火打山・新潟焼山・金山・天狗原山(お花いっぱいの頚城山塊の縦走)


- GPS
- 20:52
- 距離
- 33.8km
- 登り
- 2,508m
- 下り
- 2,948m
コースタイム
- 山行
- 3:26
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 3:58
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 7:32
- 山行
- 7:17
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 9:17
天候 | 3日間とも快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
・復路 雨飾高原露天風呂の3分下から南小谷駅までの村営バスあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
笹ヶ峰〜火打山:危険個所なし。残雪なし。 火打山〜胴抜切戸:アザミ・ウド中心の藪。お花チラホラ。ザレ場2か所あり。 胴抜切戸〜新潟焼山:アザミ・ウド中心の藪。お花チラホラ。急登。暑い! 新潟焼山〜泊岩:上部ロープあり・岩場。難しくない。下部は藪。 泊岩〜富士見峠:泊岩分岐から残雪を登り、回り込む道で富士見峠へ。足場悪く、藪深し。富士見峠そばの残雪は豊富だが、登山道に雪はない。シラネアオイあり。 富士見峠〜金山:はじめは細尾根。花豊富。残雪なし。 金山〜天狗原山:残雪4か所。うち2か所は高巻きで避けた。残り2つは念のためチェンスパで。でも雪が柔らかく、あまり効いていない。 天狗原山〜金山登山口:1949m峰の下のザレ場が悪い。下部の水場はチョロチョロ。 |
その他周辺情報 | 雨飾高原 無料露天風呂。最高です。 小谷温泉山田旅館 高いけどここはご飯もおいしいし、風呂もよいです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
シェラフ
ヘルメット
蚊取り線香
|
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感想
7月18日(金)
2022年に焼山の入山規制解除から温めていた頚城山塊の縦走。今年は天候にも恵まれいよいよ決行。
18日朝一の新幹線で長野へ。長野からは北しなの線に乗り換えて、妙高高原に到着。しかし、ここでバス待ち1時間以上。平日は1日一本のみなのだから、バスダイヤはもう少し考えてもらいたいところ。(土曜休日は上越妙高廻りでよい接続がある)
妙高高原の駅前の観光案内所で燕を見ながらバスを待つ。子供たちは巣からはみ出そうなくらい大きい。
バスに揺られること約1時間で笹ヶ峰に到着。トイレはあるが、水の飲用は不可。
ゲートで入域料500円也(任意)を支払って、代わりに記念品をもらう。黒沢橋まではブナ林のなかを緩やかに登る。黒沢橋でタオルを水で濡らして涼を取る。
ここからは十二曲がりの急登。荷物が肩に食い込む。ちなみに今日は22kgほど。重い・・・。雪があるとの情報のため、6本爪アイゼンを入れているのが痛い。
富士見峠からは勾配は緩いが疲れてきて、歩みが遅くなる。
それでも15時前に高谷池ヒュッテに到着。受付して空身で天狗の庭の少し先まで散歩する。登山道上に雪はなく、ハクサンコザクラとワタスゲがきれいであった。
小屋の夕食は2回戦でKOKUDOは1回戦目の17:15から。美味しいご飯(食べ放題)にカレーとハヤシの2種類かけ放題。福神漬け食べ放題。デザートのフルーツポンチと冷たいお茶は1杯ずつ。
2回戦は17:45から。そして18時半からは百名山のビデオ上映。火打山から焼山の縦走まで入っていて興味深く見る。そして、その後には海谷山塊のビデオもあった。こちらもなかなか面白そう。暑くない時期がよさそうだけど。
7月19日(土)
4時10分頃起床。夕食時に受け取ったお弁当(おにぎり2個)のうち1個を食して出発。今日も天気は良い。4時50分頃出発。火打ちに朝日がさしていた。
昨日見たお花畑を通過し、高度を上げていくと昨日に引き続き、北アルプスや富士山、南アルプス、中央アルプスなどの展望が広がる。
火打山には予定より若干遅れて到着。ここからはアザミと虎杖(イタドリ)を中心とした藪道になる。それでも影火打までは、まだましであったが、その後の急坂を下り始めると、道は見えないし、滑るし。アザミは痛いしで結構つらい。でもところどころでお花が咲いて癒してくれるし、展望は最高である。
胴抜切戸まで2か所ザレ場があり、慎重に通過する。振り返るとよくあんなところ降りてきたなという感じがする。
胴抜切戸は最低鞍部の後もなんどかアップダウンして、焼山の登りにかかる。切戸のすぐ上の草地で一休み。影火打からの稜線を眺め、これから登る焼山の急勾配にため息をつく。
