硫黄岳 美濃戸口→南沢→赤岳鉱泉→硫黄岳→北沢→美濃戸口


- GPS
- 10:22
- 距離
- 21.3km
- 登り
- 1,569m
- 下り
- 1,574m
コースタイム
- 山行
- 4:15
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 4:41
- 山行
- 5:09
- 休憩
- 0:23
- 合計
- 5:32
天候 | 一日目 曇り 二日目 晴れ! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
全ルートトレースあり。赤岩の頭に行くまでの森の中は,いくつか錯綜している感じ。 |
写真
感想
定年→再雇用の空白期間一週間,本当は長野新潟近辺の冬山をいろいろ回る予定だったが,家のエアコンがぶっ壊れてそれどころでなくなり,何とか二日間時間を捻出して赤岳鉱泉に予約を入れ,アホの一つ覚えで硫黄岳に登ったのである。もう5回目,瞬殺ですわと舐めてかかり返り討ちに遭う。
前日,駒ケ根のビジホで前泊。朝食喰って7時30分出発。気温マイナス1℃。1時間ちょっと走って9時前に八ヶ岳山荘についてみるとなんと気温5℃。この時期にこんなに暖かくていいんだろうか。整えて9時15分出発。暑そうなのでハードシェルのパーカーは最初からザックの中。
林道も出だしは全く雪がなかったのでツボ足で始めたのだが,ものの5分ほどで凍結路になる。最初の下り坂手前でチェンスパ装着して進む。平日なのでやはり人は少ない模様。降りてくる人全然いない。静かな林道を歩くのは楽しかった。路上にシカがぼーっと佇んでいてちょっとビビったな。1時間ほどで赤岳山荘到着。トイレを使わせていただく。駐車場を過ぎた辺りの路面に血の跡が付いていてビビる。やはり全ての登山でヘルメットは装着すべきなのか?
登りは南沢をチョイス。雰囲気がいいんだけど,勾配はこっちの方が急なんだな。喘ぎながら登る。降りてきた方に上の方の風の状況を尋ねたら,硫黄岳爆風でした,とのこと。気温は高くても硫黄岳は平常運転の模様。13時頃,行者小屋到着。テントは一張だけで人もまばらで静かであった。文三郎尾根の方に進んでいくソロ男性の方いらっしゃったがご無事だっただろうか。
そのまま赤岳鉱泉方面に進み,中山乗越展望台に行く。展望台直下はチェンスパではちょっと怖かったがここだけ履き替えるのもアレなので無理矢理進む。こういうことをしているといつか痛い目に会うんだろうな。3年前にも来たこの展望台,その時は快晴で素晴らしい光景だったが,今回は曇り。だがしかし,雲が物凄い速さで流されて行って山容は刻々とその様相を変える。曇り空でも全然飽きない。アホみたいに写真を撮る。ワタクシが死んだらここに散骨してくれんかねえ。
展望台を降り,テクテク歩いて14時前赤岳鉱泉着。チェックインを済ませ,指定された大部屋のベッドに行ったら3年前と同じ場所だった。あの時はコロナの余韻で窓が開けてあって滅茶苦茶寒かったんだが,今回は締めてあって大丈夫だった。することもないので横になってスマフォとかいじってると頭痛がしてきて,もしや高山病かと恐れたのだが,そのうち空腹になってきたので,ただの眼精疲労だったと安堵。横になって過ごす。夕方,窓の外は吹雪であったが,積もるような雰囲気じゃないのでよかった。18時から夕食。チーズ入りハンバーグ。美味でした。その後も横になり21時の消灯と共に入眠。
翌朝は5時過ぎ起床。既に出発された方もいらっしゃる。6時から朝食。もぞもぞ整えて7時出発。気温マイナス10℃。平日にしては結構賑わっていた赤岳鉱泉だが,ほとんどのミナサマは赤岳に行かれたようで,硫黄岳へのトレースはまばら。とはいえ先行者はある模様。足跡を追っていたら上からドカドカと4人組若者パーティーが降りてきた。山頂で朝日をご覧になったとのこと。のんびり朝食喰ってるワタクシには出来ぬ芸当である。
東証になると困るのでバラクラバを被って登り始めたんだけど,どうにも暑くなって1時間ほどで脱ぐ。ザックの温度計を見るとなんと0℃!そりゃ暑いわ。バラクラバを下ろし,インシュレーターを脱ぎ,手袋もウィンター用から防寒テムレスに替えて進む。赤岩の頭までの林間は,何度歩いてもきつく,だが,以前頭を打った倒木は無くなっていたので,整備頂いているんだろうか。森林限界を超えると日光が降り注ぎ,高度も上がって酸素が薄くなり,嫌だ嫌だと呟きながら8時30分頃何とか登り切る。絶景を見るのはワタクシ一人であったウケケケケ。
ひとしきり写真を撮ってから硫黄岳へ。標高差200メートルくらいだからラクショーっしょと舐めてかかり返り討ちに遭う。登ってるうちに風がきつくなり,トレースも薄くてどれが正しいのかよくわからなくなり,泣きながらなんとか9時頃山頂広場に到着したら,4人くらい人がいて拍子抜けする。ミナサマ本沢温泉の方から上がってこられた模様。関西からはなかなかアクセスが厳しいんだが,向こうにも行ってみたいな。
山頂は,爆風というほどではないが相応に風はあり,立ち止まっていると結構冷えてくるので,適当に写真を撮って降りる。この山は,やっぱいろいろと好きなんだな。また季節を変えて訪れたいところ。下りはガシガシ飛ばし10時30分赤岳鉱泉着。ピッケルをストックに返って先を進む。途中でアイゼンの踵が浮くようになって,ちょっと調整が必要な感じになったのでチェンスパに替えて進む。土曜日なので登ってくる方結構いらっしゃった。赤岳山荘前で女性の方と少し話す。明日硫黄岳予定だけど爆風予報でげんなり,とのことであった。まあ,硫黄岳とはそういう場所だからねえ。
美濃戸口への林道はかなり融雪が進んでいた。しかし来週からまた寒波が来るのでガリガリに凍るんだろうな。とはいえ,2月としては赤岳鉱泉周りの雪もそれほど多くなかった気がする。日本海側だけ以上に多かったのが今年の冬なのかな。夏の山小屋の水事情が少し心配。12時30分頃無事下山。諸々整えて出発しようとしたら財布がなくて青ざめて探しまくったら,運転席のシート横に落っこちていた。好事魔多し。
というわけで,冬季赤岳に登る度胸のないヘタレ野郎が言うのもなんだけど,やっぱり,冬のこのエリアは好きだ。来年はツアーで赤岳に再チャレンジしてもいいかもしれんな。ちょっと考えよう。
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