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Yamareco

記録ID: 8660033
全員に公開
沢登り
塩見・赤石・聖

大井川 伊谷沢遡行・紅葉沢下降

2025年09月07日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
13:02
距離
9.8km
登り
2,131m
下り
2,125m
歩くペース
標準
0.91.0
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
12:56
休憩
0:06
合計
13:02
距離 9.8km 登り 2,131m 下り 2,125m
5:18
2
スタート地点
5:20
420
12:20
12:26
354
18:20
ゴール地点
紅葉沢下降の途中からたなの足が痛み、ペースが極めて遅くなった。実際は紅葉沢下降に要する時間は5時間未満と思われる。
天候 晴れ(前々日に150mm程度の雨)
過去天気図(気象庁) 2025年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
リニア中央新幹線工事の事前環境調査として、東俣林道通行許可を頂き、路肩に駐車。
コース状況/
危険箇所等
○伊谷沢:3級上
 下部はゴーロが長いが、51mある大滝を皮切りにかなり多くの滝があり、いずれも直登もしくは小さく巻けるので快適に標高を稼げる。林道歩きも1時間程度なのでボリュームのある日帰り沢としてお薦めできる。

○紅葉沢:3級上
 下部は非常に長いゴーロであり、上部は水のない区間が長い。滝があるのはほぼ中間部のみの短い区間であり、お薦めできない。60m程度ある大滝は、コロッセオ状の空間となっており見応えがある。滝や涸棚は直登しても巻いても困難そうなものがいくつかある。

○稜線上
 ある程度踏み跡があり、藪漕ぎっぽいところはほぼ無かった。
その他周辺情報 【他の記録】
・伊谷沢は登山大系9に掲載。記録は山と溪谷533号(1981年10月号)に載っている(?)(未読)。さがみ山友会の源流遡行3号には、中島節子らによる中退記録(1999年6月)が掲載されている。
https://drive.google.com/file/d/1oXq0BX9hbqT5wanO8px446oEqSirH91C/view
・紅葉沢は記録未見。

