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Yamareco

記録ID: 8726526
全員に公開
沢登り
甲信越

【下田】駒出川 祓川サワラ沢遡行・三ツ鼻沢下降・岩滝沢遡行

2025年09月22日(月) 〜 2025年09月23日(火)
 - 拍手
体力度
6
1〜2泊以上が適当
GPS
18:40
距離
16.6km
登り
2,284m
下り
2,275m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
9:13
休憩
0:12
合計
9:25
距離 6.9km 登り 1,280m 下り 798m
8:09
14
8:23
400
15:03
15:15
139
登山道
17:34
宿泊地
2日目
山行
8:29
休憩
0:43
合計
9:12
距離 9.6km 登り 1,003m 下り 1,476m
7:52
121
宿泊地
9:53
9:57
35
10:32
11:04
263
15:27
15:29
28
15:57
14
16:11
16:16
33
16:49
15
天候 1日目:曇り、2日目:曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
北五百川登山口駐車場。トイレあり。
コース状況/
危険箇所等
○祓川サワラ沢:3級上(今回遡行)
 滝は多いが、登れない滝が多い。見ごたえのある滝も結構あるが、巻くのはそれなりに悪く、ぬめりも多めで、快適な沢ではない。アプローチしやすく日帰りできる沢なので、巻きの練習用としては適していると思う。

○三ツ鼻沢 [三鼻沢]:3級下(今回下降)
 湧水豊富で集水域の割に水量が多く、意外とスケールの大きい景観が楽しめる。花崗岩で綺麗な渓相が続くのもよい。アプローチしやすく日帰り可能。上部はゴーロが長く続くのが欠点で、下降ルートとして利用するのもよい。

○岩滝沢:3級上(今回遡行)
 花崗岩主体の綺麗な渓相で、登れる滝も多く、突破しがいのあるゴルジュもあって、結構楽しめる。アプローチしやすく日帰りできる沢なので、もっと登られてもよいと思う。終盤でゴーロが続くのが残念。詰めは藪が濃く、そこそこ大変。
その他周辺情報 【地名】
 下田山塊山岳地図(蒲澤新治,2009)に詳しい。遡行図に記載した祓川、下ヨシ沢、上ヨシ沢、アントナイ沢、黒岩沢、フタタビシ沢、山ノ神滝、岩滝沢、薬研沢、三ツ鼻沢、二口の地名は、この地図に拠る。
 祓川について、日本の渓谷'97における浦和浪漫の記録では「サワラ沢」としている。今回は、祓川の本流上部がサワラ沢であると解釈した。

【他の記録】
 駒出川流域は、下田の中ではアクセスが良い割に、記録が非常に少ない。確認できたのは下記。
○祓川サワラ沢
・日本の溪谷'97 浦和浪漫山岳会 1996年9月
・2009年4月 中退 三井明高
https://www.ne.jp/asahi/mori/mizu/data/requestedwork/090414haraikawa/haraikawa.htm

○三ツ鼻沢 [三鼻沢]
・日本の溪谷'97 浦和浪漫山岳会 1996年9月
・わらじ年報17  1993年8月 わらじの仲間
 三ツ鼻沢と明記されていないが、駒出川本流を詰めているようなので、三ツ鼻沢と思われる。この記録は遡行図も写真もなく殆ど状況が伝わらない。1泊2日。

○岩滝沢
・日本の溪谷'97 浦和浪漫山岳会 1996年9月
・2016年6月 と○(流れに逆らう)
https://waterclimb.jugem.jp/?eid=249

