恵那山−南アルプス特等席!!初冬の絶景を親子で楽しむー

- GPS
- 06:56
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,575m
- 下り
- 1,581m
コースタイム
- 山行
- 6:14
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 6:49
| 天候 | 晴のち曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・名古屋方面からは中央道園原IC、東京方面からは中央道飯田山本ICより「月川(げっせん)温泉」方面。途中、月川温泉へ左折せず、直進すると林道へ。 ■峰越林道ゲート脇・登山者用駐車場 ・林道ゲート脇に駐車場あり。20台は駐車可能。 ・登山シーズン終了後の11月28日(土)朝6時の段階では他の駐車なし。6時半ぐらいから数台駐車した程度。ただし、紅葉シーズン等は到着が遅いと駐車が困難になることが予想される。 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
○登山ポスト ・駐車場の林道ゲート ・広河原登山口看板(林道ゲートから約2km) ○山行計画 ※主に子連れ登山の観点から ・恵那山にはいくつか登山コースがあるが、広河原コースが最短で往復できる。 ・眺望はあまりないコースと紹介されていることが多いがコース途中からは中央アルプス、南アルプスが一望できる箇所あり。(今回は確認できなかったが、御嶽、乗鞍、槍穂高が見えるポイントもあるとのこと) ・このコースはほとんど危険箇所はなく、落石を想定したヘルメットが必要な場所はない。 ・11月中旬を過ぎると降雪の可能性もあるので軽アイゼンは必携。 ○コース状況 ※主に子連れ登山の観点から ◆林道ゲート〜広河原登山口 ・林道歩きだが、一応、林道上部からの落石、土砂崩れには注意。 ◆広河原登山口〜山頂 ・危険個所なし。登山道も整備されている。300mごとに看板が設置されており、1/10、2/10・・・と表示がある。登山口から2/10、3/10あたりまでが急登、以降は平坦な道もあるが、基本的には山頂まで登りが続く。 ・11月下旬だったため、登山道にもうっすらと積雪。石、木の階段、木の根は滑りやすいので特に下山では注意。 ・眺望の良いのは5/10〜7/10あたり。中央アルプスから南アルプス全域が一望。 ◆山頂〜避難小屋(&トイレ) ・危険個所なし。山頂から少し下るがほぼ平坦な道。 ・非難小屋裏手に眺望ポイントがあるとのこと。(今回は山頂付近がガスで確認できず) |
| その他周辺情報 | 【温泉】 ・月川温泉 大人600円 小人400円 ※お風呂、脱衣場は小さいが比較的に新しくて綺麗 【登山バッジ】 ・月川温泉フロントで販売 ※フロントの方に声を掛けると出してくれます |
写真
感想
【感想】
秋は仕事や地域の行事などで忙しくて山登りに行けず、気が付けばもう冬。
11月の終わり、土曜日の1日だけスケジュールが空き、夕方までに帰ってこれるであろう恵那山に登ることにしました。
これまで、近すぎて、逆になかなか行くモチベーションがあがらなかった恵那山でしたが、3か月ぶりの登山、そして、今年の登り納めには日帰りで丁度良いかなと思って登ってきました。
3か月ぶりの山登り、うっすら雪が積もる登山道、新調した靴の試し履き、ということでゆっくりとしたペースで登っていきました。
1,700mを超えたあたり、冬らしく澄んだ青空に雪をまとった中央アルプス、南アルプスの峰々の大展望は本当に素晴らしかったです。
樹氷と青空のコントラストも冬山ならでは。
山頂に近づくにつれ、冬山らしい寒さに襲われ、眺望も得られなくなりました。
しかも、長男としては初めての冬山登山。
でも、文句も愚痴も言わず一歩一歩登っていく。心なしか長男の顔が凛々しくなったような気がして思わず目を細めました。
2015年を締めくくる良い思い出となる親子山行となりました!
