記録ID: 8661153
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
塩見・赤石・聖
光岳
2025年09月06日(土) 〜
2025年09月08日(月)


体力度
6
1〜2泊以上が適当
- GPS
- 14:05
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 2,438m
- 下り
- 2,510m
コースタイム
2日目
- 山行
- 10:33
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 11:30
距離 11.5km
登り 1,992m
下り 518m
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
易渡渡から面平。この部分の急登がこのコースの核心です。暑くならないうちに登り切ってしまうと、あとが楽になります。
光岳へ向かう稜線は、南アルプスの豊かな自然を満喫できる素晴らしい道でした。しかし、その美しさの裏側で、深刻な問題が起きているのを目の当たりにしました。
南アルプスでは、シカの食害が深刻な問題となっています。高山植物が本来の姿を失い、矮性化したり、消滅したりする危機に瀕しています。これまではシカが利用しなかった高山帯でも被害が確認されています。
驚いたのは、通常シカが食べないはずのバイケイソウまでもが食べられていたことです。厳しい環境で生き残るためか、十分に成長しないまま花を咲かせ、種を作っている植物もありました。自然の生命力に感動する一方で、危機感も覚えます。
また、イザルガ岳と光岳の間の稜線には、センジガ原には亀甲状土という最終氷期に形成された独特の氷河地形が残されています。
植生に覆われた饅頭(まんじゅう)状の盛り上がりが密集しているのが特徴です。これは、植生がない部分が先に凍結し、植生のある部分を押し上げるようにして形成されたと考えられているそうです。
しかし、これも地球温暖化の影響で、凍結する機会が減り、その凹凸が徐々に失われつつあるとのことでした。
生態系や地形が少しずつ姿を変えている。この事実を目の前につきつけられる山旅となりました。
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