【地名】
・伊谷沢は「いやざわ」と読む(現地案内板)。
・伊谷沢は居谷沢と書かれることもある(例えば「渓谷 : 随想と紀行」(田部,1940))。
・紅葉沢は「もみじさわ」と読む(現地案内板)。
早朝の大井川:前々日の台風でしっかり増水していて、渡渉できそうにない…
2025年09月07日 05:21撮影 by  SOG02, Sony
9/7 5:21
早朝の大井川:前々日の台風でしっかり増水していて、渡渉できそうにない…
面倒なトラバースをこなして、やっと伊谷沢出合。こんなところにつり橋があるということは、あの面倒だった斜面にも道があったということか…
2025年09月07日 05:33撮影 by  SOG02, Sony
9/7 5:33
面倒なトラバースをこなして、やっと伊谷沢出合。こんなところにつり橋があるということは、あの面倒だった斜面にも道があったということか…
入渓して1時間近くゴーロを登ったところで、やっと何かが出てきそうな予感…
2025年09月07日 06:34撮影 by  SOG02, Sony
9/7 6:34
入渓して1時間近くゴーロを登ったところで、やっと何かが出てきそうな予感…
出た、伊谷沢大滝。でかいし、側壁は立派だし、左にも滝があって、なかなか凄い空間だ。
2025年09月07日 06:47撮影 by  SOG02, Sony
9/7 6:47
出た、伊谷沢大滝。でかいし、側壁は立派だし、左にも滝があって、なかなか凄い空間だ。
大滝は左岸から巻いていくが、周辺の地形の険しさの割に、意外と楽に巻けた。
2025年09月07日 06:55撮影 by  SOG02, Sony
9/7 6:55
大滝は左岸から巻いていくが、周辺の地形の険しさの割に、意外と楽に巻けた。
大滝の上流はちょっとしたゴルジュが出てくるが、通過は容易。
2025年09月07日 07:18撮影 by  SOG02, Sony
9/7 7:18
大滝の上流はちょっとしたゴルジュが出てくるが、通過は容易。
1493mの三俣。中央の11m滝は遠目には厳しそうだったが、近づいたら登れそうだったので、ロープを出して登攀。
2025年09月07日 07:36撮影 by  SOG02, Sony
9/7 7:36
1493mの三俣。中央の11m滝は遠目には厳しそうだったが、近づいたら登れそうだったので、ロープを出して登攀。
左から巻き気味に登った14m滝
2025年09月07日 09:06撮影 by  SOG02, Sony
9/7 9:06
左から巻き気味に登った14m滝
2条9m滝
2025年09月07日 09:16撮影 by  SOG02, Sony
9/7 9:16
2条9m滝
2条9m滝を激シャワーで登るたな
2025年09月07日 09:22撮影 by  SOG02, Sony
1
9/7 9:22
2条9m滝を激シャワーで登るたな
開放的で登れる滝が連続し、なかなか良い
2025年09月07日 09:44撮影 by  SC-03L, samsung
9/7 9:44
開放的で登れる滝が連続し、なかなか良い
快適快適
2025年09月07日 10:09撮影 by  SC-03L, samsung
9/7 10:09
快適快適
1916二又では左から感じの良いスラブ滝が入る。水量が多いこちらへ。
2025年09月07日 10:13撮影 by  SOG02, Sony
9/7 10:13
1916二又では左から感じの良いスラブ滝が入る。水量が多いこちらへ。
フリーソロでスラブ滝を登ったが、結構悪かった
2025年09月07日 10:32撮影 by  SC-03L, samsung
9/7 10:32
フリーソロでスラブ滝を登ったが、結構悪かった
スラブ滝の上流の2段10m滝は、直登しようとしたら意外に悪く、降りて左から小さく巻く
2025年09月07日 10:37撮影 by  SOG02, Sony
9/7 10:37
スラブ滝の上流の2段10m滝は、直登しようとしたら意外に悪く、降りて左から小さく巻く
赤崩をバックに快適な斜瀑を登っていく。
2025年09月07日 10:48撮影 by  SOG02, Sony
9/7 10:48
赤崩をバックに快適な斜瀑を登っていく。
この5mCS滝を最後に水はなくなったので、脱渓してトラバース気味に稜線へ。
2025年09月07日 11:06撮影 by  SOG02, Sony
9/7 11:06
この5mCS滝を最後に水はなくなったので、脱渓してトラバース気味に稜線へ。
紅葉沢を下っていくが、一向に水は現れず、あるのは涸棚ばかり
2025年09月07日 13:24撮影 by  SOG02, Sony
9/7 13:24
紅葉沢を下っていくが、一向に水は現れず、あるのは涸棚ばかり
多段60m滝に至り、やっとまともに水が出てきた。ここは3回も懸垂下降。(ドローン写真)
2025年09月07日 15:08撮影 by  FC8671, DJI
9/7 15:08
多段60m滝に至り、やっとまともに水が出てきた。ここは3回も懸垂下降。(ドローン写真)
懸垂下降した10m滝
2025年09月07日 15:25撮影 by  SOG02, Sony
9/7 15:25
懸垂下降した10m滝
クライムダウンした5m滝
2025年09月07日 15:41撮影 by  SOG02, Sony
9/7 15:41
クライムダウンした5m滝
滝場が終わると超長いゴーロが始まる
2025年09月07日 15:49撮影 by  SOG02, Sony
9/7 15:49
滝場が終わると超長いゴーロが始まる
最後にちょっとだけゴルジュと滝が出てきたが、容易に通過できた。と思ったら、林道に降りる所の法面が急で、最後の最後でロープを出す羽目になった。
2025年09月07日 17:38撮影 by  SOG02, Sony
9/7 17:38
最後にちょっとだけゴルジュと滝が出てきたが、容易に通過できた。と思ったら、林道に降りる所の法面が急で、最後の最後でロープを出す羽目になった。
遡行図
2025年09月10日 22:54撮影
9/10 22:54
遡行図
撮影機器:

装備

備考 ・ラバーソール適
・ロープは50m2本使用

感想

【経緯】
 今年は東俣林道通行許可を頂いているので、林道沿いの興味深い沢はできるだけ多く調査しておきたい。伊谷沢、紅葉沢ともに地形的に興味深く、記録は殆ど乃至全然ないということで、状況を調査することにした。
 伊谷沢は登山大系で8時間と書かれており、標高差も1400m程度ある。登り7時間、下り5時間程度を見込んで、朝早く出発。

【感想】
 標高差が1400mある沢遡行・下降を日帰りでやることには時間的な面で不安もあったが、何とかなって良かった。終盤、たなは原因不明の足の痛みで大変そうだったが…。
 伊谷沢は前日の胡桃沢〜西藤島沢同様、ヌメりが少なく快適な沢で、登れる滝が多く、圧巻の大滝や開放的なスラブ滝、見上げるような側壁があったりと、変化に富んでいて面白い沢だと感じた。沼平まで長距離運転し、さらに東俣林道をわざわざ歩いていくだけの価値はあると思う。
 紅葉沢は水のない区間とゴーロ区間ばかりが長くて残念だったが、未知の沢なのでこういうこともあろう。湧水の多い大井川流域としては意外であった。伊谷沢からの下降ルートは、上河内沢横沢が下りやすいと思う。
 この貴重な機会がなければ自分が行くことはなかったであろう、これら2本の沢を登り降りできて満足しているし、機会を与えていただいたことに感謝している。

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