鉢伏山と若桜鉄道とすなば珈琲


- GPS
- 04:41
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,121m
- 下り
- 943m
コースタイム
- 山行
- 3:32
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 4:41
天候 | 晴れのち曇り。下山後小雨。 気温低め。13時23℃@鉢伏山頂上 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
宝塚-福知山 6:24-8:19 JR宝塚線 福知山-八鹿 8:54-9:46 JR山陰本線 2310円 八鹿駅-鉢伏 10:40-11:34 全但バス[2]鉢伏線 1030円 帰り) ふれあいの里-バスターミナル 16:37-17:02 若桜町営バスつく米線 100円 若桜-郡家-鳥取 17:34-18:50 若桜鉄道若桜線→JR西日本因美線 680円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし。 粘土質の急登は滑りやすい。赤倉頭の先のコルは短いながら激下りで「転落危険!注意!」の看板あり。氷ノ山一帯は熊が出る。 登山ポストは兵庫県側には見当たらず。鳥取県側は登山口と響の森で提出可。 |
その他周辺情報 | 八鹿駅周辺は自販機とトイレと待合室があるだけ。 ハチ高原は宿泊、飲食施設多数。公衆トイレもある。 舂米側は氷ノ山自然ふれあい館響の森 (無料。17時まで) に自販機あり。若桜駅までの途中に若桜ゆはら温泉。 若桜駅は周辺に観光案内所とスーパー、駅併設のカフェ (酒類あり) あり。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
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感想
盆休み前半は雨予報で遠征は諦めたけど初日だけなら天気がもってくれそうということで残り6座になった分県登山ガイドの山のうち鉢伏山に登ってきました。猛暑の中、日陰の少ないスキー場の山は厳しいかと思って躊躇していたのですが、土曜は比較的涼しい予報だったので。最高気温が35℃行かなければ涼しいってのもだいぶ感覚がおかしくなってますが。まあ先週の六甲山で暑熱馴化ができていることは確認したので大丈夫でしょう。
昨秋氷ノ山日帰りした時にも乗った全但バス鉢伏線で終点の鉢伏へ。八鹿駅から乗ったのは私一人でしたが、途中で3人ほど拾って下ろして終点ではまた私だけに。11時半、家を出てから5時間半後にようやく到着です。乗車時間もさることながら福知山駅と八鹿駅での乗り継ぎ待ちが長いんですよね。八鹿駅でJRを降りたのは私以外にも5人くらいいてバスの待合室はいっぱいになっていたのですが、皆さんその前の10時発のバスに乗っていかれました。ハイカーっぽい人も1人いましたがどこが目当てだったのでしょう。
鉢伏BSのある大久保から登山口のハチ高原までは結構歩きます。住宅地やら作業道やらゲレンデやらを歩いて判りにくいです。道間違えすぎ。ハチ高原に出ると一転ホテルやらロッジやらレストランやらが立ち並び高原リゾート地の趣きに。バスもここまで来てくれたらいいのに。2019年発行の『分県登山ガイド』では全但バスで来られることになっているので近年短縮されたようです。小中学生の林間学校やら、大学生くらいのサークルの合宿やらで賑わっていました。
