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Yamareco

記録ID: 7655497
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
日高山脈

厳冬期南日高三山縦走(神威岳〜ソエマツ岳〜ピリカヌプリ〜トヨニ岳)

2024年12月27日(金) 〜 2025年01月02日(木)
 - 拍手
GPS
152:00
距離
40.4km
登り
2,739m
下り
2,219m

コースタイム

1日目
山行
6:00
休憩
0:00
合計
6:00
10:00
360
ゲート
16:00
神威山荘
2日目
山行
7:35
休憩
0:00
合計
7:35
6:55
455
神威山荘
14:30
・1250
3日目
山行
7:05
休憩
0:20
合計
7:25
6:50
300
・1250
11:50
12:10
125
神威岳
14:15
靴幅山手前Co1400ポコ
4日目
山行
8:25
休憩
0:10
合計
8:35
7:30
50
靴幅山手前Co1400ポコ地点
8:20
8:30
320
靴幅山
13:50
125
ソエマツ岳
15:55
10
・1529
16:05
・1529南コル
6日目
山行
0:00
休憩
0:00
合計
0:00
6:40
140
・1529南コル
6日目
山行
6:30
休憩
0:15
合計
6:45
9:00
9:15
195
ピリカヌプリ
12:30
55
・1512
13:25
トヨニ岳北峰北コル
7日目
山行
4:55
休憩
0:10
合計
5:05
7:00
25
トヨニ岳北峰北コル
7:25
55
トヨニ岳北峰
8:20
8:30
215
トヨニ岳
12:05
野塚トンネル北口
天候 12/31の低気圧通過以外は基本晴れ
冬型で晴れる
過去天気図(気象庁) 2024年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
元浦川林道崩壊のため一番最初のゲートが閉まっている
通称”門” 初めて歩く
通称”門” 初めて歩く
神威山荘
東尾根取り付いた沢
東尾根取り付いた沢
こんなところを登る
こんなところを登る
小八剣と中ノ岳
・1250ちょっと先から神威
・1250ちょっと先から神威
主稜線から上る現役
主稜線から上る現役
神威から南
現役のイグルー
映え?その1
靴幅山から神威、イカす
1
靴幅山から神威、イカす
ペテガリ
ソエマツへ
ソエマツから南
・1529からピリカ
2024年最後の太陽
映え?その2
雪で埋もれたイグルー
雪で埋もれたイグルー
ピリカの肩からピーク
ピリカの肩からピーク
ピリカピークから南
ピリカピークから南
落ちたところ
最後のイグルーとトヨニ北峰
最後のイグルーとトヨニ北峰
トヨニ北峰からトヨニ岳
トヨニ北峰からトヨニ岳
映え?その3
トヨニ岳から南 風が強い
トヨニ岳から南 風が強い
南東尾根
沢はこんな感じ
おめでとう

装備

個人装備
ツェルト アルパインクルーザー3000

感想

1日目(12/27):ゲート(10:00)神威山荘(16:00)=C1
笠井に送ってもらい皆の通学路へ。どの辺まで車で入れるかと思っていたらまさかの1番最初のゲートが封鎖。そして現役のアウトバックがそこにはあった。除雪のおっちゃんによると林道が崩壊したから閉めているそうだ。神威橋(通称:門(勝手))を初めて歩いて通過した。雪は3年前より少しはありそうで、トレースごっつあんして山荘まで歩く。崩壊箇所は今年の夏には厳しいかも。何故かつぼのトレースがあり現役以外にも誰かいるのかと思いきや、リーダーがつぼで歩いていただけだった。山荘は両方の意味で温かく、非常にうらやましい光景がそこにはあった。

2日目(12/28):C1(6:55)・1250(14:30)=Ω2
現役を見送りゆっくり出発。今朝もトレースごっつあんして西尾根末端まで。2股から直上は斜度的に無理なので1つ山荘よりの沢から登る。藪漕ぎの急登より沢歩きの方が確実に楽。沢がつぶれてCo900くらいまで藪漕ぎ。それ以降はズボズボラッセル膝。一部細い所があったりするが基本的に気合の尾根。ここからよく見える中間尾根より楽な気はするが、行ったことがないので同日に登った現役の記録と見比べてみよう。・1250手前は急で最後の頑張りが必要だった。登り切っても良さげな吹き溜まりはなく雪質もさらさらなので雪洞、イグルーは厳しい。少し先まで見に行ったがやはりこの時期は微妙。結局、できるだけ雪のある所を片側削り、片側ツェルトをかぶせてテンバとした。ラジオで寂しさを紛らわせる夜。31日は天気が悪いようだ。

3日目(12/29):Ω2(6:50)神威岳(11:50-12:10)靴幅山手前Co1400ポコ(14:15)=Ω3
起きるのが遅かったのもあるが、生活技術が洗練されていないせいで出発が遅れた。・1250以降も笹やハイマツまで突き抜けるズボズボラッセル。一人マイペースで進めるので体のつらさはコントロールできるが、精神的に中々つらい。神威の肩で現役が主稜線から登ってくるのが見えてニヤリ、絵になるではないか。ほぼ同着だったが一足先にピークへ。ピークへ着くと晴れ間が差した。メインの先行トレースをつけるのは忍びないし結局追いつかれるので、先に行ってほしい旨を伝える。休憩していると、一緒にピー写撮りましょうというお誘い。我々が現役の頃だったら出ない台詞だな〜と感心した。神威からの主稜線も西尾根よりはちょっとマシな程度で基本剛毛カンバ。本当にCo1400で掘れるのかと疑うほど雪は少ない。後ろを歩かせてもらうと、普段以上に遠くの景色が目に入りそれを楽しみながら歩くある意味贅沢な時間だった。日高の主稜線をこんな風に歩ける機会は中々無いだろう。また自分の現役時代を思い出し、なんだか温かな気持ちになった。Co1400につくと雪はありました。流石ルームの先人達。現役はイグルー、自分は雪洞を掘ってΩ3。

