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Yamareco

記録ID: 7765162
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ハイキング
富士・御坂

竜宮洞穴・五湖台【樹海と富士眺望の稜線歩き】

2023年05月21日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
04:29
距離
9.7km
登り
546m
下り
634m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:14
休憩
0:14
合計
4:28
距離 9.7km 登り 546m 下り 634m
9:19
40
9:59
23
10:22
10:23
12
10:34
10:37
72
11:49
22
12:11
19
12:30
12:38
8
12:46
12:47
6
12:53
12:54
5
12:59
13
13:12
4
13:16
7
13:23
13:24
4
13:29
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2023年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
バス
河口湖駅から西湖周遊バスで「西湖民宿」バス停下車。
帰りは道の駅かつやまから西湖周遊バスで河口湖駅へ。または、小海バス停や大嵐バス停から河口湖駅行きのバス(富士宮方面発)も数本あります。
コース状況/
危険箇所等
【西湖民宿バス停~竜宮洞穴】
西湖民宿村の中を通過し、森の入口の「戔海(せのうみ)神社」と書かれた鳥居から樹海に入ります。
樹海のなかをまっすぐに伸びる遊歩道を進むと、竜宮洞穴。青木ヶ原樹海を作った溶岩流の流れ去った跡にできた空洞が地表に現れたもの。祠のある場所までは降りられますが、その先は崩落の危険があるので立ち入り禁止です。
竜宮洞穴を左に折れてすぐ、樹海の針葉樹の森から明るい広葉樹林にでます。分岐を三湖台方面に進み、急な坂をひと登りで、足和田山の稜線に出ます。尾根伝いでも、車が走る林道でも、どちらを使っても紅葉台レストハウスにたどり着きます。


【紅葉台レストハウス~五湖台(足和田山)】
レストハウスから先はアップダウンのあまりないゆるやかな山道です。三湖台には広いウッドデッキやテーブルのついたベンチがいくつもあって休憩に最適。屋根付きのベンチもあります。
三湖台から五湖台までは1時間ほど。東海自然歩道と書かれた道は、尾根に忠実で細かなアップダウンがあります。足元がぬかるんでいたり、積雪で歩きにくい時は、並行する林道もうまく活用して。林道は五湖台の展望台までつながっています(車両通行不可)。
五湖台には二階建てで屋根付きの、ログハウス風展望台があります。


【五湖台~道の駅かつやま】
五湖台を出てすぐ、鳴沢方面に下りる道との分岐があります。標識に従い大嵐方面へ。ところどころに急な坂道や長い階段があります。
知事様と呼ばれるスペースはベンチがあり、富士山や河口湖の街が見下ろせる展望ポイント。天神社は甲府と静岡を結んでいた若彦みちという旧街道が通っていた峠道との交差点にあります。
秋葉神社から道の駅へは、近道の階段か、遠回りの坂道か選べます。湖畔道路は交通量が多く見通しが良くないので、横断の際は注意しましょう。
その他周辺情報 トイレ…
西湖民宿バス停付近の児童公園、樹海入口の鳥居付近の野球場にそれぞれ公衆トイレあり。冬季は凍結防止のため閉鎖されます。
紅葉台展望レストハウス(有料)、道の駅かつやまのトイレは通年利用可能。


