阿鼻叫喚スズメ蜂地獄 /秩父川又〜柳小屋〜四里観音小屋〜栃本周回


- GPS
- 58:15
- 距離
- 32.1km
- 登り
- 2,495m
- 下り
- 2,503m
コースタイム
2日目 9:00柳小屋ー9:15真ノ沢吊橋9:45ー13:45十文字峠分岐14:00ー14:30四里観音避難小屋
3日目 5:00四里観音避難小屋ー9:15白泰山避難小屋9:45ー11:30栃本広場先の新登山口
天候 | 1日目 晴れ後曇り・小雨 2日目 曇後・ガス・小雨 3日目 曇後小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
栃本広場先の新登山口は路肩駐車可能と思われます。(落石に注意) トイレは川又BS・観光釣り場手前、栃本広場にあります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
川又〜赤沢吊橋は、ほぼ遊歩道です。 赤沢吊橋〜柳小屋は登山道というより杣道。軽いガレ場の2ケ所はトラロープがあります。 真ノ沢吊橋〜十文字峠分岐間は険しく、踏跡が薄くて迷いやすいところもありますがテープの目印があり、倒木も伐採され整備状況は悪くないです。 十文字峠分岐〜栃本広場先の新登山口は危険箇所はありませんでした。眺望は望めませんが唯一の白泰山避難小屋前・のぞき岩の絶景では大満足でした。 |
写真
感想
ひょんなきっかけで登山を始めてそろそろ2ヶ月経ちます。
2泊の周回にチャレンジと思って今回のルートを決めて調べると、皆さん1泊で歩かれてる様子ですが、初のロングコースで体力の不安もあり、避難小屋泊で岩魚釣りをしながらのんびりと行くことにしました。
川又からの遊歩道は眼下に川の流れ見ながらのんびりと歩け、やがて赤沢吊り橋から急登に。
ゆっくりと体力を温存しつつ登り、旧トロッコ道をしばらく行くと道標があり十文字方面へ左折します。
薄い踏み跡をたどると途中から二人分ほどの足跡があり本日の先行者がいる様子です。
時折小雨がぱらつく中をトラバースや小尾根を乗り越したりしながら最初のトラロープ手前で営林関係の二名とすれ違い先ほどの足跡の方と判明、これで今日この先を歩いてる人は無く連泊の方がいなければ柳小屋は貸切かも。(^_^)
何度か乗り越した小尾根のひとつは大雨の影響なのかザレて倒木だらけの急斜、その後は派手なトラロープを難無く通過し沢音が近くなると柳小屋に到着、小屋にはだれもいません。
楽しみにしていた岩魚釣りは残念ながら釣果は無しですが、心をからっぽにして深山の沢を歩くのは贅沢すぎる時間でした。
小屋に戻り、かすかな沢音と逝く夏を惜しむ蝉の歌声に耳を傾け静かな時の流れに身を預けて芋焼酎を飲りながら小屋前で焚き火を始めました。
しばらくすると10匹位のスズメ蜂が飛んでおり時折顔にぶつかります。
焚き火には小屋のゴミもくべ古いチューブバターは黒煙がモクモクでており、その匂いに集まったとのかと気楽に考えていたら小屋の入り口上の丸太の内部にはスズメ蜂の巣がある様子で緊迫感アリアリで激しく出入りを繰り返しておりそこをめがけて黒煙がモロに直撃しています。
すみやかにドアを閉め唖然としながらも芋焼酎を飲りつつ眺めていると、スズメ蜂はすでに50匹位ブンブンと飛び交って凄まじくてとても外に出られる状況ではなく、翌日の出発まで決して小屋のドアを開ける事はできませんでした。(-。-;)
翌日、スズメ蜂は20匹ほどでしたが緊迫感は昨日と同じに感じられます。
小屋に置いてあったスズメ蜂撃退スプレーを片手に(有難うございます)、カッパの上下を裏表逆に(裏地の色は白)着込み、頭に白タオルを巻いて小屋前の柳吊橋を猛ダッシュ〜。
