北穂高岳春山


- GPS
- 14:27
- 距離
- 31.2km
- 登り
- 1,795m
- 下り
- 1,805m
コースタイム
- 山行
- 8:05
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 8:31
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 6:12
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
帰り 上高地 5月15日(日)11:30発バス 松本13:47発あずさ20号 |
コース状況/ 危険箇所等 |
横尾〜本谷橋 夏道 横尾本谷と涸沢分岐あたりから雪道 涸沢〜北穂高岳 北穂沢を登る。雪はザラメ状だった 朝はそれが氷っていた。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
靴
ザック
ピッケル
アイゼン
行動食
非常食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
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感想
ここ数年、GWあとの休みは奥穂高岳に登っていたが今年は北穂高岳に登る。朝5時過ぎに上高地BTについた。さあ、出発だ。河童橋から穂高の山々を見上げる。少し霞んでいる。明神に向かう。ニリンソウ、エンレイソウ、ヤマアジサイなどの白い花が咲いている。特にニリンソウは横尾まで敷き詰めたように咲いている。横尾までの道はこのような春の花と、新緑の森を歩くのも楽しみの一つだ。山登りとは違い、春を感じてこの道を歩くのもとてもよいと思う。
横尾大橋を渡り、山に向かう。ここからは登山者の領域になる。雪を踏みしめて歩くはずが雪がでてこない。横尾本谷が音を立てて流れている。雪どけ水で水量がいつもの年より多い。見上げると屏風岩がある。この道も好きな道だ。やがて本谷橋につくと今年はもう橋が架かっている。ここから雪の上を歩くはずが雪がない。河原も雪どけ跡の荒れたままだ。本谷橋を渡り夏道通りに登っていく。ジグザグに登り雪の斜面をいくつかトラバースしていく。横尾本谷分岐を過ぎると雪道になった。やっと春山らしくなってきた。下に見える涸沢に雪はなく雪どけの水が流れている。前穂北尾根と吊尾根、奥穂が見えてきた。なんとなく山が黒いように思う。屏風のコル下あたりの雪の斜面を登り切ると涸沢ヒュッテの建物が見えてきた。小屋が見えてからたどり着くまでが長い。
涸沢ヒュッテの前で休憩しアイゼンをつける。北穂沢をみるとトレースがあるのが見える。少し疲れてしまっているがもうひと頑張りするかと思う。早く北穂に登れたら涸沢まで戻ってもいいかなと思っていたがもうそんな元気はない。とりあえず北穂の小屋に入ろうと登り始めた。前に二人離れて登っている。雪質がザラメ状であまりよくない。上に続いている靴跡にアイゼンの前爪をけりこみ登っていく。コルが見えるがなかなか近づかない。右側に見える東稜を見ながら自分のいる高さを判断するがまだまだだと思う。急斜面の上に前を歩いていた人が消えた。あそこがコルだと思う。
やっとコルについた。ここから北穂北峰山頂まではひと登り。山頂に着くと前を歩いていた人がいた。山頂標識と一緒に写真を撮ってもらった。槍は雲がかかり始めていた。奥穂方向はまだ雲がない。雲が多くなってきた。すぐ下の小屋に降りる。初めて泊まる小屋だ。中に入り宿泊手続きをする。こじんまりして居心地のよさそうな小屋だ。荷物を部屋に置いて小屋前のテラスで山を見ながら持参のウィスキーを水割りで飲む。これが山へ登った時の至福の時だ。目の前には2週間前にいった常念が見える。槍はすっかり雲の中で見えない。奥穂、前穂はまだ見えている。岩ひばりが近くを飛びまわっている。小屋に戻り食堂で本を読んでいたら夕食になった。缶ビールを飲む。今日の泊り客は8人。みんな気の置けない人たちだった。夕食の後、疲れが出たのですぐ眠ってしまった。
朝、4時半ころ目が覚めると窓に夜明け前の赤い光がさしている。ふとんからでて外に出た。しばらくすると朝日が昇ってきた。今日は快晴だ。いい日だ。まだ、雪は固まっている。アイゼンがききそうだ。朝食は頼んでないので支度をして出発する。山頂に登る。今日は槍ヶ岳もきれいに見えている。360度見晴らしがいい。いい日だ。下山路を見下ろす。涸沢のテントが真下に見えている。コルからまっすぐ下に降りていく。急な斜面だがアイゼンはしっかりきいている。登るときは休み休み登ったが、下りはどんどん降りる。足の筋肉がいたくなる。前穂北尾根がすっきり見えている。降りていくと奥穂も見えてくる。ここはいい。素晴らしい展望だ。
涸沢についた。あまり暑くなったので半そでになった。この時、娘にもらった帽子を雪の上に置いてそのまま置いてきてしまった。おしかった。山にも家族旅行にもいろいろ付き合ってもらった帽子だった。涸沢から登った時の雪道を降り本谷橋を渡り、横尾に戻った。山登りはここまでという気がする。
横尾でカレーうどんを作り朝食にする。ここからは、山に登った余韻に浸り上高地までの散歩になる。新緑の樹林とニリンソウの絨毯と梓川の流れと明神の前穂の白い山をみながら歩く。しだいに観光客が多くなる。歩きなれた道を戻りやがて河童橋にたどりつく。もう、河童橋は観光客でいっぱいだった。穂高にわかれ上高地バスターミナルからバスに乗った。
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