【山ノ神について】
 下田山塊山岳地図では、岩滝沢出合とフタタビシ沢出合の間に「山ノ神」という記載があり、沢沿いの径路は岩滝沢出合まで描かれている。今回、山ノ神滝の下流からこの径路跡まで上がり、山ノ神の祠などがないか探索したが、発見には至らなかった。径路跡は、山ノ神滝の上流右岸の枝沢を横断する箇所で不明瞭となっており、岩滝沢出合まで辿ることはできなかった。
祓川に入渓してすぐ、左の新田沢からは猿飛滝が落ちる。
2025年09月22日 08:22撮影 by  SOG02, Sony
9/22 8:22
祓川に入渓してすぐ、左の新田沢からは猿飛滝が落ちる。
そのすぐ先では下ヨシ沢にも滝。
2025年09月22日 08:25撮影 by  SOG02, Sony
9/22 8:25
そのすぐ先では下ヨシ沢にも滝。
13m滝:長いゴーロを経てやっと滝らしい滝が出てきたが、巻くしかない。しかも巻こうとすると棘が多くて厄介だった。
2025年09月22日 09:22撮影 by  SOG02, Sony
9/22 9:22
13m滝:長いゴーロを経てやっと滝らしい滝が出てきたが、巻くしかない。しかも巻こうとすると棘が多くて厄介だった。
よく覚えていない滝
2025年09月22日 09:36撮影 by  SOG02, Sony
9/22 9:36
よく覚えていない滝
10mCS滝は、巻くと大変そうなのに直登も絶望的に見えたが、
2025年09月22日 09:55撮影 by  SOG02, Sony
9/22 9:55
10mCS滝は、巻くと大変そうなのに直登も絶望的に見えたが、
左の狭いチムニー状を登れてラッキーだった。
2025年09月22日 10:03撮影 by  SOG02, Sony
9/22 10:03
左の狭いチムニー状を登れてラッキーだった。
20mハング滝。右から巻く。
2025年09月22日 10:21撮影 by  SCV41, samsung
9/22 10:21
20mハング滝。右から巻く。
2段35m滝:下段は右を直登
2025年09月22日 10:44撮影 by  SOG02, Sony
9/22 10:44
2段35m滝:下段は右を直登
上段は登れそうにないので左から巻く。
2025年09月22日 10:51撮影 by  SOG02, Sony
9/22 10:51
上段は登れそうにないので左から巻く。
10m滝は直登できそうに見えたが、取り付いてみるとつるつるで、左から巻く。
2025年09月22日 11:17撮影 by  SOG02, Sony
9/22 11:17
10m滝は直登できそうに見えたが、取り付いてみるとつるつるで、左から巻く。
またしても登れない30m滝。右から大高巻き。
2025年09月22日 11:33撮影 by  SOG02, Sony
9/22 11:33
またしても登れない30m滝。右から大高巻き。
2段25m滝は、巻き気味にだが登れたので良かった。ぼろぼろの残置ハーケン確認。
2025年09月22日 12:00撮影 by  SOG02, Sony
9/22 12:00
2段25m滝は、巻き気味にだが登れたので良かった。ぼろぼろの残置ハーケン確認。
またまた登れない25m滝。綺麗な直瀑だ。右から巻く。
2025年09月22日 12:32撮影 by  SOG02, Sony
9/22 12:32
またまた登れない25m滝。綺麗な直瀑だ。右から巻く。
764mと795mの二俣を経て水量がだいぶ減ったところで、庇のような岩が特徴的な4m樋状滝。
2025年09月22日 13:10撮影 by  SOG02, Sony
9/22 13:10
764mと795mの二俣を経て水量がだいぶ減ったところで、庇のような岩が特徴的な4m樋状滝。
そのすぐ上の18m滝はまた登れず、左から巻く。
2025年09月22日 13:12撮影 by  SOG02, Sony
9/22 13:12
そのすぐ上の18m滝はまた登れず、左から巻く。
まだまだ登れない11m滝。左巻き。
2025年09月22日 13:22撮影 by  SOG02, Sony
9/22 13:22
まだまだ登れない11m滝。左巻き。
