【奥久慈】生瀬富士〜立神山〜月居山


- GPS
- 05:19
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 810m
- 下り
- 815m
コースタイム
- 山行
- 3:44
- 休憩
- 1:36
- 合計
- 5:20
天候 | はれ時々くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・生瀬富士〜ジャンダルム〜立神山〜かずまの区間はロープの張られた岩場や急斜面の連続です。通過には十分注意しましょう。 ・生瀬滝上の徒渉点は水量の多い時期は迂回路が設定されています。 ・月居山は山頂直下など一部急なところもありますが、おおむね舗装路で安心して歩けます |
写真
感想
【小滝沢キャンプ場より撤収】
前日、土岳への登山を終えた後、テントを張った小滝沢キャンプ場で炭火料理に舌鼓を打ち、アルコール片手に焚き火を楽しんで、日付の変わる頃までには床に付きました。とはいえ、キャンプでは熟睡できたためしのない身の上、今回もウトウトするだけで寝つけないまま夜は更けていき、辺りが白み始めてきた頃には眠るのを諦めました。お湯を沸かしてモーニングコーヒーを淹れ、その後、昨晩の残りの舞茸おこわ、インスタントみそ汁、レトルトの肉じゃがの朝食を取りました。
【海が見たくて】
この日は奥久慈の生瀬富士へ登る予定でしたが、撤収準備が終わると、まず目的地とは反対方向に向いました。すぐ近くまで来たのだから、海を見ていきたかったのです。ひと目 見られればそれで良いと思い東に進んだのですが、いつの間にか南に向う道に入ってしまいました。たどり付いた先の公園に海が見えると記載のある展望台があったので登ってみたのですが、天候のせいか空と海の境界が見えるであろう部分は白っぽく霞むのみで、どこが海やら分かりませんでした。海に近づくべきクルマを走らせ続けたのですが、この辺りは地形の関係上よほど近寄らないと海が視界に入ってこないようでした。ズルズルと時間が過ぎていくのが耐えられなくなったので、海は諦めて山に向うことにしました。
【町営P〜生瀬富士登山口〜分岐】
出発が早かったおかげで、8時半過ぎには登山口の最寄りの駐車場に到着しました。余分な装備をクルマにおいて、9時過ぎには駐車場を出発しました。袋田の滝へ向うメインストリートから北に延びる路地に入り、案内の道標に従って入山。はじめは植林帯の緩やかな登りが続きます。谷沿いに道を離れて、尾根に上がると徐々に傾斜が急になってきます。それでも月待ちの滝への分岐までは、歩きやすい道が続きます。分岐を過ぎると、ガラッと雰囲気が変わり岩場が出てきます。要所にお助けロープが張られているので、これを頼り過ぎないように高度を上げていきます。この先にある徒渉点のために長靴を履いてきたのですが、柔らかい長靴では岩場の上で歩きづらく、登山靴を履いてこなかったことを少しだけ後悔しました。
【生瀬富士〜茨城のジャンダルム〜立神山】
やがて生瀬富士に到着。南に進めば立神山ですが、北に伸びる岩のヤセ尾根に寄り道していきましょう。通称「茨城のジャンダルム」として近年有名になったスポットです。一度下降して、岩場をトラバースしてヤセ尾根に登るのですが、この尾根に上がる地点に貼られたロープ、岩に摺られるようで少し摩耗しています。すぐに千切れることはないと思いますが、ロープを使用する際には気をつけた方がよいかと思います。ヤセ尾根そのものはそんなに長くないですが、そこそこ高度感があります。火照った身体に吹き付ける風が心地よく、360°の展望があって気持ちのいいところです。この日の山行のハイライトといえるところでしょう。
先端まで行ったところで引き返し、生瀬富士の山頂まで戻ります。山頂から立神山への下りは、このコース随一の急下降が待っています。こちらにもロープは張ってありますが、滑落に注意するとあまりスピードを上げられませんでした。一度下りきったところで、ふたたび急登を登り詰めれば、この日の最高点 立神山に到着です。最高地点ではありますが、山頂は木々に囲まれてあまり展望がありません。
【立神山〜かずま〜滝のぞき】
立神山を過ぎると、ちょっと道が分かりにくくなります。漫然と下っていると登山道を外れる怖れがあるので。踏み跡の観察やGPSでの現在地確認に気をつけながら歩きましょう。「かずま」と呼ばれる分岐で、麓の滝本集落への道を右手に見送り、直進して ほどなくすると滝のぞきという展望地に到着です。稜線上から袋田の滝を一望することができます。麓の観瀑台からとは一風変わった光景で、こういった風景を見ることができるのも登山の醍醐味でありましょう。前方は切れ落ちた崖なので、くれぐれも足元にはご注意を。
【生瀬滝上渡渉点〜奥の滝山荘】
滝のぞきの先で、ふたたび登山道は急下降していきます。沢音が聞こえる中を急坂を下っていくと、生瀬滝上の渡渉点に出ます。水量の多い時期は迂回路を通る必要がありますが、今回は普通の登山靴でも大丈夫なくらいの水量でした。徒渉のために長靴を履いてきたのですが、その恩恵に預かれた区間は本当に一瞬でした。
対岸にあがると、無人の貸別荘があります。登山者向けのものではないと思いますが、イスとテーブルが置いてあります。だいぶ疲労していたので、ここで休憩していきました。サーモスのお湯でコーヒーと紅茶を淹れて、携行食を食べて気合いを入れていきます。休憩を終えると、いよいよ最後のピークである月居山へと取り付きます。
【山王山〜月居観音〜月居山〜七曲がり〜駐車場】
月居山には以前、紅葉の時期に奥久慈男体山から縦走してきたことがありました。あまり展望のない山ですが、今の時期ならギリギリ新緑が楽しめるはずです。はじめのうちは雑木林の中の土の道を緩やかに登っていきますが、袋田の滝からの道が合流する辺りから先は、舗装路や階段の道となります。あまり登山らしくない道ですが、生瀬富士で岩場の登下降を経て消耗した身体には歩きやすくて助かりました。山王山(大子町のハイキング冊子では月居山前山という名前になっています)を越えて、一度下った先の鞍部にあるのが月居観音で、ここの分岐から南に向って一登りした先が月居山の山頂です。この頃になるとかなりヘバッて来ていたので、途中の岩場にザックをデポして山頂へと往復してきました。山頂直下にはロープ場もありますが、生瀬富士の岩場に較べれば物の数ではありません。山頂広場で一息つくと、すぐに下山に取りかかりました。
途中、分岐で袋田の滝への道を右に見送り、左に向って下っていくと、登山道は車道と合流します。しばらく車道を進んでいくと、右手の斜面に登っていくと分岐が見えてきます。ここが「七曲がり」とよばれる登山道への入口です。文字通りクネクネした谷間の道を下って行けば、ふたたび車道へと出ます。車道を突っ切って路地を抜ければ、駐車場は目と鼻の先です。
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