晃石山 下からの霧で雲海に会う


- GPS
- 05:06
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 668m
- 下り
- 655m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
少し長い距離を歩いてみたくなり、どこがいいかなと思ったのだけれど、栃木県の栃木市の大平山に行ってみることにした。麓に駐車すると、晃石山に行ってもまた戻ってこなくてはいけないので、縦走してみることにした。岩舟駅から大平下まで電車に乗り、そこから山の中を歩いて岩船山に戻るというルートになる。そうすると一度歩いたところは、もう歩かないので縦走と言ってもいいだろう。
ここのところ足が弱っているのもあるのでトレーニングがてら歩くことにした。このルートはそこまで花の多いルートではないが、どんな秋の花が咲いているのかはちょっとチェックしたかった。まずは岩舟駅に行く。5時54分の小山行きの始発に乗る。たったひと駅だけれどそれなりに距離がある。ここ岩舟駅は新海誠監督「秒速5cm」の第一話の舞台にもなった駅だ。昔も知っているのでかつては駅員さんがいた駅だが、今はもう無人駅になっている。待合室の壁伝いのベンチはもう何十年も前から使われている。これだけはずっと残っている。
初め暗かった岩舟駅も、電車がくる頃にはお日様が出てきて明るくなっていた。隣の大平下駅に着く。ここから歩き出す。麓の登山口まで少し歩く。大体20分ぐらい。途中コンビニもあるので、ご飯を忘れた時も対応できる。登山口まで行くとここから階段が始まる。大平山神社への参拝道なのだろう。上り初めは体が重いので、ゆっくりと階段を登っていく。昔の人の歩幅は狭かっただろうし足も小さかったのだろう、ちょっと小ぶりな階段を登っていく。
階段を上り切ると平になるが、ここは眺めがいい。しかし下からの霧のせいであんまり遠くまで見えない。湿気が多いのだろうか。麓から霧が上がってくるのがわかる。途中濃い霧に見舞われるが、前に進む。
しばらく登ると、謙信平の東側に出る。冬の間澄んだ空気のときは筑波山が見えるが、下から上がってくるガスで真っ白。真下も見えません。仕方ないので展望台のある方へと向かう。謙信平までは車で来られるので、登山が苦手な人もこの景色は楽しめる。途中富士山を見るスポットがあるが、遠くまでは見えなかった。また冬に来て富士山を堪能しよう。
そこから大平山神社のほうに向かっていく。謙信平はお土産屋さんがあるが、早朝なので閉まっている。そこから大平山神社まではそんなに時間はかからない。東側の六角堂からあじさい坂を登ってくるルートが一般的なようだけれど、大平山に登るときはいつもこのルートだ。東側向いているので、朝日をちょうど浴びていた。以前来たときはお参りをする人たちがいたけれど、今回はそんなにいなかった。まっすく行ってしまうと展望のいいところに出るので途中、左手に曲がるのが少しわかりにくい。初めて来たときは道標も何もなかったので、ちょっと苦労した。
大平山神社の奥の院を過ぎてそのまま進むと富士浅間神社に着く。その裏が大平山の頂上になる。手作りの山名表示板を見て先に進む。降りていくとぐみの木峠に向かう。途中アンテナの横を通っていく。このぐみの木峠のアンテナは色々なところから見える。遠くからでも見えるのでいい目印だ。ぐみの木峠まで進むと左に折れれば大中寺に向かう。しかしそのまま直進する。途中眺めのいいところからの展望を期待していたが、下からガスが上がってくるので何も見えなくなっていた。こんな低山なのにしたからガスが上がってくる状態があるとは思っても見なかった。
きつい斜面を登ると、アップダウンを繰り返す。何度か繰り返しているうちに晃石山の分岐に来る。右に行くと晃石山山頂、左に行くと晃石山神社に行く。私は右の山頂を目指す。何とか登るとそこは今日の最高地点419m晃石山山頂だ。北側の日光男体山の眺めがいいが、眼下には雲のようなガスが広がっている。雲海が広がっている感じにも見える。なかなかの景色だ。次の山頂馬不入山に向かう。これがなかなか読みにくく、(うまいらずやま)と読むらしい。
そこまではいくつかピークを越える。そのとき、森の木々の様子を見たが、少しずつ色を失っているように思う。まだ黄色に色づいているというには早いが、明らかに夏のそれとは違う。いつもならコウヤボウキの花や蕾を見るのだが、今年はほとんど見ていない。何か暑かった夏と関係あるのだろうか。途中一番下がるのは桜峠。そこに向かって手すりがあるのだが、それが新しくなっていた。以前は木製の手すりで途中切れていたので、右や左に行くことができたのだが、今回のは金属製のでずっと切れずに続いている。右側通行のようなので、ずっと降りると、歩きにくいところもある。しかしずっと右側通行のままだ。何とか降りて桜峠。ここは岩舟から葛生に向かう要所だったらしい。一番低いから、この山系を越えるのならやはりここを通るだろう。
一旦下がってまた登る。きつい上りや緩い下りなどを繰り返して何とか馬不入山に着く。夏は葉っぱが生い茂っているので、あまり展望が効かない。お腹が空いてしまったのでここで一旦ご飯にする。今回冷たい水と、温めた白湯の両方持ってきたけれど、冷たい水が残り少なくなってきた。朝は寒かったけれど、晃石山を過ぎたあたりから、何だか暑くなってきた。
まだ木陰を歩くので直射日光が当たるわけではないが暑い。のんびりしたあと、岩舟駅に向かって降る。途中大雨が降ったのか、それとも強い風が吹いたのか、枝がたくさん折れて、幹も折れている。ここ最近は台風が来たわけではないが、突風は吹いたと言っていたので、それなのだろうか。少し道が荒れていたが、鉄塔のところを左に折れると舗装路に出る。そのまま岩舟山の隣を歩いていく。30分ぐらい歩くと岩舟駅に着く。距離が長かったのもあるので足が疲れた。心地の良い疲れの残る山歩だった。
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