四国2泊3日（土佐岩原〜綱附森〜天狗塚〜久保）
徳島県
高知県
琵琶法師
その他1人 
体力度について
- GPS
- 20:17
- 距離
- 39.4km
- 登り
- 3,639m
- 下り
- 3,268m
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- 山行
- 9:04
- 休憩
- 0:31
- 合計
- 9:35
- 山行
- 5:31
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 5:47
| 天候 | 初日：曇り一時雨 2日目：晴れのち曇り 3日目：曇りのち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 自家用車
帰り：四国交通久保下スタンド前バス停⇒阿波川口駅手前の山城小学校前（12:10発⇒13:57着 1,520円） |
| コース状況／ 危険箇所等 |
土佐岩原⇒矢筈峠：スポット的にササや灌木、ススキはあるものの、全域短パンで歩けた。弘瀬山〜京柱峠間は県境に沿い有刺鉄線があるため接触注意 矢筈峠⇒お亀岩小屋：綱附森前後は足元不明瞭の腰丈笹漕ぎあり。長ズボン＋沢ゲイターを着用。 天狗峠⇒天狗塚登山口：天狗峠入口Pを過ぎると踏み跡が不明瞭となる。忠実に下るためには現在地確認が必要 |
| その他周辺情報 | ◆賢見温泉 500円 阿波川口駅前より車で約5分 |
写真
拍手前夜阿波川口駅着。駅前で車中仮眠。クルマを河原の駐車場に移動させ戻ってくると白々と夜が明けてきた
尾根上に不自然な窪地が忽然と現れる。山姥伝説の池であるが、水は無い。とても溜まるようには見えない。地図に西側からの軌跡が刻まれているが、分岐点はよくわからなかった
三方山。三方が見える？らしいがあいにくの天気でホワイトアウト。東方稜線上は踏み跡薄く複雑な地形だったため外さないよう注意しながら進む。ここまで調子よく来たのだが左太ももに吊りの兆候が出てきたためコムレケアを服用、悪化しないようペースを少し落とす
雨がひどくなってきた。K氏はカッパを着用。自分は蒸れる不快より濡れる方を選択、ザックカバーのみ被せて歩く。旺盛なカヤトは伐採地だからか。灌木ヤブも出てきたため左下を平行に走る林道に降りた。
ここを過ぎると京柱峠に向かい下り基調となるが、かつての放牧跡か、稜線に沿って有刺鉄線が残っておりうっかりしていると引っ掛けてしまいそう。歩きやすそうなところを選択して右に左に振りながら進む
ここらでポールが1本ないことに気がついた。どうやら、帽子をかぶり直した時に置き忘れたようだ。100mほど戻って回収。時間は十分あるからいいんだけれどアホですね（笑）
小屋脇より西熊山方面を眺める。天気が良ければ三嶺まで行きたかったが人気エリアのためか本日は早い時間帯から混み合っていたよう。お亀にしておいて正解だったようだ
天狗塚登山口分岐。亀尻峠ルートを歩いている自分はここから下山するためザックデポしてのピストンも考えたが、放置するのも忍びなく背負ったまま進む。このガス晴れる見込みないわ〜、と思った次の瞬間
装備
| 個人装備 |
Tシャツ
アームカバー
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
飲料
ハイドレーション
ペットボトル（２Ｌ＋１Ｌ）コッヘル
食器
ライター
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
モバイルバッテリー
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
ビニール袋
防水バッグ
シュラフ＃７
シュラフカバー
財布
携帯浄水器
虫除けネット
汗拭きシート
|
|---|---|
| 共同装備 |
テント（アライ ゴアライズ３）
コンロ（アミカス＋230缶×１）
|
感想
K氏より7月に当プランのお誘いをいただいた時は腰痛がひどかったことに加え、テン泊から数十年遠ざかっていたこともあり、いきなりやるのはあまりに無謀と判断し辞退していたところに再度のお誘い。
今回は腰痛が回復したことに加え、8月に中アで2,000m担げたことで少しだけ自信も付いていた。土佐岩原から矢筈峠は前回の中アよりタフながら「水さえ」担いでいればどこでも泊まれる、と考えお受けすることにした。
この「水さえ」が実は曲者で、当日行動分に加えテン泊＋翌日の矢筈峠までの行程分を加えると、5リットルになった。加えて水より大切な？酒とビール2本まで加えたものだから総重量18�圓箸覆襦�
◆9月13日（土）
