尾瀬で🌸花巡り(鳩待峠〜山の鼻〜温泉小屋〜見晴をぐるっと周回)


- GPS
- 09:52
- 距離
- 24.5km
- 登り
- 248m
- 下り
- 242m
コースタイム
- 山行
- 7:36
- 休憩
- 2:59
- 合計
- 10:35
その行き方を調べると、現在いつも使ってる富士見下から尾瀬ヶ原へ降りるコースが、2本とも通行止めになってる事を知る。車で尾瀬戸倉から、スタートする場合、駐車場代、バス代、高速代、ガソリン代含め、一人だけで行くと相当金額がかさむので、公共交通機関を使った場合を調べてみた。すると夜行バスが走っており、4500円で尾瀬戸倉4:50分着という、絶好の行き方を見つけた。ただし帰路のこのバスは、最終便が尾瀬戸倉15時発と結構早い。そこで帰路は鳩待峠最終バス時刻が16:30となってたので、路線バスで帰りつけるか調査。沼田駅18:37着で、新宿22時には辿り着けることが判明。バス代2400円+JR在来線2640円で5040円で行けるのだ。これなら最終バスまで粘って、日帰りで鳩待峠からなんとか回れそうだ。
帰りの疲れた中での一人だけの運転や、行きの夜通しの運転を考えれば、一人の場合は、このルートが断然良さそう。と言う訳でまずはバス予約がとれるか確認。すると前日便の予約は17時までしかできないことが判明。15日の夜計画を思い立ったので、16日夜出発便は予約が出来なかった。仕方なく17日夜便を予約、決行は6/18の1日で日帰りとした。本来は1泊したいところだったが、テント泊準備や背負う重さにもちょっと不安があって、なんとか日帰りと考えた。
後々分かったのだが、この夜行便、空いてれば当日でも乗れるみたいで、実は平日の夜行便は結構ガラガラだったのだ。席が埋まってたのは半分ぐらい。結果論だが、当日券を見込んで予約なしの16日の出発もあり得た。しかし確証はないので、多少のリスクはあるかも。
天候 | 曇り時々晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
始発のバスで5時半少し前に鳩待峠5:45着(1300円) 帰路は、鳩待峠最終バス16:30発、尾瀬戸倉16:50着(1300円)、同17:15発、 沼田駅18:40着(2400円) 沼田からは在来線を使って19:02発、高崎・赤羽乗換で、新宿駅22:00着(2640円) |
コース状況/ 危険箇所等 |
数日前までは大雨の影響で、東電小屋〜温泉小屋は木道が水没していたようですが、3日後の6/18には水は引いて、問題なく歩けました。牛首から東電小屋へ向かう前半部分で、木道交換工事中。仮迂回木道が1本しかなく、交互通行になるため、混雑時は待ちが発生しそう。 全般的に複数個所で、木道の痛みが激しく、歩きづらい。最も醜い状況の場所は、見晴〜竜宮間、竜宮〜牛首の前半。木道が劣化し、削れて中央部分がくぼんでおり、非常に歩きづらい。その他も短い区間で劣化した部分多数。 今年の残雪が非常に多かった影響で、木道がやられてしまった箇所も結構ありました。特に河川の橋前後に木道がもぐってしまったり、ギッタンバッコンになってたり、橋が折れてしまったりと、結構やられた箇所が多かった模様。富士見峠から竜宮へ向かう長沢新道や見晴らしへ向かう八木沢新道は橋崩落で、通行止め中。 本コースはゆっくりお花鑑賞しながら、日帰りで回るには、少しハードに感じました。後半は最終バスの時刻を気にしながらの、半分激走状態でなんとか回ったというお恥ずかしい顛末で、本来は2日間に分けて、ゆっくり歩くべきだと思います。 |
その他周辺情報 | 沼田駅前は何にも無くてびっくり。待ち時間でコンビニで夜食でも買おうかと思ってたけど、閑散としており、買えなかった。ヤマザキデイリーがあったけどお店開いてなかった!残念。乗換高崎駅にJRのコンビニあって、ここで弁当買って食べました。 |
写真
タチツボスミレ
感想
久々の夜行バス登山、以前は結構眠れたけど、今回はうとうとしてるうちに、ついてしまった感じ。眠ったような眠ってないようなで、寝覚めが悪かった。ちょっと頭痛も伴い、スッキリしない体で、尾瀬戸倉に到着。
ちょうど公衆トイレの真ん前が、路線バスや高速バスの停留所で、降りてまずは用を足す。ここでは無料で、ウォシュレット付きのきれいなトイレでした。鳩待峠行きバス発着所は、橋を渡って、駐車場の出口にある。こちら駐車場側にはトイレ無し。バス停の前にザックを置いて順番確保。始発時刻5:30より10分ぐらい早く、1台目に乗れました。鳩待峠にも15分ぐらい早く6時前に到着。
鳩待峠バス停は、峠から100mぐらい手前の駐車場エリアになっていた。以前は峠までバスが入っていたような気がするけど。久々の鳩待峠はけっこう変わってましたね。星野リゾートが峠に何か建設中らしい。こんな場所にお客くるのかなあ??