重い荷物のせいで、それでなくても遅いスピードが亀よりも遅くなる。標高2250Mを過ぎたあたりから風が涼しくなったような気がする。
コースタイムの倍近くかけて、焼山山頂に到達! うれしい! 眺めも最高である。
下りは、往路の草地の急登とは違い、岩場とザレ場の下りとなる。ザレ場の石はほとんどが浮いており、北アルプスのような感覚で歩くと、滑るし、石は落ちるで危険である。
1時間ほどで今日の宿、泊岩避難小屋に到着。余裕があれば今日のうちに下山も考えていたが、暑さと重さで疲れ切っており、とても明るいうちに小谷温泉に着けるとは思えないので、時間はまだ早いが宿泊することに。荷物を広げて、飲み物を山頂より5分後度の小さな雪渓に冷やしに行く。
泊岩避難小屋は、天然の岩屋にトタン屋根を葺いて、床を作ってくれたなかなかの一品。岩屋の中なので、涼しい。でも、湿気はすごくて結露している。
小屋前に1人用テント1張り分の平地と小屋上に2〜3人テント1張りくらいのスペースあり。(糸魚川側からのルート上の先週の刈払いのおかげでスペースができてました)
そうこうしているうちに、笹ヶ峰から真川を登ってきたというお二人も到着。途中草刈りなどをしながら登ってきたとのこと。頭が下がります。
15時頃から、一杯やりながらご飯の支度。とは言っても、レトルトおでんを温めて、アルファ米を戻すだけだけど。
でも同宿の方は、「行者ニンニク」入りのジンギスカンや姫タケノコのおみそ汁(とうふ、エノキ、鯖缶入り。新潟や長野北部は鯖缶を入れるそうです)など豪華な夕食。ありがたくご相伴に預かった。
夕食後は、日本海と能登半島に沈む夕日を眺めて、就寝。
7月20日(日)
最終日。今日も天気は良い。まずは糸魚川方面への分岐に向かって下る。分岐は雪渓のある谷で、今日の時点では雪渓の横に夏道があって、雪上はほぼ歩かない。富士見峠へは少し登って、右手の斜面に取り付いて斜上していく。ここの足場がよくないし、昨日刈ってくれたとはいえ、それでも藪がすごい。回り込んで登っていくと、大きな雪渓に出た。これが水場代わりの雪渓のようだ。今日の時点では、まだ溶けていない。ちなみに雪渓わきにはシラネアオイがいっぱい咲いていた。
雪渓わきを登るとすぐに富士見峠。その名の通り富士山が見えるが、峠というよりは少し小高い位置にある分岐点といった感じ。確かに二張りくらいはテントが張れそう。
ここからは細いがお花いっぱいの縦走路。振り返れば焼岳、行く手には裏金山、金山、天狗原山、雨飾山に北アルプス。左手には富士山や高妻山。富士見峠から金山までの区間のお花が一番良かったように思う。
金山への登りは結構きついが、ここまでは雪は無し。
金山からは天狗原山まで雪渓4か所。最初の雪渓は比較的平らなところを歩けばOK。2番目と3番目の雪渓は斜面上で少々厄介。結局2か所とも雪渓の上の草付きと藪の境目を高巻いてクリア。神の田んぼの先の谷の雪渓は、落ちると結構下まで行きそうだったので、チェンスパを履いたが、雪が柔らかく、あまり効かない。結局、精神安定剤的なものに過ぎなかったように思う。
天狗原山への最後の登りも急登。道標と石仏の間の青いビニールテープのある藪から三角点に到達可能であった。
天狗原山の石仏のところはお花も咲いていて、北アルプスも素晴らしかった。
ここからはぐんぐん下り始める。1949m峰の下の砂ザレ場は下りにくかった。
そしてその先は、尾根上の道なのになぜかやたら狭い沢を下っていく。1741Mピーク手前で沢から左手に登り返すが、小さな雪渓にのってそのまま下ってしまい、少し行き過ぎた。雪が汚れてないな、その後の下りもさっきよりもいやに急だなという感じがしていたが、いよいよ滝場の上に出てしまい、これは下れないし登れないと道間違いに気づいた。 戻ってみれば、雪渓のところで道は下りの時に見て左に分かれていた。。。見えてないって怖い。。。
その後は、暑さが厳しくなる中、黙々と下る。
水場はちょろちょろで温く、飲む気にはなれなかった。
金山登山口からは舗装道路。駐車場は5台分程度と少し下に4台分。舗装道路歩きは直射日光もあり、つらい・・・。もうすぐ雨飾荘という手前の谷から雨飾山が見えた。雪は見当たらない。
雨飾荘の少し下に無料の露天風呂がある・・・今日は小谷温泉山田旅館に宿泊なので、ここで汗を流さなくてもよいが、やはりさっぱりしたくてお風呂に入ってしまう。
気持ちよく汗を流して、着替えたけど、20分の車道歩きでまた汗をかいた。
そして念願の山田旅館に投宿。ご飯もおいしいし、お風呂もよかった。難を言えばあまりに暑すぎて、夜も寝苦しかった。。。とはいえ我慢できる程度。
とは言え、この暑さはやはり異常である。
このコース、同じ水を担ぐなら秋の方がよさそう。雪渓の水を使う前提なら8月まででしょう。
暑くなければ、泊岩1泊2日で十分歩けると思いますが、それにしても疲れました。
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