【上信越】清津峡廊下
新潟県
sawagurui
中澤慧
はたまる
- GPS
- 08:45
- 距離
- 12.8km
- 登り
- 2,016m
- 下り
- 1,777m
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合計8時間45分
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年07月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
清津峡渓谷の駐車場など注意事項については公式HP参照 https://nakasato-kiyotsu.com/ |
| その他周辺情報 | ■清津峡渓谷トンネルの入坑は有料 ■他の記録について ・1998/8/1-2 青島靖、跡部潔、倉山照代、成瀬陽一 『岳人』No.618(1998年12月号) ・2010/9/11 橋本剛、木下徳彦 セルフビレイ http://selfbelay.seesaa.net/article/165208217.html ・2012/9/13 大西良治、宮城公博 『渓谷登攀』、Right & Fastな日々 https://web.archive.org/web/20160811045535/http://yaplog.jp/right-fast/archive/1604 ・2023/8 富山起点！楽しい山登り https://toyamountain.blogspot.com/2023/08/blog-post_7.html ・その他 http://selfbelay.seesaa.net/article/439646346.html ■カヤックでの下降記録 https://itokisya.blogspot.com/2003/07/blog-post_20.html https://class-5.blogspot.com/2017/09/blog-post_24.html |
写真
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装備
| 共同装備 |
フローティングロープ15m
フローティングロープ40m
|
|---|
感想
連日の猛暑、終わらない沢登り地獄（天国）。
兵衛谷で疲れ果てていたが、天気がレストを許してくれない。連日晴れているので泳ぎの沢に行きたいと思い、前から気になっていた清津峡廊下に行ってきた。
観光地ゴルジュと侮っていたが、かなり厳しいゴルジュ突破になり、久しぶりに全力を出した気がする。
早朝、中澤さんと車回しをして清津峡の駐車場へ。
キャノンデールハタダ氏と合流。鳳鳴四十八滝ゴルジュ以来の再会。
このゴルジュは入渓が核心の1つでもある、社会的に。最近では南魚沼市と十日町市が誇る一大観光地となっており観光客で賑わっているからだ。そのため早出は必須。目撃されようものなら通報案件に発展するかもしれない。我々も入渓はスマートにこなした。
沢に入るといきなり柱状節理の大ゴルジュが目の前に広がる。水の勢いと水量が半端なく、ちょっとした場所でも通過に苦労する。並走するトンネルの展望台を過ぎるとようやく社会的に安全地帯。だが、目の前になんと巨大なスノーブロックが出てきた。通過に支障はないが、崩れたら一瞬で全員ミンチにされそうなくらいデカい。足早に通過する。
その後は河原歩き、渡渉、泳ぎを混じえてどんどん進んで行くが、渓相に大きな変化がなくやや退屈。
加えて水量と水勢が強くラッセルしているみたいで、ジワジワと体力を削ってくる。
足尾沢出合を過ぎた辺りの泳ぎで少し苦労するが、順調に歩みを進めて行く。そしてようやく高石沢を過ぎた辺りから清津峡廊下が牙を剥き始める。
まずは流れの強い屈曲した淵。右側はアンダーカットになっていて吸い込まれそう。奥には爆水となって水を落とす3mくらいの滝が見える。
ここは右へ左へ泳ぎ移動しながら何とか通過。奥の滝は猛烈なアウトウォッシュとなっており、落ちたら多分死ぬ系。右壁を登って最後は死のジャンプをして越えた。
そしてこの先が最大の核心。通称サッカーボールの滝？淵？
ゴルジュは側壁が覆い被さり、かなり威圧的な景観。
サッカーボール手前の淵は流れが複雑だが、比較的楽に越えられた。
いよいよ核心に突入。30mくらい続く淵の先に猛烈なアウトウォッシュを発生させている2mくらいの滝。これ死ぬ系のヤツだろ！と絶望する。巻きたくなるが、今日はゴルジュ突破をやりに来た。全てを出し尽くしても突破するしかない。淵は流れが強く、一般的な泳ぎでは全く歯が立たず、側壁の泳ぎトラバースに切り替える。微妙なホールドを辿り、壁を蹴って右壁に移動。そこから数手はホールドがあるものの、その先でザックが重すぎて弾かれて振り出しに。ハタダ氏に交代。ハタダ氏もかなり粘るが、そこが越えられない模様。諦めて帰ってきた。
体力的に次がラストチャンス…秘密兵器であるスカイフックを取り出そうとするも、あれ？ない…さっきまでペッカーと一緒にギアラックにぶら下げていたはずなのに…もしかして落とした！？終わった…。と失った金額のデカさに完全に萎えるも奮起して2トライ目。
次は空身でトライ、さきほど苦戦した場所を吠えながら何とかこなしアウトウォッシュ手前の淀みへ。ロープが足りないため、泳ぎながらハーケンを打ってセルフ。水中で後続を引っ張り上げる。渾身のトライでもうクタクタ。
さて、次は問題のアウトウォッシュゾーン。今までに見たことないくらい煮えくり返っている。まだ死にたくないので新婚のハタダ氏に行かせる。取りついて見ると意外とホールドがあるようでするするとクリア。
後続は鬼のゴボウで何とか全員無事に核心部を越える。もうさすがに終わりだろうと思っていたが、まだ全然気が抜けない。ハンマー投げしたり、小技と連係プレーで進むとようやくゴルジュが緩んで穏やかな河原に変わり、ゴルジュは終わった。あとは遊歩道を歩いてデポした車へ。
今回、2週間くらいまともに雨が降っていなかったので、かなりの渇水かと思われたが山に残る雪渓のせいか、過去の記録写真と見比べてもかなり水量が多い。
これ以上多いと全く太刀打ち出来ないレベルだった。
マジで溺死系ゴルジュなので相当ゴルジュ慣れした人とデカイ漢を連れて臨んでほしい。
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