剱岳ー二度目の敗退記ー


- GPS
- 50:37
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,201m
- 下り
- 1,187m
コースタイム
- 山行
- 7:11
- 休憩
- 0:18
- 合計
- 7:29
- 山行
- 9:19
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 10:35
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
復路:室堂(黒部立山アルペン)→富山(旧JR北陸線)→金沢→福井→敦賀→米原→京都 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ルート:室堂→雷鳥沢→雷鳥坂→劔御前小舎→剣沢野営場(泊)→一服劔手前(撤退)→剣沢野営場(泊)→(小滑落)→劔御前小舎(泊)→雷鳥坂→雷鳥沢→室堂 コース状況:雷鳥沢と剣御前小舎の間、劔御前小舎と剣沢野営場の間の登山道は急勾配で長いガレた登山道が続く。特にテント泊登山の場合、バックパックが重い分、体のフラツキに注意する必要あり。7月の下旬だが劔御前小舎と剣沢野営場の間、剣沢野営場から剣山壮の間の雪渓がかなり残っているが、軽アイゼンは必要ないと思う。 |
予約できる山小屋 |
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写真
感想
6年前、立山三山縦走の折、劔御前小舎から濃霧の中に浮かぶ剱岳を目にした。「この山に、自分の力で絶対登りたい。できればテント泊で…」そんな強い憧れが芽生えた。完璧な山には、自分の足で、重みと汗を感じながら挑みたい――そう思った。
昨年7月末、念願の剱岳に挑戦。しかし豪雨に遭い、雷鳥坂の途中で撤退。今年、再び挑戦するもまたもや敗退。原因は自覚している。バックパックの重量が18kg近くになっていたこと。2年前、関西の低山でのテント泊(約17kg)は問題なくこなせたため、今回も「何とかなるだろう」と出発。しかし思いは甘かった。
雷鳥坂のザレ場、浮石が多く急傾斜の道は想像以上の難所。登りでは後続のグループに次々と追い越され、剱御前小舎に着いた頃にはすでに限界。「あとは雪渓沿いに下るだけ」と思いながらも、テント場はなかなか見えず。雷鳥の姿に元気をもらいつつも、足が一度つり、ツムラ68に頼るほどの疲労感。キャンプ場に着く頃には完全に消耗していた。
その夜は両足が再びつり、明朝の状態次第で登頂を決めることに。翌朝、足の状態は悪くないと判断し出発。大雪渓を渡り、剣山荘でしばし休憩し登頂開始。しかし、体幹の疲労からバランスが不安定に。一服劔の鎖場で「危険だ」と判断し、引き返す決断をした。
その後、道を誤ってしまいキャンプ場に戻るも、テント内は陽を遮るものがなく、横になっていても、猛烈に暑く眠れず。翌日の再挑戦は断念し、帰路に向かう。しかし、下山途中のザレ道で剱沢雪渓側へ滑落してしまった。おそらく、体重プラス18キロのバックパックの重量が加わり、掴まった石が力に耐えきれず崩れたものいと思う。鼻から出血、意識はあるものの動くのは止め、劔御前小舎へ救援要請。すぐに男女2名が来てくれ、滑落した荷物も拾ってもらい、無事小舎に収容され、手当をしてもらう。(感謝)
翌朝5:30に午前小舎を出発。再び急降下のザレ場、「ここで転倒したらジエンドだ」と身を引き締め、1センチずつ確実に進む。雷鳥沢を通り、室堂平に舗装路を上がって行く。11時半に室堂ターミナルに到着。これでようやく家へ帰ることができる。
(帰宅後)
病院での診断は、左足首の靭帯損傷、左手薬指の先端骨折。全治3週間。顔面の傷は自然治癒可能、脳のCT検査も異常なし。
【決意】
剱岳――まだ、諦めていない。今回は、山へ挑む前に装備の重さに負けていた。次回こそは、小屋泊で身軽に、万全の準備を整えて登りたい。
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