暑寒別岳〜雨・アブ・汗の洗礼の遠征初日(笑)〜


- GPS
- 07:20
- 距離
- 17.0km
- 登り
- 1,236m
- 下り
- 1,234m
コースタイム
天候 | 曇り・ガス・頂上では雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
飛行機
・7/4 神田北海 ・guronsan車にて空輸ができないものを陸路で搬送(クマスプレー・OD缶・殺虫剤・ベアホーン・蚊取線香withマッチ(junjapa➡guronsan)・浄水器(cozy➡guronsan)) ■往路 <guronsan> ・7/14 東京発 ・7/23大間→[津軽海峡フェリー]→函館移動 ・7/25 新千歳空港(junjapa合流)=暑寒荘(7/26 1:00) <junjapa> ・7/25 東伏見++羽田空港18:50〜[空路]〜20:20新千歳空港(gruronsan合流)=暑寒荘(7/26 1:00) <MEG2019> ・7/26 6:00暑寒荘(junjapa・guronsanと合流) ■復路 ・7/26 暑寒荘=9Cホテル(泊) ・7/27 休養日(男山酒造見学)=白滝高原キャンプ場(ニセカウ登山接続) |
コース状況/ 危険箇所等 |
・特に問題なし ・下部はアブが多い。虫よけスプレー・防虫網必携 ・クマに注意 熊スプレー・呼子・ベアホーンなど。 |
その他周辺情報 | ■宿泊 ・7/25暑寒荘(予約不要・無料・日中管理人常駐らしい。トイレあり。P30台、40名、30張) ・小屋の中にシンクと水道がある避難小屋。便利。札幌在住のMEG氏によると北海道の避難小屋はかつて林業の管理小屋だったものの転用が多いらしい。その証拠に暑寒荘の2階は小部屋が3つほどあって各種の業務に適した構造になっている。 ■7/26宿泊 9Cホテル(ビジネスホテル)@旭川 たまごかけごはん朝食付・駐車料金(別途1100円) シンプルだがオシャレなホテル。2段ベッドだったが快適だった。 ■7/26夕食 炉端と地酒まる文すが原 これと云って特徴はないが遅くまでやっていて快適に飲めた。 テーブルチャージが700円/人と少しお高め。 旭川なので銘酒「男山」国芳乃名取酒特別純米は美味。 |
写真
感想
■事前準備
北の大地、日高の奥にそびえる”難峰”ペテガリ。
この山には縁がなかなかない。
2023年は神威岳登頂後、単独でチャレンジしたが悪天・疲れで途中敗退。
(カムエクへ転進し札幌在住のベテランMEG氏と登る予定だったがご都合つかずソロで)
2024年はMEG氏とペテガリを計画したが降雨のため現地で断念。
計画にないアポイ岳を案内してもらいカンラン岩の土壌に咲く花たちを雨中に楽しんだ。携帯が雨に濡れて不調になるトラブルがあり、現地のお店を紹介してもらたりと想い出深いエピソード付きとなった(あの時は本当にお世話になった)。
2025年の今年は「遂に!」と構想を練っていたが、ナンとペテガリ登山口の神威避難小屋までが林道崩壊との同行guronsan氏の情報がもたらされ片道20㎞の道のりを歩く計画も考えたが、あまりに不効率でMEG氏からもお勧めできないということで断念。
3年ごしにチャレンジだったが今年も運に恵まれず断念となった。
そこで今年はペテガリ以外の山々を巡る”花の山旅”に徹することにした。
2021年にはcozy氏と大雪山4泊の縦走に行ったが、その時同行できなかったguronsan氏が今回は同行してくれることとなり、g氏が陸路で渡道するとのことから空路で運べない熊スプレーや殺虫剤などを託すなどの話を整理しながら計画を進めた。
北海道では単独峰を日帰りで登山し下山後に次の山の登山口に移動するというスタイルとし、①暑寒別岳②天塩岳③ニセカウ④芦別⑤夕張⑥狩場の6峰を登頂する計画とした。細かい計画、特に麓での入浴・給油・食事・洗濯・買出しなどの拠点などについてはg氏が綿密な計画を作ってくれ現地での行動に非常に役立った。加えて何百kmという距離の運転も一手に引き受けてくれて、衣類・装備を自車にぎゅうぎゅうに積み込み、生乾きのウェアの”いい匂い”を車中に充満させながら全道を動き回ってくれることになったのである。
■行動記録
北海道遠征の最初の山は暑寒別岳となった。
増毛山塊最高峰に加え、美しい雨竜沼湿原を従えるたおやかな北の山である。
以前から行きたいなーと思って居た。
訪問の機会を窺がっていた山にようやく訪問の機会が訪れたのはペテガリの怪我の功名と云っていいのかも知れないと思った。
7/25g氏と新千歳空港で落ち合うと一路暑寒荘を目指した。 暑寒荘にはひとりだけ先客がおられたので静かに就寝した。翌朝朝6時にMEG氏も暑寒荘に合流。1年ぶりの再会を喜び合う。先客は福岡からの登山者であちらこちらを巡っているとのことだが、今日は雨なので登頂を断念するという。
われわれも思案顔だったが初日からくじけるのは悔しかったしこの程度ならと出発することに決定した。
それにしてもアブが多い。前を行くg氏のお尻には真っ黒になるくらいにアブがたかっている。
暑寒はゆるやかな登りが続く。リーダーを引き受けてくれたMEG氏は冬にスキーで来たことがあるというが、暑寒本峰の大斜面の滑降はなかなか気持ちの良いものらしい。
2合目で今は使われていないという林道からのフミアトを合わせると佐上台で休憩をすると目の前にドームと呼ばれるコブが眺められるようになる。
暑寒の頂上直下はまだかなーという急な登りがあるが、それをしのぐと一気に平坦になって箸別コースを合わせるとしばらくして暑寒の頂上だった。
下界からは白い綿の帽子をかぶったような暑寒頂上だったが予想どおり帽子の中はガスと雨でせっかくの楽しみだった頂上も証拠写真を撮るだけでそそくさと下山にかかった。
天気が良ければ雨竜沼湿原なども遠望できたのだろう。
「天気とカミさんには勝てないな」と静かに呟いたのである。
帰路、白い蛾が登山道を埋め尽くし乱舞する不思議な光景を見た。MEG氏は羽根を小刻みに動かすことからこれは蝶々ではないという。何の種類のものなのか調べようと(今だに分からないのだが)写真を撮ったときにストックを忘れたらしい。
しばらくしてからguronsan氏から「ストックは?」と問われ「ありゃ」。
写真に夢中になりその場所に忘れたらしいことが分かった。もうだいぶん下ってきていたから「もういいですよ、下りましょう」と伝えたがMEG氏がちょっと上にあるはずだから戻りましょうと提案してくれ、1ピッチほど戻ったら、「ありましたよ」とM氏が見つけてくれた。
(実は大きな声でいえないが、後日談があってそのストックを芦別岳の下り旧道の丸木橋で流れに落としてしまい紛失してしまった。せっかく取りに戻ってもらったのに申し訳ないことをしたと今でも思っている)
暑寒荘には九州”福岡”氏は旅立っていたが、そこでMEG氏が持参してくれたメロンにかぶりついて一日の疲れを北の大地の甘露で癒したのである。感謝!
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