赤石岳、悪沢岳日帰り


- GPS
- 16:21
- 距離
- 66.2km
- 登り
- 5,311m
- 下り
- 5,211m
コースタイム
- 山行
- 15:54
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 17:18
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
---|---|
アクセス |
写真
感想
今まででぶっちぎりで長く高く苦しい道のりだった。おまけに日差しがきつくて少し動いただけで体が熱を持ち全然思ったように進めなかった。
日帰り最難関の山というのは伊達ではなかった。
体力と物資は揃えてきたので、時間さえかければ必ず日帰りが達成できるはずだという思いで、果てしなく遠く遠くに続いているように見える道を進み続けた。
さっきまで遠くに見えていた景色の場所へ何時間かかけて辿り着く、また次の景色に向けて進んでいく、というのを何度も何度も繰り返した結果、当初の目標通り赤石岳と悪沢岳の両方のピークを取ることができた。
しかし、赤石岳のピークを取り、悪沢岳も取ろうというときには16:00となっており、ここまで時間が、かかってしまったのは完全に予想外だった。ここから折り返しの下山となれば一体何時に帰れるのだろう、少なくとも日没には間に合うまい、ひょっとしたら日付が変わるかもしれない、ヘッドライトの電池がもたなかったらどうしようかと、色々な思いが頭を錯綜し絶望した。
しかし、下りないことには帰れないので仕方なく、腹を決めて一心不乱に下った。悪沢岳を過ぎれば登り返しはほぼなく、下りはスムーズに進めていた。途中千枚小屋で、何の不安もなく安穏と食事をして食べている人達を羨ましく思いながら横を通り過ぎた。
しかし、下りも半分に差し掛かる頃、19:00頃までは樹林帯でも道が見えていたが、それを過ぎた19:30にはヘッドライトなしでは視認ができなくなった。真っ暗闇の中での下り道は、単純な一本道だったり階段がある所では道を見失わずに済んだが、例えば岩の上を登る所などでは、急に道がなくなったようで取り乱し、何度も何度も足を止めて一心不乱に道を探した。暗闇の中で足が止まっている間は、野生動物はもちろん、人ならざるものにじっと見つめられているような感じがして、非常に恐ろしい気持ちだった。真っ暗になってから山を出るまでの1時間半の間は今まで行きていて味わう一番恐ろしい時間だったかもしれない。
行きと帰りは折り畳み自電車を使用し、馬鹿みたいに長い舗装道を走った。行きはまだ歩いている人や自転車の方や通り過ぎるバスがいて良かったが、帰りは出発するにも帰還するにも半端な時間で、1時間誰ともすれ違うことなく、真っ暗の道を照らしながら一人自転車を走らせた。
自分らは車で乗り入れるくせに、登山者には入山規制とか抜かしてせっかくある舗装道を使えなくするのが非常に腹立たしい。通行料を取るなりしてほしい。
今回は暗闇の中を過ごすことが多く、非常に怖い旅路だった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する