本当にこれでもかと滝が出てくる沢だった。写真を載せてない滝も大量にある。滝がなくなったところで、藪漕ぎゼロですぐ横の登山道へ。
2025年09月22日 13:48撮影 by  SOG02, Sony
9/22 13:48
本当にこれでもかと滝が出てくる沢だった。写真を載せてない滝も大量にある。滝がなくなったところで、藪漕ぎゼロですぐ横の登山道へ。
登山道を少し登り、これから下る三ツ鼻沢を俯瞰。
2025年09月22日 15:16撮影 by  SOG02, Sony
9/22 15:16
登山道を少し登り、これから下る三ツ鼻沢を俯瞰。
上部は開けたゴーロが続き、はかどる。
2025年09月22日 15:48撮影 by  SOG02, Sony
9/22 15:48
上部は開けたゴーロが続き、はかどる。
途中それなりに滝が出てきたが、どれもクライムダウンか小さく巻き下れるものだった。
2025年09月22日 15:57撮影 by  SOG02, Sony
9/22 15:57
途中それなりに滝が出てきたが、どれもクライムダウンか小さく巻き下れるものだった。
2025年09月22日 16:12撮影 by  SOG02, Sony
9/22 16:12
2025年09月22日 16:26撮影 by  SOG02, Sony
9/22 16:26
2025年09月22日 16:58撮影 by  SOG02, Sony
9/22 16:58
滝場が終わるとゴーロが続くが、良い幕営適地はなく、妥協して幕営。
2025年09月23日 07:15撮影 by  SOG02, Sony
9/23 7:15
滝場が終わるとゴーロが続くが、良い幕営適地はなく、妥協して幕営。
幕営地の下流側は、花崗岩で水量も多く、なかなか綺麗な沢だった。思ったより滝が多く、想定より進まない。
2025年09月23日 07:59撮影 by  SOG02, Sony
9/23 7:59
幕営地の下流側は、花崗岩で水量も多く、なかなか綺麗な沢だった。思ったより滝が多く、想定より進まない。
2025年09月23日 08:07撮影 by  SOG02, Sony
9/23 8:07
2025年09月23日 08:25撮影 by  SOG02, Sony
9/23 8:25
2025年09月23日 08:37撮影 by  SOG02, Sony
9/23 8:37
2025年09月23日 08:49撮影 by  SOG02, Sony
9/23 8:49
特徴的な堰堤状滝。
2025年09月23日 09:01撮影 by  SCV41, samsung
9/23 9:01
特徴的な堰堤状滝。
結構なゴルジュだが、普通に巻き下れる
2025年09月23日 09:10撮影 by  SOG02, Sony
9/23 9:10
結構なゴルジュだが、普通に巻き下れる
2025年09月23日 09:37撮影 by  SOG02, Sony
9/23 9:37
2025年09月23日 09:42撮影 by  SOG02, Sony
9/23 9:42
5mスラブ滝。なかなか綺麗だ。
2025年09月23日 09:44撮影 by  SOG02, Sony
9/23 9:44
5mスラブ滝。なかなか綺麗だ。
時間に余裕があるので岩滝沢出合を過ぎ、山ノ神滝を探しに行ってみると、それらしきものはあった。
2025年09月23日 10:38撮影 by  SOG02, Sony
9/23 10:38
時間に余裕があるので岩滝沢出合を過ぎ、山ノ神滝を探しに行ってみると、それらしきものはあった。
山ノ神滝は単一の滝ではなく、複数の滝をもつゴルジュのことではないかと思う。
2025年09月23日 10:39撮影 by  SOG02, Sony
9/23 10:39
山ノ神滝は単一の滝ではなく、複数の滝をもつゴルジュのことではないかと思う。
「山ノ神」を探す試みは失敗し、岩滝沢出合に戻って遡行開始。滝は最初から結構出てくる。
2025年09月23日 11:22撮影 by  SOG02, Sony
9/23 11:22
「山ノ神」を探す試みは失敗し、岩滝沢出合に戻って遡行開始。滝は最初から結構出てくる。
