後山《岡山県最高峰》
兵庫県
岡山県
山キチどん
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.6km
- 登り
- 1,427m
- 下り
- 844m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
| 天候 | 晴れ後曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2005年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
自転車
下山口：宍粟市千種町西河内のちくさ高原から自転車でエーガイヤ温泉 |
| その他周辺情報 | エーガイヤ温泉\300 |
写真
拍手
感想
今日は天気が崩れるらしい。べったりした曇り空の下、6:30早めに歩き出した。ベルビー自然園は入場料300円取られる有料施設で日名倉山(1,047m)への登山道も施設内から始まっている。しかし早朝のことで誰もいない。駐車場の斜面を這い登り登山道へと入りピストンした。僅か700mの距離で登り20分、下り15分で山頂を取った。日名倉山山頂には1等三角点「雛倉山」があり、展望もそこそこ得られた。地形図にはベルビーからの登山道しか書かれていないが、一般道もあるようで指導標が建っていた。昨夜暗くて見過ごしてしまったが、ベルビーの手前の方に登山口の表示があった。
30分の盗っ人登山でウォーミングアップを終り、次は後山縦走、河呂集落から笛石山に登りたいが、昨夜の偵察では平瀬に車を置くことは無理そうで千種川の傍の“エーガーヤ温泉”という福祉施設併用の温泉があり、その駐車場に止めることにした。天気が回復し晴れ間が広がりだした。河呂の林道終点までは2.5キロ、千種川右岸の里道を長閑に歩き、やがて登りとなった。新聞を取りに出てきた少年に登山道を尋ねると、松の木橋からのルートしか知らないと言う。
松の木橋ルートは、“平成の大馬鹿門”のある“おごしき山”経由のコースで笛石山には行かないはずだ。平成の大馬鹿門は京都の仏教大学に設置された作品だが受け入れられずここに永住の地を見つけた石柱で、北方にある空山(901m)と対を成している。インターネットで調べた河呂コースを辿るべく地形図を頼りに先に進んだ。それにしても指導標の類は一切なく、地元の人も知らないとは・・・心細くなりながらも鹿止めの扉を越えどんどん山に入って行くと植林地帯で伐採された小枝が地面に散在していた。何処でも歩けてしまう斜面が徐々に傾斜を増してきた。笛石山は別名千種富士と呼ばれる円錐形のきれいな形の山で戦国の昔、宇野主従が“しきぐさの里”に逃げのびて来たが、笛石山の頂上から聞こえる笛の音に敵軍に先を越されたと思い自刃をして果てた。実はこの笛の音、宇野氏を援けるべく到来した援軍、竹山城の使者が吹いていたものだったという。山名の由来はこれに因むもので、千種音頭に「昔悲しい笛石山に」と歌われているとか。
山の斜面に戻ると、地面に残る足跡は動物のものばかりとなり、道探しは諦めて登りやすいところを選んで進んだ。傾斜は恐ろしく急で木に掴まりながら這い上がった。円錐形の山と言うことは何処を登っても山頂に着けるという一寸した安心感がある。山頂近くに伐採地があり猫岩と言う大きな岩が飛び出していた。林道終点から50分500mの標高差を登り切り何処からともなく現れた登山道に合流し笛石山(895m)山頂に到達した。3等三角点「笛石」があり山頂標識も設置されていた。この先の縦走路は、しっかりした踏み跡と指導標に守られどんどん進んだ。軈てP1253に達すると南から上がってきた県境尾根に合流、ひょっとして登山道があるのかと思っていたが県境尾根には登山道はないようだ。スズタケの藪となり両側の視界が遮られ15分ほど進むと後山(1,345m)に達した。
岡山県の最高峰で3等三角点「後山」が設置されていた。北の方を見ると氷ノ山や扇ノ山が近い。後山の他に板馬見山、教霊山、行者山とも呼び名があり山頂標識には後山、板馬見山の2種類があった。一寸した祠もあり、岡山県側山麓の道仙寺の信仰の山でもあるようだ。行者本堂奥之院は女人禁制として昔ながらの信仰が生きている。縦走路は西に転じ80m余り下った。登り返し船木山(1,334m)に達するころガスが出だし、いよいよ雨の降り出しも近いかと覚悟を決めた。この先の縦走路はなだらかで歩きやすいので軽快に飛ばした。鍋ヶ谷山(1,253m)は目立ったピークもなく標識もなく、スズタケで展望すらない。更に10分程行くと三叉路で鉄筋コンクリート造りの避難小屋が建っていた。ちくさ高原へは右に折れるが、駒の尾山(1,281m)に寄るため分岐を直進した。5分もかからずに山頂に達した。360°の展望で山頂標識の石柱を中心にストーンサークルの如く方位が示されていた。
分岐点に戻り縦走路を北進しダルガ峰を目指した。途中に大海里山(1,207m)があるが登山道は西側を巻いている。山頂には4等三角点「大海里」が設置されていた。漸くガスの下に抜け出し、なだらかな山頂のダルガ峰(1,163m)に達した。何処が山頂か分かり難いが風倒木と伐採により西側に展望が開けていた。此処からはちくさ高原に向けての下りで、雨の降り出すまでに下りようと急ぎ足で進んだ。軈てスキー場に飛び出し、手頃なゲレンデを下った。ロッジが見えてくると、昨夜自転車をデポしておいた“ちくさ高原”だ。
ちくさ高原は標高906mから350mまでの略一貫した下りで自転車には持ってこいの帰路、途中で写真を撮ったりしながら15�劼瞭残�を40分で走ることが出来た。エーガイヤ温泉に帰り着く頃には雨かと思っていたのに晴れてきて山の姿もしっかり見えだした。エーガイヤ温泉は僅か300円の入浴料でボディソープやシャンプーも備え付けられ街の銭湯より安かった。温泉にゆっくり浸かり、一般道を4時間掛けて京都へと帰った。
（後日譚） 後山は平成26年4月1日1m低くなり山岳標高は1,344mと改められた。
こっそり拍手
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録するこの記録で登った山／行った場所
関連する山の用語
山行記録を公開しました
X
Facebook
リンク取得
メール
ブログパーツ
情報提供のお願い
山行記録を投稿して、ヤマレコのコミュニティに参加しよう！
この山行記録の写真
後山の最新記録
駒の尾山の最新記録
ダルガ峰の最新記録
Highland さん
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する