日帰り鈴鹿セブンマウンテン《宮妻峡下山》

- GPS
- 15:08
- 距離
- 46.5km
- 登り
- 4,661m
- 下り
- 4,484m
コースタイム
- 山行
- 13:53
- 休憩
- 0:43
- 合計
- 14:36
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
車回収 宮妻峡ー湯の山温泉駅 (8K)ロード 湯の山温泉駅〜近鉄富田駅〜西藤原駅(電車)¥1,080 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
全般的に目印(マーキング)は取り除かれ最小限になっている。コースに慣れていない人は、夜間の歩行は避けた方が無難である。 石榑峠から釈迦ヶ岳方面に上がったところで、私有地につき立ち入り禁止の看板とロープ有り。登山道に通行禁止の私有地が出現している。この看板に従えば、石榑峠から釈迦ヶ岳へは入山不可。その逆も不可。 START地点は、0時、藤原岳大貝戸登山口 駐車場 前回もそうだが、START地点が記録されないバグ |
写真
感想
先週、珍しく連休に山に入り、人の多さに懲りた。今週は近場で過ごそう。という事で、2年ぶりに4回目となる鈴鹿セブンマウンテン日帰り縦走にチャレンジしてきた。椿大神社前発の14時半(早くなった)のバスに乗れるように頑張ったが間に合わなかった。先週に続き、2週連続バスの乗車時刻との戦いになったわけだが、これは精神的にも肉体的にも辛い。今後はバスに乗らなくてもいいような登山をしたいとマジで思った。そして鈴鹿セブンマウンテン日帰り縦走は、今回を持って卒業する。ただ単に辛い(もういいや)というのもあるが、卒業に値する理由がちゃんとあるので後述する。
0時、登山口に立った。気温20℃前後で丁度良かったが、スタートして直ぐに暑くなった。標高を1,000mまで上げて風に当たると涼しくなった。真夜中の鈴鹿の鬱蒼とした山林をゆく。俺以外誰もいない。マーキング(目印)が減っている印象を受けたが、時折地図を確認しつつ進む。それでも2回routeをミスして戻った。竜ヶ岳への森は甘くない。6時15分 ハト峰に到着した。釈迦ヶ岳の森は植生が水をまとい全身ずぶ濡れになるのでレインウェアを着用した。早朝気温が下がるので、レインウェア着用でも暑くない。そしてお待ちかねの給水補給。2年ぶりのハト峰給水ポイントは機能不全に陥っていた。美味しい水場だったのだが、パイプが外れた事により、今は薄い泥水を取水する事になる。ろ過フィルター付きフラスクならチビりと飲めるが、直飲みすると気持ちが悪くなり、吐いた。人体は異物を感知する素晴らしいセンサーを備え付けている。早朝の心地よいトレイルを根の平峠へと進む。目の前には大きく御在所岳へと連なる鈴鹿の尾根が見えた。コクイ谷で恒例のドボンをして先へ進むと、キャンプ適地へと続くトレイルで、太い沢が2本、土石流によって消失していた。驚くべき変化だった。
もっとよく観察したかったが、先を急いだ。辺りには時折、鹿たちの甲高い呼び声が響く。こちらを警戒しているのか分からないが、こちらも「キュー」とかなんとか言って応える。この2年の間にこんな処にまで鹿が進出した。この辺りで鹿に会ったことはかつて無い。太沢で取水する機会を逃し、仕方なく不味い水をチビリチビリやる。ろ過フィルター無しの方はここで吐き出した。後で確認したら薄茶色の水、ドロ水だった
杉峠までやってきてようやく人の気配。
およそ9時間の間、すれ違ったのは1人だけだった。雨乞岳の山頂を目指して淡々と登る。ここは一番キツイ区間だが、スピードは出ずともじっくり登れる。山頂でご夫婦と遭遇、声援を頂いた。振り返りご婦人に手を振る。この掛け合いで少し元気になれる。東雨乞岳への稜線を一気に登り返す。この山頂では、御在所岳、鎌ヶ岳、こし伊吹山方面、入道ヶ岳方面、全てが見渡せた。風はなく穏やかな山頂だった。御在所岳への登り返しは、いっそうslowで進んだ。焦がれるのは山頂ではなく自販機だ。速くは動きようがない足を動かしながら先を急いだ。以前はあったマーキングが無いのを恨めしく思った。マーキングが無いと、淡々とは進めない。自販機到達!まずはポカリを一気飲み。次々と5本を購入して、ここでは補給で20分程滞在した。ここオアシスで止まらなければ時間は短縮できるが、若者のようには行かない。もう飲めないという程水を飲み、雄大な鎌ヶ岳へと向かって出発した。足吊ったw
御在所岳から鎌ヶ岳間では多くの登山者とスライドしたが、鎌ヶ岳を過ぎると、めっきり人は居なくなる。距離が長いからこのトレイルは避けられるのだろうが、この尾根歩きのトレイルは大自然の中にどっぷりと浸かれ、鈴鹿セブンの中ではコクイ谷と並んで好きなパートだ。そうは言ってもイワクラ尾根へと続く強烈なアップダウンが、その魅力を相殺してしまうのは致し方ない。バスの発車時刻を睨みながら、全然着かない入道ヶ岳へと急ぐ。13時57分、入道ヶ岳登頂。
最速timeを10分以上更新しているが、バスに乗れないのでテンションはかなり低め。17時20分のバスまで待つのは嫌だった。閃いた💡【宮妻峡に下りたら、湯の山温泉、近いんじゃない?】
下りてみれば、全然近くなかった。8Kのロードは今回いちばん辛いトレイルとなった。8Kがこんなに遠くに感じるなんて。
湯の山温泉駅近くまで来て、電車のガタゴト音を聞いた時、ファンファーレかと思う程嬉しくなった。ゴールだ。
今回を持って鈴鹿セブンマウンテン日帰り縦走を卒業する。
さらば、鈴鹿セブンマウンテン!