鳩待峠以降ハイクエリアについては、その区間ごとに、そのお花の状況を簡単に、備忘録として残します。お花好きの方に参考に成ればと思います。ただしくれぐれも木道を外さないように!お花は木道近くにも、いっぱいあります。
【鳩待峠ー山の鼻】
山道の中を緩やかに下っていきます。湿原に無い種類のお花が、いっぱいあるので、侮れない区間になります。エンレイソウ、サンカヨウ、オオバキスミレ、ツバメオモトなどは終盤です。マイヅルソウ、ニリンソウ、カラマツソウ、などが見頃。水芭蕉はおしまい、かわってコバイケイソウが咲き初め。オオカメノキやムラサキヤシオがところどころ咲いてます。小屋近くはサンリンソウ、ミヤマエンレイソウ、ミヤマスミレ、クルマバツクバネソウ、など美しいお花がいっぱいあります。千鳥系は少し時期が早かったか見られませんでした。今年は少し開花が遅いかも。
【植物研究見本園】
今回の尾瀬の中では、最もお花が秀逸だったエリアです。ぜひこのエリアは、時間をかけて、見て回ったら良いかと。まず目を引くのはミツガシワの大群落です。出入り口から最も遠いあたりから、中間を横切る道の真ん中あたりにかけて、大群生を、形成しています。遠目にも白く見える。近くで見るには、真ん中の道の中央あたりが、良いです。次のみどころはリュウキンカがすばらしい。間近で見られますし、今年は花付きがやばい。水芭蕉もこの見本園が、一番良かったです。おそらく雪が遅くまで残った影響でしょう。時計回りで、中間の横切る道の分岐当たりが、一番残っていました。その他サンリンソウ、オオバタチツボスミレ、アマドコロ(orナルコユリ)の群生、数はすくないけどミヤマキンポウゲ、シナノキンバイは出口あたり、コイワカガミ、チングルマ、ヒメシャクナゲ、タテヤマリンドウは入口からすぐの池塘群周辺にいっぱい咲いてます。
【山の鼻ー牛首】
川上川周辺に若干水芭蕉が残っています。尾瀬ヶ原全般で言うと、水芭蕉、リュウキンカは終盤です。橋周辺にはズミが満開。その先の池塘群に入ると、ワタスゲ群生がすばらしい。この辺りのふわふわのボンボンの進み具合が一番でした。ところどころレンゲツツジの蕾がだいぶん膨らんでました。ヒメシャクナゲやミツガシワやズミもぽつぽつ。
【牛首ーヨッピ橋】
途中木道架け替え工事中。一部交互通行区間あり。ここはオオバタチツボスミレが多い。下ノ大堀川橋周りはズミ満開。オゼタイゲキの黄緑色のお花がきれい。ヨッピ橋の周辺にも、オゼヌマタイゲキ多い。下ノ大堀川橋を渡って、ヨッピ橋へ向かう途中の池塘群あたりは、ヒメシャクナゲ、タテヤマリンドウ。
【ヨッピ橋ー東電小屋】
ヨッピ橋もズミがきれい。オゼヌマタイゲキも多い。レンゲツツジはまだ蕾。乾燥した湿原にはタテヤマリンドウ、ヒメシャクナゲ、ところどころにショウジョウバカマ。東電小屋周辺の縁遠目にコバイケイソウ群生。
【東電小屋ー東電分岐】
小屋手前にウワバミザクラ満開。周囲の森の下ばえに、ユキザサ。橋手前の湿原にはコバイケイソウが大群生。ハクサンチドリ、テングクワガタ、オクヤマガラシなど。橋周辺にはツクバネソウ。下田代にはいると、ヒメシャクナゲ、コイワカガミ、タテヤマリンドウ、ショウジョウバカマ、ミツバオウレンなど
【東電分岐ー温泉小屋】