■百名山51座目、長男(小5)49座目
【山行計画】
2015年登り納めの登山。
日帰り、しかも夕方には帰宅する必要があったため、極力、自宅から近いところが条件。今年は降雪が遅れているとはいえ、11月の終わりとなればもう冬山。3,000mに近い山は子供には過酷すぎる。ということで、未踏の百名山・恵那山を選択した。
恵那山の主なコースは4つ。
岐阜県民としては中津川からのアプローチを検討していたが、直前の天気予報で強い寒気が入り西寄りの強い風が吹くとのことで中止も考えた。
しかし、午前中は天候も持ち、朝方は晴れ間も出るということで、東側の樹林帯を登る広河原コースからなら、西からの強い風に晒されず、かつ、短時間で往復することが可能と判断し、広河原からピストンすることとした。
【記録】
前日、寝る前にパッキング。久しぶりすぎて、一体、何を持っていけば良いんだっけ、と悩みながら準備。早めに就寝。
しかし、3か月ぶりの登山に興奮してか、眠りが浅い。結局深夜2時過ぎに起きて、長男を着替えさせて2時半に出発。
峰越林道ゲート脇の駐車場に5時ごろ到着。駐車場には1台も車がない。一番乗り!とテンションが高まるというよりも、今日は他に誰も登らないのか?と少し不安になる。
明るくなるまで車の中で仮眠。6時過ぎに空が白んできた。まだ、他の車は来ていないが、長男を起こして出発の準備をする。すると、一挙に3台ぐらいが駐車場にやってきた。なぜか少しほっとして出発。
まずは林道歩きだ。林道脇にはうっすらと雪が残っている。昨日は今年一番の寒気でこのあたりにも雪がちらついたのだろう。おそらく山頂付近は積雪がありそうだ。林道脇の岩には長いつらら。
いつものことだが長男は朝一は少しスロー。さっきまで寝ていたから当たり前か。しかし、久しぶりの登山で心なしか楽しそうに見える。
30分弱で広河原登山口到着。
うっすらと雪が乗った丸太橋を渡って、いよいよ本当の山登りだ。
今回、自分は新調した登山靴、これまた新調したサポートタイツを履いてきた。感触を確かめるように歩く。
登山道は整備されているが、登り始めからいきなり急登。すでに落葉した木々に囲まれ、うっすらと雪が乗った石の上を慎重に歩いて登っていく。歩きはじめて数分、左足のかかとがズレる。靴ひもを強く締めてもかかとに違和感は残ったまま。何度か靴ひもを調整したが治らない。結局、靴擦れとなってしまった。
父親が靴擦れと格闘しているとは知らない長男はというと、マイペースで歩いている。まだ調子があがらないようだ。
広河原登山口からは300mごとに看板が設置されていて山頂までの距離が書いてあってありがたい。
登山口から300m、1/10の表示を過ぎたあたり。汗がじわりとにじむ。長男がお腹すいたと一言。出発から丁度1時間が経過したので少し休憩をする。ここで後続の3名グループのおじ様が追い付いてきて挨拶をする。長男が「何年生?」と聞かれ、「五年生です」と答えた。「すごいなぁ、うちの外孫と同じだよ」とおじ様。
休憩中に1枚上着を脱ぎ、長男がパン、自分はおにぎりを頬張る。長男にダウンを脱ぐか聞くと熱くないとのことだったのでそのまま登ることとする。
パンを食べ終わると出発。急に長男のペースが上がる。ここからは長男を先行させて登ることにした。しばらくすると3名のおじ様グループに追いつき、先行させてもらうが、すぐにソロの健脚のおじ様が追い抜いていった。
1/10から3/10あたりまでは急登が続くが以降は若干緩やかな登り。樹林帯のため眺望はないが、上を見上げると木々の枝の合間から青空が見える。予報のとおり朝方は晴れ間が期待できるようだ。
4/10の表示を過ぎると、樹氷が見られるようになる。時折、眺望が良く下界が見える場所も出てきた。5/10を過ぎたあたりで一気に視界が開けた。
澄んだ青空に白に輝く樹氷、雪化粧した緑の熊笹。先を歩く長男のザックの赤が映える。
そして、左手(東方面)には青空の下に雪を纏った南アルプスの峰々が現れた。
親子二人で歓声を上げる。
しばらく登ると、先行する長男が立ち止まって振り返り「あっ!」と一言。「何?」と聞くと「あれ!」と後ろを指さす。振り返ってみると、雲の上に浮かぶ中央アルプスの白銀の山並みが現れていた。
中央アルプスから南アルプスまで一望できる大展望。冬の澄んだ青い空と神々しく輝くアルプスの白銀の稜線。親子で想像以上の絶景を目のあたりにして感動する。登って良かった。
大展望を眺めながら少し休憩をする。
しかし、天気予報から午後になると天候も悪くなるかもしれないと思っていたので、先を急ぐこととした。
その後、再び樹林帯を歩く。7/10を過ぎると登り一辺倒で眺望もない。樹氷と雪で覆われた登山道をひたすら登る。ただ、上空の風は強いようであったが、幸いこのコースはまともに風が通る場所がなく安心して登っていける。
いつの間にか上空も雲で覆われ、冬山の冷たく、生命のぬくもりが感じられない世界へと入っていく。9/10を越え、頂上まであと少しと思いながらも、寒さと山登りのブランクからか足取りは重かった。途中で朝、追い抜かれたソロの男性とすれ違う。「あと少しですよ」と声を掛けていただいた。
一歩一歩意識しながら、時折長男にも声を掛けながら登っていくが、思いのほか弱音も吐かずたんたんと登っていく。「初めての冬山だね」と話すと「うん」と、どこか嬉しそうなニュアンスで返事をしてくれる。