長い林道歩きと短い登山道を経て鉢伏山頂上へ。40人弱とすれ違いました。うち30人あまりは小学校低学年くらいと引率のグループ。林道は普通の自動車や自転車も通ります。林道の登山口から登り始めてすぐご夫婦らしいペアを追い越すときにちょっとお話をしました。何でもさっき林道を追い越して行った自動車を運転していたそうでこんな下から歩いて登ってくるのに感心されていましたが、つづら折れの林道歩きはキツそうと覚悟していたものの木陰はあるし時おり展望もあるしで思ったより快適でした。「私たちは後期高齢者なので」と仰っていましたが、いやお元気だと思いますよ。私はいつまで山に登れるかなあ。
頂上は同じく下界の暑さを逃れてきたアキアカネが飛び交っているだけで、人間では私の独り占め。トンボのお蔭か飛ぶ虫は他に蝶くらいしかおらず快適でした。360°の展望はまあ確かに雲は多めなのですが、案外遠くの山が見分けられて夏としてはこれ以上は高望みというものでしょう。おかげで涼しいですし。時間も余りそうだったのでゆっくりパン休憩としました。
鉢伏山からは最初段差の大きい階段で下る急坂。左右は背丈のある笹藪で熊さんがぬっとこんにちはしてきそうで怖いのですが、まあスキー場のエリアにはそうそう出ないでしょうと思って心を鎮めます。幸い茂みの中で大きな物音がすることも、獣臭を感じることもありませんでした。そこからしばらくは本日のハイライト、草原の尾根歩き、そして普通の尾根道です。氷ノ山越えまでの間に8人とすれ違い。鉢伏山近くで会った中には割と軽装の人もいて、ハチ高原から散歩の延長で登って来たのかなという印象。リフトは冬だけのようで動いていませんでしたからだとするとタフですね。
氷ノ山越には先客が2人。特にすることもないので鳥取県の若桜方面へ下山開始。こちらは古くから伊勢道として往来があっただけあってよく整備された登山道。氷ノ山越近くの尾根道より歩きやすいなーと歩いていると思い切り前に転倒しました。サイドポケットの魔法瓶とペットボトルが飛び出すくらい。尻餅つくぐらいはしょっちゅうですがこんなに見事に転んだのは久しぶり。特に何かあったわけではなく何に躓いたのかもよく解らなかったのですが油断でしょうか。縦長のザックだと重心が高くて転びやすいとかありますかね。こんな転び方をしたのは記憶にある限り他に数年前の1回しかないのでデータが少なく何とも言えませんが。幸い出血や歩けないほどの痛みはなかったのですが、倒れまいと変な姿勢で踏ん張ったせいかふくらはぎに軽く攣ったような痛みが。残りは慎重に降りることにしました。
しばらく降りると登山道の真ん中に黒いヘビが。ちょうどご飯のカエルを捕まえたばかりで頭から丸呑みにしているところでした。残りの下半身を飲み込むのに夢中なのか全然動いてくれません。そこまで警戒しなくてもいい気もしつつでも毒がないからといって噛まれたくはないので動画を撮りながら待っていると、多分さっきの氷ノ山越の先客でしょうか2人組が降りてきます。道を空けつつヘビがいることを伝えたのですが、ちょうどその時カエルを呑み終えたようで退散してくれました。その2人組の後を追うようにしてキャンプ場に下山しました。
下山後バスまで時間があったので響の森に立ち寄り。氷ノ山の自然関係の展示やガイドツアーや野外活動をやっている施設のようです。動植物の展示はまあ各地にある施設とコンセプトは同じですが、現地に即しているだけ頭に入りやすいですね。氷ノ山のヤマカガシは黒い個体が多いそうで、だとするとさっきのは毒持ちだったかもしれませんね。追い越す2人組に「やばいヘビですか?」と訊かれて、マムシでないのは確かなので「たぶん大丈夫です」と答えてしまいました。まあ最近まで無毒だと思われていたくらいでマムシに較べたら危険度は低いから嘘ではない…かな。
やって来た若桜町営バスには3人ほど乗っていて今晩氷太くんに泊まるお客のようでしたが、乗ったのは私1人。最後まで1人だけでした。若桜鉄道の方もやって来た列車は2輌編成でそこそこお客が降りましたが、1輌を切り離して折り返す列車に乗ったのは私ともう1人だけ。この1人は来る列車に乗っていたのでその筋の人と思われます。が途中駅で少しづつ乗ってきて因美線に直通する郡家駅ではどさっと増えて立っている人もいるほど。まあクロスシートには空きもありましたが、テーブルのある向かいの席には坐りにくいでしょう。それにしても意外な乗客の多さでした。帰りの智頭急行もなかなかの乗車率でしたし経営状態もいいと聞くので鳥取の第3セクターは優秀ですね。
