ショートでもタフな会津のマッターホルン(蒲生岳)


- GPS
- 02:09
- 距離
- 2.9km
- 登り
- 476m
- 下り
- 476m
コースタイム
天候 | 曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
しばらく檜枝岐村と尾瀬の山々が続いたため、今回は趣向を変えて只見町へ。只見四名山の2座をダブルヘッダーで登ってきました。
その1座目は蒲生岳。故・田部井淳子さんが「会津のマッターホルン」と称した尖った岩山で、登山口の只見線会津蒲生駅あたりからはなだらかに見えるのですが、見る角度によっては本家のマッターホルンそっくりの山容だそうです。西側から眺めると確かに山頂付近が直壁に見えます。
国道252号沿いにある蒲生岳登山口駐車場に駐車して、雪の里のトイレに立ち寄ってからスタート。駅舎の壁画と広場の黄色いハンカチが特徴的な会津蒲生駅横の踏切を越えると、すぐ登山口の案内があります。
序盤は樹林帯のジグザグからスタートするのですが、すぐに露岩帯に変わり、鎖やロープの急登が連続する尾根の直登コースに変わります。往復で約3kmながら標高差が450m以上あり、相当急峻なルートを進むことは予想できていましたが、これでもかと続く鎖場とロープで緊張感が途切れることはありませんでした。登りもさることながら、特に下りの緊張感は相当なもの。会津のマッターホルンはショートながらタフなコースでした。
露岩帯にはステップが刻まれ、赤いペンキも塗られているので、道迷いや足場の迷いはほとんどありません。こうした登山道整備は麓の集落の方々がやってくださっているそうです。毎年、雪崩で切れる鎖の修復や落石倒木の除去を行って6月第1日曜の山開きを迎えるのだそうです。
序盤の南尾根コースだけでも登りごたえがあるのですが、本番は「西側岩壁・鼻毛通しルート分岐」から先。今回は道標に「ゆるやかな道」とある鼻毛通しルートピストンとしましたが、それでも露岩帯のトラバースや鎖・ロープの急登の連続。トラバースの足場の小ささや足元の見辛さが剱岳のカニのヨコバイを思わせる箇所もあり、自分の中では「カニのヨコバイ・プチ」と呼んでいました。
生憎曇模様かつ自分が登っている時間帯は山頂付近の霧が晴れる前で、山頂から只見川や只見線と蒲生の集落を俯瞰することは叶いませんでしたが、浅草岳や会津朝日岳、越後三山を遠くに望むことができてよかったです。
復路は同じコースを辿るのですが、かなりの急峻なルートゆえいつも以上に慎重に。無事登山口付近の樹林帯にたどり着いた時はホッとしました。
駐車場に戻ってすぐ只見駅へ移動し2座目に登ったのですが、それは別の山行記録で。只見町インフォメーションセンターでは、今年の蒲生岳山開きの記念バッジの在庫がまだあったとのことでいただくことができました。
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