思えば、顔つきも3か月前の登山の時よりもずいぶん凛々しく見える。
そして山頂へ到着。
誰もいない。空も大地も真っ白な冬山独特の世界。
冬山に長男と登ることができたんだなという高揚感がじわり。
山頂で引き返さず、少し先の避難小屋を目指す。
まずは山頂付近の恵那神社のお社に二人で参拝。
その間にソロの男性がひとり先へと進んでいった。
山頂からはほぼ平坦な道のりだが、途中で完全に凍結した水たまりの氷の上を歩き、長男はスケートのように靴をすべらせて感動している。
しばらくして避難小屋につくと先ほどのソロの男性も休憩をするようだった。
我々も避難小屋で食事をとることとする。
ストーブでお湯をわかして暖をとる。とにかく寒くて当然、吐く息は白く、指先が冷たかった。長男がペットボトルのお茶を飲んで「ん?これ氷?さっき雪なんか入ったかなぁ」と言った。寒さでペットボトルの中のお茶が凍り始めていたのだった。
「下山したらやっぱり温泉でしょ」と長男。「もちろん!」。
午後になると天候が崩れる可能性があったため、食事を終えてすぐに下山にかかる。
再び山頂付近で写真を撮って、ここからはひたすら下りとなる。
雪がのった登山道をすべらないように慎重に降りていく。
普段から長男はくだりが苦手であるが、今日は慎重さも加わってゆっくりの下山となる。
雲に覆われて登ってくるときに見えた眺望は完全に見えなくなっていた。「さっき、あんな絶景が見れて良かったね。今日、朝早くから登って正解だったね」と長男に話をすると、ウンウンと頷いている。
高度を下げ、樹氷がなくなると、登山道の雪も既に溶けて泥に変わっていた。ほとんど休憩をせず、くだって来たので長男も少し疲れが出始めたよう。しかし、お茶を飲むぐらいで弱音を吐かず下り続ける。
私はというと靴擦れが痛かったが、長男が頑張っているので、自分も口に出さずに堪えて降りた。
登りで息があがった急坂を降りると林道と川が見えた。「あと少しだよ」と長男に声をかける。
ようやく広河原登山口へたどり着く。長男は「ふうー」と、林道脇にどかっと座り込んだ。ここでもほんの少しの休憩で再び林道歩き。
「林道歩きは退屈だなぁ」と長男。「日光男体山にも林道あったね」「そうだったね」と思い出話をしながら歩く。
温泉どこにしようか、という話題になり、スマホで付近の温泉を検索していると、長男が「あっ!バッジは?」と一言。
「おーそうだ。バッジを買わないと。あやうく忘れるところだった」と私。
「雌阿寒岳の時と同じことになるところだったね」と長男。(昨年、雌阿寒岳でバッジ買い忘れたのでした・・・)
歩きながらスマホを使って調べた結果、駐車場からすぐの月川温泉でバッジも買えるということがわかって一安心。
ワイワイ喋りながらあっという間に林道歩きも終わり、駐車場に到着した。
その後、月川温泉で湯に浸かり、バッジを買って帰路に。
予定通り夕方には自宅に到着することができた。
これまで残雪期に登山していましたが、冬山は初でした。林道の脇につららがあったり、「ザクッ」と霜柱の音も聞こえたりと、冬を感じました。しかし、最も冬を感じたのは寒さです。山頂付近では、手袋をはめても手はさむかったです。避難小屋に寒さから逃げても、扉は開けっ放しのために、外気温と変わらなかったのです。冬山は一歩間違えると、「ただいま」と言えなくなるようになるのでおそろしいと身を持って体験しました。
安全に登山すれば、樹氷の白と青空が映える景色。そして、アルプスがみえて最高の冬山です。特に南アルプスで北岳・間ノ岳の山を見て、7月に登ったなと、ふとよみがえってきました。3か月ぶりの登山で、少し前より疲れたような気がしたけれど、絶景を見れて「登ってよかったな。」と思いました。また、2016年も安全に登山をして、最高の景色を見たいと思います。
nao_soma
souma











FBでも話しましたが、冬の恵那山楽しそう!!
最初の橋、雪があると渡るのが怖そうですね。
増水してなければ怪我ですむでしょうけど・・・・
御嶽山見えなかったんですね。たしか自分が登った時は見えた気がしました。
でも凍った木々がすごく綺麗で、雪山ならでは・・・
息子さん手が冷たくなりましたか。。。。
雪山一緒に登る時は子どもの装備を自分もしっかり考えないとなぁ。
じゃないとうちの息子はしゃべれないから、怖くて連れていけないっす・・・。
いろいろ書いちゃいましたが、、とかくお疲れ様でした。
また近い日に登れるといいですね
loversoulさん、こんばんわ!
冬の恵那山良かったです!
積雪が多いと大変でしょうから、丁度うっすらと乾雪が積もるぐらいで良かったのかもしれません。
ちなみに、橋は確かに息子も緊張したみたいで、ずいぶん時間かけて渡ってました。
あと、御嶽ですが登りは天気が良かったんですが、見えるポイントで後ろを振り返らず見逃したのかも。帰りはガスで覆われてしまっていたので。
もともと、うちの長男は冬によくしもやけができるので、冷え性のようです。
雪山でも歩いていると体は熱くなるものですが、指先は手袋しても冷たかったみたい。軍手+スキー用のグローブの2枚重ねが良かったかもしれません。
さて、冬の間に登るとしたら、やはり丹沢かな?
と、雪山登山の前に、12月後半からは毎週スキーに連れて行かないといけないんですけどね。
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