのと会うかもしれない。
羊蹄山は蝦夷富士と呼ばれ、どの“富士”よりも富士山に似ている。この広い裾野と優雅に立ち上がる稜線は本物に次ぐ美しさを持っている。薄暗い樹林帯の道をなだらかに進みむと徐々に傾斜が増してきた。山頂までの標高差は1,600mもあり決して楽な山ではない。1合毎に標識があり現在地の目安になる。6合目(約1,200m)で振り返ると比羅夫スキー場のホテル群がどんよりと見えたがもうここが限界、7合目との間で雲の中に突入してしまいガスの中となってしまった。
1時に出発した人以外先に行く人は居ないと思っていたのに、無届の登山者が2組もあり、6合目までの間に追い越した。下山してくる男女に「1時に登った人か」と聞くと昨夜避難小屋に泊まったと言う。ガレ場となり9合目の分岐(1,720m)に到達、ここを右に行くとさっきの人達が泊まった避難小屋がある。高山植物が一気に増えてカラマツソウやミヤマオダマキ、特にイワブクロが群落を成しているのが凄い。
山頂方面に進むと道が二手に分かれている。稜線のルートを行き、ピークかと思ったところには「直進:真狩、左:山頂」の標識があり北山を通ってくるつもりだったのでルートを外してしまったようだ。山頂方向に進み現れた比羅夫方面の標識に従い北山(1,844m)を目指すがいつまで行っても標識もなく3等三角点「雲泉」も分からず一番高そうなところを山頂とみなした。
引き返して最高点を目指す。火口を右回りに進み京極コースを左に分岐し、まず現れたのは1等三角点「真狩岳」、国土地理院の標識と共に大地に根を下ろしていた。山頂はこの先の岩場にある。立派な山頂標識が立ち貫禄を示しているが、濃いガスの中で展望は得られず残念だ。羊蹄山は火口の中心の点で倶知安町、ニセコ町、真狩村、喜茂別町、京極町の5つの町村堺になっていてニセコ町以外の4町村に登山ルート(比羅夫コース、真狩コース、喜茂別コース、京極コース)がある。
山頂から真狩分岐までの火口南部は岩場の連続でスリリングなルートだ。そんな道に踏み出した途端、霧雨状態だった天気は完全な雨となり風も強まってきた。諦めて雨具を出し先に進むと真狩から登ってきた人達と初めて出会った。真狩分岐から火口周を離れ下山路へと入ると雨は本降りとなるが風は遮られてそれほど問題はなくなった。まだ登ってくる人は沢山いるが7合目辺りまで下ってくると、山頂を諦め下る人もいるようで追い越すことが頻繁だ。
5合目を過ぎた辺りで雲の中を抜け、雨も殆ど止んだ。ほぼ同じペースの男性の後に付いて下るが足元は非常に滑りやすい。泥濘みもひどく転倒しないように気を付けていたが2合目辺りでついに足を滑らせ泥んこになってしまった。分岐を右に折れ南コブ(650m)に立ち寄る。階段が続き思った以上の登り返しだ。余り人が入らないようで草生している。誰もいないだろうと思っていた山頂には岩見沢市の若いカップルが羊蹄山登頂を途中で諦めこちらに来たと言っていた。山頂は展望台になり、方向指示板もあるが山頂標識はなかった。3等三角点「南瘤」があるはずだが、失念していて探しもしなかった。
ゆっくり休んでいるとまたガスが覆い出し、再び雨が落ちてきたので追われるように下山を開始した。最初は結構急斜面だったが標高400mまで下ると傾斜も緩くなり羊蹄自然公園の施設に出きた。ここからは車道歩きで、羊蹄自然公園入口BSに到った。バスまで1時間余りあり、近くの蕎麦屋で昼食、天丼と蕎麦のセットを注文した。比羅夫温泉ぽぽろの湯(\800)に立ち寄り、この夜も半月湖で車中泊とした。
翌日は前線を伴った低気圧の通過で北海道は大荒れ、予定していた恵庭岳登山は諦め、ウニの季節を迎えた積丹半島への観光に切り替えた。
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