スズメバチにブスブスにされた小辺路


- GPS
- 25:12
- 距離
- 69.9km
- 登り
- 4,030m
- 下り
- 4,518m
コースタイム
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 0:21
- 合計
- 8:51
- 山行
- 9:39
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 10:06
天候 | 一日目は結構本降りの雨 二日目は天気好転したがスタート直後にスズメバチ 三日目でやっと気分良く歩けた |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
本宮から12:52のバスで紀伊田辺まで |
コース状況/ 危険箇所等 |
伯母子岳山頂から迂回路に入り赤テープに沿って尾根を下っていくと尾根のど真ん中にキイロスズメバチの巣があり威嚇警告無くいきなりブスブスにやられた。視認は出来てないけど木の中タイプの巣で木の根元付近だと思う。早朝だったのでブーンと飛び回ってもいなかったので自分には全く危険予知出来なかった。まずダッシュで逃げて離れたので現場近くの写真も無し、ご注意を。 水の確保は凄く楽で湧き水や山の上から引いてるホースが点在する。多少は事前にリサーチしてたけど殆どの区間を胸の500mlx2だけで回せて水マネジメントはとても快適だった。 |
写真
感想
お盆休みが天気と子守りで丸潰れだったので、代わりに3連休いただいた。昨年はこのパターンで山に出かけると転けて骨折れた。
とにかく事故らないように安全第一を心掛けてたつもりがまたやらかした。
一日目は割と大雨でシューズにも浸水してきて不快ながらもゆっくり歩いて問題はなかった。ゆっくりし過ぎて暗くなってしまったのと雨も降ってたしテント張るの面倒で伯母子岳の避難小屋に寝るスペースあったので小屋泊にした。
二日目、伯母子岳の景色見たくて少し出発を遅らせた。しかし伯母子岳山頂はガスガスで視界ゼロ。この時上級者ぽいお兄さん2名がおりガスガス残念ですね、ご安全にと自分が先に出発した。
迂回路に入りピンクテープ目安に広くて歩きやすい尾根を下ってると、何の変哲もない樹の右隣を通過した瞬間、左半身全体に焼けるような痛み。見るとデカい蜂っぼいのが足に何匹もたかってる。
コレはあかんヤツだと即座にダッシュして逃げた。しかしいつまで駆け降りてもブーンという羽音が消えない。よく見ると腕にしがみついて必死にお尻をツキツキして刺してきてる奴がいる。なにコレしつこ過ぎでしょ。この時見たが少なくともオオスズメバチではなくぱっと見キイロスズメバチに見えた。払いのけて更に少し駆け降りてやっと羽音がなくなったのでザックを下ろし初使用のポイズンリムーバーを取り出して出来るところを処置した。スズメバチに刺されるのは初めてなので効果はわからない。左足の膝周辺を三箇所、左手を二箇所、右足の膝周辺を一箇所やられた。足はコンプレッションタイツ履いてて簡単に脱げないので放置とした。後で考えるとハサミを使ってタイツを切ってでも刺されたところを出して処置すべきだった。
威嚇警告も全く無く、巣の近く?なのに羽音も一切無く完全不意打ちの先制攻撃はちょっと酷すぎる。以前自宅の玄関先におそらくキイロスズメバチに巣をつくられた時に小さいうちに殺虫剤で処理した時はここまで問答無用に襲ってくることはなかった。完全に挙動が別物の生物。経験豊富な上級者なら回避できたんだろうか、、、。
そこに先程のお二方もダッシュで駆け降りてきた。二人とも頭を中心に複数箇所やられたようだった。帽子かぶられてて、そこに一匹しがみついて必死にお尻をツキツキして刺してる。なにコレしつこ過ぎでしょ。自分が踏んでしまった地雷に巻き込んでしまいいたたまれない気持ちになった。
しかしプスプスにされても意にも介さない感じてケロッと爽やかにお二方は再スタートして先に行かれた。刺されたとこが痛過ぎてかなり意気消沈しつつあったのでこれには罪悪感&身体面両方のメンタルがかなり救われた。山屋ってナイスガイすぎる。
痛いけど進むしかないかとお二方を見習い後を追って再スタートしたが、足の膝が痛くて膝が曲がらない。一歩歩く度に刺された膝に激痛が走る。特に三箇所やられた左膝が使い物にならなくなり、降りる時は左足から下ろすの限定でノロノロ降りるしか無かった。伯母子岳から下山するだけで3時間以上かかった。痛みで注意散漫になり更に転けて怪我だけはしないようそればかり考えてた。