赤田代はサンリンソウ、オクヤマガラシ、テングクワガタ、ヒメシャクナゲ、タテヤマリンドウなど。リュウキンカや水芭蕉は終盤。小屋周辺からすこし三条の滝寄りの山の中では、チゴユリ、コミヤマカタバミ、ミミナグサ、テングクワガタなど。
【東電分岐ー見晴】
ミヤマキンポウゲ、ニョイスミレ(紫系)、タテヤマリンドウ、コバイケイソウ、など。見晴小屋周辺にはミヤマスミレ、ユキザサ、レンゲツツジなど。
【見晴ー竜宮】
木道の状態が最も悪く、歩きにくい。この区間は乾燥化の進行顕著。タテヤマリンドウ、ヒメシャクナゲが多い。この区間のヒメシャクナゲは木道近くで群生多く、撮りやすい。竜宮小屋近く、行者ニンニク、クルマバソウ、ズミ群生あり。オオバタチツボスミレも多い。
【竜宮ー牛首】
ヒメシャクナゲ、タテヤマリンドウ、リュウキンカ(終盤)が多い。チングルマ少しだけ。ズミ、レンゲツツジ、オゼタイゲキはぽつぽつ。牛首に近づくにつれ、ワタスゲの大群落。大堀川水芭蕉はおしまい。
最後に目的のお花、トガクシショウマは、保護柵に守られ、しっかり咲いていてくれました。何とか無事探し出して、目に焼き付けることが出来、良かったです。ちょうど咲きたての、フレッシュなお花たちに、出会うことが出来、満足。
尾瀬ヶ原を全体にまんべんなく、この季節を彩っていたのは、タテヤマリンドウ、ヒメシャクナゲ、ワタスゲでしょうか?水芭蕉、リュウキンカはさすがに終盤です。レンゲツツジはこれから見頃。
小屋周辺は、湿原に無いお花たちが、いっぱい咲いてるので、要チェックですよ!これからの尾瀬も、益々楽しみですね。また時期をずらして、訪れようと思います。
今回のお花巡りの反省点ですが、ぐるっと回ってお花をゆっくり見たかったのですが、時間が無さ過ぎて、後半は最終バスの時刻に間に合うように、時計とにらめっこ状態で、落ち着いてお花を撮れませんでしたね。行程が長すぎたのに対し、所要時間が短すぎた。まあ尾瀬のポテンシャルの高さから、被写体が多すぎたとも言えます。結局、つごう1000枚ぐらい撮影してしまった!これでは時間が足りないなあ!
最後は年甲斐もなく、激走状態で、今日はこきつかった体も、ボロボロです。年相応に、もっとゆとりを持った計画にしないと、体がもたんですね。これからは、もう少し、そういうところに、時間もお金も費やそうかな。
随分昔になりますが私もこの花目当てに2回程この時期に入った事があり(多分同じ場所でしょう)最初に出会った時には感動しました。今は保護柵の中に咲いているんですね。鹿の食害や盗掘の事を考えると仕方ない事なんですが、昔は良かったなぁ。
木道が随分劣化している事や星野リゾートの話、湿原の乾燥化が進んでいる話などをお聞きすると時計を逆に回したいと切に思いますが、まだまだ尾瀬のポテンシャルは凄いですね。
今回のアプローチの方法は大変参考になりました。
コメントありがとうございます。尾瀬はやっぱり山が大きいですね!そしてそこに秘めたポテンシャルは、改めてものすごいと感じました。他の場所とはスケールが全然違うんです。尾瀬の森に入った時、あの巨木群をみてるだけでも、癒されてきます。ただあの木道の荒れ方を見ると、やはりオーバーユースの状態なのかもしれません。この大切な自然を後世に、残すためにも、木道一つとっても、もっとどうすればより良くなるか、知恵を出し合うことが必要かもしれませんね。
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