奥丸山


- GPS
- 14:22
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 1,425m
- 下り
- 1,546m
コースタイム
- 山行
- 5:40
- 休憩
- 0:25
- 合計
- 6:05
- 山行
- 7:50
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 9:03
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
装備
個人装備 |
スリング120+HMS
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
サンダル
ザック
ザックカバー
行動食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
針金
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
ヘルメット
|
---|---|
共同装備 |
補助ロープ30m
|
備考 | 草付きの急下降は慎重に足を下ろす場所を確認 |
感想
山岳会の8月定例山行。奥又山を選んだ。
俺は今年から山岳会の山行委員になった。山行委員は年に一度は自分の行きたい山行を決めなくてはならない。うちの山岳会は人数は多いが殆どが70代以上、あまり難しいところと遠いところは却下される。
だからと言って天の邪鬼の俺はあまり人が行くところや一般的に有名なところはなんだか燃えてこない。
そこで思いついたのが中崎尾根の最高峰「奥丸山」だ。中崎尾根は槍・穂高の峰と笠ヶ岳の峰の間にあって幾分低い尾根だ。以前、雪の弓折岳でビバークした時も槍・穂高の峻厳な雪山風景に圧倒された時、自分と槍・穂高の間に少し低く横たわる尾根があった。なんか中途半端な存在だけどあそこの一番高い所に立ては向こうとこっちの両方の眺望が見えるのではないかと最高峰を調べると「奥丸山」(2,439M)だった。
そうだ!この機会に奥丸山にしようと山岳会の山行委員会に提案した。すると知っている人と知らない人もいただろうがOKが出たと言うわけだ。
8月の終わりになればこの夏の登山の話題などしながら槍平小屋でテント泊とバーベキューや目の前の沢で流しソーメンなどできればなかなか粋な山行になるのではないかと思った。
1ヶ月程前に山岳会のkちゃんをサブリーダーにして一緒に下見に来た。往復共にいつも歩きなれた右俣林道で槍平小屋だがそこから先の奥丸山のルートは歩いたことがない。
その時は、標高で300mほど上がったところで時間切れとなって引き返したのだがけっこうな急登箇所で崩れているところもある。これは等高線の混み具合から見ても反対側も急下降が予測できる。また夏は殆ど歩く人もいない人気の無い山だけに藪漕ぎや熊も心配だ。
なので山岳会への募集にもあまりに初心者が応募されても困るので一応条件を付けさせてもらった。その条件に会員の皆さんは鋭く反応したのか、それともまったく知らない山に魅力を感じなかったのか。応募してきたのはmちゃん一人だった。
結果、下見に来た時おサブリーダーのkちゃん、応募者のmちゃんの計3人だけという大手山岳会の夏の定例山行としては極端に少ない人数となったのである。
8/23㈯7:00に新穂高の無料駐車場を出発。当初土曜日のこんな時間に無料駐車場などには停めれないだろうと心配したが丁度駐車場に着いた時、警備員が「今、2段目の奥のスペースが空きました。どうぞ入って下さい」と入口の満車の標識のついたコーンを外してくれた。ラッキー!だ。
3人で賑やかに話ながら途中穂高平山荘に着いた。そこでかき氷を食べようと財布の中身を調べると、なんと!お金が300円位しかない!来る時コンビニで降ろそうと思っていて忘れていた。(>_<) しかたないmちゃんに今回の山行で使う現金を出してもらうことにした。体はミニだがお母さんみたいに頼りになる人だ!!