あわよくば本宮迄、最悪観音堂でテン泊と楽観してたけどスズメバチのデバフで全く進まない。十津川に降りたのが14:00になってしまってた。8時間経過して手の刺されたところは結構痛みはマシになってるのに両足は全く痛み引かない。これは歩き続けて炎症部を酷使してるからだと考えたらもう1秒でも早く休みたくなった。ちょうど民宿太陽の湯の広告看板が目に入りそこに電話すると狭い部屋なら空いてるとの事で転がり込んだ。救われた。
民宿に着くとまずしゃがむ事が出来なかった。靴脱ぐのも階段上り下りも難儀な状態。ふくらはぎと太ももが筋肉痛の痛み10倍ぐらいにした感じ。良くこんな状態で歩けてたなという感じだった。
明日回復したら歩いて本宮、この状態のままならバスで本宮と方針決めたら、くっさい服を軽く洗濯して軽く風呂入って食べて5時間爆睡した。するとかなり膝が曲げられるようになったので深夜にゆっくり温泉に浸かってさらに寝た。
三日目、朝4時に起きるとかなり改善したので歩く準備をはじめた。天気良く道のコンディションよし、足も普通に痛みなく動く歩ける。三日目でやっとご褒美山行を堪能できた。果無集落で昨日のお二方と会った。あの後やはりキツかったようだが体調は問題なさそうで軽快に先に進んで行ったので本当に良かった。スズメバチ巻き込んだことを謝り損ねたのが心残り。
スズメバチ事後考察 タラレバは仕方ないけど次からの自分への教訓として
沢山刺されたがやられた場所は黒の着用部のみだった。黒いコンプレッションタイツと黒いグローブの着用部。これは定説通りで偶然ではないはず。ここまで見事に黒を狙うことに驚き。
黒いグローブは怪我防止にしっかりしたぶ厚いやつなので最後までしつこく攻撃してきた奴は防御できていたが2か所貫通された。攻撃力高すぎて引く。
今後夏から秋は黒タイツは封印。山行中は脚が資本なので絶対に守りたい。下山に時間掛かると命にかかわる状況も出てくるはず。重篤症状出なくても膝やられるのは非常につらかった。関節付近をやられると痛みは我慢できても腫れで物理的に曲がらなくなる。逆に黒を全く無くせば良いというわけでもなさそうだ。激怒状態のハチ集団に狙われると黒部分無いならないで頭中心に全身満遍なく刺されそう。ここまでピンポイントに黒部分を狙ってくるなら逆に体幹から遠い所に毒針を通さない黒い装備品を付けてデコイにすると効果あるんじゃないだろうか。ザック、サコッシュ、毒針通さない対刃性能あるグローブ、黒いシューズ等。でも所詮確率を幾分かマシにする程度だとおもうので結局はいかに危険予知するかなんですけどね。行動を振り返ると早朝で霧がかっていて逆に見づらくヘッドライトを消した直後だった。薄暗かったのでヘッドライトを付けていれば事前に巣に気づけた可能性があるかも。ポイズンリムーバーは一定の効果はあったと思う。腕二か所の内1か所につかったが、ここだけは腫れなかった。8時間後に腕は痛み引いてきたのもポイズンリムーバー効果? 水で洗い流すのもやらなかったの反省。タイツ脱げないからって放置もマズかった。ハサミでタイツ切ってポイズンリムーバーで吸って水で洗うべきだった。足の刺された箇所は直径1mm深さ1mm程度の穴になってしまった。2日〜3日後は軽い蕁麻疹が刺されていない腕や背中にも出来て体中痒い。順調に抗体出来て軽いアレルギー反応起こってそう。1か月後に病院いって抗体検査してもらいエピペン処方になるか調べてもらわねば。
蛇足
最近悩まされてたiPhoneのGPSが100mレベルで頻繁にぶっ飛び距離や高低差を稼がれる問題が今回ピタッとなくなった
前回と変えた設定は、システムサービス内の「位置情報の精度を改善」や「AR位置情報の精度を改善」をONにしただけ
こんなので本当に効果あったのという感じだが本当にストレスフリーになった、様子見続ける
コメント
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お疲れ様でした
ナイスガイ二人組の1人です
ほんと災難でしたね
でもお互い完歩出来て何よりです
いい経験だったと語り継いで行きましょう
またどこかのお山で会いましょう!
あの🐝にこれから被害者増えなければ良いんですが…
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