遡行図の10m滝?
2025年09月23日 11:26撮影 by  SOG02, Sony
9/23 11:26
遡行図の10m滝?
遡行図の8m滝?
2025年09月23日 11:33撮影 by  SOG02, Sony
9/23 11:33
遡行図の8m滝?
遡行図の12m滝
2025年09月23日 12:05撮影 by  SOG02, Sony
9/23 12:05
遡行図の12m滝
遡行図の10m幅広滝
2025年09月23日 12:20撮影 by  SOG02, Sony
9/23 12:20
遡行図の10m幅広滝
5mスラブ斜瀑:なかなか面白い景観
2025年09月23日 12:24撮影 by  SOG02, Sony
1
9/23 12:24
5mスラブ斜瀑:なかなか面白い景観
30m滝の下部:右から巻く
2025年09月23日 12:33撮影 by  SOG02, Sony
9/23 12:33
30m滝の下部:右から巻く
30m滝の上部
2025年09月23日 12:40撮影 by  SOG02, Sony
9/23 12:40
30m滝の上部
小悪い滝が連続するゴルジュ
2025年09月23日 12:45撮影 by  SOG02, Sony
9/23 12:45
小悪い滝が連続するゴルジュ
2m程度なのに登りにくい
2025年09月23日 12:49撮影 by  SOG02, Sony
9/23 12:49
2m程度なのに登りにくい
良い感じのスラブがある滝
2025年09月23日 13:04撮影 by  SOG02, Sony
9/23 13:04
良い感じのスラブがある滝
下田らしくて良い景観
2025年09月23日 13:13撮影 by  SOG02, Sony
9/23 13:13
下田らしくて良い景観
背後のスラブがなかなか
2025年09月23日 13:18撮影 by  SOG02, Sony
9/23 13:18
背後のスラブがなかなか
左岸支流に大スラブ滝を確認。残念ながら、この辺からゴーロが続く沢になる。
2025年09月23日 13:22撮影 by  SCV41, samsung
9/23 13:22
左岸支流に大スラブ滝を確認。残念ながら、この辺からゴーロが続く沢になる。
最後の3m滝
2025年09月23日 14:00撮影 by  SOG02, Sony
9/23 14:00
最後の3m滝
詰めはそれなりの薮だったが、もっと酷かったのは稜線上。結局稜線上を進むのはやめ、サワラ沢源頭に下り、初日と同じ地点から登山道に出た。
2025年09月23日 15:00撮影 by  SOG02, Sony
9/23 15:00
詰めはそれなりの薮だったが、もっと酷かったのは稜線上。結局稜線上を進むのはやめ、サワラ沢源頭に下り、初日と同じ地点から登山道に出た。
遡行図
2025年09月26日 20:15撮影
9/26 20:15
遡行図
撮影機器:

装備

備考 ・ラバーソール適
・ロープは使用せず

感想

【訪渓の経緯】
 今年は9月になっても雪渓が多いので、雪渓が残ってそうな沢を避けることにしていると、なかなか魚沼三山や飯豊の沢には行けない。とはいえ越後の沢には行きたいが、川内まで行くのは遠い。下田であれば雪渓も確実にないし、川内ほど遠くもない。中でも駒出川はアクセスが良く、下田の主峰の粟ヶ岳に突き上げる割には記録が少なくて気になっている、祓川サワラ沢と岩滝沢を繋げれば、1泊2日でちょうど良さそうだ。

【感想】
 サワラ沢はとにかく巻く滝が多く、快適な沢ではなかったが、その分登り応えはあって、登り終えた時の充実感はあった。三ツ鼻は下部で意外に立派なゴルジュが出てきて楽しめ、岩滝沢は評判通りに面白い沢だった。
 どれか1本のために関東から出向くのは割に合わないと思うが、この3本をまとめて楽しめたので、かなり充実した山行になった。雪の少ない年なら6月から行けるだろうし、本番前の練習用としても、なかなか利用価値の高い沢たちだろう。

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