サンキュー鈴鹿セブンマウンテン!
2年で変わったこと
◑石榑峠を釈迦ヶ岳方面へ上がった平地が通行止め
登山道に私有地が出現している。看板とロープ有り。この看板に従えば、石榑峠からの釈迦ヶ岳へのアクセスは不可となる。せっかく ”鈴鹿10座石榑峠バイオトイレ” を作った東近江市もビックリだろう。ここをrouteとしている、菰野市のトレイルラン大会《INABE KOMONO PEAK HUNT TRAIL》の開催も、係争地ではroute変更を余儀なくされるかもしれない。
◑水場の崩壊
給水ポイントは、石榑峠、ハト峰にあったが、石榑峠は細く、ハト峰は機能していない。コクイ谷の沢水は飲みたくないのだが、コクイ谷まで到達するのに、自分の足で8時間かかる。8時間給水ポイントがないことは、アルプスでもない。鈴鹿セブンマウンテン縦走は、今やアルプスよりも難易度が高い。
◑バス時刻の変更
入道ヶ岳下山後の椿大神社前のバスは、以前は15時20分であったが、今は14時半に変更されている。14時半を逃すと、最終17時20分まで待つことになる。
―――――――――――
♛携行品
エナジードリンク 500ml ×2本
水500ml ×2本
補給食
ジェル3個
サプリメント
ヘッドライト ×2個
レインウェア
その他備品
コメント
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Ntraverse3190





















石榑峠から釈迦ヶ岳方面の私有地の看板って、どんな文言が書かれていましたか?通行止めが本当なら、鈴鹿界隈で大ごとになりそうですが、話題になっているという話は聞いていないので、どうなんでしょうね?
私もいつかセブン縦走したいと思っているので(1dayは無理ですが)、気になるところです。
水場に関しては、八風峠を少し下ったところに“神の恵”という水場があります。そこで補給すれば石榑峠、ハト峰分がある程度カバーできるのではないかと思っています。
写真撮っておけば良かったですね。
「私有地」「立入禁止」の文言はありました。
ロープは石榑峠側は迂回不可、釈迦ヶ岳側は迂回可能だったと思います。
実際、ロープをくぐって侵入するわけですから、こんな図々しい私でも撮影が躊躇(ためら)われました。なんか自分が悪いことをしているように、その時は思ってしまいます。でもあとから考えると、「なんで?」となり、事実を報告しようと思いました。
誰か詳細分かったらコメントで教えて欲しいですね。私はもう行きませんので ( ˙³˙ )
「神の恵」なんていう水場があるんですね。
古い縦走の山行記録には出てこないと思うので、私は知りませんでした。
鈴鹿セブンマウンテン日帰り縦走に焦がれていた頃、強者たちの記録を憧れと尊敬の眼差しで読んでいた頃が懐かしいです。強者達は皆、歳をとり、どこかへ消えてしまいました。私も消え去るのみです。鈴鹿セブンマウンテンの挑戦者たちが、日帰りであれ、テン泊であれ、絶えないことを切に願います。
みっちろさんはテント張るんですネ。
雨乞岳でヒイヒイ言ってた頃、テン泊のカップルの記録も夢中で読んだことがあります。皆、どこかへ行ってしまいましたが。
やま駆ける つわものどもが 夢の跡
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