夏の終わりの木漏れ日がキラキラと瞼をくすぐる。肌に滲んだ汗にあたる晩夏の風はどことなく秋の欠片を含んでいるようだ。
13:00過ぎに槍平小屋到着。さっそくテントを設営。今回、kちゃんは初のマイテントだ。今年のゴールデンウィークに俺と爺ヶ岳南尾根で雪上ビバークした時にテントの重要性を認識し色々検討してエスパースの1〜2人用を購入した。雪山も睨んでのシングルウォールで夏はフライも装着できると言うもの。しかしテントはそこそこ値段の張るものだけに思い付きだけで購入してしまうと後悔することも多い。しっかり検討する時間を持つことによって結果はどうあれ自分として納得できる。この納得できるというところが物と長く付き合う意味では大切になるのだろう。
その後、横の飛騨沢で流しソーメンの準備に入った。下見に来た時より水量も少なく理想的な流れになっていた。俺が流すソーメンにワイワイと騒ぎながら二つのザルで彼女らが受けた。意外としっかりキャッチできるものだ。たまに1,2本、こぼすソーメンがあってもこの膨大な水量にしてみれば微々たるもの。下流で魚の餌にでもなれば良い。
あまり沢山のソーメンを流すとこぼす量も増えると思われる。もし、やるなら環境を汚すという意味では読者の皆さんは常識を弁えてやって下さいね。
その後、バーベキューをやったりフルーツを食べた。食材も打合せ通り各自が色々考えて持ち寄った。そして皆で楽しむ。こんな時間もただ時間に追われて歩くだけの山行では味わえない団結の喜びかもしれない。
食べながら山岳会のことや明日のこと、今考えてることなど話しあい、清流の音ともに2025年の夏の青春が過ぎていった。
翌日、テントを撤収し7:00にスタート、朝からピーカンだ。これは午後一位に雷がくるかもと心配になる。急登を熊に聞こえるように掛け声をかけ合い登った。いろんな掛け声をかけた「よっこいしょーいち! お山は晴天!」とか「あいうえおー かきくけこー」とか時には動物の鳴き声とか思い思いに。。。まるで登山道をチンドン屋が通過していくようだ。 登山者には下山するまで一人も出合わなかったがこれがメジャールートだったとしたら顰蹙者だろう。しかし、熊の耳には届いたと確信できる。
予定通りの時間に山頂に到着。あと1時間早く出発していれば素晴らしい透明度の空と稜線の連なりを迫力をもって眺めることができただろう。俺達が着くころには残念ながら積乱雲が沸き上がり、空気中の水蒸気も増えて透明度を失っていた。
そこで暫く休憩のあと下降点まで稜線を移動する。下降点から向こうの稜線は破線ルートにはなっているが完全に原生林だ。右のワサビ平へ下るほうはなんとなく踏み跡でわかる。
しかし暫く下るともうクマザサが胸のあたりまで来る。背の低いmちゃんは藪から頭しか出ていない状況だ。足元が草で覆われている下山の急下降では足元が見えないと非常に危険だ。ストックでいちいち草を払いながら着地点を確認しながら足を下ろしていくので幾分時間がかかった。倒木も多いし下の方では枯沢も横断する。この枯沢も崩落個所が多く登山道が連続しているはずだがしっかりルーファイしないと道迷いの原因になるだろう。
途中、俺の登山靴のソールの限界か傾斜のある着地点に足を置いたらそのまま滑って左斜面を滑落したが直ぐに立木に掴まって助かった。そろそろこのチベットの未踏峰を歩いた靴も交換だなと思った。
ようやく見覚えのある小池新道にぶつかる橋が見えてきた。橋を渡ると「奥丸山登山口」の看板。Mちゃんが「やったー。なんだ!この充実感は!」と感動を口にしていた。
槍平小屋の小屋番さんに言われた「奥丸山から先は殆ど人が歩いていないですから藪漕ぎになります。そして熊も多いですから気をつけて下さい。」と。
まさに熊がいつ出ても不思議でないルート。藪で足元がどうなっているか分からない。スズメバチの巣でもあったらどーする。とか普通のアルパインルートとはちょっと違う緊張のルートであった。
この後、ワサビ平小屋で冷たいキューリを食べたりしてゆっくり新穂高に下山。
登山者の温泉で有名な「ひがくの湯」でジョッキに入ったノンアルコールビールで乾杯、反省会をして帰路についたのでした。
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