4日目(12/30)Ω3(7:30)靴幅山(8:20-30)ソエマツ岳(13:50)・1529(15:55)・1529南コル(16:05) =Ω4
快晴 核心を奪うわけにはいかないので、現役の出発を待ってのんびり出発。靴幅山手前のリッジは雪が少なく、トレースもあるのでスノーシューで通過。確かに高度感があり風が吹いていたら怖いだろう。靴幅山から見る神威はカッコいい。靴幅山から下りきった追いついて、あとはパーティーのラッセルをしない1人としてついていく。ソエマツまでの登りは急登ラッセルで中々大変そう。急でちょっと岩もあったり適宜EPにして頑張ってピークへ。自分はどこまでも見える日高の山々に目を奪われたり、現役の写真を撮ったりまたまた贅沢な時間を過ごしていた。ソエマツからは東尾根で泊まる現役とお別れして先へ進む。下りは登りに引き続きEP。案外ハイマツの上や岩の上に足を置けるのでズボズボ雪に溺れたのは距離的に少しだけ。ポコのたびにちょっとした登りがある。これぞ総合格闘技。2つ目のポコを過ぎてからはスノーシュー・1529手前にもちょっとした登りがあるが、スノーシューで行けてしまう。行けてしまうから恐ろしい。一応・1529の上に立ち今年最後と思われる夕日を眺め、下りたところでテンバとする。雪洞にしようと思ったが案の定雪が少なく久し振りにイグルー。作っていると楽しくなって明日の停滞用に大きくしているとすっかり星空に。明日の悪天が分かっている状態でも稜線に泊まる選択ができるというのは、山行を進める上で非常に大きいと実感した。別にイグルー啓蒙活動をしているわけではないが。

5日目(12/31):停滞Ω4=Ω5
雪→曇り 前線を伴った低気圧の通過。風はそこまで強くないが雪が深々と降り積もる。昼過ぎには止んだ。1日中AIR-Gを聴いて過ごす大晦日。こんな過ごし方とは今回で当分おさらばか。ラジオのお便りがおせちの準備やら、おいしいもの食べているやらで腹が減る。そして1年の振り返り的なやつもたくさんあるが、自分はあまり何もなく過ごしてしまったような気がする。まあ、こうして健康で好きなことをしていられるだけで良しとすべきなのかもしれない。紅白は下りて見るとして早めに寝た。

6日目(1/1):Ω5(6:40)ピリカヌプリ(9:00-15)・1512(12:30)トヨニ北峰北(13:25)=Ω6
快晴→晴れ/曇り あけましておめでとう。寒い年越しだった。初日の出はピリカに隠れて見えないが快晴ですこぶる気分が良い。反面、稜線上は相変わらずのラッセルで元旦から汚い言葉が口から漏れ出てしまう。岩がいい感じで邪魔をして腰ラッセルを強いられる場面も。ピリカの登りでようやく固くなり、サクサク時々ズボッ。ピリカの方からピークまでも意外とラッセル。ピリカの下りは割と急で固い。スノーシューで行ってしまったがEPにすべきところ。後で現役の話を聞いたら本当にその通りだった。ピリカ〜・1338南コルくらいまではなんだかんだで細かったりする。終わりくらいで雪庇とともに2mくらい落ちた。谷底へ落ちていく系ではなかったから助かったが1人はやっぱり怖い。そんなこんなでも稜線上は固くなる様子はなく元日から修業は続く。ワンチャン今日下山なんて思っていたが、1人で進み続けるのは流石に厳しくトヨニ北峰北コルで泊まる。雪洞にしようと思ったが雪は少なく今日もイグルー。やっぱり強いスキルだ。ちなみに・1512まではなかなか掘るのが難しそうだった。明日は下山。

7日目(1/2):Ω6(7:00)トヨニ岳北峰(7:25)トヨニ岳(8:20-30)野塚トンネル北口(12:05)
晴れ なぜかゆっくりしてしまった。北峰への登りもズボズボ、そして風が強い。特に北峰〜本峰まで気にならない〜気になる風。そして最後のピークへ。振り返っても少し雲があり見えないが、よく歩いてきたものだ。後は南東尾根を下るだけだが、その下りも膝〜腰までズボズボ、笹まで突き抜けるため現役に追いついてくれないかなと思いゆっくり下ったものの、結局尾根末端で合流。最後の下りはほぼ笹薮だった。末端からは現役の後ろくっついてトンネルまで。貫徹おめでとう。帰りは大変ありがたいことに現役の車に同乗させてもらい札幌まで。

ソロだがソロではない貴重な体験だった。おかげで自分がなぜこういう山登りをするのか理解が進んだ気がする。結局あの頃を追い求めているだけだったり…自分のせいでぎゅうぎゅう詰めになった車で思い出と重ねながら考えていた。

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