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記録ID: 8139928
全員に公開
ハイキング
氷ノ山

加藤文太郎ゆかりの氷ノ山

1999年09月26日(日) [日帰り]
情報量の目安: A
都道府県 兵庫県 鳥取県
 - 拍手
GPS
05:35
距離
10.4km
登り
905m
下り
905m

コースタイム

日帰り
山行
4:50
休憩
0:45
合計
5:35
5:20
50
福定親水公園登山口
6:10
6:20
50
7:10
7:20
65
8:25
8:50
30
9:20
45
10:05
20
10:25
30
10:55
福定親水公園登山口
天候 曇り
アクセス
利用交通機関:
自家用車
親水公園の駐車場に駐車しました。
親水公園の登山口の駐車場にはちょうど4時に着く。5時頃からいつものパターンの朝食をとり、5時20分に懐中電灯を照らしながら歩き始めた。
20分ほどで滝の見える小広い平地に出る。のぞき滝と書かれてあり、遭難碑やお地蔵さんが立っている。
親水公園の登山口の駐車場にはちょうど4時に着く。5時頃からいつものパターンの朝食をとり、5時20分に懐中電灯を照らしながら歩き始めた。
20分ほどで滝の見える小広い平地に出る。のぞき滝と書かれてあり、遭難碑やお地蔵さんが立っている。
さらに右手に布滝を見下ろしながらしばらく登ると左手に滝が二つ見えてくる。くのじ滝と不動ノ滝と書かれてある。左右に滝を眺めながら歩けるこの登山道はなかなか良い。
この二つの沢に挟まれた尾根道を登って行くと小豆ころがしに出るが、そこは現在通行止めになっているため迂回路を行く。
さらに右手に布滝を見下ろしながらしばらく登ると左手に滝が二つ見えてくる。くのじ滝と不動ノ滝と書かれてある。左右に滝を眺めながら歩けるこの登山道はなかなか良い。
この二つの沢に挟まれた尾根道を登って行くと小豆ころがしに出るが、そこは現在通行止めになっているため迂回路を行く。
ジグザグの急登を続けて行くとやがて平坦な道になり6時10分に地蔵堂に着く。
杉木立の中にあるこの地蔵堂は加藤文太郎が泊まったことで知られている。当時はどのようなものだったのか知る由もないが、今は青いトタンで作られた建物で風情は全く感じられないのが残念だ。しかし中のお地蔵さんは年期を経たもので伊勢参りの人たちが道中の安全を願った往時が偲ばれる。
氷ノ山越えまで急登が続く中でこのあたりだけが起伏の少ない緩やかな道となっている。
ジグザグの急登を続けて行くとやがて平坦な道になり6時10分に地蔵堂に着く。
杉木立の中にあるこの地蔵堂は加藤文太郎が泊まったことで知られている。当時はどのようなものだったのか知る由もないが、今は青いトタンで作られた建物で風情は全く感じられないのが残念だ。しかし中のお地蔵さんは年期を経たもので伊勢参りの人たちが道中の安全を願った往時が偲ばれる。
氷ノ山越えまで急登が続く中でこのあたりだけが起伏の少ない緩やかな道となっている。
地蔵堂からしばらく杉林の道を行き、沢を渡って木地屋跡を過ぎると氷ノ山越えへと続く登りが始まる。何回か水場を通り過ぎて登っていくうちに樹々の聞から遠くに氷ノ山が見えてくる。まだまだ先は長そうだ。
地蔵堂からしばらく杉林の道を行き、沢を渡って木地屋跡を過ぎると氷ノ山越えへと続く登りが始まる。何回か水場を通り過ぎて登っていくうちに樹々の聞から遠くに氷ノ山が見えてくる。まだまだ先は長そうだ。
6時55分に弘法ノ水に着く。その後も峠の直下まで随所に水場がある。やがて潅木帯になり頭上が明るくなって峠が近づいてきたことが分かる。
氷ノ山越えには7時10分に到着する。因幡堂跡の石碑がある。ここは因幡から但馬に抜ける里道と鉢伏山から氷ノ山に至る山道とが交差する峠の見本のようなところだ。立派な避難小屋も建っている。
6時55分に弘法ノ水に着く。その後も峠の直下まで随所に水場がある。やがて潅木帯になり頭上が明るくなって峠が近づいてきたことが分かる。
氷ノ山越えには7時10分に到着する。因幡堂跡の石碑がある。ここは因幡から但馬に抜ける里道と鉢伏山から氷ノ山に至る山道とが交差する峠の見本のようなところだ。立派な避難小屋も建っている。
全体に曇り空だが時々日も差し、氷ノ山の山頂も見える。道標を見ると山頂まで1.8kmとある。小休止してから頂上を目指して歩き始める。
全体に曇り空だが時々日も差し、氷ノ山の山頂も見える。道標を見ると山頂まで1.8kmとある。小休止してから頂上を目指して歩き始める。
ブナの原生林の中の道を行くうちに登りが始まり、登り切るとしばらくは潅木帯の平坦な尾根道が続く。そのあとこしき岩を巻いて行き、つづら折りの道から延々と続く階段を登って頂上には8時25分に着く。
