山行記録: 篠山《日本三百名山》

記録ID: 7850205

全員に公開

無雪期ピークハント／縦走

四国

篠山《日本三百名山》

2007年02月10日(土) [日帰り]

愛媛県高知県

山キチどん

GPS: --:--
距離: 15.9km
登り: 1,185m
下り: 1,185m

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コースタイム

日帰り

山行: 5:16
休憩: 0:16
合計: 5:32

9:06

14分

大本

9:20

76分

旧道登山口

10:36

51分

P892

11:27

11:40

21分

篠山

12:01

26分

P922

12:27

12:30

59分

瀬戸黒森

13:29

69分

林道出合

14:38

大本

天候	曇り
過去天気図（気象庁）	2007年02月の天気図
アクセス	利用交通機関：バス自家用車宇和島駅からレンタカーで津島町大本の林道脇に駐車アクセスを調べる my出発地登録

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宇和島城天守閣
宇和島駅のレンタカー営業所が開くまで散策した

by E990, NIKON

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宇和島城天守閣
宇和島駅のレンタカー営業所が開くまで散策した

宇和島駅前に保存された宇和島鉄道の機関車（模型）

2007年02月10日 07:19撮影 by E990, NIKON

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2/10 7:19

宇和島駅前に保存された宇和島鉄道の機関車（模型）

狩場山(820m)
下槇集落より

by E990, NIKON

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狩場山(820m)
下槇集落より

篠山(1,065m)
犬除集落より

by E990, NIKON

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篠山(1,065m)
犬除集落より

by E990, NIKON

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篠山(1,065m)
犬除集落より

撮影機器：

E990 NIKON

感想

山キチどん

　宇和島行きの夜行バスは、会社の向かい側の梅田のハービス前から出発する。発車の10分前まで仕事をしてドタバタと乗り込むが、残り2席で予約したので、席は最後部4人掛けの中央部の席だった。日頃の残業疲れで席に着くと同時に眠りに付き、8時間弱ぐっすり休むことが出来た。宇和島には予定より15分早着したので、レンタカー営業所の開く8時まで、まだ時間がある。バスターミナルのすぐ後ろに宇和島城。明るくなり出すとともにぶらぶら歩き天守閣を目指して散歩した。築城の名手と云われた藤堂高虎が築き、伊達政宗の長子秀宗が分家入府し幕末に至る。最後の藩主宗城は名君と云われ高野長英、村田蔵六（のちの大村益次郎）を招き洋学を盛んにした。蔵六に文献だけを頼りに蒸気船を建造させるなど文化の薫り高い藩風だった。司馬遼太郎の小説ではシーボルトの娘イネと蔵六の恋が描かれていた。以上余談。
　レンタカーを借り、歴史から目覚め山屋に戻り今日の目的地篠山の麓、津島町の大本集落を目指した。30㎞余り走行し45分で到着した。林道の広まったところに車を止め行動開始。祓川温泉を右に見て、下山後の楽しみができた。山端を巻き込み左手に祓川の谷が近づくと「主索直下」の看板あり河原に続く道があるのできっとここが「旧道登山口」ではと目星を付け下りて行った。
　思惑通り対岸に渡る石橋があり道が繋がっていた。しかし地形図に載っている登山道と進む方向が違うようだ。もし途切れたら藪を漕げばいいと腹を括り登り続けた。指導標は一切ないが、稜線に向っているのは間違いないようだ。標高差300mを登り稜線に乗ると、後は只管歩くだけ。初めてお目に掛かった指導標は篠山に直登する道と山頂東側を巻く道の分岐点、最近の木製標識と一緒に安政7年に建てられた石の指導標があり歴史を感じた。
　直登すれば距離は300mだ。しかし拘り山行の私は、折り返しを避けるため巻き道で南側に出て山頂を目指した。東に張り出した尾根の少し開けたところに石組の跡があった。そこには観世音寺があった処だと云う。鹿除けフェンスの扉を開けて山頂域に達した。稜線に乗ると左に“入らずの森”の案内があり行って見たが、特に何も無し。引き返して山頂に向うと、石段となり登り切ると篠山神社の立派な建物が建っていた。数年前に地元の浄財で立て替えられたようだ。傍の石碑を見ると総工費は3,000万円近く掛かったそうで、高額寄付者の名前がずらりと記されていた。神社のすぐ後ろが篠山(1,065m)山頂で2等三角点「篠山」があった。その傍には明治6年製の南伊豫・土佐国境の石碑があり、藩の支配も確りしていたようだ。
　西の稜線に歩を進め、瀬戸黒森を目指した。時々日が差すこともあるが結構雲は厚い。残念ながら瀬戸黒森(976m)山頂には展望はなく、3分立ち止まっただけで下山にかかった。北西に伸びる尾根を下るが踏み跡は薄い。なだらかな斜面でそれほど問題もなく進んで来たが、標高806mの図根点（地形図作成のため臨時に設置された三角点のような点標。1950年頃まで設置されていたようだが現在新たなものはなく重要な地点のものだけが残っている。精度は三角点よりも低い。）の所からは全く道が途切れてしまった。しかも悪いことに、生い茂る藪は茨のトゲトゲで絡みつかれて身動きが取れない状態になることも屡だった。
　この方向に下りれば林道があると言うことだけを信じて下ること30分、ようやく林道に達し生き返った心地がした。もう茨はいやだ。遠回りになっても林道を歩こうと進みだすと右手に新しく付けられたダートの作業道、見れば本来進みたい方向に付いている。どこに繋がっているのか分からないが、下の方を見れば杉林のようだ。これなら行けると作業道を下りだした。やがて道は途切れてしまったが下草は殆どなく下り続けることができ、標高230mの上向の集落に辿り着いた。
　槇川の流れに沿って道路を3㎞歩いて駐車地点に戻った。篠山の山容は遠くから見ると非常になだらか、殆どの登山者は林道で直下まで入り30分ほどで登ってしまうようだ。下山後は登山前に見ておいた祓川温泉に立ち寄った。小さな建物がいくつもあり家族風呂として分けて利用しているようだ。そして入浴料はなんと300円の超安値でありがたい。入浴後は、明日の登山口の滑床渓谷に向い、車中泊。

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