果たして歩き切れるのか？雨予報の中スタートを切る。どこでも泊まれるとは言え、安定したテン場である矢筈峠になんとか辿り着きたい。となると、のんびりしてはいられず必然的にペースを上げることになる。心配していた腰は持ちこたえてくれ調子よく高度を稼げたが、練習不足はごまかし切れず、三方山を過ぎた辺りで痙攣の兆しが表れた。まだ半分しか来ていないのに・・・。コムレケアを服用、ペースを抑え騙し騙し進むとほぼ予定時刻通り京柱峠に到着。なんとか矢筈まで行ける見通しが立った。吊り癖のある自分の場合、長い距離を歩く時こそ邪念を払い一定の速度で歩かなければいけない。
矢筈に到着し、滾々と湧き出る水場を確認しほっと一息。泥にまみれる心配のないフラットなアスファルト上にテントを設営できるメリットは大きい。パラパラと叩き付ける雨音を聞きながらゴロンと横たわり酒飲んでくつろぐ。
◆9月14日（日）
ガスで真っ白な中起床。予定より1時間早く撤発したのは昼過ぎに降り出す予報を見越しての事。昨夜の雨でテント床面が多少保水したが上面は撥水が効いており大して重くはならなかった。
午前中は晴れ基調で雲がどんどん取り払われ、高度を稼ぐにつれ、周辺の眺望を楽しむことができた。綱附森前後はうわさ通りササに覆われこれぞ四国山稜の原風景。時に胸丈に迫るが概ね腰丈以下で足元も空いており難はない。広い斜面では踏み跡が幾筋も交錯するが、踏み違えてもすぐに集約されるので適当に進む。
鞍部より天狗峠に向けての登りに入ると次第に尾根筋が明瞭になる。時に右手側に深く切れ落ちているところがあり要注意。フィックスの張られた傾斜地を登り切ると地蔵の頭。あいにくのガスに覆われてしまい期待した展望が臨めなかったが降られなかっただけよしとする。天狗峠にて数年前に歩いた一の森からのラインと接続。「こんなにササが深かったかな？」と思いつつお亀岩小屋に到着。
◆9月15日（月）
霧の中を出発。天狗峠まで来ると既にひざ下は露でぐっしょり。一縷の望みを掛けて天狗塚に向かいかけるとかすかに上空に青空が見える瞬間があった。天狗塚を下りきったところでガスが晴れ、それまで隠されていた牛の背方面、更に昨日歩いた綱附森方面までが見渡せた。亀尻峠方面に向かうK氏と別れ巻き道を戻り始めると更に視界が広がる。この状態で下り始めるのがなんとも惜しく、ガスが一掃されるまで粘ること十数分。今頃K氏がいるであろうミツコバ方面を見届け下山路へ踏み出す。等高線の積み具合からある程度の難路を覚悟していたものの、整備は行き届き難なく中間の駐車場を通過。その後直進開始した途端踏み跡が薄れ、所々GPSで補正しながら下る。下山口の河原でK氏と合流、沢に寝そべり全身浴して終了。
なんと言っても初日が核心で、以降はゆとりの行程。その初日に得られた現在の自分の実力値や、装備の良否などうまく今後に繋ぎたい。テントの出る幕の無い中国地方に長くいて忘却の彼方にあった宿泊山行を思い出すきっかけをくれたK氏には御礼申し上げます。
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3日目の笹稜線は言わずもがなですが、初日〜2日目の里山から高山のような雰囲気に至るまでの、四国の原風景の魅力がギュッと凝縮されたような山容や植生の変化、そして祖谷の美しい山村の風景に出会ったり、最後はバス旅で締めくくったり、飽きてくるヒマを与えてくれずにとても印象に残っています✨
これまで中国山地の分水嶺山行等で培ってきたような多少の謎解き感も手伝って、余韻にすっかり浸って満足してしまい、この休みは山に登りませんでした(笑)
強制的に余韻を消して上書きするのは勿体なくてイヤなんですよ🤣
この夏にアルプスに行った後でも、そこまで無かった感覚です。
登山者で溢れかえり、お金を出せば立派な山小屋で至れり尽くせり飲食や寝泊まりが出来、どこかで見たようないわば既視感のある優等生的で素晴らしい絶景に感激しながら歩くのもそれはそれで良いのですが😁
そこまで整備の手が加わっておらず、自分たちの実力に合わせて自由に好きなように考えて、山の魅力を探しながら歩け。という感じが、私は程よいのかも😊
3日間山に籠って全方位を楽しむことで魅了され、やはり四国の山々は良いな🎵というのを再認識しました。
かしこまった高級料理を頂くよりも、ご当地のＢ級グルメ（失礼かな？笑）に美味い！と舌鼓を打つほうが性に合ってるのかもしれんと思いました🤣
こんな山旅に付き合っていただいて私も感謝申し上げます。
メジャールートのこれでもか、の押しつけがましい既視感に辟易とする一方で、ようやく見つけた記録の「廃校の鉛筆碑」や「放置された滑車」とかの現物に遭遇して喜んでみたり･･･この矛盾は自分でも不思議なのですが、考えてみるに、そこにあることが当然の風景か、思いがけず出会った風景か、の違いのようです。すっかり人が歩かなくなった場所でかつて営まれていた生活痕に出会い思い巡らせることを無意識に欲しているのかもしれません。
そういった意味で中国地方以上に奥深い四国のなんとなく忘れられた感と意外な発見が魅力的に映るんでしょうね😄
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