ブナの原生林の中の道を行くうちに登りが始まり、登り切るとしばらくは潅木帯の平坦な尾根道が続く。そのあとこしき岩を巻いて行き、つづら折りの道から延々と続く階段を登って頂上には8時25分に着く。
山頂で休んでいるうちに纏わりついていた霧も晴れて、曇り空ではあるもののそこそこの展望が得られるようになった。特に南側の視界は良く、三ノ丸へと続くたおやかな緑の稜線が一際印象的だった。その彼方には三室山から那岐山にかけての因幡と美作の国境を成す山並みが雲間に見え隠れしていた。
山頂で休んでいるうちに纏わりついていた霧も晴れて、曇り空ではあるもののそこそこの展望が得られるようになった。特に南側の視界は良く、三ノ丸へと続くたおやかな緑の稜線が一際印象的だった。その彼方には三室山から那岐山にかけての因幡と美作の国境を成す山並みが雲間に見え隠れしていた。
振り返って北側では眼下に氷ノ山越えから歩いてきた尾根筋がよく見えたが、その背後の鉢伏山や扇ノ山などは雲の中で、東側ではさらに大きな雲塊が視界を遮っていた。
振り返って北側では眼下に氷ノ山越えから歩いてきた尾根筋がよく見えたが、その背後の鉢伏山や扇ノ山などは雲の中で、東側ではさらに大きな雲塊が視界を遮っていた。
写真を撮って8時50分に人の気配のない山頂を辞す。文太郎の言葉を借りれば、鳴呼氷ノ山よ、また来る日まではと泣かずにはおれなかった。
写真を撮って8時50分に人の気配のない山頂を辞す。文太郎の言葉を借りれば、鳴呼氷ノ山よ、また来る日まではと泣かずにはおれなかった。
下りは東尾根を行く。下り始めて間もなく右手に古生沼を見る。西日本では貴重な高層湿原で立入禁止となっているが思ったよりは小さなものだった。
下りは東尾根を行く。下り始めて間もなく右手に古生沼を見る。西日本では貴重な高層湿原で立入禁止となっているが思ったよりは小さなものだった。
ゆるやかな階段状の道を駆け下りて行き、古千本を過ぎて神大ヒュッテには9時20分に着く。そのあとも緩やかな下り道が東尾根避難小屋まで続く。
神大ヒュッテから避難小屋の間には随所に水場がある。道の傾斜も緩やかで、登り道としては登ってきた氷ノ山越えの道よりも楽かも知れない。
ゆるやかな階段状の道を駆け下りて行き、古千本を過ぎて神大ヒュッテには9時20分に着く。そのあとも緩やかな下り道が東尾根避難小屋まで続く。
神大ヒュッテから避難小屋の間には随所に水場がある。道の傾斜も緩やかで、登り道としては登ってきた氷ノ山越えの道よりも楽かも知れない。
霧の中の薄暗い原生林を下り、東尾根避難小屋には10時5分に着く。
霧の中の薄暗い原生林を下り、東尾根避難小屋には10時5分に着く。
避難小屋から道は木製の階段の急降下となる。しかしそれも15分ほどで10時25分に東尾根登山口に降り立つ。
一帯はキャンプ場になっておりオタカラコウがたくさん咲いていた。少し季節はずれのように思ったが、あるいはよく似た他の花なのだろうか。
避難小屋から道は木製の階段の急降下となる。しかしそれも15分ほどで10時25分に東尾根登山口に降り立つ。
一帯はキャンプ場になっておりオタカラコウがたくさん咲いていた。少し季節はずれのように思ったが、あるいはよく似た他の花なのだろうか。
登山口から舗装された林道を歩き10時55分に親水公園登山口に帰り着いた。このころになってようやく青空が見え始め天気は回復に向かい始めた。しかし今更どうこうしても始まらない。服を着替えて11時15分に親水公園を出発した。
登山口から舗装された林道を歩き10時55分に親水公園登山口に帰り着いた。このころになってようやく青空が見え始め天気は回復に向かい始めた。しかし今更どうこうしても始まらない。服を着替えて11時15分に親水公園を出発した。

感想

昭和11年1月、槍ヶ岳北鎌尾根で遭難した浜坂出身の単独行者加藤文太郎が兵庫槍ヶ岳と呼んだ氷ノ山は、兵庫と鳥取の県境にある標高1510mの山です。山中にブナの原生林や高層湿原を有し、高山の少ない西日本では貴重な存在となっています。また冬季は積雪も多く樹々は樹氷と化すため須賀ノ山とも呼ばれています。加藤文太郎はこの山の周りに連なる扇ノ山や鉢伏山などを含めた一帯を兵庫アルプスと称して中部山岳厳冬期単独行のための鍛錬の場としていました。
近畿地方では大峰、大台に次ぐ標高を有し、加藤文太郎ゆかりのこの山にはいつかは登らねばと思っていましたが、大型台風18号が過ぎ去り好天が予想されるこの週末が絶好の機会だと考えて行くことにしました。
しかし登山口に到着したときは星も見えていた空は、懐中電灯を照らしながら歩き始めて見上げると完全な曇りになっていた。7月の別山の時と同じようなパターンで、天気に関してはこの年はどうもツイていないようでした。

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