鳥取駅周辺で夕食。食後にようやく明日因美線と姫新線の計画運休があることを知って狼狽。まだ今から特急に乗れば帰宅できるので悩んだものの午前の便に乗れば十分間に合うと考えて結局予定通り市内のマンガ喫茶に1泊。1泊の目的は翌朝のすなば珈琲と、ちょうど読みたい漫画があったためで、加えてもし傘が要らないくらいの雨なら分県登山ガイドの鳥取城跡にでもと思っていたのですが、翌朝はしっかりと雨。すなば珈琲での朝食の後、どこも行かないとなると普通電車までには随分時間があったのでスーパーはくとを奢って帰ることにしました。雨の強さによっては運休が早まるかもしれませんしね。しかしすなば珈琲は高くついたな… まあ若桜鉄道完乗も果たせましたし智頭急行も一度は乗ってみたかったので満足です。郡家ー鳥取間往復の運賃と1泊分が余計にかかっただけと考えましょう。
山の方も満足度は高かったですし。朝福知山駅では今にも泣きだしそうな雨雲が垂れこめていたのでこれは失敗したかなあと思ったのですが、鉢伏山ではすっかり晴れていましたし、雲は多めでしたがそのおかげで暑すぎず、そこそこ遠望も利くというむしろベストコンディションで幸運に恵まれたと言えるでしょう。飲料の消費も少なかったですし。秋に来ればススキの原が美しいようですが、緑の草原もいいものでした。思い切って来てよかったですね。
山行の内容的には、前回の氷ノ山と合わせてほぼぶん廻しを達成できました。福定と鉢伏のバス停の間だけ歩いていませんが。タイム的には当日朝家を出てぶん廻しにチャレンジしたら、帰りのバスには無理でも麓の宿の夕食ならギリギリ間に合うかなといったところ。もう少し気温が低ければいけそうです。で翌日氷ノ山越えを通ってまた鳥取に出るというのもアリですね。あと1回、ワンプッシュでのぶん廻しにはぜひ挑戦してみたいところ。
しかし幸い大きな事故にはつながらなかったものの転倒という大きな反省点は今後の戒めにしていきたいところ。ちょっとまだ痛むのですが連休後半の遠征に差し支えないといいなあ…
コメント
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天気が崩れず、本当に良かったですね。鉢伏バス停から鉢伏山を経て、氷ノ山へと続く稜線を歩くコース、とても魅力的です。私も昨年歩きましたが、そのときはあいにく雨とガスで真っ白。これほど周囲の山々をきれいに見渡せるとは思いませんでした。再訪決定です。
氷ノ山まで登っても、まだ余裕がありそうなので、次回は若桜鉄道を利用して帰るコースも良いかなと思いました。若桜の木造駅舎や趣のある電車も楽しめそうです。今回もまた、参考にさせていただきます。
Kumainkobe ฅʕ·ᴥ·ʔฅ
こんばんは。鉢伏山、氷ノ山、扇ノ山と3座を一気にハントして兵庫県の山を完登されたレコはよく憶えています。悪天候と扇ノ山までの林道が大変そうでしたね。氷ノ山越から氷ノ山頂上までは道標によるとわずか2.1kmなので、脚力的にはいけるけど時間的には厳しいな…kumainkobeさんなら間に合うだろうけど、とその時も考えていました。
扇ノ山の前に若桜に一度下山されていたのが今回の計画のヒントになりました。町営バスがあるのを知ったのがその前だったか後だったか不確かなのですが… ともかく絶妙な天候に恵まれいい山行になったと思うので、ご参考になったなら光栄です。再訪のレコも楽しみにしています。
コメントありがとうございました。
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