渡った直後に眼光鋭く柳吊橋を振り返り、すでにランボーと化したKURIRINは敵の追ってにスプレー銃の標的をロックオン、鬼畜のようにを激しく乱射・乱射・乱射しまくり、しばらく先にある平地まで駆け抜けたのでありました(ゼィゼィ)。
さて、真ノ沢吊橋を渡り股の沢林道に入ります。
ジグザグに小尾根まで登ってしばし行くと大岩を回りこんでからトラバース道に。一本目の沢をすぎてまだ道ははっきりして道標もたまに見かけますが、伐採作業場跡の二本目の沢(股の沢源流)前後から薄い踏み後のうえ濃霧で視界がまったく無く、道を拾えずにキョロキョロ・ウロウロ・右往左往しましたが、なんとか発見したテープに救われました。
せめてタープだけでも持参していれば、たとえガスッても雨が降ろうとも急遽停滞して酒飲んで翌日に仕切りなおしも可能ですがシュラフだけでは雨ざらしの中、寝る事すらできません。
踏み後は窪に沿って直角左にジグザグ登り、その後ザレたトラバースの急斜をこなすと大ガレに突き当たりますが道は崩壊して通れません。
さらに上に急斜を登り大ガレのバンドをトラバースしてまもなく道はおだやかになり十文字峠分岐から歩き易くなった山道を30分で四里観音避難小屋に着きました。
四里観音避難小屋は綺麗ですがトイレは虫・虫・虫状態、水場は3分位で足場が急斜で暗くなると危険と思われます。
すでにここまでの行程でけっこうバテており、明日は6:00のコースタイムで,皆さんは普通に歩かれるようですが私は初の長丁場なので早発ちすることにしました。
翌日は3:30起床で4:30にはザックを背負いましたが外はまだ暗いので、なんとか歩けるくらいに明るくなった5:00に出発します。道は登山道レベルではっきりしていて問題ありませんがとても時間がかかった記憶があります。歩きはゆっくりですがとにかく長く、道を間違えたかと思ってマップを確認しても一本道でまちがえようもありません。途中で単独の登山の方とすれ違いまるまる二日ぶりに人と出会います。道中の山深い雰囲気は大好きなのですが残念ながら展望は時折樹林の隙間から見える程度です。しかし小屋の前ののぞき岩の展望はとてもすばらしくここまでの疲れをすべて洗い流すに等しいものでした。
白泰山避難小屋から山道は広くなり栃本広場先の新登山口まで2:00ほどで到着しそこから川又のマイカーまで歩いて自身初の長い旅は幕を閉じました。
荒川水系渓流保存会の柳小屋スズメバチ情報→http://park8.wakwak.com/~amp/repo2010/amp0081/amp0081.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
たっぷり山の中を歩いた充実した日々でしたね
と、同時に凄い体験されましたね
ススメバチが顔に当たるって生きた心地がしません
煙が巣に直撃って、なかなかそんな状況は作れないですからね、すごい偶然!
ご無事に帰還されてヨカッタです。
所々にあるお写真とコメントがなかなかツボですね
人が少ない
私も狙っているのですが・・・なかなか難しく・・・。
KURIRINさんのレコ期待しちゃいます。次回もいい呑みっぷりをお願い致します
メッセどうもです!
スズメバチ等ハチ類は体にとまっても平気なタイプなのですが、ここ数年は異常気象なせいか威嚇音ありありのハチさんが多く危惧しております。
今回は威嚇音フルパワーのスズメバチの大群に正に”どっひゃ〜、えらいこっちゃ〜”状態で、その夜の小水はドア反対の小窓をちょこっとだけ開けてせざるをえず、
我が愚息はスズメバチの奇襲攻撃に怯えまくって縮こまっていたのをおぼえておりますです、はい、、、。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する