仙丈ケ岳、長衛小屋でテント泊


- GPS
- 09:01
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,198m
- 下り
- 1,253m
コースタイム
- 山行
- 6:48
- 休憩
- 2:13
- 合計
- 9:01
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
予約できる山小屋 |
|
写真
感想
日本百名山のひとつ、仙丈ヶ岳に登った。南アルプスの中でも「登りやすい山」と言われるが、だからこそ人気も高い。バス停からテント場までが近いこともあり、今回はテント泊をして、下山後は寄り道しながら帰ることにした。
戸台パークから北沢峠へ
まずは戸台パークに車を停め、北沢峠行きのバスに乗るのが最初の試練。
5:30発のバスに乗るためには、5:00販売開始のチケットを確保しなければならない。事前に調べた登山者の記録でも「早く並ばないと座れない」とあったので、4:00に駐車場に到着。すでに暗い中、ヘッドライトを付けた人たちが列を作っていた。
まずは荷物をバス待ちの列に置き、その後チケット売り場の列へ。
4:50、開場10分前にはすでに長蛇の列。前方には「どう見ても先に荷物だけ置いたまま不在だった人」の影もあり、少し不公平さを感じつつも、自分も無事にチケットを入手。バスは増便されており、結局4便目で北沢峠に向かうことができた。
長衛小屋キャンプ場
北沢峠に到着すると、すぐにキャンプ場の長衛小屋へ。
前日は台風の影響でほとんど利用者はいなかったはずだが、この日は朝から多くの人が動いていて、すでに水場やトイレに近い好立地は次々に埋まっていた。焦りつつも受付を済ませ、無事にテントを設営。やっと落ち着いて行動できる状態になった。
ここまでが一番慌ただしかったが、テントを張ってしまえば、あとはのんびり仙丈ヶ岳を目指すだけだ。
小仙丈ヶ岳からの展望
最初の目的地は小仙丈ヶ岳。
振り返ると甲斐駒ヶ岳が姿を現す。白く鋭くそびえるその姿は、力強く男らしい。次はあちらにも挑戦したい、と自然と思わせる存在感だった。
小仙丈ヶ岳からの展望は見事だった。眼前には仙丈ヶ岳のカールが広がり、富士山・北岳・間ノ岳の「日本のベスト3」が並んでいる姿が見える。仙丈ヶ岳の曲線は優美で、まるで大きな手のひらを広げたようだった。
仙丈ヶ岳山頂へ
小仙丈ヶ岳から仙丈ヶ岳へ向かう道は、いくつも小ピークが現れては「山頂か?」と期待させ、また裏切られる。そのたびに歩を進め、ついに人の多く集まる山頂が視界に入った。
山頂は360度の大展望。中央アルプス、北アルプス、八ヶ岳、鳳凰三山、そして富士山。南アルプスの盟主・北岳と間ノ岳も堂々と並んでいる。まさに「百名山」と呼ぶにふさわしい景色に囲まれ、しばらく言葉を失った。
下山と山小屋めぐり
下山では仙丈小屋に立ち寄り、美味しい冷たい水をいただいた。
馬の背ヒュッテはスパイスカレーが人気と聞いていたが、残念ながらお腹が空いていなかったのでスルー。五合目の分岐からは登りで通った道に戻り、最後にこもれび山荘に立ち寄ったが、すでに食事の提供時間は終了していた。
テント場に戻る頃には心地よい疲労感に包まれていた。
テント泊と下山
夜はテント泊。周囲からは楽しそうな声やガスバーナーの音が響き、各々が山の夜を楽しんでいる。満天の星空とはいかなかったが、静かな時間が流れていた。
翌朝は始発バスで下山。2台運行されており、意外と余裕を持って座ることができた。思った以上に「始発組」も多く、みんなそれぞれの予定に合わせて動いているのだと感じた。
下山後のお楽しみ
下山後は温泉に立ち寄り、汗を流したあとJA直売所で新鮮な野菜を購入。山の充実感とあわせて、地元の恵みも味わえた。
仙丈ヶ岳は「登りやすい南アルプス」と言われるが、その実、展望の豪華さ・テント場の快適さ・アクセスの大変さなど、しっかり南アルプスらしさを体感できる山だった。今回も、充分に満喫できた休日となった。
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