【紅葉台展望レストハウス】
・営業時間:9:30~16:00ごろ(シーズンにより変動あり)、不定休
※アクセス林道が積雪通行不可の場合は休業

三湖台のそばにある昭和レトロな雰囲気でいっぱいの展望台つきレストハウス。展望台は有料ですが、一見の価値あり。軽食提供あり。
無料駐車場が隣接していて、クルマでアクセスできます。道が細く未舗装なので、車高の低いクルマや運転に慣れていない方は、林道入口(馬の牧場が目印)の駐車場に。そこからレストハウスまではゆっくり歩いて30分ほどです。
西湖民宿バス停からスタートします。
2025年01月22日 09:49撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 9:49
西湖民宿バス停からスタートします。
樹海は苔の宝庫。通り過ぎてしまいがちな場所の足元にもたくさん。
2024年10月10日 10:28撮影 by  X-E3, FUJIFILM
10/10 10:28
樹海は苔の宝庫。通り過ぎてしまいがちな場所の足元にもたくさん。
不思議なほどまっすぐな道が、入口の鳥居から竜宮洞穴まで続きます。
2024年10月10日 10:35撮影 by  X-E3, FUJIFILM
10/10 10:35
不思議なほどまっすぐな道が、入口の鳥居から竜宮洞穴まで続きます。
雨の日や雨上がりほど元気になる苔。
お天気が悪いからと山に行かないのはもったいないですよ。
2024年10月10日 10:42撮影 by  X-E3, FUJIFILM
10/10 10:42
雨の日や雨上がりほど元気になる苔。
お天気が悪いからと山に行かないのはもったいないですよ。
竜宮洞穴の入り口にはすこしおどろおどろしい看板。
2024年10月10日 10:49撮影 by  X-E3, FUJIFILM
10/10 10:49
竜宮洞穴の入り口にはすこしおどろおどろしい看板。
陥没してできた大きな穴。
竜宮洞穴の中には小さな祠があります。かつてはこの場所で、絹糸生産に使用する蚕の卵を冷蔵保存したそう。夏でも冷たい空気が漂います。
2024年10月10日 10:52撮影 by  X-E3, FUJIFILM
10/10 10:52
陥没してできた大きな穴。
竜宮洞穴の中には小さな祠があります。かつてはこの場所で、絹糸生産に使用する蚕の卵を冷蔵保存したそう。夏でも冷たい空気が漂います。
竜宮洞穴の内側にも苔がびっしり。
2024年10月10日 10:54撮影 by  X-E3, FUJIFILM
10/10 10:54
竜宮洞穴の内側にも苔がびっしり。
鬱蒼とした樹海から一変、足和田山は紅葉樹の明るい林。
紅葉台とよばれるピークは秋に訪れたいポイント。
2025年01月22日 10:36撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 10:36
鬱蒼とした樹海から一変、足和田山は紅葉樹の明るい林。
紅葉台とよばれるピークは秋に訪れたいポイント。
レストハウスの前からも素晴らしい眺めですが、時間に余裕があればぜひ展望台にも立ち寄ってみて。
2025年01月22日 10:59撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 10:59
レストハウスの前からも素晴らしい眺めですが、時間に余裕があればぜひ展望台にも立ち寄ってみて。
正面に遮るもののない富士山。

南アルプスから山中湖の方まで、360°の大パノラマ。
2025年01月23日 10:37撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/23 10:37
正面に遮るもののない富士山。

南アルプスから山中湖の方まで、360°の大パノラマ。
大きなガラス張りのレストハウスからも気持ちの良い眺め。
2025年01月23日 10:51撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/23 10:51
大きなガラス張りのレストハウスからも気持ちの良い眺め。
きっとたくさんの旅行者で賑わっていた場所。
2025年01月23日 11:00撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/23 11:00
きっとたくさんの旅行者で賑わっていた場所。
コーヒーや甘酒のほか、軽食も注文できます。
2025年01月23日 10:53撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/23 10:53
コーヒーや甘酒のほか、軽食も注文できます。
レストハウスからは10分ほど歩くと、三湖台。
2025年01月22日 11:08撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 11:08
レストハウスからは10分ほど歩くと、三湖台。
本栖湖、西湖、河口湖が一望できるので、三湖台。
広いウッドデッキが気持ちよく、東屋もあります。
2025年01月22日 11:09撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 11:09
本栖湖、西湖、河口湖が一望できるので、三湖台。
広いウッドデッキが気持ちよく、東屋もあります。
青木ヶ原樹海の様子がよく分かります。
一説には、風にそよぐ木々の梢が大海原のように波打つので、樹海と呼ばれるようになったとか。
2025年01月22日 11:13撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 11:13
青木ヶ原樹海の様子がよく分かります。
一説には、風にそよぐ木々の梢が大海原のように波打つので、樹海と呼ばれるようになったとか。
この日は雪の翌朝。それでもたくさんの人が訪れていました。
2025年01月22日 11:15撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 11:15
この日は雪の翌朝。それでもたくさんの人が訪れていました。
三湖台から稜線の遊歩道を進みます。
東海自然歩道は細かなアップダウンがあります。並行する林道はなだらかでおすすめ。
2025年01月22日 11:27撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 11:27
三湖台から稜線の遊歩道を進みます。
東海自然歩道は細かなアップダウンがあります。並行する林道はなだらかでおすすめ。
レストハウスから五湖台の展望台まではのんびり1時間ほど。
2025年01月22日 12:05撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 12:05
レストハウスから五湖台の展望台まではのんびり1時間ほど。
ここからも富士山の見事な眺め。
お昼休憩におすすめです。
2025年01月22日 12:28撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 12:28
ここからも富士山の見事な眺め。
お昼休憩におすすめです。
2025年01月22日 12:10撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 12:10
小さな富士山のように見える、大室山。
2025年01月22日 12:21撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 12:21
小さな富士山のように見える、大室山。
冬に楽しめる花。秋の野花から自然にできたドライフラワー。
2025年01月22日 12:34撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 12:34
冬に楽しめる花。秋の野花から自然にできたドライフラワー。
大嵐への下山口は、左の方へ。
広い尾根でわかりにくいですが、道標を見逃さなければ間違えにくいです。
2025年01月22日 12:37撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 12:37
大嵐への下山口は、左の方へ。
広い尾根でわかりにくいですが、道標を見逃さなければ間違えにくいです。
読み方が分かりませんが、きっと「だんなやま」。
タワ、ダワというのは山の中にある小さな平地のことをいい、「棚」とよばれることもあります。
この山名標識がある場所も、そんなタナ地形。鎌倉時代ごろの足和田山は「檀の山」と呼ばれることがあったそうなので、その名残りかもしれません。
2025年01月22日 12:52撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 12:52
読み方が分かりませんが、きっと「だんなやま」。
タワ、ダワというのは山の中にある小さな平地のことをいい、「棚」とよばれることもあります。
この山名標識がある場所も、そんなタナ地形。鎌倉時代ごろの足和田山は「檀の山」と呼ばれることがあったそうなので、その名残りかもしれません。
知事様という展望地。
昭和9年に、富士北麓地域の観光開発のため、当時の県知事が視察をした場所、だそう。
2025年01月22日 13:06撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 13:06
知事様という展望地。
昭和9年に、富士北麓地域の観光開発のため、当時の県知事が視察をした場所、だそう。
知事様からの富士山。
2025年01月22日 13:08撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 13:08
知事様からの富士山。
ベンチもあって、急な下り坂でくたびれた足を休めるのにちょうど良い場所です。
2025年01月22日 13:12撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 13:12
ベンチもあって、急な下り坂でくたびれた足を休めるのにちょうど良い場所です。
「機織り窪」という場所。特に眺望はありません。地域の図書館で尋ねてもその由来は不明でした。この地域は古くから機織りが盛んで、山は糸染め際に使う燃料である薪や炭の供給地でしたから、そういった関係のある場所かもしれませんね。
2025年01月22日 13:23撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 13:23
「機織り窪」という場所。特に眺望はありません。地域の図書館で尋ねてもその由来は不明でした。この地域は古くから機織りが盛んで、山は糸染め際に使う燃料である薪や炭の供給地でしたから、そういった関係のある場所かもしれませんね。
大嵐の天神社は山の中にある神社としては珍しく規模の大きいお社。
足和田山から降りてきた登山道と、河口湖畔と大嵐地区をつなぐ峠道との交点にあります。この峠道は甲府と静岡をむすぶ「若彦路」。古墳時代にはすでに使われていたと考えられている古い街道です。
2025年01月22日 13:31撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 13:31
大嵐の天神社は山の中にある神社としては珍しく規模の大きいお社。
足和田山から降りてきた登山道と、河口湖畔と大嵐地区をつなぐ峠道との交点にあります。この峠道は甲府と静岡をむすぶ「若彦路」。古墳時代にはすでに使われていたと考えられている古い街道です。
天神社の屋根瓦には「天」の文字が。
2025年01月22日 13:35撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 13:35
天神社の屋根瓦には「天」の文字が。
秋葉神社のある羽根子山までおりてくると、河口湖はすぐそばに近づいたことがわかります。
2025年01月22日 14:26撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 14:26
秋葉神社のある羽根子山までおりてくると、河口湖はすぐそばに近づいたことがわかります。
秋葉神社からも、木々の間から富士山が見られます。ゴールの道の駅はもうすぐ。
2025年01月22日 14:26撮影 by  X-E3, FUJIFILM
1/22 14:26
秋葉神社からも、木々の間から富士山が見られます。ゴールの道の駅はもうすぐ。
撮影機器:

感想

【竜宮洞穴】
青木ヶ原樹海の中にある、溶岩洞窟のひとつです。溶岩が流れ去った跡がトンネル状に固まり、落盤によって地表に現れた部分が溶岩洞窟。
中にある祠は剗海神社(せのうみじんじゃ)。平安時代に大きな飢饉があったとき、ここに豊玉姫をお祭りしたのが始まりとされています。豊玉姫は神武天皇の祖母にあたり、龍宮にすむ海の神様。祠のそばの水を借りて祈願すると必ず降雨があるそう。

【大嵐の天神社】
河口湖と大嵐地区の間、天神峠にある神社。本殿には覆屋がかけられて拝殿もある立派な神社です。創建の経緯はわかっていませんが、京都にある五條天神宮から天神さまを勧請(分霊)したと伝えられています。近くの勝山地区には、京都にルーツをもつという家があり、はるかな都との関係を感じさせます。
ルート外になりますが、大嵐地区の蓮華寺はいまは日蓮宗の寺院ですが、元は修験道の開祖である役小角も修行した天台宗のお寺だったそう。天台宗のころ寺院はもっと山中にあり、その山は「壇の山」と呼ばれていたとのこと。「段和山」の小さな平地と何か関係があるかも…。
鎌倉時代に日蓮が身延を離れて最後の旅をしている途中、河口湖を訪れた際に日蓮に出会った当時の住職がその教えに感銘を受け、改宗に至ったと伝えられています。

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ハイキング 富士・御坂 [日帰り]
足和田山(道の駅なるさわから周回)
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
1/5
体力レベル
1/5

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